注目調教師
2020/06/08
受かっとった競馬学校の騎手過程を辞退したんですわ
吉村圭司調教師(栗東)
主な管理馬:
エアアンセム(2018年函館記念)
ダッシングブレイズ(2017年エプソムC)
クイーンズリング(2016年エリザベス女王杯など)
今週の主な登録馬:
アイスストーム(エプソムC)
インビジブルレイズ(エプソムC)
グリッサード(甲武特別)
アヴァンセ(灘S)
ショートストーリー(灘S)
ハイエストクイーン(八王子特別)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
知っとる方も多いと思いますけど、吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げとった吉村務さんの息子ですな。
小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとりましたけど、体が大きくなって、減量が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。
競馬学校に入る直前の辞退やったから、すぐ高校には入れんで、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったそうやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、ビービーガルダンとかでお馴染みの「坂東牧場」(北海道沙流郡日高町)で、一年半ぐらい働いとったんや。
その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。
そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月から調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。
吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、彼にとって、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
で、2011年に調教師の試験に受かった吉村君は、次の年に自分の厩舎を開業しとって、その年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとりましたし、それからも、
2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、特に2016年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝って、今までで一番の賞金を稼いどったんや。
けど、去年までの3年間は、
2017年→19勝・獲得賞金4億8823万円
2018年→28勝・獲得賞金4億8696万円
2019年→22勝・獲得賞金4億1938万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、今年の彼は、「キッチリ巻き返したい」と気合いを入れとるんやろ。
実際、今年は先週までに12勝を上げて、賞金は「2億0716万円」と、2016年の同じ時期(6月1週目まで)の「1億7394万円」を上回っとるんやから、今の吉村君は、「この勢いを止めたくない」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにアイスストームとインビジブルレイズ、1060万円の甲武特別にグリッサード、1820万円の灘Sにアヴァンセとショートストーリー、1500万円の八王子特別にハイエストクイーンを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。
主な管理馬:
エアアンセム(2018年函館記念)
ダッシングブレイズ(2017年エプソムC)
クイーンズリング(2016年エリザベス女王杯など)
今週の主な登録馬:
アイスストーム(エプソムC)
インビジブルレイズ(エプソムC)
グリッサード(甲武特別)
アヴァンセ(灘S)
ショートストーリー(灘S)
ハイエストクイーン(八王子特別)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
知っとる方も多いと思いますけど、吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げとった吉村務さんの息子ですな。
小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとりましたけど、体が大きくなって、減量が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。
競馬学校に入る直前の辞退やったから、すぐ高校には入れんで、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったそうやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、ビービーガルダンとかでお馴染みの「坂東牧場」(北海道沙流郡日高町)で、一年半ぐらい働いとったんや。
その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。
そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月から調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。
吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、彼にとって、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
で、2011年に調教師の試験に受かった吉村君は、次の年に自分の厩舎を開業しとって、その年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとりましたし、それからも、
2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、特に2016年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝って、今までで一番の賞金を稼いどったんや。
けど、去年までの3年間は、
2017年→19勝・獲得賞金4億8823万円
2018年→28勝・獲得賞金4億8696万円
2019年→22勝・獲得賞金4億1938万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、今年の彼は、「キッチリ巻き返したい」と気合いを入れとるんやろ。
実際、今年は先週までに12勝を上げて、賞金は「2億0716万円」と、2016年の同じ時期(6月1週目まで)の「1億7394万円」を上回っとるんやから、今の吉村君は、「この勢いを止めたくない」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにアイスストームとインビジブルレイズ、1060万円の甲武特別にグリッサード、1820万円の灘Sにアヴァンセとショートストーリー、1500万円の八王子特別にハイエストクイーンを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。
2020/06/08
乗り役時代に639勝を上げていました
菊沢隆徳調教師(美浦)
主な管理馬:
ミッキースワロー(2020年日経賞など)
フィリアプーラ(2019年フェアリーS)
アエロリット(2017年NHKマイルCなど)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)
今週の主な登録馬:
ダイワキャグニー(エプソムC)
ミラアイトーン(エプソムC)
フィリアプーラ(マーメイドS)
ハットラブ(天保山S)
アンブロジオ(UHB杯)
ダイワギャバン(洞爺湖特別)
担当者:調教師情報部 元調教師M
皆さんもよく知っていると思いますが、菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、柄崎義信厩舎(1983年の朝日杯3歳Sの勝ち馬ハーディービジョンなどを管理)から、1988年に乗り役としてデビューしています。
乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、調教師の試験に受かって2010年に引退するまで、重賞を10勝、全部で639勝を上げていましたね。
2011年に厩舎を開業した菊沢君は、引退した郷原洋行厩舎から引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングジャンプを勝つなど、1年目から「10勝・獲得賞金1億9475万円」という成績を残していましたし、その後も、
2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円
と、右肩上がりの成績を残していて、2013年には、デビュー前から自分で育ててきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っていました。
それに、去年までの5年間も、
2015年→16勝・獲得賞金4億4251万円
2016年→15勝・獲得賞金2億7470万円
2017年→20勝・獲得賞金5億3351万円
2018年→24勝・獲得賞金5億7168万円
2019年→20勝・獲得賞金5億7628万円
という形で、順調に実績を積み重ねていましたし、特に去年は、フィリアプーラでフェアリーSを勝って、ミッキースワローで七夕賞を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいました。
それに、今年も勢いが続いていて、ミッキースワローで日経賞を勝つなど、先週までが「6勝・獲得賞金2億6597万円」という成績で、去年の同じ時期(6月1週目まで)の「10勝・獲得賞金2億4658万円」と比べて、勝ち星は4つ少ないですけど、賞金は上回っています。
もちろん、今の菊沢君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにダイワキャグニーとミラアイトーン、3600万円のマーメイドSにフィリアプーラ、2200万円の天保山Sにハットラブ、1820万円のUHB杯にアンブロジオ、1500万円の洞爺湖特別にダイワギャバンと、全部で6頭を特別レースに登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
主な管理馬:
ミッキースワロー(2020年日経賞など)
フィリアプーラ(2019年フェアリーS)
アエロリット(2017年NHKマイルCなど)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)
今週の主な登録馬:
ダイワキャグニー(エプソムC)
ミラアイトーン(エプソムC)
フィリアプーラ(マーメイドS)
ハットラブ(天保山S)
アンブロジオ(UHB杯)
ダイワギャバン(洞爺湖特別)
担当者:調教師情報部 元調教師M
皆さんもよく知っていると思いますが、菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、柄崎義信厩舎(1983年の朝日杯3歳Sの勝ち馬ハーディービジョンなどを管理)から、1988年に乗り役としてデビューしています。
乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、調教師の試験に受かって2010年に引退するまで、重賞を10勝、全部で639勝を上げていましたね。
2011年に厩舎を開業した菊沢君は、引退した郷原洋行厩舎から引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングジャンプを勝つなど、1年目から「10勝・獲得賞金1億9475万円」という成績を残していましたし、その後も、
2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円
と、右肩上がりの成績を残していて、2013年には、デビュー前から自分で育ててきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っていました。
それに、去年までの5年間も、
2015年→16勝・獲得賞金4億4251万円
2016年→15勝・獲得賞金2億7470万円
2017年→20勝・獲得賞金5億3351万円
2018年→24勝・獲得賞金5億7168万円
2019年→20勝・獲得賞金5億7628万円
という形で、順調に実績を積み重ねていましたし、特に去年は、フィリアプーラでフェアリーSを勝って、ミッキースワローで七夕賞を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいました。
それに、今年も勢いが続いていて、ミッキースワローで日経賞を勝つなど、先週までが「6勝・獲得賞金2億6597万円」という成績で、去年の同じ時期(6月1週目まで)の「10勝・獲得賞金2億4658万円」と比べて、勝ち星は4つ少ないですけど、賞金は上回っています。
もちろん、今の菊沢君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにダイワキャグニーとミラアイトーン、3600万円のマーメイドSにフィリアプーラ、2200万円の天保山Sにハットラブ、1820万円のUHB杯にアンブロジオ、1500万円の洞爺湖特別にダイワギャバンと、全部で6頭を特別レースに登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
2020/06/08
馬術の推薦で明治大学に進んだんや
池添学調教師(栗東)
主な管理馬:
エアアルマス(2020年東海S)
メラグラーナ(2017年オーシャンS)
今週の主な登録馬:
サラキア(エプソムC・マーメイドS)
カテドラル(天保山S)
バティスティーニ(天保山S)
担当者:調教師情報部 元調教師H
皆さんも知っとるやろうけど、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
そんで彼は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2014年に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどったし、それから去年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
っちゅう安定した成績を残しとって、特に去年は、開業してから一番の成績やったんや。
もちろん、今年の学君は、「去年までの勢いを止めたくない」と考えとる筈やし、実際、エアアルマスで東海Sを勝つなど、先週までが「17勝・獲得賞金3億6572万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく上回っとります。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにサラキア(マーメイドSにも登録)、2200万円の天保山Sにカテドラルとバティスティーニを登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。
主な管理馬:
エアアルマス(2020年東海S)
メラグラーナ(2017年オーシャンS)
今週の主な登録馬:
サラキア(エプソムC・マーメイドS)
カテドラル(天保山S)
バティスティーニ(天保山S)
担当者:調教師情報部 元調教師H
皆さんも知っとるやろうけど、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
そんで彼は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2014年に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどったし、それから去年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
っちゅう安定した成績を残しとって、特に去年は、開業してから一番の成績やったんや。
もちろん、今年の学君は、「去年までの勢いを止めたくない」と考えとる筈やし、実際、エアアルマスで東海Sを勝つなど、先週までが「17勝・獲得賞金3億6572万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく上回っとります。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにサラキア(マーメイドSにも登録)、2200万円の天保山Sにカテドラルとバティスティーニを登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。
2020/06/08
千葉県で有名な進学校の出身です
斎藤誠調教師(美浦)
主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)
今週の主な登録馬:
シャドウディーヴァ(エプソムC)
シャンデリアムーン(UHB杯)
プタハ(三浦特別)
マノアフォールズ(木古内特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
知っている方もいると思いますけど、千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属している乗り役の斎藤新(あらた)君は、斎藤君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していましたね。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していて、特に2017年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、一昨年と去年は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
と、2017年の賞金を大きく下回っていましたし、今年に入ってから先週までは「10勝・獲得賞金2億3042万円」という成績で、去年のペースを大きく下回っていますから、今の斎藤君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにシャドウディーヴァ、1820万円のUHB杯にシャンデリアムーン、1500万円の三浦特別にプタハ、1060万円の木古内特別にマノアフォールズと、特別レースに4頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
それに、彼の厩舎は、トーキングドラムを使った2017年の阪急杯から、3年以上も重賞をご無沙汰していますので、エプソムCのシャドウディーヴァには、「ここで久々の重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。
主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)
今週の主な登録馬:
シャドウディーヴァ(エプソムC)
シャンデリアムーン(UHB杯)
プタハ(三浦特別)
マノアフォールズ(木古内特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
知っている方もいると思いますけど、千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属している乗り役の斎藤新(あらた)君は、斎藤君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していましたね。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していて、特に2017年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、一昨年と去年は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
と、2017年の賞金を大きく下回っていましたし、今年に入ってから先週までは「10勝・獲得賞金2億3042万円」という成績で、去年のペースを大きく下回っていますから、今の斎藤君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにシャドウディーヴァ、1820万円のUHB杯にシャンデリアムーン、1500万円の三浦特別にプタハ、1060万円の木古内特別にマノアフォールズと、特別レースに4頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
それに、彼の厩舎は、トーキングドラムを使った2017年の阪急杯から、3年以上も重賞をご無沙汰していますので、エプソムCのシャドウディーヴァには、「ここで久々の重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。