「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/05/11
実家はハンソデバンドで有名な牧場です
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
タワーオブロンドン(2019年スプリンターズS)
グランアレグリア(2019年桜花賞など)
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)

今週の主な登録馬:
アルーシャ(ヴィクトリアマイル・京王杯SC)
コントラチェック(ヴィクトリアマイル)
タワーオブロンドン(京王杯SC)
ライラックカラー(京王杯SC)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんも知っていると思いますが、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬の仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬のシンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、競馬ファンなら誰でもよく知っていると思いますけど、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、レイデオロを使った2017年のダービーと一昨年の天皇賞・秋、グランアレグリアを使った去年の桜花賞など、今までに、GIの29勝を含めて重賞を120勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1493勝」という素晴らしい実績を残していて、現役で2番目に勝ち星が多いのは、国枝栄君の「904勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいます。
それに、去年までの4年間も、
2016年→51勝・獲得賞金10億9272万円
2017年→44勝・獲得賞金14億2548万円
2018年→52勝・獲得賞金13億6944万円
2019年→46勝・獲得賞金13億1871万円
と書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いでいました。
ただ、今年に入ってから先週までは、「14勝・獲得賞金3億6619万円」という成績で、今、22勝でリーディング1位の友道康夫厩舎に8勝の差を付けられていますし、賞金も、先週までに「6億7543万円」を稼いで1位の矢作芳人厩舎に、「3億0924万円」の差を付けられているんですよ。
もちろん、今の藤沢君は、「賞金の高いレースを勝って、少しでも上との差を詰めたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1億0500万円のヴィクトリアマイルにアルーシャ(京王杯SCにも登録)とコントラチェック、5900万円の京王杯SCにタワーオブロンドンとライラックカラーを登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/05/11
千葉県の有名な進学校を卒業しています
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
フルデプスリーダー(青竜S)
シャドウディーヴァ(ヴィクトリアマイル)
ストーミーシー(京王杯SC)
フィルストバーン(中ノ岳特別)
レコンキスタ(中ノ岳特別)
オンリーワンボーイ(わらび賞)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますけど、千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属している乗り役の斎藤新(あらた)君は、斎藤君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していましたね。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していて、特に2017年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、一昨年と去年は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
と、2017年の賞金を大きく下回っていましたし、今年に入ってから先週までは「9勝・獲得賞金1億9698万円」という成績で、去年のペースを大きく下回っていますから、今の斎藤君は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が1800万円の青竜Sにフルデプスリーダー、1億0500万円のヴィクトリアマイルにシャドウディーヴァ、5900万円の京王杯SCにストーミーシー、1500万円の中ノ岳特別にフィルストバーンとレコンキスタ、1010万円のわらび賞にオンリーワンボーイと、全部で6頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
それに、彼の厩舎は、トーキングドラムを使った2017年の阪急杯から、3年以上も重賞をご無沙汰していますので、ヴィクトリアマイルのシャドウディーヴァと京王杯SCのストーミーシーには、「ここで久々の重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。


2020/05/11
東大と縁の深い高校を出とりますな
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
コントレイル(2020年皐月賞など)
モズアスコット(2020年フェブラリーSなど)
ラヴズオンリーユー(2019年オークス)
ディープブリランテ(2012年ダービー)

今週の主な登録馬:
サトノガーネット(ヴィクトリアマイル)
ラヴズオンリーユー(ヴィクトリアマイル)
エントシャイデン(京王杯SC・都大路S)
チェスナットコート(都大路S)
オールザゴー(渡月橋S)
バーンフライ(八海山S)
マルシュロレーヌ(パールS)
ナイトバナレット(御池特別)
オスカールビー(中ノ岳特別・赤倉特別)
ヴィブラント(わらび賞)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるように、地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「524戦」もしとって、2番目に多い美浦の斎藤誠厩舎が「386戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるし、今年も先週までに、もう「196戦」もしとるんや。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、2017年と一昨年は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう形で1位になれなかったんや。
それに、去年は「54勝・獲得賞金19億1331万円」(リーディング2位)っちゅう成績で、賞金は1位やったんやけど、62勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に、勝ち星で「8勝」の差を付けられとったから、きっと今年の彼は、「去年より1つでも多く勝って、勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えとる筈や。
実際、今年は先週までに21勝を上げて、リーディング1位の友道康夫厩舎に1つ差の2位に付けとるし、賞金は「6億7543万円」を稼いで2位の堀宣行(のりゆき)厩舎に「1億8097万円」の差を付けてトップに立っとるんですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のヴィクトリアマイルにサトノガーネットとラヴズオンリーユー、5900万円の京王杯SCにエントシャイデン(都大路Sにも登録)、1820万円の都大路Sにチェスナットコート、1820万円の渡月橋Sにオールザゴーとか、特別レースに全部で10頭を登録してきましたんで、ワシが矢作君やったら、「もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げるやろうな。


2020/05/11
高校の時に国体で準優勝していました
上原博之調教師(美浦)

主な管理馬:
セイウンコウセイ(2017年高松宮記念など)
マイネルラクリマ(2014年オールカマー)
ダイワワイルドボア(2008年セントライト記念)
ダイワメジャー(2004年皐月賞など)

今週の主な登録馬:
ショウナンライズ(京王杯SC)
セイウンコウセイ(京王杯SC)
ショウナンバビアナ(パールS)

担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、上原博之君は、土浦第三高校に通っていた頃、お父さんの勧めで馬術を始めて、高校の時に、国体で準優勝、東日本大会で優勝という素晴らしい実績を残していましたし、馬術の推薦で中央大学の法学部に進んだ後も、全日本学生選手権で3位に入るなど、素晴らしい実績を残していました。
しかも、大学に通っていた最後の年には、馬のことを勉強するため、イギリスとドイツで半年くらい暮らしていたんですよ。
大学を卒業した後は、一度、乗馬のインストラクターになりましたけど、その後、1980年から柄崎義信厩舎の調教助手をやって、1983年から和田正道厩舎の調教助手をやって、1993年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しました。
そして、最初の年に13勝を上げると、次の年には、ノーブルグラスを使った札幌スプリントSで初めて重賞を勝っていましたし、それからも、ダイワメジャーを使った2004年の皐月賞や、セイウンコウセイを使った2017年の高松宮記念などを勝っていて、今までに、GIの6勝を含めて重賞を28勝、JRA通算で449勝を上げています。
2006年の上原君は、ダイワメジャーで天皇賞・秋とマイルCSを勝つなど、全部で18勝を上げて、今までで一番多い「7億1971万円」の賞金を稼いでいました。
でも、その後は、一度もこの数字を超えていなくて、去年までの5年間も、
2015年→18勝・獲得賞金2億7777万円
2016年→21勝・獲得賞金3億3755万円
2017年→20勝・獲得賞金4億9640万円
2018年→12勝・獲得賞金3億3365万円
2019年→18勝・獲得賞金3億7218万円
と書けば分かる通り、成績が伸び悩んでいましたので、今年の上原君は、「キッチリ巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年に入ってから先週までの成績は、ガロアクリークを使ったスプリングSを勝つなど、「9勝・獲得賞金2億4268万円」と去年のペースを大きく上回っていますけど、まだ2006年の3割くらいしか稼げていませんので、きっと今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が5900万円の京王杯SCにショウナンライズとセイウンコウセイ、1820万円のパールSにショウナンバビアナを登録していますので、私が彼でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。