「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/10/12
ジャパンCを勝ったペイザバトラーの厩舎で働いとったんや
中内田充正調教師(栗東)

主な管理馬:
リアアメリア(2020年ローズSなど)
ミッキーチャーム(2019年阪神牝馬Sなど)
ダノンファンタジー(2018年阪神ジュベナイルFなど)
ダノンプレミアム(2017年朝日杯FSなど)


今週の主な登録馬:
ダノンファンタジー(府中牝馬S)
ジャカランダレーン(もみじS)
クラヴァシュドール(秋華賞)
リアアメリア(秋華賞)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、栗東トレセンから車で50分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパの大学には競馬のことを教えてくれる学科があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとったんですわ。
それから、イギリスのウエストオックスフォード大学の馬学科に入って、生産や調教など馬のことを学んで、卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやったアメリカのロバート・フランケル厩舎で働いとりました。
その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2012年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満厩舎で調教助手をやっとりました。
橋田厩舎は、1998年の宝塚記念を勝ったサイレンススズカや、1999年のダービーを勝ったアドマイヤベガや、2003年と2004年のエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴや、2005年の天皇賞・春を勝ったスズカマンボとかでお馴染みですな。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、充正君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとったんですわ。
そんで、初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、去年までの5年間は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円
2018年→45勝・獲得賞金8億8644万円
2019年→48勝・獲得賞金12億8505万円
と書けば分かる通りで、順調に勝ち星と賞金を積み重ねとって、中でも去年は、今までで一番の成績を残しとって、JRA賞の「最高勝率調教師」を受賞しとったんやから、ホンマに大したもんやで。
ただ、今年に入ってから先週までは「24勝・獲得賞金4億6896万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の中内田君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5500万円の府中牝馬Sにダノンファンタジー、1600万円のもみじSにジャカランダレーン、1億円の秋華賞にクラヴァシュドールとリアアメリアと、全部で4頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/10/12
「競馬ニホン」でトラックマンをやっとったんですわ
松田国英調教師(栗東)

主な管理馬:
タイムフライヤー(2017年ホープフルSなど)
ベルシャザール(2013年ジャパンCダートなど)
ダイワスカーレット(2008年有馬記念など)
キングカメハメハ(2004年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
サムシングジャスト(府中牝馬S)
ソフトフルート(秋華賞)
サトノウィザード(大原S)
チャチャチャ(平城京S・テレビ静岡賞)
ハギノアグレッシブ(粟島特別)
ハギノアップロード(粟島特別)
ハギノエスペラント(粟島特別)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、松田国英君は、実家が北海道の様似にある生産牧場で、高校を卒業した後は、関西ではお馴染みやった専門紙、「競馬ニホン」にトラックマンとして就職したんですわ。
元々、牧場育ちで馬乗りが上手やったし、当時は、今ほどトレセンの規則がうるさくなかったんで、トラックマンをしながら、頼まれたときは馬に稽古を付けることもよくあったそうですな。
その後、日迫良一さんや、伊藤修司さんや、山内研二君の厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1995年に調教師の試験に受かって、1996年に自分の厩舎を開業しとります。
それから松田君は、開業4年目に、フサイチエアデールを使ったシンザン記念で初めて重賞を勝つと、クロフネを使った2001年のNHKマイルCとジャパンCダートや、タニノギムレットを使った2002年のダービーや、キングカメハメハを使った2004年のNHKマイルCとダービーや、ダイワスカーレットを使った2008年の有馬記念とか、今までに14回もGIを勝っとるし、それを入れて重賞を59勝もしとるんですわ。
しかも、松田厩舎で腕を磨いとった中には、角居勝彦君や、友道康夫君や、高野友和君とか、実績を残しとる調教師が何人もおるんで、トラックマンとして取材をするよりも、厩舎の仕事をする方が、彼にとって天職やったんでしょうな。
2007年に、松田君の厩舎は、桜花賞とかGIを3つ勝ったダイワスカーレットの活躍もあって、全部で31勝を上げて、「10億4781万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
けど、それからは一度もこの数字を超えとらんし、去年までの3年間も、
2017年→25勝・獲得賞金5億1042万円
2018年→21勝・獲得賞金4億2309万円
2019年→20勝・獲得賞金3億6726万円
っちゅう形で、勝ち星と賞金のどっちも「完全に右肩下がり」やったんやから、今年の松田君は「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
実際、今年は先週までが「23勝・獲得賞金4億0531万円」っちゅう成績で、もう去年の数字を上回っとります。
ただ、2007年に比べたらまだまだ物足りない数字やから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5500万円の府中牝馬Sにサムシングジャスト、1億円の秋華賞にソフトフルート、1820万円の大原Sにサトノウィザード、1820円の平城京Sにチャチャチャ(テレビ静岡賞にも登録)とか、賞金の高い特別レースに全部で7頭を登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。
それに、松田君の厩舎は、来年の2月で定年を迎えるんやから、今は、「定年の前になるべく多く稼ぎたい」とも考えとるんでしょうな。


2020/10/12
慶応大学を出た後は大手飲料メーカーで働く予定でした
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
アジアエクスプレス(2013年朝日杯FSなど)
アユサン(2013年桜花賞)
アルフレード(2011年朝日杯FS)


今週の主な登録馬:
ウインマリリン(秋華賞)
マルターズディオサ(秋華賞)
マイネルファンロン(オクトーバーS)
コンピレーション(飛翼特別)
ジュニパーベリー(飛翼特別)
ムスコローソ(白秋S)
ビートザウイングス(粟島特別)


担当者:調教師情報部  元調教師N

知っている方もいると思いますけど、手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2006年に廃止)で、乗り役と調教師をやっていた手塚佳彦さんの息子ですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学を卒業する前には、大手飲料メーカーの内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになって、就職の内定を断り、北海道の牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていましたね。
競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しています。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も、2010年が19勝だった以外は、毎年20勝以上していますね。
それに、手塚君の厩舎は、ベルグチケットを使った1999年のフェアリーSで初めて重賞を勝っていますし、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSなど、今までに、GIの6勝を含めて重賞を27勝もしています。
2013年は、アユサンやアジアエクスプレスの活躍などで、「27勝・獲得賞金6億7031万円」という成績を残していましたし、去年までの3年間も、
2017年→38勝・獲得賞金6億8707万円
2018年→26勝・獲得賞金7億4821万円
2019年→33勝・獲得賞金8億3875万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、特に去年は、フィエールマンで天皇賞・春を勝つなど、開業してから一番の賞金を稼いでいました。
それに、今年も勢いが続いていて、フィエールマンで天皇賞・春を勝つなど、先週までに27勝を上げて、稼いだ賞金は「7億1869万円」で、去年の同じ時期(10月6日【日】まで)の「5億4822万円」を大きく上回っています。
もちろん、今の手塚君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1億円の秋華賞にウインマリリンとマルターズディオサ、2600万円のオクトーバーSにマイネルファンロン、1500万円の飛翼特別にコンピレーションとジュニパーベリーなど、全部で7頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/10/12
初めての重賞勝ちがGIの阪神ジュベナイルFでしたな
五十嵐忠男調教師(栗東)

主な管理馬:
タガノエスプレッソ(2014年デイリー杯2歳Sなど)
テイエムハリアー(2013年京都ハイジャンプなど)
マイネレーツェル(2008年ローズSなど)
テイエムプリキュア(2005年阪神ジュベナイルFなど)


今週の主な登録馬:
ウインマイティー(秋華賞)

担当者:調教師情報部  元調教師H

皆さんもよう知っとる通り、五十嵐忠男君は、1973年に田所秀雄さんの厩舎から乗り役としてデビューして、1984年の中日新聞杯をアスコットエイトで勝って、1990年のラジオたんぱ杯3歳牝馬Sをイソノルーブルで勝つとか、調教師の試験に受かった1993年までに176勝を上げとったんや。
そんで、1994年に厩舎を開業した五十嵐君は、最初の年が2勝止まりやったけど、次の年からは、毎年のように10勝以上しとったし、2005年には、テイエムプリキュアを使った阪神ジュベナイルFで、初めての重賞勝ちをGIで飾っとりましたな。
それからは、マイネレーツェルを使った2008年のフィリーズレビューとローズS、テイエムプリキュアを使った2009年の日経新春杯、テイエムオーロラを使った2010年の府中牝馬S、テイエムハリアーを使った2013年の京都ハイジャンプ、タガノエスプレッソを使った2014年のデイリー杯2歳とかを勝っとって、今までに重賞を12勝しとります。
そんで、2016年には、マキオボーラーで小倉サマージャンプを勝つなど、「27勝・獲得賞金4億3843万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも今までで一番の成績を残しとったんや。
せやけど、その後の3年間は、
2017年→14勝・獲得賞金2億7681万円
2018年→19勝・獲得賞金3億3625万円
2019年→20勝・獲得賞金3億0146万円
っちゅう形で成績が伸び悩んどったし、今年も先週までが「13勝・獲得賞金2億8886万円」っちゅう成績で、2016年の同じ時期(10月2週目まで)の「21勝・獲得賞金3億2411万円」を大きく下回っとるんやから、きっと今の五十嵐君は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼がなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億円の秋華賞にウインマイティーを登録しとるんで、ワシが五十嵐君やったら、お釣りを残さずメイチに仕上げますわ。