「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/08/31
大阪府立大学の獣医学科を出とるんや
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワールドプレミア(2019年菊花賞)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)


今週の主な登録馬:
ポポカテペトル(新潟記念)
ブラヴァス(新潟記念)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを12回も勝って、これを入れて重賞を全部で43回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
と書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いどったし、今年は先週までに32勝を上げて、リーディング1位の矢作芳人厩舎と8勝差の3位に付けとるんや。
せやけど、賞金は「6億8157万円」と、先週までに「12億8421万円」を稼いで1位の矢作厩舎に「6億1024万円」の差を付けられとるんやから、ワシが友道君やったら、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の新潟記念にポポカテペトルとブラヴァスを登録してきましたんで、どちらの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/08/31
慶応大学を出てサラリーマンになる予定でしたが
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
アジアエクスプレス(2013年朝日杯FSなど)
アユサン(2013年桜花賞)
アルフレード(2011年朝日杯FS)


今週の主な登録馬:
ワーケア(新潟記念)
ユーバーレーベン(札幌2歳S)
ライバーバード(飯豊特別)
リノワールド(飯豊特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2006年に廃止)で、乗り役と調教師をやっていた手塚佳彦さんの息子ですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学を卒業する前には、大手飲料メーカーの内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになって、就職の内定を断り、北海道の牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていましたね。
競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しています。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も毎年20勝以上していますね。
それに、手塚君の厩舎は、ベルグチケットを使った1999年のフェアリーSで初めて重賞を勝っていますし、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSなど、今までに、GIの6勝を含めて重賞を26勝もしています。
2013年は、アユサンやアジアエクスプレスの活躍などで、「27勝・獲得賞金6億7031万円」という成績を残していましたし、去年までの3年間も、
2017年→38勝・獲得賞金6億8707万円
2018年→26勝・獲得賞金7億4821万円
2019年→33勝・獲得賞金8億3875万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、特に去年は、フィエールマンで天皇賞・春を勝つなど、開業してから一番の賞金を稼いでいました。
それに、今年も勢いが続いていて、フィエールマンで天皇賞・春を勝つなど、先週までに19勝を上げて、稼いだ賞金は「5億8993万円」で、去年の同じ時期(9月1日まで)の「5億1770万円」を上回っています。
もちろん、今の手塚君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円の新潟記念にワーケア、3100万円の札幌2歳Sにユーバーレーベン、1500万円の飯豊特別にライバーバードとリノワールドを登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/08/31
中学校の卒業アルバムに「調教助手を目指す」と書いとったそうや
杉山晴紀調教師(栗東)

主な管理馬:
アールスター(2020年小倉記念)
デアリングタクト(2020年オークスなど)
ロードマイウェイ(2019年チャレンジC)
ケイティブレイブ(2018年JBCクラシックなど)


今週の主な登録馬:
アールスター(新潟記念)
ハーフバック(長岡S)
ジオルティ(札幌2歳S)


担当者:調教師情報部 元調教師T

1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおって、そういう友達の影響でレースを見るようになったそうやな。
そんで杉山君は、中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになって、最初は乗り役を目指しとったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって杉山君は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習しとったそうやな。
高校を卒業してから、すぐに「小松温泉牧場」(石川県小松市)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしたんですわ。
で、その年の7月から武宏平厩舎で厩務員をやって、8月から調教助手をやって、2014年の2月に武さんが定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、調教師になるため、厩舎の仕事をしながら猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、2016年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、2016年は開業が遅かったんで、年末までが「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、2017年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と一気に数字を伸ばしとりました。
それに、3年目やった一昨年は、地方で、ケイティブレイブを使った川崎記念とダイオライト記念と日本テレビ盃を勝っとったし、JRAでも、ウインテンダネスを使った目黒記念と、ケイティブレイブを使ったJBCクラシックを勝つなど、「19勝・獲得賞金4億8160万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
で、去年も、地方では、ケイティブレイブで浦和記念を勝っとるし、JRAでも、ロードマイウェイを使ったチャレンジCを勝つなど、「30勝・獲得賞金5億7710万円」っちゅう、今までで一番の成績を残しとりました。
そんで今年は、デアリングタクトで桜花賞とオークスを、アールスターで小倉記念を勝つなど、29勝を上げて、賞金は「7億4526万円」と、もう去年を上回っとるんですわ。
もちろん、ワシが杉山君やったら、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考える筈やし、今週、彼の厩舎は、1着賞金が4100万円の新潟記念にアールスター、1820万円の長岡Sにハーフバック、3100万円の札幌2歳Sにジオルティと、特別レースに3頭を登録してきましたんで、杉山君がどう仕上げてくるんか、注目せなアカンと思っとります。


2020/08/31
ビービーガルダンとかでお馴染みの牧場で働いとりました
吉村圭司調教師(栗東)

主な管理馬:
エアアンセム(2018年函館記念)
ダッシングブレイズ(2017年エプソムC)
クイーンズリング(2016年エリザベス女王杯など


今週の主な登録馬:
アイスストーム(新潟記念)
インビジブルレイズ(新潟記念)
マスターコード(丹頂S)


担当者:調教師情報部 元調教師I

知っとる方も多いと思いますけど、吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げとった吉村務さんの息子ですな。
小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとりましたけど、体が大きくなって、減量が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。
競馬学校に入る直前の辞退やったから、すぐ高校には入れんで、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったそうやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、ビービーガルダンとかでお馴染みの「坂東牧場」(北海道沙流郡日高町)で、一年半ぐらい働いとったんや。
その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。
そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月から調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。
吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、彼にとって、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
で、2011年に調教師の試験に受かった吉村君は、次の年に自分の厩舎を開業しとって、その年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとりましたし、それからも、
2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、特に2016年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝って、今までで一番の賞金を稼いどったんや。
けど、去年までの3年間は、
2017年→19勝・獲得賞金4億8823万円
2018年→28勝・獲得賞金4億8696万円
2019年→22勝・獲得賞金4億1938万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどりましたな。
それに、今年は先週までが「13勝・獲得賞金2億5758万円」と、去年の同じ時期(9月1日まで)の「17勝・獲得賞金2億6425万円」を下回っとるんやから、今の吉村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の新潟記念にアイスストームとインビジブルレイズ、2400万円の丹頂Sにマスターコードを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。