「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/12/14
「ミルファーム」の代表と慶応大学の同期なんですよ
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
アジアエクスプレス(2013年朝日杯FSなど)
アユサン(2013年桜花賞)
アルフレード(2011年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
シュネルマイスター(ひいらぎ賞)
ドゥラモンド(朝日杯FS)
インターミッション(ターコイズS)
マルターズディオサ(ターコイズS)
マイネルファンロン(ディセンバーS)
フジノタカネ(大須特別・高砂特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2006年に廃止)で、乗り役と調教師をやっていた手塚佳彦さんの息子ですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学を卒業する前には、大手飲料メーカーの内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになって、就職の内定を断り、北海道の牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていましたね。
競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しています。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も、2010年が19勝だった以外は、毎年20勝以上していますね。
それに、手塚君の厩舎は、ベルグチケットを使った1999年のフェアリーSで初めて重賞を勝っていますし、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSなど、今までに、GIの6勝を含めて重賞を27勝もしています。
2013年は、アユサンやアジアエクスプレスの活躍などで、「27勝・獲得賞金6億7031万円」という成績を残していましたし、去年までの3年間も、
2017年→38勝・獲得賞金6億8707万円
2018年→26勝・獲得賞金7億4821万円
2019年→33勝・獲得賞金8億3875万円
という形で順調に実績を積み重ねています。
それに、今年も勢いが続いていて、フィエールマンで天皇賞・春を勝つなど、先週までに31勝を上げて、稼いだ賞金は「8億9597万円」と、もう去年の数字を大きく上回っているんですよ。
もちろん、今の手塚君は、「年末までになるべく多く稼いで、今年をいい形で締め括りたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1010万円のひいらぎ賞にシュネルマイスター、7000万円の朝日杯FSにドゥラモンド、3600万円のターコイズSにインターミッションとマルターズディオサ、2600万円のディセンバーSにマイネルファンロン、1500万円の大須特別にフジノタカネ(高砂特別にも登録)と、全部で6頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2020/12/14
「一戦必勝」を厩舎のポリシーにしとります
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ミスターメロディ(2019年高松宮記念など)
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)

今週の主な登録馬:
レッドベルオーブ(朝日杯FS)
ロードマックス(朝日杯FS)
メジェールスー(タンザナイトS)
グレートタイム(ベテルギウスS)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員をやって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
2017年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんやけど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)と8勝差の2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、一昨年の彼は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えとった筈や。
実際、一昨年は、パフォーマプロミスで日経新春杯とアルゼンチン共和国杯を、エポカドーロで皐月賞を勝つなど、58勝を上げて「調教師リーディング1位」になって、今まで一番多い「15億9068万円」の賞金を稼いどりました。
けど、去年は、ミスターメロディで高松宮記念を勝っとるものの、他の馬がイマイチやったから、「35勝・獲得賞金10億0013万円」っちゅう物足りない数字やったし、今年も先週までが「36勝・獲得賞金7億9697万円」っちゅう成績で、まだ一昨年の半分くらいしか稼げとらんのやから、きっと今の藤原君は、「とにかく賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が7000万円の朝日杯FSにレッドベルオーブとロードマックス、2300万円のタンザナイトSにメジェールスー、2300万円のベテルギウスSにグレートタイムと、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。

2020/12/14
お父さんはダイナカールを管理していました
高橋祥泰調教師(美浦)

主な管理馬:
スマイルカナ(2020年フェアリーS)
サウスヴィグラス(2003年根岸Sなど)
タイキフォーチュン(1996年NHKマイルCなど)
コクトジュリアン(1995年クリスタルC)

今週の主な登録馬:
スマイルカナ(ターコイズS)
エンジェルカナ(有松特別)
スペキュラーズ(有松特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、高橋祥泰君のお父さんは、乗り役と調教師をやっていた高橋英夫さんですね。
英夫さんは、乗り役時代、1955年と1956年にリーディングになっていましたし、1962年にはフエアーウインでダービーを勝っていて、調教師になってからも、カミノテシオを使った1974年の天皇賞・秋や、ダイナカールを使った1983年のオークスなどを勝って、1991年には「優秀調教師賞」を受賞するなど、素晴らしい実績を残していました。
もちろん、お父さんに憧れて、祥泰君は小さい頃から乗り役を目指していましたけど、体が大きくなってしまったので諦めたんですよ。
高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進んで、卒業してからは、1973年から2年ほど、中山競馬場やJRAの宇都宮育成場で獣医をやっていました。
そして祥泰君は、1975年から7年間、お父さんの厩舎で調教助手をやって、その頃、英夫さんの厩舎には、さっき名前を挙げたカミノテシオやダイナカールといった走る馬が何頭もいましたから、こうやって走る馬を間近で見られたのは、いい経験になった筈ですよ。
それから、1983年に調教師の試験に受かった祥泰君は、その年の10月に厩舎を開業していて、それから今までに、ダイナシュガーを使った1984年の報知杯4歳牝馬特別(今のフィリーズレビュー)や、ノースシャトルを使った1991年のダイヤモンドSや、タイキフォーチュンを使った1996年のNHKマイルCや、スマイルカナを使った今年のフェアリーSなど、JRAの重賞を10回も勝っていますし、サウスヴィグラスで交流重賞を6回も勝っていますから、お父さんの厩舎で経験したことをしっかり活かせているのでしょうね。
それに、祥泰君の厩舎で働いていた久保田貴士君と大竹正博君の2人が調教師になっていますし、乗り役として所属していた田中博康君が、調教師の試験に受かって、一昨年の3月に厩舎を開業しているように、弟子もしっかり育てていますから大したものです。
祥泰君は、2001年に、全部で28勝を上げて、今までで一番多い「4億9719万円」を稼いでいました。
ただ、その後は成績が伸び悩んでいて、去年までの3年間も、
2017年→16勝・獲得賞金2億4345万円
2018年→8勝・獲得賞金1億2205万円
2019年→10勝・獲得賞金2億1382万円
と、誰が見ても物足りない数字でしたから、今年の祥泰君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際、先週までが「18勝・獲得賞金3億4160万円」という成績で、もう去年を大きく上回っているんですよ。
もちろん、今の祥泰君は、「この勢いで、年末までになるべく多く稼ぎたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が3600万円のターコイズSにスマイルカナ、1500万円の有松特別にエンジェルカナとスペキュラーズを特別レースに登録していますので、私が祥泰君でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。

2020/12/14
2冠馬の厩舎と3冠馬の厩舎で調教助手をやっていました
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
グランアレグリア(2020年マイルCSなど)
タワーオブロンドン(2019年スプリンターズSなど)
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)

今週の主な登録馬:
サンクテュエール(ターコイズS)
スイープセレリタス(ターコイズS・ディセンバーS)
レッドサイオン(ディセンバーS)
ゼノヴァース(仲冬S)
ルヴォルグ(サンタクロースH)
レッドクレオス(有松特別)
バニシングポイント(寒椿賞)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドなどを生産したことで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬の仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬のシンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、競馬ファンなら誰でもよく知っていると思いますけど、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、レイデオロを使った2017年のダービーと一昨年の天皇賞・秋、グランアレグリアを使った去年の桜花賞と今年の安田記念とスプリンターズSとマイルCSなど、今までに、GIの32勝を含めて重賞を123勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1523勝」という素晴らしい実績を残していて、現役で2番目に勝ち星が多いのは、国枝栄君の「931勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいます。
それに、去年までの4年間も、
2016年→51勝・獲得賞金10億9272万円
2017年→44勝・獲得賞金14億2548万円
2018年→52勝・獲得賞金13億6944万円
2019年→46勝・獲得賞金13億1871万円
と書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いでいました。
それに、今年に入ってからも勢いは続いていて、先週までの成績が「44勝・11億8260万円」と、去年の同じ時期(12月8日【日】まで)の「42勝・11億9101万円」とほとんど変わりませんから、きっと今の藤沢君は、「この勢いで、賞金の高いレースをガンガン勝ちたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が3600万円のターコイズSにサンクテュエールとスイープセレリタス(ディセンバーSにも登録)、2600万円のディセンバーSにレッドサイオン、1820万円の仲冬Sにゼノヴァース、1820万円のサンタクロースHにルヴォルグ、1500万円の有松特別にレッドクレオス、1010万円の寒椿賞にバニシングポイントと、賞金の高い特別レースに7頭を登録していますので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょう。