「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/11/09
二人の息子さんがNHKマイルCを勝っとりますな
藤岡健一調教師(栗東)

主な管理馬:
ロードゴラッソ(2019年シリウスS)
ジュエラー(2016年桜花賞)
ビッグアーサー(2016年高松宮記念など)
ワンカラット(2009年フィリーズレビューなど)

今週の主な登録馬:
スーパーホープ(デイリー杯2歳S)
ヴァンケドミンゴ(福島記念)
モズダディー(武蔵野S)
メイショウキョウジ(オーロC)
モズダディー(オータムリーフS)
ロードフェローズ(三春駒特別)

担当者:調教師情報部 元調教師T

皆さんも知っとるやろうけど、藤岡健一君は、1984年の愛知杯など、重賞を3勝しとるキクノペガサスや、1985年の阪神牝馬特別など、重賞を3勝しとるグローバルダイナとかを育てた宇田明彦厩舎で、1979年から厩務員と調教助手をやっとりました。
それに、藤岡君が、一昨年のNHKマイルCをケイアイノーテックで勝った藤岡佑介君(長男)と、2009年のNHKマイルCをジョーカプチーノで勝った藤岡康太君(次男)の親父さんっちゅうことも、皆さんはよう知っとるやろ。
宇田厩舎の後は、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションとか、GI馬を何頭も育てた伊藤雄二厩舎と、南井克巳厩舎で調教助手をやっとった藤岡君は、2001年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、11月の開業やったんで、1つも勝てずに終わったんやけど、2年目は12勝、3年目は21勝と、順調に勝ち星を伸ばしとったし、その後も毎年のように20勝を超えとって、トップオブワールドを使った2004年のユニコーンSで初めて重賞を勝っとりました。
そんで、2012年には、今までで一番多い「41勝」を上げて、「5億8538万円」の賞金を稼いどって、その後も、
2013年→27勝・獲得賞金4億5702万円
2014年→29勝・獲得賞金5億9555万円
2015年→30勝・獲得賞金7億1382万円
っちゅう形で、獲得賞金が右肩上がりやったし、2016年は、ビッグアーサーを使った高松宮記念で初めてGIを勝っとって、その後も、ジュエラーを使った桜花賞や、ビッグアーサーを使ったセントウルSを勝つなど、全部で31勝を上げて、「9億2986万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
ただ、去年までの3年間は、
2017年→36勝・獲得賞金5億6034万円
2018年→27勝・獲得賞金6億9838万円
2019年→29勝・獲得賞金5億3008万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったし、今年は先週までに27勝を上げとるんやけど、稼いだ賞金は「4億4129万円」と、2016年の同じ時期(11月6日【日】まで)の「7億3441万円」を大きく下回っとるんやから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝たなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のデイリー杯2歳Sにスーパーホープ、4100万円の福島記念にヴァンケドミンゴ、3800万円の武蔵野Sにモズダディー、2500万円のオーロCにメイショウキョウジ、2200万円のオータムリーフSにモズダディー、1060万円の三春駒特別にロードフェローズと、全部で6頭を特別レースに登録してきましたんで、藤岡君がどの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。

2020/11/09
福島高校と帯広畜産大学を卒業しとるんですわ
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
センテリュオ(2020年オールカマー)
リバティハイツ(2018年フィリーズレビュー)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
シャイニングレイ(2014年ホープフルSなど)

今週の主な登録馬:
センテリュオ(エリザベス女王杯)
クレッセントムーン(相馬特別)
キラープレゼンス(三春駒特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術も教わっとりましたな。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、去年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝って、他の馬もよう走ったんで、開業してから一番の数字やったんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
せやけど、去年までの4年間は、
2016年→18勝・獲得賞金3億7342万円
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
ちゅう形で数字が伸び悩んどったし、今年も、先週までの成績が「21勝・獲得賞金6億3656万円」と、去年の同じ時期(11月3日【日】まで)の「36勝・獲得賞金6億5346万円」を下回っとるんや。
もちろん、今の高野君は、「賞金の高いレースを勝って一気に巻き返したい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のエリザベス女王杯にセンテリュオ、1500万円の相馬特別にクレッセントムーン、1060万円の三春駒特別にキラープレゼンスと、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるんやろうな。

2020/11/09
2007年の京成杯が初めての重賞勝ちです
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
ウラヌスチャーム(エリザベス女王杯)
シャドウディーヴァ(エリザベス女王杯)
ストーミーシー(オーロC)
オリアメンディ(福島2歳S)
フィルストバーン(相馬特別)
バクシン(オキザリス賞)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属している乗り役の斎藤新(あらた)君は、斎藤君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していましたね。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していて、特に2017年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、一昨年と去年は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
と、2017年の賞金を大きく下回っていましたし、今年に入ってから先週までは、24勝を上げていますが、稼いだ賞金は「4億6674万円」と、まだ2017年の6割くらいですから、今の斎藤君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が1億0500万円のエリザベス女王杯にウラヌスチャームとシャドウディーヴァ、2500万円のオーロCにストーミーシー、1600万円の福島2歳Sにオリアメンディ、1500万円の相馬特別にフィルストバーン、1010万円のオキザリス賞にバクシンと、全部で6頭を特別レースに登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
それに、斎藤君の厩舎は、トーキングドラムを使った2017年の阪急杯から、3年以上も重賞をご無沙汰していますので、エリザベス女王杯のウラヌスチャームとシャドウディーヴァには、「ここで久々の重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。

2020/11/09
高校を中退して「ノースヒルズ」で働いとりました
安田翔伍調教師(栗東)

主な管理馬:
キングオブコージ(2020年目黒記念)
ワンダーリーデル(2019年武蔵野S)
オメガパフューム(2019年帝王賞など)

今週の主な登録馬:
オメガレインボー(武蔵野S)
ワンダーリーデル(武蔵野S)
ルナソルガール(三春駒特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、安田翔伍君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる安田隆行君ですな。
隆行君と言えば、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとって、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとかを育てとります。
それに隆行君は、去年、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりますな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っているうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、「ノースヒルズマネジメント」(今のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入っとりました。
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、一昨年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとったし、去年は、ワンダーリーデルを使った武蔵野Sを勝つなど、「23勝・獲得賞金3億5386万円」と、順調に数字を伸ばしとるんですわ。
しかも、オメガパフュームを使った一昨年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとるし、この馬で去年の帝王賞と東京大賞典も勝っとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験を活かせとるんでしょうな。
それに、今年も勢いが続いとって、オメガパフュームで平安Sを、キングオブコージで目黒記念を勝つなど、先週までに「4億3205万円」の賞金を稼いどって、もう去年の数字を上回っとるんですわ。
もちろん、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の武蔵野Sにオメガレインボーとワンダーリーデル、1060万円の三春駒特別にルナソルガールと、賞金の高い特別レースに全部で3頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるんでしょうな。