「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/03/22
開業した次の月にイナズマタカオーで重賞を勝っとったんや
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
モズスーパーフレア(2020年高松宮記念など)
クリソベリル(2019年チャンピオンズCなど)
インディチャンプ(2019年マイルCSなど)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)

今週の主な登録馬:
インディチャンプ(高松宮記念)
モズスーパーフレア(高松宮記念)
ダンビュライト(日経賞)

担当者:調教師情報部 元調教師H

音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの長男の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った2018年の宝塚記念、インディチャンプを使った一昨年の安田記念とマイルCS、モズスーパーフレアを使った去年の高松宮記念とか、今までに、GIの13勝を入れて重賞を81回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
2011年から2015年までは、成績が伸び悩んどったんやけど、一昨年までの4年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
と、立て続けにエエ成績を残しとりました。
けど、去年は「38勝・獲得賞金11億9437万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも一昨年までの4年間を下回ったんやから、今年の音無君は、「キッチリ巻き返さなアカン」って考えとるんやろうし、実際、ピクシーナイトを使ったシンザン記念と、アリストテレスを使ったアメリカJCCを勝つなど、先週までに「8勝・獲得賞金2億7989万円」っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(3月22日【日】まで)の「3勝・獲得賞金1億2925万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の音無君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと勢いを付けたい」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の高松宮記念にインディチャンプとモズスーパーフレア、6700万円の日経賞にダンビュライトを登録してきましたんで、ワシが音無君やったら、どの馬も気合いを入れて仕上げますわ。

2021/03/22
本を2冊出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんや
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
コントレイル(2020年ダービーなど)
モズアスコット(2020年フェブラリーSなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
ラヴズオンリーユー(2019年オークスなど)

今週の主な登録馬:
ミッキーブリランテ(高松宮記念)
ステイフーリッシュ(日経賞)
タイセイドリーマー(毎日杯・大寒桜賞)
ウラノメトリア(鈴鹿S)
カフジジュピター(鈴鹿S)

担当者:調教師情報部 元調教師S

地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、皆さんもよう知っとるように、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「504戦」もしとって、2番目に多い清水久詞厩舎が「427戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かりますな。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりました。
けど、その後の2年間は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう形で1位になれなかったんですわ。
それに、一昨年は「54勝・獲得賞金19億1331万円」(リーディング2位)っちゅう成績で、賞金は1位やったんやけど、62勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に、勝ち星で「8勝」の差を付けられとったんやから、きっと去年の彼は、「勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えとったんでしょうな。
実際、去年は「53勝・獲得賞金20億3556万円」っちゅう成績で、リーディングの方は、50勝で2位の友道康夫厩舎に3勝差を付けて1位やったし、獲得賞金の方も、「15億9603万円」で2位の国枝栄厩舎に「4億5963万円」の差を付けて1位になっとりました。
せやけど今年は、先週までに、「調教師リーディング」で1位の清水久詞厩舎と同じ14勝を上げとるんやけど、稼いだ賞金が「3億2776万円」と、トップの安田隆行厩舎に「4395万円」の差を付けられた2位やし、去年の同じ時期(3月22日【日】まで)の「3億6103万円」を大きく下回っとるんやから、今の矢作君は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の高松宮記念にミッキーブリランテ、6700万円の日経賞にステイフーリッシュ、3800万円の毎日杯にタイセイドリーマー(大寒桜賞にも登録)、1820万円の鈴鹿Sにウラノメトリアとカフジジュピターと、賞金の高い特別レースに全部で5頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。

2021/03/22
江戸崎西高校と専修大学の馬術部で活躍していたんですよ
戸田博文調教師(美浦)

主な管理馬:
ラストドラフト(2019年京成杯)
グランシルク(2017年京成杯AH)
フェノーメノ(2014年天皇賞・春など)
キストゥヘヴン(2006年桜花賞など)

今週の主な登録馬:
ラストドラフト(日経賞)
デルマルーヴル(マーチS)

担当者:調教師情報部 元調教師N

戸田博文君は、お父さんの仕事の関係で、中学生の頃に、東京競馬場のある府中市から美浦に引っ越していて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、3年生の時に滋賀国体で優勝して、茨城県から表彰されています。
それに、専修大学に進んでからも馬術部に入って、4年生の時には、「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていましたし、「全日本学生馬術大会」の団体優勝に貢献していました。
大学を卒業してからの戸田君は、京成杯など重賞を3勝したヒシスピードや、ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを管理していた高木嘉夫厩舎で、1991年の9月から厩務員をやって、その年の11月からは、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、フラワーCを勝ったフラッシュシャワーなどを管理していた、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
そして1995年からは、大久保洋吉厩舎で調教助手をやって、1997年のオークスを勝って、1998年と1999年のエリザベス女王杯を連覇するなど、GIを5つも勝ったメジロドーベルや、1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。
2000年の2月に調教師の試験に受かった戸田君は、次の年の6月に自分の厩舎を開業していて、それから今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春という、GIの3勝を入れて、JRAの重賞を全部で19勝しています。
2012年には、フェノーメノで青葉賞とセントライト記念を勝つなど、25勝を上げて、「6億4097万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、それからは数字が伸び悩んでいて、去年までの5年間も、
2016年→5億0851万円
2017年→5億8457万円
2018年→3億9548万円
2019年→4億6510万円
2020年→4億5298万円
という状況でしたから、今年の戸田君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際、先週までの獲得賞金が「1億5416万円」と、もう去年の3割以上を稼いでいます。
もちろん、今の戸田君は、「この勢いで賞金の高いレースをガンガン勝ちたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が6700万円の日経賞にラストドラフト、3600万円のマーチSにデルマルーヴルを登録していますので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2021/03/22
2016年に桜花賞と高松宮記念を勝っとりますな
藤岡健一調教師(栗東)

主な管理馬:
ロードゴラッソ(2019年シリウスS)
ジュエラー(2016年桜花賞)
ビッグアーサー(2016年高松宮記念など)
ワンカラット(2009年フィリーズレビューなど)

今週の主な登録馬:
アメリカンシード(マーチS)
ロードゴラッソ(マーチS)
シャドウハンター(春風S)
グランデマーレ(天神橋特別)
レターオンザサンド(恋路ヶ浜特別)
ロードリバーサル(天白川特別)
ワイドエンペラー(大寒桜賞)

担当者:調教師情報部 元調教師T

皆さんもよう知っとるやろうけど、藤岡健一君は、長男の佑介君と次男の康太君を、立派な乗り役に育てとりますな。
1984年の愛知杯など、重賞を3勝しとるキクノペガサスや、1985年の阪神牝馬特別など、重賞を3勝しとるグローバルダイナとかを管理しとった宇田明彦厩舎で、1979年から厩務員と調教助手をやっとった健一君は、その後、伊藤雄二厩舎と南井克巳厩舎で調教助手をやって、2001年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、11月の開業やったんで、1つも勝てずに終わったんやけど、2年目は12勝、3年目は21勝と、順調に勝ち星を伸ばしとったし、その後も毎年のように20勝を超えとって、トップオブワールドを使った2004年のユニコーンSで初めて重賞を勝っとりました。
そんで、2012年には、今までで一番多い「41勝」を上げて、「5億8538万円」の賞金を稼いどって、その後も、
2013年→27勝・獲得賞金4億5702万円
2014年→29勝・獲得賞金5億9555万円
2015年→30勝・獲得賞金7億1382万円
と書けば分かる通り、獲得賞金が右肩上がりやったし、2016年は、ビッグアーサーを使った高松宮記念で初めてGIを勝っとって、その後も、ジュエラーを使った桜花賞や、ビッグアーサーを使ったセントウルSを勝つなど、全部で31勝を上げて、「9億2986万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
ただ、去年までの4年間は、
2017年→36勝・獲得賞金5億6034万円
2018年→27勝・獲得賞金6億9838万円
2019年→29勝・獲得賞金5億3008万円
2020年→29勝・獲得賞金5億3182万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、今年の健一君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろう。
実際、先週までが「9勝・獲得賞金1億6961万円」っちゅう成績で、2016年の同じ時期(3月3週目まで)の「4勝・獲得賞金1億2487万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の彼は「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のマーチSにアメリカンシードとロードゴラッソ、1820万円の春風Sにシャドウハンター、1500万円の天神橋特別にグランデマーレとか、全部で7頭を特別レースに登録してきましたんで、健一君がどの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。