「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/09/14
乗り役として22年間で639勝を上げていました
菊沢隆徳調教師(美浦)

主な管理馬:
ミッキースワロー(2020年日経賞など)
アエロリット(2017年NHKマイルCなど)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)
オープンガーデン(2011年阪神スプリングジャンプ)

今週の主な登録馬:
ダノンファスト(セントライト記念)
ダイワギャバン(鋸山特別)
ダノンハイパワー(浦安特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんもよく知っていると思いますが、菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、柄崎義信厩舎(1983年の朝日杯3歳Sの勝ち馬ハーディービジョンなどを管理)から、1988年に乗り役としてデビューしています。
乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、調教師の試験に受かって2010年に引退するまで、重賞を10勝、全部で639勝を上げていましたね。
2011年に厩舎を開業した菊沢君は、引退した郷原洋行厩舎から引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングジャンプを勝つなど、1年目から「10勝・獲得賞金1億9475万円」という成績を残していましたし、その後も、
2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円
と、右肩上がりの成績を残していて、2013年には、デビュー前から自分で育ててきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っていました。
それに、去年までの5年間も、
2015年→16勝・獲得賞金4億4251万円
2016年→15勝・獲得賞金2億7470万円
2017年→20勝・獲得賞金5億3351万円
2018年→24勝・獲得賞金5億7168万円
2019年→20勝・獲得賞金5億7628万円
という形で順調に実績を積み重ねていましたし、特に去年は、フィリアプーラでフェアリーSを勝って、ミッキースワローで七夕賞を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいます。
それに、今年も勢いが続いていて、ミッキースワローで日経賞を勝つなど、先週までが「12勝・獲得賞金3億9764万円」という成績で、去年の同じ時期(9月8日まで)の「14勝・獲得賞金3億4248万円」と比べて、勝ち星は2つ少ないんですけど、賞金は上回っているんですよ。
もちろん、今の菊沢君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のセントライト記念にダノンファスト、1500万円の鋸山特別にダイワギャバン、1500万円の浦安特別にダノンハイパワーと、全部で3頭を特別レースに登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。


2020/09/14
家業を継ぐために来年の2月で引退しますな
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
ロジャーバローズ(2019年ダービー)
サートゥルナーリア(2019年皐月賞など)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2007年ダービーなど)

今週の主な登録馬:
ダブルフラット(小牧特別)
フアナ(ローズS)
グローブシアター(ケフェウスS)
クリアザトラック(納屋橋S)

担当者:調教師情報部 元調教師I

知っとる方も多いと思いますけど、石川県出身の角居勝彦君は、金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーとかを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールとかを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
最初の年にいきなり19勝しとった角居君は、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使った香港マイルや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますな。
そうそう、これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・獲得賞金11億9517万円
2012年→57勝・獲得賞金12億5956万円
2013年→56勝・獲得賞金17億5848万円
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたし、2013年の賞金は開業してから一番の数字やったんや。
そんでもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、その他にも、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCとか、11回も重賞を勝って、「51勝(リーディング3位)・獲得賞金17億0938万円」っちゅう成績を残して、2017年も、「54勝(リーディング3位)・獲得賞金12億7665万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
で、去年は、サートゥルナーリアを使った皐月賞や、ロジャーバローズを使ったダービーとか、7回も重賞を勝っとったし、全部で40勝(リーディング11位)を上げて、「15億3873万円」の賞金を稼いどりました。
せやけど、今年は先週までが「19勝・獲得賞金5億5430万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って一気に巻き返したい」と考えとる筈ですわ。
しかも、角居君は、「来年の2月で調教師を辞めて家業を継ぐ」と決めとりますんで、「引退までになるべくいい結果を残したい」とも考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1500万円の小牧特別にダブルフラット、5200万円のローズSにフアナ、2400万円のケフェウスSにグローブシアター、1820万円の納屋橋Sにクリアザトラックと、全部で4頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/09/14
イギリスの大学で馬のことを学んどったんですわ
中内田充正調教師(栗東)

主な管理馬:
ミッキーチャーム(2019年阪神牝馬Sなど)
ダノンファンタジー(2018年阪神ジュベナイルFなど)
ダノンプレミアム(2017年朝日杯FSなど)
グレイトパール(2017年平安Sなど)

今週の主な登録馬:
クラヴァシュドール(ローズS)
リアアメリア(ローズS)
フォックスクリーク(納屋橋S)
フローリン(松戸特別)
レッドランサー(大府特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、栗東トレセンから車で50分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパの大学には競馬のことを教えてくれる学科があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとったんですわ。
それから、イギリスのウエストオックスフォード大学の馬学科に入って、生産や調教など馬のことを学んで、卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやったアメリカのロバート・フランケル厩舎で働いとりました。
その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2012年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満厩舎で調教助手をやっとりました。
橋田厩舎は、1998年の宝塚記念を勝ったサイレンススズカや、1999年のダービーを勝ったアドマイヤベガや、2003年と2004年のエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴや、2005年の天皇賞・春を勝ったスズカマンボとかでお馴染みですな。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、充正君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとったんですわ。
そんで、初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、去年までの5年間は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円
2018年→45勝・獲得賞金8億8644万円
2019年→48勝・獲得賞金12億8505万円
と書けば分かる通りで、順調に勝ち星と賞金を積み重ねとって、中でも去年は、今までで一番の成績を残しとって、JRA賞の「最高勝率調教師」を受賞しとったんやから、ホンマに大したもんやで。
ただ、今年に入ってから先週までは「21勝・獲得賞金3億8603万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月8日まで)の「40勝・獲得賞金9億1255万円」を大きく下回っとるんやから、今の中内田君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のローズSにクラヴァシュドールとリアアメリア、1820万円の納屋橋Sにフォックスクリーク、1500万円の松戸特別にフローリン、1500万円の大府特別にレッドランサーと、全部で5頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。
それに、中内田君の厩舎は、去年、重賞を8勝もしとったんやけど、今年はまだ勝てとらんので、ローズSのクラヴァシュドールとリアアメリアには、「何が何でも勝って欲しい」っちゅう思いも込められとるんやろ。


2020/09/14
2008年の調教師リーディングは親父さんとワンツーでしたな
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
アブレイズ(ローズS)
フォイヤーヴェルク(阪神ジャンプS)
サトノクロニクル(ケフェウスS)
シュリ(納屋橋S)
ダノンシュネラ(野路菊S)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通り、池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの長男で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりました。
しかもこの年は、2位が46勝の泰郎さんやったんで、親子で調教師リーディングのワンツーでしたな。
2011年には、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、2017年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
けど、一昨年と去年は、
2018年→46勝・獲得賞金13億4400万円
2019年→45勝・獲得賞金13億1681万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったし、今年は先週までが「25勝・獲得賞金7億0150万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月8日まで)の「35勝・獲得賞金9億3137万円」を大きく下回っとるんやから、きっと今の泰寿君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のローズSにアブレイズ、2900万円の阪神ジャンプSにフォイヤーヴェルク、2400万円のケフェウスSにサトノクロニクル、1820万円の納屋橋Sにシュリ、1600万円の野路菊Sにダノンシュネラと、特別レースに全部で5頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。