「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/11/16
3回も「最高勝率」を記録しとるんですわ
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ミスターメロディ(2019年高松宮記念など)
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
ヴァンドギャルド(マイルCS)
アーデンフォレスト(奥多摩S)
リリーピュアハート(西宮S)
サトノシリウス(南武特別)
プライムフェイズ(甲東特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員をやって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
2017年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんやけど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)と8勝差の2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、一昨年の彼は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えとった筈や。
実際、一昨年は、パフォーマプロミスで日経新春杯とアルゼンチン共和国杯を、エポカドーロで皐月賞を勝つなど、58勝を上げて「調教師リーディング1位」になって、今まで一番多い「15億9068万円」の賞金を稼いどりました。
けど、去年は、ミスターメロディで高松宮記念を勝っとるものの、他の馬がイマイチやったから、「35勝・獲得賞金10億0013万円」っちゅう物足りない数字やったし、今年も先週までが「33勝・獲得賞金7億0981万円」っちゅう成績で、まだ一昨年の半分も稼げてないんやから、きっと今の藤原君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のマイルCSにヴァンドギャルド、1820万円の奥多摩Sにアーデンフォレスト、1820万円の西宮Sにリリーピュアハート、1500万円の南武特別にサトノシリウス、1500万円の甲東特別にプライムフェイズと、全部で5頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。


2020/11/16
ニューマーケットで4年くらい厩務員をやっていました
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
グランアレグリア(2020年安田記念など)
タワーオブロンドン(2019年スプリンターズSなど)
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)


今週の主な登録馬:
グランアレグリア(マイルCS)
ムーンクエイク(霜月S)
ランフォザローゼス(霜月S)
ラボーナ(伊勢佐木特別)
バニシングポイント(もちの木賞)


担当者:調教師情報部  元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドなどを生産したことで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬の仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬のシンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、競馬ファンなら誰でもよく知っていると思いますけど、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、レイデオロを使った2017年のダービーと一昨年の天皇賞・秋、グランアレグリアを使った去年の桜花賞と今年の安田記念とスプリンターズSなど、今までに、GIの31勝を含めて重賞を122勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1517勝」という素晴らしい実績を残していて、現役で2番目に勝ち星が多いのは、国枝栄君の「927勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいます。
それに、去年までの4年間も、
2016年→51勝・獲得賞金10億9272万円
2017年→44勝・獲得賞金14億2548万円
2018年→52勝・獲得賞金13億6944万円
2019年→46勝・獲得賞金13億1871万円
と書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いでいました。
ただ、今年に入ってから先週までは、38勝を上げていますけど、去年は8勝もしていた重賞を、今年は3勝しかできていないこともあって、獲得賞金は「9億7838万円」で、まだ去年の7割くらいですから、今の藤沢君は、「賞金の高いレースを多く勝ちたい」と考えているの筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が1億3000万円のマイルCSにグランアレグリア、1820万円の霜月Sにムーンクエイクとランフォザローゼス、1500万円の伊勢佐木特別にラボーナ、1010万円のもちの木賞にバニシングポイントと、賞金の高い特別レースに5頭を登録していますので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょう。


2020/11/16
開業した年にオースミムーンで重賞を勝っとりましたな
松下武士調教師(栗東)

主な管理馬:
ジョーカナチャン(2020年アイビスSD)
レシステンシア(2019年阪神ジュベナイルFなど)
モズアトラクション(2019年エルムS)
カラクレナイ(2017年フィリーズレビュー)


今週の主な登録馬:
レシステンシア(マイルCS)
アールロッソ(姫路S)
ウェイクール(妙見山特別)


担当者:調教師情報部  元調教師S

皆さんもよう知っとる通りで、大阪出身の松下武士君は、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から安田伊佐夫厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、2008年のジャパンCダートで2着に入ったメイショウトウコンなどを担当しとりましたな。
その後は、武田博厩舎と清水久詞厩舎で調教助手をやって、2013年に32歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
そんで彼は、2015年の3月に厩舎を開業するまでの間、矢作芳人厩舎の技術調教師になって、矢作君と一緒に、「キーンランド・セプテンバーセール」に行って馬の見方を教わったり、実際に厩舎をどうやって回したらエエんかなどを教わっとったんですわ。
ちなみに矢作君は、松下君の調教師試験に向けて、面接の練習を手伝っとったそうで、松下君はそのことを今でも感謝しとるし、「矢作先生を目標に頑張りたい」と話しとりましたな。
2015年の松下君は、小野幸治厩舎から引き継いだオースミムーンで6月の東京ジャンプSを勝って、早くも「初めての重賞勝ち」を飾っとりましたし、9月にもこの馬で阪神ジャンプSを勝つなど、全体で「14勝・獲得賞金2億4965万円」っちゅう数字を残しとって、2016年は、「27勝・獲得賞金3億7711万円」と、一気に数字を伸ばしとったんですわ。
それから、去年までの3年間も、
2017年→16勝・獲得賞金3億6178万円
2018年→22勝・獲得賞金3億7402万円
2019年→20勝・獲得賞金5億0551万円
っちゅう、安定した成績を残しとったし、特に去年は、阪神ジュベナイルFとファンタジーSを勝ったレシステンシアの活躍で、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。
そんで今年は、先週までに稼いだ賞金が「4億6925万円」と、去年の同じ時期(11月10日【日】まで)の「3億9061万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の松下君は、「この勢いで賞金の高いレースをガンガン勝ちたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のマイルCSにレシステンシア、1820万円の姫路Sにアールロッソ、1500万円の妙見山特別にウェイクールと、全部で3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。


2020/11/16
親父さんがカイバを扱っとる会社で働いとったんや
安達昭夫調教師(栗東)

主な管理馬:
サウンドキアラ(2020年阪神牝馬Sなど)
デスペラード(2014年ステイヤーズSなど)
エスポワールシチー(2010年フェブラリーSなど)
バンブーエール(2008年JBCスプリント)


今週の主な登録馬:
サウンドキアラ(マイルCS)
ベステンダンク(マイルCS)
サウンドバーニング(西宮S)
サウンドレベッカ(猪名川特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、安達昭夫君は、親父さんがカイバを扱っとる会社で働いとったんで、自分も競馬の世界に進もうと考えたそうなんですわ。
そんで、1975年に馬事公苑の長期騎手課程に入って、ボストニアンとテイトオーっちゅう2頭のダービー馬を育てた増本勇(いさむ)厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1994年に引退するまで、通算125勝っちゅう成績を残しとりました。
引退した後は、最後に所属しとった梅内忍厩舎で調教助手をやって、1999年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
最初の年は、「6勝・獲得賞金9455万円」っちゅう成績やったけど、次の年には、「9勝・獲得賞金1億2724万円」と数字を伸ばしとったし、2002年は「13勝」、2003年は「14勝」、2004年は「18勝」と、ずっと「10勝以上」をキープしとりました。
それに、チャクラを使った2003年のステイヤーズSで初めて重賞を勝つと、その後も、エスポワールシチーを使った2009年のジャパンCダートや2010年のフェブラリーSを勝つなど、今までにJRAで、重賞を15勝、通算で288勝を上げとるし、地方でも、エスポワールシチーとバンブーエールとヤマトマリオンとかで重賞を14勝もしとるんやから、乗り役より、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
そんで、安達君の厩舎は、2009年に、17勝を上げて、「4億5520万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。
せやけど、その後は数字が伸び悩んどって、去年までの5年間も、
2015年→獲得賞金2億9638万円
2016年→獲得賞金3億6312万円
2017年→獲得賞金2億4885万円
2018年→獲得賞金2億7997万円
2019年→獲得賞金3億1380万円
っちゅう形で物足りん数字が続いとったから、今年の安達君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、先週までに「4億2141万円」の賞金を稼いどります。
もちろん、今の安達君は、「この勢いでガンガン稼いで、2009年の数字を超えたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のマイルCSにサウンドキアラとベステンダンク、1820万円の西宮Sにサウンドバーニング、1500万円の猪名川特別にサウンドレベッカと、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるんやろうな。