「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/02/01
去年は一ヶ月あたり1億円以上を稼いどったんやけど
斉藤崇史調教師(栗東)

主な管理馬:
クロノジェネシス(2020年有馬記念など)
ラウダシオン(2020年NHKマイルC)
サマーセント(2020年マーメイドS)

今週の主な登録馬:
トリプルエース(東京新聞杯)
ラーゴム(きさらぎ賞)
マンオブスピリット(関門橋S)
ディヴァインラヴ(エルフィンS)
レティキュール(早春S)
ゴールドラグーン(遠江S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

神奈川県出身の斉藤崇史君は、中学生の時に、同級生の影響で競馬が好きになって、高校生の時に、調教師を目指すと決めたそうなんや。
そんで、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に通って、四年生の時には、もっと馬のことを勉強するために、半年くらいアイルランドに留学しとって、卒業した後は、2年ほどノーザンファームで働いとりました。
それから、2007年の6月に競馬学校の厩務員課程に入っとって、次の年の2月からは松永幹夫厩舎で厩務員を、7月からは調教助手をやっとったんや。
松永厩舎に入ってから1年くらいの時に斉藤君は、レッドディザイアの担当になって、この馬が、2009年の秋華賞を勝っとるし、ドバイとアメリカに遠征した時も一緒に行くっちゅうエエ経験をしとったんですわ。
2015年に調教師の試験に受かった彼は、2016年の3月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年に「7勝・獲得賞金1億4086万円」っちゅう成績を残しとりました。
でもって、その後の3年間は、
2017年→17勝・獲得賞金2億9929万円
2018年→25勝・獲得賞金3億9086万円
2019年→24勝・獲得賞金5億9503万円
と書けば分かる通りで、賞金が「完全に右肩上がり」やったし、特に2019年は、クロノジェネシスを使ったクイーンCで初めて重賞を勝つと、この馬を使った秋華賞で初めてのGI勝ちを飾っとります。
しかも去年は、ラウダシオンを使ったNHKマイルC、クロノジェネシスを使った宝塚記念と有馬記念を勝つなど、重賞を5勝しとって、「34勝・獲得賞金13億5145万円」っちゅう、今までで一番の成績を残しとったんや。
けど今年は、1月が「2勝・獲得賞金5300万円」っちゅう成績に終わっとって、一ヶ月あたりの平均で「1億1262万円」を稼いどった去年のペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の斉藤君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の東京新聞杯にトリプルエース、3800万円のきさらぎ賞にラーゴム、2400万円の関門橋Sにマンオブスピリット、2000万円のエルフィンSにディヴァインラヴ、1820万円の早春Sにレティキュール、1820万円の遠江Sにゴールドラグーンと、全部で6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2021/02/01
長男が栗東の安田隆行厩舎からデビューしていますね
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
シャドウディーヴァ(東京新聞杯)
ココフィーユ(テレビ山梨杯)
セイウンパワフル(テレビ山梨杯)
ホウオウビクトリー(波佐見特別)
オリアメンディ(春菜賞)

担当者:調教師情報部 元調教師N

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていました。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属していて、一昨年の「最多勝利新人騎手」だった斎藤新(あらた)君は、斎藤誠君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していたんですよ。
それに、2017年までの3年間も、
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していて、特に2017年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でしたし、一昨年も、2017年の次に多い38勝を上げて、「6億3290万円」の賞金を稼いでいました。
でも、去年の成績は「27勝・獲得賞金5億1797万円」と、一昨年を大きく下回ってしまいましたし、今年に入ってからも悪い流れは続いていて、先週までに3勝を上げていますが、稼いだ賞金は「4057万円」と、一昨年の同じ時期(1月27日【日】まで)の「5897万円」を大きく下回っていますから、今の斎藤君は、「賞金の高いレースを勝って、一気に巻き返したい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が3900万円の東京新聞杯にシャドウディーヴァ、1500万円のテレビ山梨杯にココフィーユとセイウンパワフル、1060万円の波佐見特別にホウオウビクトリー、1010万円の春菜賞にオリアメンディと、全部で5頭を特別レースに登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
それに、斎藤君の厩舎は、トーキングドラムを使った2017年の阪急杯から、4年近くも重賞をご無沙汰していますので、東京新聞杯のシャドウディーヴァには、「ここで久々の重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。

2021/02/01
親父さんは「信楽牧場」と「ヒルサイドステーブル」を運営しとります
中内田充正調教師(栗東)

主な管理馬:
グレナディアガーズ(2020年朝日杯FS)
リアアメリア(2020年ローズSなど)
ダノンファンタジー(2018年阪神ジュベナイルFなど)
ダノンプレミアム(2017年朝日杯FSなど)

今週の主な登録馬:
ヴェロックス(東京新聞杯)
ダノンジェネラル(きさらぎ賞)
サルファーコスモス(エルフィンS)
クレデンザ(平尾台特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとると思いますけど、栗東トレセンから車で40分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパには競馬のことを教えてくれる学校があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとったんですわ。
それから、イギリスの「ウェストオックスフォードシャーカレッジ」で馬学と経済学を学んどって、在学中には、フランスに渡って、クリスティア・ヘッド厩舎で研修を受けとりました。
卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやったアメリカのロバート・フランケル厩舎で調教助手をやっとりましたな。
その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
10年くらい海外で学んで、日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2011年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満厩舎で調教助手をやっとりました。
橋田厩舎は、1998年の宝塚記念を勝ったサイレンススズカや、1999年のダービーを勝ったアドマイヤベガや、2003年と2004年のエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴや、2005年の天皇賞・春を勝ったスズカマンボとかでお馴染みですな。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、中内田君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとったんですわ。
そんで、初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、一昨年までの5年間は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円
2018年→45勝・獲得賞金8億8644万円
2019年→48勝・獲得賞金12億8505万円
と書けば分かる通りで、右肩上がりで賞金を増やしとったし、中でも一昨年は、勝ち星と賞金のどっちも今までで一番の成績を残しとって、しかも、JRA賞の「最高勝率調教師」を受賞しとったんやから、ホンマに大したもんやで。
ただ去年は、グレナディアガーズを使った朝日杯FSを勝つなど、重賞を3つ勝っとるんやけど、「36勝・獲得賞金7億7341万円」っちゅう成績で、一昨年の数字を大きく下回ってしもうたし、今年に入ってからも悪い流れが続いとって、先週までの成績が「2勝・獲得賞金4880万円」と、全然ペースが上がっとらんのやから、今の中内田君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の東京新聞杯にヴェロックス、3800万円のきさらぎ賞にダノンジェネラル、2000万円のエルフィンSにサルファーコスモス、1500万円の平尾台特別にクレデンザと、4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2021/02/01
タイキフォーチュンで1996年のNHKマイルCを勝っています
高橋祥泰調教師(美浦)

主な管理馬:
スマイルカナ(2020年フェアリーS)
サウスヴィグラス(2003年根岸Sなど)
タイキフォーチュン(1996年NHKマイルCなど)
コクトジュリアン(1995年クリスタルC)

今週の主な登録馬:
カラテ(東京新聞杯)
エヴァーガーデン(玄海特別)
セントポーリア(春菜賞)


担当者:調教師情報部 元調教師O

高橋祥泰君のお父さんが、乗り役と調教師をやっていた高橋英夫さんだというのは、皆さんもよく知っていますよね。
英夫さんは、乗り役時代、1955年と1956年にリーディングになっていましたし、1962年にはフエアーウインでダービーを勝っていて、調教師になってからも、カミノテシオを使った1974年の天皇賞・秋や、ダイナカールを使った1983年のオークスなどを勝って、1991年には「優秀調教師賞」を受賞するなど、素晴らしい実績を残していました。
もちろん、お父さんに憧れて、祥泰君は小さい頃から乗り役を目指していましたけど、体が大きくなってしまったので諦めたんですよ。
高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進んで、卒業してからは、1973年から2年ほど、中山競馬場やJRAの宇都宮育成場で獣医をやっていました。
そして祥泰君は、1975年から7年間、お父さんの厩舎で調教助手をやって、その頃、英夫さんの厩舎には、さっき名前を挙げたカミノテシオやダイナカールといった走る馬が何頭もいましたから、こうやって走る馬を間近で見られたのは、いい経験になった筈ですよ。
それから、1983年に調教師の試験に受かった祥泰君は、その年の10月に厩舎を開業していて、それから今までに、ダイナシュガーを使った1984年の報知杯4歳牝馬特別(今のフィリーズレビュー)、ノースシャトルを使った1991年のダイヤモンドS、タイキフォーチュンを使った1996年のNHKマイルCなど、JRAの重賞を11回も勝っていますし、サウスヴィグラスで交流重賞を6回も勝っていますから、お父さんの厩舎で経験したことをしっかり活かせているのでしょうね。
それに、祥泰君の厩舎で働いていた久保田貴士君と大竹正博君の2人が調教師になっていますし、乗り役として所属していた田中博康君が、調教師の試験に受かって、2018年の3月に厩舎を開業しているように、弟子もしっかり育てていますから大したものです。
祥泰君は、2001年に、全部で28勝を上げて、今までで一番多い「4億9719万円」を稼いでいました。
でも、その後は成績が伸び悩んでいて、一昨年までの3年間も、
2017年→16勝・獲得賞金2億4345万円
2018年→8勝・獲得賞金1億2205万円
2019年→10勝・獲得賞金2億1382万円
と、誰が見ても物足りない数字でしたから、去年の祥泰君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていたのでしょう。
実際、スマイルカナを使ったフェアリーSで、サウスヴィグラスを使った2003年の根岸S以来、17年振りにJRAの重賞を勝って、同じスマイルカナでターコイズSも勝つなど、一昨年の数字を大きく上回る、「19勝・獲得賞金3億8118万円」という成績だったんですよ。
ただ、今年の祥泰君は、先週までが「2勝・獲得賞金3066万円」という成績で、去年の同じ時期(2月2日【日】まで)の「4勝・獲得賞金6300万円」を大きく下回っていますから、今は「賞金の高いレースを勝って勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3900万円の東京新聞杯にカラテ、1500万円の玄海特別にエヴァーガーデン、1010万円の春菜賞にセントポーリアと、賞金の高い特別レースに3頭を登録していますので、私が祥泰君でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。