「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/01/12
美浦の藤沢和雄厩舎で技術調教師をやっとりましたな
武幸四郎調教師(栗東)

主な管理馬:
ハッピーアワー(2019年ファルコンS)

今週の主な登録馬:
オンラインドリーム(紅梅S・京成杯)
ミスディレクション(日経新春杯)
アクセル(京成杯)
ブライティアレディ(愛知杯・カーバンクルS)
ミステリオーソ(雅S)
ワールドウインズ(宇佐特別)
タイミングハード(呼子特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるやろうけど、武幸四郎君は、武豊君の弟で、秋山真一郎君や、江田勇亮(ゆうすけ)君や、勝浦正樹君や、武士沢友治君や、松田大作君や、村田一誠君とかと同じで、1994年に「第13期生」として競馬学校の騎手課程に入っとって、1997年に、親父さんの武邦彦厩舎からデビューしとったし、初勝利が重賞のマイラーズCっちゅう、派手なデビュー週でしたな。
その後も、ティコティコタックに乗った2000年の秋華賞や、ウインクリューガーに乗った2003年のNHKマイルCや、ソングオブウインドに乗った2006年の菊花賞や、メイショウマンボに乗った2013年のオークスとかを勝っとって、2016年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の2月に乗り役を引退するまでに、6つのGIを含めて重賞28勝、全部で693勝っちゅう実績を残しとりましたわ。
乗り役を引退してからの幸四郎君は、美浦の藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬の仕上げ方や、厩舎をやりくりする方法とか、色々なことを教わっとりました。
で、幸四郎君は、2018年の3月に自分の厩舎を開業しとって、同期は、高柳大輔君、武英智(ひでのり)君、田中博康君、林徹君、安田翔伍君、和田勇介君の6人ですな。
それから幸四郎君は、順調に勝ち星を伸ばしとって、結局、2018年は、「16勝・獲得賞金2億7735万円」っちゅう成績を残しとって、これは、同期の中で一番の数字やったし、一昨年は、ハッピーアワーを使ったファルコンSで初めての重賞勝ちを飾るなど、「14勝・獲得賞金2億9222万円」っちゅう、2年目としてはまあまあの成績を残しとりました。
で、開業3年目やった去年は、「28勝・獲得賞金4億6492万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも大きく伸ばしとったんですわ。
もちろん、今年の幸四郎君は、「この勢いで、早い内から賞金の高いレースをたくさん勝ちたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が2000万円の紅梅Sにオンラインドリーム(京成杯にも登録)、5700万円の日経新春杯にミスディレクション、3800万円の京成杯にアクセル、3600万円の愛知杯にブライティアレディ(カーバンクルSにも登録)、1820万円の雅Sにミステリオーソなど、賞金の高い特別レースに全部で7頭を登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2021/01/12
初めての重賞勝ちは、ブラックホークを使ったダービー卿CTでした
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
ダノンプラチナ(2014年朝日杯FSなど)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
プラチナトレジャー(京成杯)
マジックキャッスル(愛知杯)
レッドアステル(愛知杯)
サクセッション(カーバンクルS)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを19勝、重賞を54勝もしていますし、一昨年は、アーモンドアイを使ったドバイターフで初めての海外G1勝ちを飾っているんですよ。
そして、一昨年までの3年間も、
2017年→48勝・獲得賞金8億8056万円
2018年→45勝・獲得賞金16億0611万円
2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、去年も、2018年に迫る「44勝・獲得賞金15億9603万円」という成績で、3年続けて10億円以上の賞金を稼いでいましたし、今年に入ってからも、もう2勝を上げて、獲得賞金は3455万円と、好スタートを切っていますから、きっと今の彼は、「この勢いで、賞金の高いレースをガンガン勝ちたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円の京成杯にプラチナトレジャー、3500万円の愛知杯にマジックキャッスルとレッドアステル、2300万円のカーバンクルSにサクセッションと、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に国枝君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2021/01/12
経済学を学びながらパイロットを目指しとったんや
高橋義忠調教師(栗東)

主な管理馬:
ワンダフルタウン(2020年京都2歳S)
メイショウテッコン(2019年日経賞など)
ファインニードル(2018年高松宮記念など)

今週の主な登録馬:
ルチェカリーナ(紅梅S・菜の花賞)
サンレイポケット(日経新春杯)
クリノフウジン(門司S)
クリノオウジャ(宇佐特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

高橋義忠君が、2011年に調教師を引退した高橋成忠(しげただ)さんの長男っちゅうんは、皆さんもよう知っとるやろ。
成忠さんは、乗り役時代に、ヒカルポーラで1964年の天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、エエ成績を残しとって、シーエースで桜花賞を勝った1967年には、騎手リーディング1位になっとったんや。
調教師になってからも、メイショウバトラーを使った2006年のプロキオンSや、メイショウサムソンを使った2007年の天皇賞・春とか、重賞を16回も勝っとりましたな。
義忠君が、調教師になろうと思うようになったんは、もちろん、親父さんが乗り役や調教師をやっとったからやけど、元々、義忠君は飛行機が好きで、大学では、経済学を学びながらパイロットを目指しとったそうや。
けど、その前に、「色々な世界を見たい」と思って親父さんに相談したら、「海外で馬を見てきたらどうや?」と勧められたんで、イギリスに行っとりましたな。
向こうでは、英語の勉強をしながら、1998年と1999年のイギリスチャンピオンSを連覇したアルボラーダとかを育てた、マーク・プレスコット厩舎で馬のことを教わって、その奥深さに惹かれて「競馬の世界もエエもんやな」と思ったそうですわ。
日本に戻ってからは、1994年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から吉岡八郎厩舎で厩務員をやって、1996年の6月からは調教助手をやっとりました。
そんで、1999年の10月からは、成忠さんの厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2011年まで、ずっとそこで経験を積んどったし、その頃、親父さんの厩舎には、2001年のシンザン記念と2003年の新潟記念を勝ったダービーレグノや、さっき名前を出した、メイショウバトラーやメイショウサムソンがおって、こういう走る馬を何頭も間近で見てきたんですわ。
でもって、義忠君は、2011年の3月に自分の厩舎を開業したんやけど、決まったんが、その年の1月半ばやったんで、開業するまでの間は、2日に一回は飛行機で北海道に行って馬を集めとりましたな。
その甲斐があって、1年目に11勝を上げて「1億3982万円」の賞金を稼いどったし、2014年には、クリノスターオーを使った平安SとシリウスS、サンレイデュークを使った東京ハイジャンプと、重賞を3つも勝って、「31勝・獲得賞金6億2235万円」っちゅう成績を残しとったし、2018年には、ファインニードルを使った高松宮記念で初めてGIを勝つなど、26勝を上げて、「7億4942万円」っちゅう今までで一番の賞金を稼いだんや。
せやけど、一昨年と去年は、
2019年→22勝・獲得賞金4億7206万円
2020年→27勝・獲得賞金4億5460万円
と書けば分かる通りで、2年続けて2018年を大きく下回ってしもうたんやから、きっと、今年の義忠君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が2000万円の紅梅Sにルチェカリーナ(菜の花賞にも登録)、5700万円の日経新春杯にサンレイポケット、2200万円の門司Sにクリノフウジン、1500万円の宇佐特別にクリノオウジャと、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2021/01/12
2016年に長男が乗り役としてデビューしていますね
菊沢隆徳調教師(美浦)

主な管理馬:
ダイワキャグニー(2020年エプソムC)
ミッキースワロー(2020年日経賞など)
アエロリット(2017年NHKマイルCなど)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)

今週の主な登録馬:
ダイワキャグニー(日経新春杯)
フィリアプーラ(愛知杯)
マリアズハート(カーバンクルS)

担当者:調教師情報部 元調教師M

誰でもよく知っていると思いますが、菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、柄崎義信厩舎(1983年の朝日杯3歳Sを勝ったハーディービジョンなどを管理)から、1988年に乗り役としてデビューしています。
乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、調教師の試験に受かって2010年に引退するまで、重賞を10勝、全部で639勝を上げていましたね。
そうそう、2016年に長男の一樹君が乗り役としてデビューしたことも、皆さんはよく知っていることでしょう。
2011年に厩舎を開業した菊沢君は、引退した郷原洋行厩舎から引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングジャンプを勝つなど、1年目から「10勝・獲得賞金1億9475万円」という成績を残していましたし、その後も、
2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円
と、右肩上がりの成績を残していて、2013年には、デビュー前から自分で育ててきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っていました。
それに、一昨年までの5年間も、
2015年→16勝・獲得賞金4億4251万円
2016年→15勝・獲得賞金2億7470万円
2017年→20勝・獲得賞金5億3351万円
2018年→24勝・獲得賞金5億7168万円
2019年→20勝・獲得賞金5億7628万円
という形で順調に実績を積み重ねていましたし、特に一昨年は、フィリアプーラでフェアリーSを勝って、ミッキースワローで七夕賞を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも去年は、ミッキースワローで日経賞を、ダイワキャグニーでエプソムCを勝っていましたけど、他の馬がそれほど活躍できなかったことから、「17勝・獲得賞金5億2738万円」という成績で、一昨年を下回っていましたから、今年の菊沢君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れているのでしょうし、私が彼でしたら、「早い内に賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えますね。
そんな中、今週は、1着賞金が5700万円の日経新春杯にダイワキャグニー、3600万円の愛知杯にフィリアプーラ、2300万円のカーバンクルSにマリアズハートと、全部で3頭を特別レースに登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。