「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/05/04
ダイタクヘリオスとかに乗っとりました
加用正調教師(栗東)

主な管理馬:
ミツバ(2019年川崎記念など)
アズマシャトル(2015年小倉記念)
ドリームバレンチノ(2014年JBCスプリントなど)
マイネルスターリー(2010年函館記念)

今週の主な登録馬:
プリンスリターン(NHKマイルC)
カリオストロ(橘S)
メガフレア(鴨川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、加用正君は横浜の出身で、中学生の時、「馬事公苑騎手課程」の様子をテレビで見て、「自分も騎手になりたい」と思ったことが、この世界に入ったきっかけやったそうですな。
実際、中学校を卒業した後はすぐ馬事公苑に入って、それから6年半ほど馬乗りを教わった後、1976年に瀬戸口勉厩舎から乗り役としてデビューしたんや。
加用君は、最初の年に19勝を上げるっちゅうええスタートを切って、5年目やった1980年には、ノトダイバーに乗ったシンザン記念で初めて重賞を勝っとったし、その後も、ダイナカーペンターに乗った1988年の阪神大賞典や、ダイタクヘリオスに乗った1991年の高松宮杯とか、重賞を20勝、通算で559勝を上げて、調教師の試験に受かった1993年に乗り役を引退しとります。
1994年に自分の厩舎を開業した加用君は、エイシンガイモンを使った1996年と1997年の関屋記念や、ランニングゲイルを使った1997年の弥生賞や、リミットレスビットを使った2006年の根岸Sとか、今までにJRAの重賞を13勝しとるし、2007年には、関西リーディングの2位になって優秀調教師賞をもらっとりました。
2006年の加用君は、リミットレスビットの活躍とかで、今までで一番の「31勝・獲得賞金6億6042万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
せやけど、それからはこの数字を一度も超えとらんし、去年までの5年間も、
2015年→26勝・獲得賞金4億3545万円
2016年→24勝・獲得賞金4億2709万円
2017年→22勝・獲得賞金4億2312万円
2018年→13勝・獲得賞金2億8421万円
2019年→23勝・獲得賞金3億3339万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんや。
それに、今年は先週までが「7勝・獲得賞金1億7623万円」っちゅう数字で、まだ2006年の3割くらいしか稼げとらんのやから、今の加用君は、「とにかく賞金の高いレースを勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のNHKマイルCにプリンスリターン、2000万円の橘Sにカリオストロ、1500万円の鴨川特別にメガフレアを登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。
それに加用君の厩舎は、去年、ミツバを使った交流G1の川崎記念を勝っとるんやけど、JRAでは、まだGIを勝てとらんので、NHKマイルCのプリンスリターンには、「何が何でも勝って欲しい」っちゅう思いも込められとる筈ですわ。


2020/05/04
高校生の時に調教師を目指すと決めたそうなんや
斉藤崇史調教師(栗東)

主な管理馬:
クロノジェネシス(2019年秋華賞など)
ノーヴァレンダ(2018年全日本2歳優駿)

今週の主な登録馬:
ラウダシオン(NHKマイルC)
マンオブスピリット(京都新聞杯)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、神奈川県出身の斉藤崇史君は、中学生の時に、同級生の影響で競馬が好きになって、高校生の時に、調教師を目指すと決めたそうなんや。
そんで、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に通って、四年生の時には、もっと馬のことを勉強するために、半年くらいアイルランドに留学しとって、卒業した後は、2年ほどノーザンファームで働いとりました。
それから、2007年の6月に競馬学校の厩務員課程に入っとって、次の年の2月からは松永幹夫厩舎で厩務員を、7月からは調教助手をやっとったんや。
松永厩舎に入ってから1年くらいの時に斉藤君は、レッドディザイアの担当になって、この馬が、2009年の秋華賞を勝っとるし、ドバイとアメリカに遠征した時も一緒に行くっちゅうエエ経験をしとったんですわ。
2015年に調教師の試験に受かった彼は、2016年の3月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年に「7勝・獲得賞金1億4086万円」っちゅう成績を残しとりました。
でもって、去年までの3年間は、
2017年→17勝・獲得賞金2億9929万円
2018年→25勝・獲得賞金3億9086万円
2019年→24勝・獲得賞金5億9503万円
と書けば分かる通りで、賞金が「完全に右肩上がり」やったし、特に去年は、クロノジェネシスを使ったクイーンCで初めて重賞を勝つと、この馬を使った秋華賞で初めてのGI勝ちを飾っとります。
そんで、今年もこの勢いは続いとって、クロノジェネシスを使った京都記念を勝つなど、先週までが「12勝・獲得賞金3億5530万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく上回っとるんやから、今の斉藤君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のNHKマイルCにラウダシオン、5400万円の京都新聞杯にマンオブスピリットを登録してきましたんで、どっちの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/05/04
4頭のGI馬を育てとりますな
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ロードカナロア(2013年スプリンターズSなど)
グレープブランデー(2013年フェブラリーSなど)
カレンチャン(2011年スプリンターズSなど)
トランセンド(2010年ジャパンCダートなど)

今週の主な登録馬:
ケイデンスコール(新潟大賞典)
レッドガラン(新潟大賞典)
アングライフェン(ブリリアントS)
サンライズカナロア(邁進特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんがよう知っとるやろう。
今年で開業26年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年のスプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬を育てとりましたな。
それに安田君は、2004年にデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、一昨年の3月に厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
しかも、去年の安田厩舎は、ダノンスマッシュでシルクロードSとキーンランドCを、ダイアトニックでスワンSを勝つなど、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう、今までで一番の成績を残して、初めて調教師リーディングの1位になっとったんや。
せやけど、今年は先週までが「12勝・獲得賞金3億5229万円」っちゅう成績で、22勝を上げてリーディング1位の友道康夫厩舎に10勝の差を付けられとるし、賞金も、「6億2818万円」を稼いで1位の矢作芳人厩舎に「2億7589万円」の差を付けられとるんやから、今の彼は、「早く上との差を詰めなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の新潟大賞典にケイデンスコールとレッドガラン、2300万円のブリリアントSにアングライフェン、1500万円の邁進特別にサンライズカナロアと、特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2020/05/04
同志社大学の馬術部で有名でしたわ
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ミスターメロディ(2019年高松宮記念など)
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)

今週の主な登録馬:
ストーンリッジ(NHKマイルC)
ギベオン(新潟大賞典)
ジョーダンキング(ブリリアントS)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員をやって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
2017年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)と8勝差の2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、一昨年の彼は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えとった筈やし、実際に、パフォーマプロミスで日経新春杯とアルゼンチン共和国杯を、エポカドーロで皐月賞を勝つなど、今まで一番多い58勝を上げて「調教師リーディング1位」になって、「15億9068万円」の賞金を稼いどりました。
けど、去年は、ミスターメロディで高松宮記念を勝っとるものの、他の馬がイマイチやったから、「35勝・獲得賞金10億0013万円」っちゅう成績で、一昨年の数字を大きく下回ってしもうたし、今年は先週までが「11勝・獲得賞金2億5080万円」っちゅう成績で、一昨年のペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の藤原君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のNHKマイルCにストーンリッジ、4100万円の新潟大賞典にギベオン、2300万円のブリリアントSにジョーダンキングを登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。