「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/12/21
大阪府立大学で馬術をやっとりましたな
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワールドプレミア(2019年菊花賞)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
アドマイヤザーゲ(ホープフルS)
ヨーホーレイク(ホープフルS)
ジュンライトボルト(春待月賞)
ユーキャンスマイル(有馬記念)
ワールドプレミア(有馬記念)
ラインベック(フォーチュンC)
アドマイヤミモザ(ヤングJSFR阪神1)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを12回も勝っとるし、これを入れて重賞を45回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円(リーディング8位)
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円(同10位)
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円(同12位)
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円(同14位)
と書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いどりました。
そして今年は、先週までが「50勝・獲得賞金10億6102万円」っちゅう成績で、リーディング1位の矢作芳人厩舎と2勝差の2位に付けとるんやから、今の友道君は、「何が何でもリーディングになりたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が7000万円のホープフルSにアドマイヤザーゲとヨーホーレイク、1500万円の春待月賞にジュンライトボルト、3億円の有馬記念にユーキャンスマイルとワールドプレミア、1820万円のフォーチュンCにラインベック、1060万円のヤングJSFR阪神1にアドマイヤミモザと、特別レースに全部で7頭を登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2020/12/21
ヤマニンゼファーなどを管理していた調教師の婿養子です
栗田徹調教師(美浦)

主な管理馬:
シャインガーネット(2020年ファルコンS)
アルクトス(2019年プロキオンS)

今週の主な登録馬:
タイトルホルダー(ホープフルS)
ローズテソーロ(グレイトフルS)
ホウオウカトリーヌ(フェアウェルS)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、栗田徹君は、市立船橋高校で馬術を始めて、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に進学してからも馬術部に入っていました。
この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みの高松邦男さんや、1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みで、去年の2月に引退した栗田博憲君や、2013年のNHKマイルCを勝ったマイネルホウオウや去年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを勝ったウインブライトでお馴染みの畠山吉宏君や、2017年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールでお馴染みの金成貴史君などです。
大学を卒業してからの徹君は、ノーザンファームで働いて、そこで「調教師になりたい」と思ったそうで、2002年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から萩原清厩舎で厩務員をやって、5月から栗田博憲厩舎で調教助手をやって、8年くらいそこで腕を磨いていたんですよ。
ちなみに徹君は、元々、「佐藤」という名字でしたけど、栗田博憲君の娘さんと結婚して、婿養子になっているので、今は名字が「栗田」になっています。
2010年に調教師の試験に受かった徹君は、国枝栄厩舎や角居勝彦厩舎に行って馬のことを色々と教わって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しました。
開業してからは、初めの年が9勝、2012年が5勝、2013年と2014年が14勝、2015年が21勝と、順調に数字を伸ばしていて、去年までの4年間も、
2016年→22勝・獲得賞金2億9544万円
2017年→16勝・獲得賞金2億8383万円
2018年→27勝・獲得賞金3億8530万円
2019年→29勝・獲得賞金4億8911万円
という安定した成績を残していましたし、特に去年は、アルクトスを使ったプロキオンSで「初めての重賞勝ち」を飾るなど、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字だったんですよ。
ただ、今年は、シャインガーネットでファルコンSを勝っていますけど、他の馬がそれほど活躍できていないことから、先週までが「26勝・獲得賞金4億3837万円」という成績で、去年のペースを下回っていますから、今の徹君は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が7000万円のホープフルSにタイトルホルダー、1820万円のグレイトフルSにローズテソーロ、1820万円のフェアウェルSにホウオウカトリーヌと、賞金の特別レースに3頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2020/12/21
開成高校を出た後、大学には行かんで競馬の世界に入ったんですわ
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
コントレイル(2020年ダービーなど)
モズアスコット(2020年フェブラリーSなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
ラヴズオンリーユー(2019年オークス)

今週の主な登録馬:
テンカハル(ホープフルS)
ジンゴイスト(春待月賞・ヤングJSFR阪神2・グッドラックH・ベストウィッシュC)
ラヴズオンリーユー(有馬記念)
ミッキーブリランテ(阪神C・ギャラクシーS)
スマートセラヴィー(ギャラクシーS)
ナイトバナレット(フェアウェルS・フォーチュンC)
オールザゴー(ファイナルS)
タイセイモンストル(立志賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「524戦」もしとって、2番目に多い美浦の斎藤誠厩舎が「386戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるし、今年も先週までに「496戦」もしとるんや。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、2017年と一昨年は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう形で1位になれなかったんや。
それに、去年は「54勝・獲得賞金19億1331万円」(リーディング2位)っちゅう成績で、賞金は1位やったんやけど、62勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に、勝ち星で「8勝」の差を付けられとったから、きっと今年の彼は、「去年より1つでも多く勝って、勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えとる筈や。
実際、今年は、先週までが「52勝・獲得賞金20億2170万円」っちゅう成績で、調教師リーディングと獲得賞金の両方でトップに立っとるんやけど、ワシは、矢作君が今の数字に満足せんで、今週も全力で勝ちにくると見とるんですわ。
っちゅうのも、賞金の方は、2位の国枝栄厩舎(15億7593万円)に「4億4577万円」の差を付けとるんやけど、リーディングの方は、今、2位の友道康夫厩舎が、9月から先週までで一気に18勝を上げて、矢作厩舎と2勝差(50勝)まで迫ってきとりますんで。
せやから、今の矢作君は、「リーディング1位のまま逃げ切りたい」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が7000万円のホープフルSにテンカハル、1500万円の春待月賞にジンゴイスト(ヤングJSFR阪神2とグッドラックHとベストウィッシュCにも登録)、3億円の有馬記念にラヴズオンリーユー、6700万円の阪神Cにミッキーブリランテ(ギャラクシーSにも登録)、2200万円のギャラクシーSにスマートセラヴィー、1820万円のフェアウェルSにナイトバナレット(フォーチュンCにも登録)、1820万円のファイナルSにオールザゴーなど、特別レースに全部で8頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。

2020/12/21
喫茶店のマスターに勧められて競馬の道に進んだんや
浜田多実雄調教師(栗東)

主な管理馬:
バイオスパーク(2020年福島記念)
バビット(2020年セントライト記念など)
カワキタエンカ(2018年中山牝馬S)

今週の主な登録馬:
バビット(有馬記念)
ハイクアウト(ヤングJSFR阪神2)

担当者:調教師情報部 元調教師T

皆さんも知っとるやろうけど、浜田多実雄君は、高校を卒業した後、調理師の専門学校に通っとって、この学校が夜間やったんで、昼間は喫茶店でアルバイトをしとったんや。
そんで、大の競馬好きやったここのマスターに勧められて、調理師やなくて、競馬の道に進むことに決めたんですわ。
専門学校を卒業した浜田君は、三重県の員弁郡東員町(いなべぐん・とういんちょう)にある「三重ホーストレーニングセンター」で働き始めて、それから4年くらいここにおって、1997年の7月に競馬学校の厩務員課程に入っとりました。
次の年の1月に競馬学校を出た浜田君は、宝塚記念を勝ったスズカコバンや、エリザベス女王杯を勝ったタケノベルベットや、ダービーを勝ったフサイチコンコルドとかを育てた小林稔厩舎の厩務員になって、その年の6月からは調教助手をやっとったんや。
そんで、小林先生が定年になった1999年からは、谷潔厩舎で調教助手をやって、2012年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「5勝・獲得賞金8287万円」っちゅう成績やったけど、次の年に、「12勝・獲得賞金2億8790万円」っちゅう形で一気に数字を伸ばすと、3年目の2015年には、「21勝・獲得賞金3億8578万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとったんですわ。
けど、その後は、
2016年→18勝・獲得賞金3億1070万円
2017年→12勝・獲得賞金2億8738万円
2018年→17勝・獲得賞金3億2481万円
2019年→15勝・獲得賞金2億5201万円
っちゅう形で成績が伸び悩んどったんで、今年の浜田君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、バビットを使ったラジオNIKKEI賞とセントライト記念や、バイオスパークを使った福島記念を勝つなど、先週までに18勝を上げて、もう去年を上回る「3億5448万円」の賞金を稼いどります。
もちろん、今の浜田君は、「賞金の高いレースを勝って、今年をエエ形で締めくくりたい」と考えとるんでしょうな。
こういった中、今週は、1着賞金が3億円の有馬記念にバビット、1500万円のヤングJSFR阪神2にハイクアウトを登録してきましたんで、どっちの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。