「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/07/27
次男は、2016年の「ジョッキーベイビーズ」で4着やったな
西村真幸調教師(栗東)

主な管理馬:
フェアリーポルカ(2020年福島牝馬S)
タイセイビジョン(2020年アーリントンC)
サラス(2019年マーメイドS)

今週の主な登録馬:
フェアリーポルカ(クイーンS)
ストロングライン(麒麟山特別)
ソウルトレイン(札幌道新スポーツ賞)
トロピカルストーム(阿寒湖特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、西村真幸君は、北海道の様似(さまに)出身で、実家は様似港のすぐ近くで漁具店をやっとって、同級生の実家がやっとる牧場を手伝っとった時に、「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうやな。
そんで、ノーザンファームで働いてから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から新井仁厩舎で厩務員をやって、次の月からは、福島勝厩舎で調教助手をやっとりました。
その後は、友道康夫厩舎や、岩元市三厩舎で調教助手をやって、2014年に調教師の試験に受かって、2015年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに西村君は、調教師になる前、栗東トレセンのバスケ部に所属しとって、このバスケ部の創設メンバーには、2016年の2月一杯で引退した橋口弘次郎さんがおって、その後も、角居勝彦君や藤岡健一君などがチームに入っとったんや。
そうそう、2016年の「ジョッキーベイビーズ」に、東海地区の代表として出場して4着やった西村悠希君は、西村君の次男ですな。
そんで、西村君の厩舎は、開業してからの3年間、
2015年→9勝・獲得賞金1億5569万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8374万円
2017年→29勝・獲得賞金4億9842万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったんですわ。
せやけど一昨年は、「20勝・獲得賞金3億6464万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも前の年を大きく下回ってしもうたんやから、去年の西村君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとった筈で、実際、サラスを使ったマーメイドSで初めての重賞勝ちを飾るなど、「41勝・獲得賞金7億3038万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも今までで一番の数字を残しとりました。
で、今年も勢いが続いとって、フェアリーポルカを使った中山牝馬Sと福島牝馬Sや、タイセイビジョンを使ったアーリントンCを勝つなど、先週までに25勝を上げて、「5億1596万円」の賞金を稼いどって、今までで一番やった去年のペースを大きく上回っとるんや。
けど、西村君は、この状況に決して満足しとらんとワシは見とります
っちゅうのも、彼の厩舎は、今年、先週までの「調教師リーディング」で5位なんやけど、
6位・国枝栄厩舎→25勝・獲得賞金6億0015万円
7位・杉山晴紀厩舎→25勝・獲得賞金6億6721万円
8位・安田隆行厩舎→24勝・獲得賞金6億2803万円
と書けば分かる通りで、リーディングの順位が下の厩舎よりも、稼いだ賞金が少ないんやから。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のクイーンSにフェアリーポルカ、1500万円の麒麟山特別にストロングライン、1500万円の札幌道新スポーツ賞にソウルトレイン、1500万円の阿寒湖特別にトロピカルストームと、特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。

2020/07/27
「花の12期生」と呼ばれとったんですわ
高橋亮調教師(栗東)

主な管理馬:
スカーレットカラー(2019年府中牝馬S)
トーホウアマポーラ(2014年CBC賞)

今週の主な登録馬:
スカーレットカラー(クイーンS)
オースミカテドラル(札幌道新スポーツ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、高橋亮君は、シャイニンレーサーを使った1996年のマーメイドSや、マチカネワラウカドを使った1998年のウインターSなど、重賞を5勝、通算で207勝っちゅう成績を残しとって、2012年の2月一杯で調教師を引退した高橋隆さんの長男ですな。
でもって、亮君のお祖父さんは、調教師として、タイヨウコトブキで1971年のビクトリアCを勝つなど、重賞を12勝、通算で681勝っちゅう実績を残した大久保石松さんなんですわ。
そんな競馬一家で育った亮君が、競馬を仕事にすると決めたんは、小さい頃から石松さんに栗東トレセンや京都競馬場や阪神競馬場に連れて行ってもらって、馬が大好きになったからなんや。
そんで亮君は、1993年に「第12期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1996年に橋口弘次郎厩舎からデビューしとって、エガオヲミセテに乗った1998年の阪神牝馬特別(今の阪神牝馬S)や、ダイタクリーヴァに乗った2000年のスプリングSとか、2012年に調教師の試験に受かって引退するまでに、重賞を7つ勝って、全部で305勝を上げとりましたな。
ちなみに、亮君の世代は、「花の12期生」と呼ばれとって、同期には、福永祐一君と和田竜二君と古川吉洋君と柴田大知君と柴田未崎君とかがおるんや。
2013年の9月に、勇退した田島良保さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業した亮君は、最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「2勝・獲得賞金4181万円」っちゅう成績やったけど、その後は、
2014年→21勝・獲得賞金3億3717万円
2015年→21勝・獲得賞金3億7805万円
2016年→19勝・獲得賞金3億2628万円
2017年→20勝・獲得賞金3億5549万円
2018年→24勝・獲得賞金4億1991万円
2019年→20勝・獲得賞金4億5800万円
っちゅう安定した成績を残しとったし、特に去年は、府中牝馬Sなどを勝ったスカーレットカラーの活躍で、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。
そんで今年は、先週までに稼いだ賞金が「2億6272万円」と、去年の同じ時期(7月まで)の「2億4725万円」を上回っとります。
もちろん、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のクイーンSにスカーレットカラー、1500万円の札幌道新スポーツ賞にオースミカテドラルを登録してきましたんで、どっちもキッチリ仕上げてくるやろうな。

2020/07/27
35歳の若さで厩舎を開業しています
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
シャドウディーヴァ(クイーンS)
ワンダーコノシュア(阿寒湖特別・麒麟山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属している乗り役の斎藤新(あらた)君は、斎藤君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していましたね。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していて、特に2017年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、一昨年と去年は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
と、2017年の賞金を大きく下回っていましたし、今年に入ってから先週までは「13勝・獲得賞金2億8282万円」という成績で、去年のペースを大きく下回っていますから、今の斎藤君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が3600万円のクイーンSにシャドウディーヴァ、1500万円の阿寒湖特別にワンダーコノシュア(麒麟山特別にも登録)を登録していますので、「どちらの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
それに、斎藤君の厩舎は、トーキングドラムを使った2017年の阪急杯から、3年以上も重賞をご無沙汰していますので、クイーンSのシャドウディーヴァには、「ここで久々の重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。

2020/07/27
大阪府立大学で馬術部に入っとったんや
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワールドプレミア(2019年菊花賞)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ビーチサンバ(クイーンS)
レッドアネモス(クイーンS)
トリコロールブルー(関越S)
ルタンデュボヌール(STV賞)
ジュンライトボルト(月岡温泉特別)
アドマイヤベネラ(出雲崎特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを12回も勝って、これを入れて重賞を全部で43回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
と書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いどったし、今年は先週までに30勝を上げて、リーディング1位の矢作芳人厩舎と4勝差の2位に付けとるんや。
せやけど、賞金は「5億9525万円」と、先週までに「11億6328万円」を稼いで1位の矢作厩舎に「5億6803万円」の差を付けられとるんやから、ワシが友道君やったら、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のクイーンSにビーチサンバとレッドアネモス、2400万円の関越Sにトリコロールブルー、1820万円のSTV賞にルタンデュボヌール、1500万円の月岡温泉特別にジュンライトボルト、1060万円の出雲崎特別にアドマイヤベネラを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。