「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/09/28
乗り役時代に皐月賞とダービーとかを勝っとりますな
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ロードカナロア(2013年スプリンターズSなど)
グレープブランデー(2013年フェブラリーSなど)
カレンチャン(2011年スプリンターズSなど)
トランセンド(2010年ジャパンCダートなど)

今週の主な登録馬:
ダイアトニック(スプリンターズS)
ダノンスマッシュ(スプリンターズS)
ダノンスプレンダー(シリウスS)
ケイデンスコール(ポートアイランドS)

担当者:調教師情報部 元調教師S

安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんがよう知っとるやろう。
今年で開業26年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年のスプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬を育てとりましたな。
それに安田君は、2004年にデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、一昨年の3月に厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
しかも、去年の安田厩舎は、ダノンスマッシュでシルクロードSとキーンランドCを、ダイアトニックでスワンSを勝つなど、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう、今までで一番の成績を残して、初めて調教師リーディングの1位になっとったんや。
せやけど、今年は先週までが「33勝・獲得賞金8億7208万円」っちゅう成績で、45勝を上げてリーディング1位の矢作芳人厩舎に12勝の差を付けられとるし、賞金も、「14億5986万円」を稼いで1位の矢作芳人厩舎に「5億8778万円」の差を付けられとるんやから、今の彼は、「早く上との差を詰めなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のスプリンターズSにダイアトニックとダノンスマッシュ、3600万円のシリウスSにダノンスプレンダー、2500万円のポートアイランドSにケイデンスコールと、特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。
それに、安田君の厩舎は、ロードカナロアで2013年のスプリンターズSを勝ってから、7年もJRAのGIをご無沙汰しとるんで、スプリンターズSのダイアトニックとダノンスマッシュには、「久々にGIを勝ちたい」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。

2020/09/28
ノアノハコブネでオークスを勝っとりますな
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
モズスーパーフレア(2020年高松宮記念など)
インディチャンプ(2019年安田記念など)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
モズスーパーフレア(スプリンターズS)
デルマカトリーナ(勝浦特別)
ダノングレーター(長久手特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った一昨年の宝塚記念、インディチャンプを使った去年の安田記念とマイルCS、モズスーパーフレアを使った今年の高松宮記念とか、今までに、GIの13勝を入れて重賞を78回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
そんで、2011年から2015年までは、勝ち星も賞金のどっちも2010年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
と、立て続けにエエ成績を残しとりました。
けど、今年は先週までが「27勝・獲得賞金8億2412万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月22日【日】まで)の「35勝・獲得賞金8億9984万円」を下回っとるんやから、今の音無君は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼がなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のスプリンターズSにモズスーパーフレア、1500万円の勝浦特別にデルマカトリーナ、1500万円の長久手特別にダノングレーターと、特別レースに全部で3頭を登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2020/09/28
親父さんは馬車レースの乗り役やったんや
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ミスターメロディ(2019年高松宮記念など)
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)

今週の主な登録馬:
ミスターメロディ(スプリンターズS)
グレートタイム(シリウスS)
カントル(長久手特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員をやって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
2017年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)と8勝差の2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、一昨年の彼は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えとった筈やし、実際に、パフォーマプロミスで日経新春杯とアルゼンチン共和国杯を、エポカドーロで皐月賞を勝つなど、58勝を上げて「調教師リーディング1位」になって、今まで一番多い「15億9068万円」の賞金を稼いどりました。
ところが、去年は、ミスターメロディで高松宮記念を勝っとるものの、他の馬がイマイチやったから、「35勝・獲得賞金10億0013万円」っちゅう成績で、一昨年の数字を大きく下回ってしもうたし、今年は先週までが「26勝・獲得賞金5億2429万円」っちゅう成績で、一昨年のペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の藤原君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のスプリンターズSにミスターメロディ、3600万円のシリウスSにグレートタイム、1500万円の長久手特別にカントルを登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。

2020/09/28
大手の牧場で生産された馬はほとんど預かっとらんのですわ
昆貢調教師(栗東)

主な管理馬:
アンジュデジール(2018年JBCレディスクラシックなど)
ヒルノダムール(2011年天皇賞・春など)
ローレルゲレイロ(2009年スプリンターズSなど)
ディープスカイ(2008年ダービーなど)

今週の主な登録馬:
ライトオンキュー(スプリンターズS)
アルドーレ(シリウスS)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、昆貢(こん・みつぐ)君は、1978年に、キタノカチドキやニホンピロウイナーとかを育てた服部正利さんの厩舎から乗り役としてデビューして、1989年に引退した後、福島信晴厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1999年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとりますな。
昔から彼は、「日高の生産馬で結果を出すことが、競馬界全体の活性化に繋がる」っちゅう信念を持っとって、実際に、今、預かっとる42頭のほとんどが、日高にある牧場で生産された馬で、ワシの知る限り、「社台ファーム」や「ノーザンファーム」とか、大手の牧場で生産された馬はほとんど預かっとらんのですわ。
せやけど、浦河の笠松牧場で生産されたディープスカイで2008年のダービーとNHKマイルCを勝っとるし、新冠の村田牧場で生産されたローレルゲレイロで2009年の高松宮記念とスプリンターズSを勝っとって、その他にも、静内の橋本牧場で生産されたヒルノダムールで2011年の天皇賞・春を勝っとるんやから、ホンマに大したもんですな。
そんで昆君の厩舎は、ディープスカイがGIを2勝した2008年に、20勝を上げて、「9億0432万円」っちゅう、今までで一番多い賞金を稼いどりました。
けど、それからは一度もこの数字を超えとらんし、去年までの5年間も、
2015年→35勝・獲得賞金5億7883万円
2016年→21勝・獲得賞金4億3133万円
2017年→18勝・獲得賞金5億2423万円
2018年→23勝・獲得賞金5億7974万円
2019年→17勝・獲得賞金4億3822万円
っちゅう形で、賞金が伸び悩んどるんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
実際、今年は先週までが「22勝・獲得賞金3億7485万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月22日【日】まで)の「14勝・獲得賞金3億1380万円」を上回っとります。
ただ、2008年に比べるとまだまだ物足りない数字やから、昆君は「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のスプリンターズSにライトオンキュー、3600万円のシリウスSにアルドーレを登録してきましたんで、ワシが昆君やったら、どっちの馬も気合いを入れて仕上げますわ。