「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/04/05
東京農工大学農学部の馬術部に入っていました
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
ダノンプラチナ(2014年朝日杯FSなど)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
アカイトリノムスメ(桜花賞)
サトノレイナス(桜花賞)
マジックキャッスル(阪神牝馬S)
ドリームインパクト(石打特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを19勝、重賞を56勝もしていますし、一昨年は、アーモンドアイを使ったドバイターフで初めての海外G1勝ちを飾っていますね。
そして、去年までの3年間も、
2018年→45勝・獲得賞金16億0611万円
2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
2020年→44勝・獲得賞金15億9603万円
という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていました。
そして、今年も勢いが続いていて、先週までが「15勝・獲得賞金3億0616万円」と、去年の同じ時期(4月5日【日】まで)の「13勝・獲得賞金2億8257万円」を、少しですが上回っていますので、今の国枝君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1億0500万円の桜花賞にアカイトリノムスメとサトノレイナス、5500万円の阪神牝馬Sにマジックキャッスル、1060万円の石打特別にドリームインパクトと、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に国枝君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2021/04/05
お祖父さんは調教師として735勝もしとったんですわ
武英智調教師(栗東)

主な管理馬:
メイケイエール(2020年ファンタジーSなど)

今週の主な登録馬:
メイケイエール(桜花賞)
ファビュラスギフト(やまびこS)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとる通り、武英智(ひでのり)君は、親父さんが乗り役と調教助手をやっとった武永祥(ながよし)君で、お祖父さんが、タイギヨウを使った1966年の阪神3歳S(現在の阪神ジュベナイルF)とか、重賞を20勝、通算で735勝を上げとった元調教師の武平三さんやな。
でもって、2014年の2月に調教師を引退した武宏平さん(2009年の菊花賞を勝ったスリーロールスなどを管理)や、去年の2月まで栗東で厩舎を構えとった作田誠二さんや、乗り役と調教師をやっとった武邦彦さん(故人)や、武豊君と武幸四郎君とかが親戚っちゅうのも、皆さんはよう知っとるやろ。
こういう「筋金入りの競馬一家」に生まれた英智君は、当たり前のように競馬の世界に進んだんや。
1996年に「第15期生」として競馬学校の騎手課程に入った英智君は、1999年に領家政蔵厩舎から乗り役としてデビューして、この年に22勝を挙げて、関西の新人騎手賞を受賞しとりましたな。
そんで、2年目には18勝を上げとったんやけど、3年目からはずっと勝ち星が1ケタやったし、目の病気になってしもうたこともあって、2012年の9月に乗り役を引退したんですわ。
その後は、木原一良厩舎で調教助手をやって、ここでは、2013年の共同通信杯を勝ったメイケイペガスターや、2017年のみやこSを勝ったテイエムジンソクとかを担当しとりました。
2016年、調教師の試験に受かった英智君は、そのまま木原厩舎で技術調教師として腕を磨いて、2018年の3月に自分の厩舎を開業したんや。
結局、最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「9勝・獲得賞金1億8503万円」っちゅう成績やったけど、一昨年は「19勝・獲得賞金2億9301万円」と一気に数字を伸ばしとりました。
そんで去年は、「14勝・獲得賞金3億2850万円」っちゅう成績で、勝ち星は減ってしもうたんやけど、メイケイエールを使った小倉2歳Sで初めての重賞勝ちを飾っとったし、同じメイケイエールを使ったファンタジーSも勝って、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
それに、今年も勢いは続いとって、メイケイエールを使ったチューリップ賞を勝つなど、先週までに11勝を上げとって、稼いだ賞金は「1億7880万円」と、去年のペースを大きく上回っとります。
もちろん、今の英智君は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円の桜花賞にメイケイエール、1820万円のやまびこSにファビュラスギフトと、2頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どっちの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。

2021/04/05
お父さんは乗り役時代に天皇賞・秋を2勝していますね
石毛善彦調教師(美浦)

主な管理馬:
特になし

今週の主な登録馬:
ユキノファラオ(ニュージーランドT)
ビリーバー(春雷S)
キセキノカガヤキ(平ヶ岳特別)
グランエクセレント(平ヶ岳特別・石打特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

石毛善彦(よしひこ)君は、乗り役と調教師をやっていた石毛善衛(ぜんえい)さんの次男で、善衛さんと言えば、乗り役時代に、トヨウメに乗った1947年の天皇賞・秋や、セルローズに乗った1958年の天皇賞・秋などを勝っていて、調教師になった1964年に中山競馬場に自分の厩舎を開業していて、キクキミコを使った1978年のクイーンCと、ブランドアートを使った1995年のフラワーCなど、引退までにJRA通算で303勝を上げていましたね。
善彦君は、美浦トレセンが開場した1978年に、お父さんの厩舎で調教助手になって、それからずっとそこで経験を積んで、1994年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
最初の3年間は、
1995年→3勝・獲得賞金7434万円
1996年→9勝・獲得賞金1億2090万円
1997年→6勝・獲得賞金1億0621万円
と、1ケタ勝利が続いていましたけど、4年目の1998年に、「19勝・獲得賞金2億6953万円」という今までで一番の成績を残すと、それからは、コンスタントに10勝以上を記録していました。
ただ、最近はペースが落ちていて、去年までの5年間は、
2016年→6勝・獲得賞金7213万円
2017年→7勝・獲得賞金1億1621万円
2018年→5勝・獲得賞金1億7303万円
2019年→4勝・獲得賞金1億0244万円
2020年→6勝・獲得賞金1億3973万円
と、物足りない数字が続いていましたし、今年も、先週までが「1勝・獲得賞金1201万円」という状況ですから、今の善彦君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が5400万円のニュージーランドTにユキノファラオ、2500万円の春雷Sにビリーバー、1060万円の平ヶ岳特別にキセキノカガヤキとグランエクセレント(石打特別にも登録)と、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。
それに、善彦君の厩舎は、今年で27年目になりますけど、まだ重賞を勝てていませんので、ニュージーランドTのユキノファラオには、「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。

2021/04/05
アンブラスモアで1999年の小倉記念を勝っとったんや
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
ソダシ(2020年阪神ジュベナイルFなど)
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)

今週の主な登録馬:
ソダシ(桜花賞)
ブランノワール(阪神牝馬S)
マジカルステージ(忘れな草賞)
ヴェローチェオロ(ひめさゆり賞)

担当者:調教師情報部 元調教師H

須貝尚介君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、岩戸孝樹君とか、武藤善則君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとったんや。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の3月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリーを勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
ただ、去年までの5年間は、
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
2019年→35勝・獲得賞金8億4034万円
2020年→36勝・獲得賞金9億0833万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったし、今年に入ってからも悪い流れは続いとって、先週までに稼いだ賞金が「1億6877万円」と、去年の同じ時期(4月5日【日】まで)の「2億5736万円」を大きく下回っとるんやから、今の尚介君は「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円の桜花賞にソダシ、5500万円の阪神牝馬Sにブランノワール、2000万円の忘れな草賞にマジカルステージ、1010万円のひめさゆり賞にヴェローチェオロと、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。