「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/10/19
物書きの才能もあるんでしょうな
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
コントレイル(2020年ダービーなど)
モズアスコット(2020年フェブラリーSなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
ラヴズオンリーユー(2019年オークス)


今週の主な登録馬:
コントレイル(菊花賞)
サトノインプレッサ(菊花賞)
バーンフライ(貴船S)
タイセイモンストル(岩船特別・菊花賞にも登録しているが除外対象)
キングオブドラゴン(岩船特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「524戦」もしとって、2番目に多い美浦の斎藤誠厩舎が「386戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるし、今年も先週までに、もう「406戦」もしとるんや。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、2017年と一昨年は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう形で1位になれなかったんや。
それに、去年は「54勝・獲得賞金19億1331万円」(リーディング2位)っちゅう成績で、賞金は1位やったんやけど、62勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に、勝ち星で「8勝」の差を付けられとったから、きっと今年の彼は、「去年より1つでも多く勝って、勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えとる筈や。
実際、今年は先週までに「46勝・獲得賞金15億1484万円」っちゅう成績で、調教師リーディングと獲得賞金の両方でトップに立っとるんやけど、ワシは、矢作君が今の数字に満足せんで、これからも全力で稼ぎにくると見とるんですわ。
っちゅうのも、彼の厩舎は、1月から6月までに「10億7133万円」を稼いどったんやけど、7月から先週までは「4億4351万円」と、上半期の勢いがなくなってきとるし、今、リーディング2位の友道康夫厩舎は、9月と10月だけで10勝もして、矢作厩舎と4勝差(42勝)まで迫ってきとるんで。
せやから、ワシが矢作君やったら、「賞金の高い特別レースを勝って勢いを取り戻したい」、「友道厩舎との差を広げたい」と考える筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が1億2000万円の菊花賞にコントレイルとサトノインプレッサ、1820万円の貴船Sにバーンフライ、1060万円の岩船特別にタイセイモンストル(菊花賞にも登録)とキングオブドラゴンと、特別レースに全部で5頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくると思うで。


2020/10/19
東京農工大学の馬術部にいました
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
ダノンプラチナ(2014年朝日杯FSなど)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)


今週の主な登録馬:
アンティシペイト(菊花賞)
サトノフラッグ(菊花賞)
ダノングロワール(菊花賞)
レッドアステル(新潟牝馬S)
ハヤヤッコ(ブラジルC)
ベスビアナイト(岩船特別)
モーソンピーク(岩船特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、一昨年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを17勝、重賞を52勝もしていますし、去年は、アーモンドアイを使ったドバイターフで初めての海外G1勝ちを飾っているんですよ。
そして、去年までの3年間も、
2017年→48勝・獲得賞金8億8056万円
2018年→45勝・獲得賞金16億0611万円
2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていましたし、今年も、先週までに34勝を上げて、稼いだ賞金は「8億7148万円」と、去年の同じ時期(10月15日【火】まで)の「8億5816万円」とほとんど変わらないですから、きっと今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えている筈ですよ。
こういった中、今週は、1着賞金が1億2000万円の菊花賞にアンティシペイトとサトノフラッグとダノングロワール、2400万円の新潟牝馬Sにレッドアステル、2300万円のブラジルCにハヤヤッコなど、特別レースに7頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に国枝君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/10/19
年間獲得賞金の過去最高記録を持っていますな
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)


今週の主な登録馬:
ヴェルトライゼンデ(菊花賞)
サトノアーサー(富士S)
ペルシアンナイト(富士S)
レースガーデン(トルマリンS)


担当者:調教師情報部  元調教師H

皆さんもよう知っとる通り、池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの長男で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを17勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりました。
しかもこの年は、2位が46勝の泰郎さんやったんで、親子で調教師リーディングのワンツーでしたな。
2011年には、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、2017年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
けど、一昨年と去年は、
2018年→46勝・獲得賞金13億4400万円
2019年→45勝・獲得賞金13億1681万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったし、今年は先週までが「30勝・獲得賞金8億2986万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(10月13日【日】まで)の「36勝・獲得賞金10億1858万円」を大きく下回っとるんやから、きっと今の泰寿君は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億2000万円の菊花賞にヴェルトライゼンデ、5900万円の富士Sにサトノアーサーとペルシアンナイト、1820万円のトルマリンSにレースガーデンと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。


2020/10/19
お父さんは1962年のダービージョッキーです
高橋祥泰調教師(美浦)

主な管理馬:
スマイルカナ(2020年フェアリーS)
サウスヴィグラス(2003年根岸Sなど)
タイキフォーチュン(1996年NHKマイルCなど)
コクトジュリアン(1995年クリスタルC)


今週の主な登録馬:
スマイルカナ(富士S)
カラテ(tvk賞・柏崎特別)
タイキスウォード(十日町特別)
ハリウッドヒルズ(十日町特別)


担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、高橋祥泰君のお父さんは、乗り役と調教師をやっていた高橋英夫さんですね。
英夫さんは、乗り役時代、1955年と1956年にリーディングになっていましたし、1962年にはフエアーウインでダービーを勝っていて、調教師になってからも、カミノテシオを使った1974年の天皇賞・秋や、ダイナカールを使った1983年のオークスなどを勝って、1991年には「優秀調教師賞」を受賞するなど、素晴らしい実績を残していました。
もちろん、お父さんに憧れて、祥泰君は小さい頃から乗り役を目指していましたけど、体が大きくなってしまったので諦めたんですよ。
高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進んで、卒業してからは、1973年から2年ほど、中山競馬場やJRAの宇都宮育成場で獣医をやっていました。
そして祥泰君は、1975年から7年間、お父さんの厩舎で調教助手をやって、その頃、英夫さんの厩舎には、さっき名前を挙げたカミノテシオやダイナカールといった走る馬が何頭もいましたから、こうやって走る馬を間近で見られたのは、いい経験になった筈ですよ。
それから、1983年に調教師の試験に受かった祥泰君は、その年の10月に厩舎を開業していて、それから今までに、ダイナシュガーを使った1984年の報知杯4歳牝馬特別(今のフィリーズレビュー)や、ノースシャトルを使った1991年のダイヤモンドSや、タイキフォーチュンを使った1996年のNHKマイルCや、スマイルカナを使った今年のフェアリーSなど、JRAの重賞を10回も勝っていますし、サウスヴィグラスで交流重賞を6回も勝っていますから、お父さんの厩舎で経験したことをしっかり活かせているのでしょうね。
それに、祥泰君の厩舎で働いていた久保田貴士君と大竹正博君の2人が調教師になっていますし、乗り役として所属していた田中博康君が、調教師の試験に受かって、一昨年の3月に厩舎を開業しているように、弟子もしっかり育てていますから大したものです。
祥泰君は、2001年に、全部で28勝を上げて、今までで一番多い「4億9719万円」を稼いでいました。
ただ、その後は成績が伸び悩んでいて、去年までの3年間も、
2017年→16勝・獲得賞金2億4345万円
2018年→8勝・獲得賞金1億2205万円
2019年→10勝・獲得賞金2億1382万円
と、誰が見ても物足りない数字でしたから、今年の祥泰君は、「必ず巻き返したい」と考えている筈で、実際、先週までが「16勝・獲得賞金3億0114万円」という成績で、もう去年の数字を上回っているんですよ。
こういった中、今週は、1着賞金が5900万円の富士Sにスマイルカナ、1500万円のtvk賞にカラテ(柏崎特別にも登録)、1060万円の十日町特別にタイキスウォードとハリウッドヒルズと、特別レースに4頭を登録していますので、私が祥泰君でしたら、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げますね。