「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/02/22
オークスを21番人気の馬で勝っとりました
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
モズスーパーフレア(2020年高松宮記念など)
クリソベリル(2019年チャンピオンズCなど)
インディチャンプ(2019年マイルCSなど)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)

今週の主な登録馬:
インディチャンプ(阪急杯)
フランツ(中山記念)
ファンタジステラ(下関S)
ジョニーズララバイ(帆柱山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの長男の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った2018年の宝塚記念、インディチャンプを使った一昨年の安田記念とマイルCS、モズスーパーフレアを使った今年の高松宮記念とか、今までに、GIの13勝を入れて重賞を81回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
2011年から2015年までは、成績が伸び悩んどったんやけど、一昨年までの4年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
と、立て続けにエエ成績を残しとりました。
けど、去年は「38勝・獲得賞金11億9437万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも一昨年までの4年間を下回っとったんやから、今年の音無君は、「巻き返しを図れるよう、早い内からガンガン勝ちたい」って考えとるんやろうし、実際、ピクシーナイトを使ったシンザン記念、アリストテレスを使ったアメリカJCCと、もう重賞を2つも勝っとって、先週までに「2億2318万円」の賞金を稼いどります。
もちろん、今の音無君は、「賞金の高いレースをたくさん勝って、もっと勢いを付けたい」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の阪急杯にインディチャンプ、6700万円の中山記念にフランツ、1820万円の下関Sにファンタジステラ、1500万円の帆柱山特別にジョニーズララバイと、4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、ワシが音無君やったら、どの馬も気合いを入れて仕上げますわ。

2021/02/22
物書きの才能もあるんでしょうな
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
コントレイル(2020年ダービーなど)
モズアスコット(2020年フェブラリーSなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
ラヴズオンリーユー(2019年オークスなど)

今週の主な登録馬:
ミッキーブリランテ(阪急杯)
パンサラッサ(中山記念)
テンカハル(すみれS・水仙賞)
プリマヴィスタ(富里特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、皆さんもよう知っとるように、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「504戦」もしとって、2番目に多い清水久詞厩舎が「427戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かりますな。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりました。
けど、その後の2年間は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう形で1位になれなかったんですわ。
それに、一昨年は「54勝・獲得賞金19億1331万円」(リーディング2位)っちゅう成績で、賞金は1位やったんやけど、62勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に、勝ち星で「8勝」の差を付けられとったんやから、きっと去年の彼は、「勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えとったんでしょうな。
実際、去年は「53勝・獲得賞金20億3556万円」っちゅう成績で、リーディングの方は、50勝で2位の友道康夫厩舎に3勝差を付けて1位やったし、獲得賞金の方も、「15億9603万円」で2位の国枝栄厩舎に「4億5963万円」の差を付けて1位になっとりました。
せやけど今年は、先週までが「8勝・獲得賞金2億4417万円」っちゅう成績で、賞金はトップの安田隆行厩舎に「1348万円」の差の3位で、リーディングの方はトップの清水久詞厩舎に3勝差の7位やし、去年の同じ時期(2月23日【日】まで)の「10勝・獲得賞金3億1302万円」を大きく下回っとるんやから、今の矢作君は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の阪急杯にミッキーブリランテ、6700万円の中山記念にパンサラッサ、2000万円のすみれSにテンカハル(水仙賞にも登録)、1500万円の富里特別にプリマヴィスタと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。

2021/02/22
中舘英二君は乗り役時代の同期ですね
鹿戸雄一調教師(美浦)

主な管理馬:
エフフォーリア(2021年共同通信杯)
ベストアクター(2020年阪急杯)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ベストアクター(阪急杯)
ウインカーネリアン(幕張S)
エムオーシャトル(マーガレットS)
ストームリッパー(富里特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんもよく知っていると思いますが、鹿戸雄一君は、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みの久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューしていて、同期には、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている木幡初広君と出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいますね。
マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(今のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げていた鹿戸君は、調教師の試験に受かった2007年の3月に乗り役を引退しました。
それから鹿戸君は、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師になって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わった後、増沢末夫さんと矢野進さんの厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
そして、幸先良く、開業1年目には、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝つなど、全部で15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいましたし、2016年には、ビッシュを使った紫苑Sを勝つなど、今までで一番多い33勝を上げて、「5億7348万円」の賞金を稼いでいました。
でも、その後は、
2017年→26勝・獲得賞金3億8832万円
2018年→26勝・獲得賞金5億0124万円
2019年→25勝・獲得賞金4億6221万円
と、3年続けて2016年の成績を下回っていましたから、去年の鹿戸君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょう。
実際、去年は、ベストアクターを使った阪急杯で2016年以来の重賞勝ちを飾っていましたし、全部で25勝を上げて、一昨年を大きく上回る「5億1638万円」の賞金を稼いでいました。
そして、今年に入ってからも勢いは続いていて、エフフォーリアで共同通信杯を勝つなど、5勝を上げて、稼いだ賞金は「1億0537万円」と、去年の同じ時期(2月23日【日】まで)の「3勝・獲得賞金6779万円」を大きく上回っているんですよ。
もちろん、今の鹿戸君は、「この勢いを止めたくない」と考えている筈です。
そういった中、今週は、1着賞金が4100万円の阪急杯にベストアクター、1820万円の幕張Sにウインカーネリアン、2000万円のマーガレットSにエムオーシャトル、1500万円の富里特別にストームリッパーと、賞金の高い特別レースに、全部で4頭を登録してきましたので、私が鹿戸君でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。

2021/02/22
一昨年、初めてリーディング1位になっとりました
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ダノンザキッド(2020年ホープフルSなど)
ロードカナロア(2013年スプリンターズSなど)
グレープブランデー(2013年フェブラリーSなど)
カレンチャン(2011年スプリンターズSなど)

今週の主な登録馬:
ケイデンスコール(中山記念)
サトノエメラルド(春麗ジャンプS)
ポールスター(ネモフィラ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんがよう知っとるやろう。
今年で開業27年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年のスプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬を育てとりましたな。
それに安田君は、2004年にデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、2018年の3月に厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
しかも、一昨年の安田厩舎は、ダノンスマッシュでシルクロードSとキーンランドCを、ダイアトニックでスワンSを勝つなど、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう、今までで一番の成績を残して、初めて調教師リーディングの1位になっとりました。
ただ、去年は、ダノンザキッドを使ったホープフルSで7年振りにGIを勝ったんやけど、「46勝・獲得賞金12億5395万円」っちゅう成績で、調教師リーディングは4位やったから、今年の安田君は、「必ず巻き返したい」と考えとる筈や。
実際、今年は先週までが「10勝・獲得賞金2億5765万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(2月23日【日】まで)の「6勝・獲得賞金1億4592万円」を大きく上回っとるし、調教師リーディングは、トップの清水久詞厩舎と僅か1勝差の2位になっとります。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の中山記念にケイデンスコール、1650万円の春麗ジャンプSにサトノエメラルド、1010万円のネモフィラ賞にポールスターと、特別レースに3頭を登録してきましたんで、「もっと厩舎に勢いを」と考えて、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。