「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/04/27
スポーツ新聞の記事を見たことがきっかけで
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワールドプレミア(2019年菊花賞)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
エタリオウ(天皇賞・春)
ユーキャンスマイル(天皇賞・春)
ヴァルコス(青葉賞)
フライライクバード(青葉賞)
デゼル(スイートピーS)
ランブリングアレー(糺の森特別)
アルテフィーチェ(矢車賞)
ラヴィンフォール(矢車賞)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを12回も勝って、これを入れて重賞を全部で43回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
と書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いどったし、今年も先週までに、ユーキャンスマイルで阪神大賞典を勝つなど、20勝を上げて、「調教師リーディング」の1位になっとるんや。
けど、賞金は「3億5024万円」で、「6億0741万円」を稼いで1位の矢作厩舎に「2億5717万円」の差を付けられとるんやから、きっと今の友道君は、「賞金の高いレースを勝って、上との差を詰めなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の天皇賞・春にエタリオウとユーキャンスマイル、5400万円の青葉賞にヴァルコスとフライライクバード、2000万円のスイートピーSにデゼル、1500万円の糺の森特別にランブリングアレー、1010万円の矢車賞にアルテフィーチェとラヴィンフォールを登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。


2020/04/27
親父さんは名古屋競馬の乗り役やったんですわ
森田直行調教師(栗東)

主な管理馬:
モズベッロ(2020年日経新春杯)
ダイメイプリンセス(2019年北九州記念など)

今週の主な登録馬:
メロディーレーン(天皇賞・春)
モズベッロ(天皇賞・春)
ラブカンプー(天王山S)
アフィラトゥーラ(端午S)
ダイメイコリーダ(端午S)
レジーナファースト(鷹ケ峰特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんも知っとるやろうけど、森田直行君の親父さんは、名古屋競馬で乗り役をやってから、1972年の天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブなどでお馴染みの中村覚之助厩舎で調教助手をやっとったんですわ。
そんで、小さい頃から競馬が身近だった森田君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、身長が伸び過ぎたんで諦めて、普通に会社員として働いとったんや。
せやけど、親父さんが腰を悪くして、調教助手を辞めることになって、そん時に「お前だけでも競馬に関わってくれないか」と頼まれたんで、23歳の時に競馬学校に入って、1985年に長浜彦三郎厩舎で厩務員になっとります。
その後は、1988年から長浜博之厩舎で、1989年から福島信晴厩舎で、2007年から松田博資厩舎で、それぞれ経験を積んでから、2012年に、JRAでは初めて、現役の厩務員として調教師の試験に受かったんですわ。
調教師を目指す場合、厩務員から調教助手になって、それから試験を受けるのが普通やけど、体重が70キロ近くある森田君は、調教師から「馬に負担が掛かるので乗らないで欲しい」と言われたことがあったそうで、調教に乗らんでええ厩務員のまま、調教師を目指すことにしたんや。
試験に受かった後は、2014年の3月に厩舎を開業するまで、技術調教師として、昔から仲が良かった矢作芳人君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方とか、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとりました。
開業してからの森田君は、最初の年が「4勝・獲得賞金9294万円」っちゅう成績やったけど、キョウエイアシュラを使った地方交流のオーバルスプリントで、初めて重賞を勝っとったし、その後は、
2015年→8勝・獲得賞金1億4576万円
2016年→8勝・獲得賞金1億9788万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3869万円
2018年→21勝・獲得賞金5億7828万円
と、順調に数字を積み重ねとって、特に一昨年は、ダイメイプリンセスを使ったアイビスSDで初めてJRAの重賞を勝つなど、21勝を上げて、「5億7828万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
そんで去年は、ダイメイプリンセスで北九州記念を勝ったんやけど、他の馬がイマイチやったんで、「17勝・獲得賞金3億0613万円」と、一昨年を大きく下回ってしもうたんやから、今年の森田君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、モズベッロで日経新春杯を勝つなど、先週までに7勝を上げて、もう「1億6638万円」の賞金を稼いどって、去年の同じ時期(4月まで)の「5勝・獲得賞金1億5539万円」を上回っとるんや。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の天皇賞・春にメロディーレーンとモズベッロ、2200万円の天王山Sにラブカンプー、1800万円の端午Sにアフィラトゥーラとダイメイコリーダ、1500万円の鷹ケ峰特別にレジーナファーストと、特別レースに全部で6頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。
それに、森田君の厩舎は、まだGIを勝てとらんので、天皇賞・春のメロディーレーンとモズベッロには、「ここで初めてのGI勝ちを」っちゅう思いも込められとる筈ですわ。


2020/04/27
勝ち星は3つ少ないですけど
木村哲也調教師(美浦)

主な管理馬:
ステルヴィオ(2018年マイルCSなど)
プリモシーン(2018年関屋記念など)
ゼーヴィント(2017年七夕賞など)
アルビアーノ(2015年スワンSなど)

今週の主な登録馬:
オーソリティ(青葉賞)
ミアマンテ(スイートピーS)
バールドバイ(秩父特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、木村哲也君は、家族や親戚に関係者がいた訳ではなく、お父さんがサラリーマンだったので、元々、競馬の世界に進むつもりはなくて、神奈川大学の工学部建築学科を出ていますし、馬に乗った経験も全くなかったそうです。
でも、急に馬と関わる仕事がしたくなって、一人で北海道に行って牧場で働いて、その後は、アイルランドに行って馬のことを学んでいたんですよ。
2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った彼は、その年の10月から、1980年の中山記念を勝ったヨシノスキーや、1985年のクイーンSを勝ったアサクサスケールなどを管理していた、佐藤征助厩舎で厩務員をやって、次の年の5月からは、高橋裕(ゆたか)厩舎で調教助手をやっていました。
その後は、勢司和浩厩舎で調教助手と厩務員をやって、中川公成(ただしげ)厩舎で調教助手をやって、2010年に調教師の試験に受かると、次の年の6月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、「6勝・獲得賞金5941万円」という成績でしたけど、2年目は9勝、3年目は16勝と順調に数字を伸ばしていて、一昨年までの5年間も、
2014年→14勝・獲得賞金2億2627万円
2015年→31勝・獲得賞金4億8362万円
2016年→37勝・獲得賞金5億4819万円
2017年→33勝・獲得賞金5億8982万円
2018年→48勝・獲得賞金9億3209万円
という成績を残していましたし、特に一昨年は、プリモシーンでフェアリーSと関屋記念を勝って、ステルヴィオでスプリングSとマイルCSを勝つなど、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の成績でした。
でも、去年は「36勝・獲得賞金6億4672万円」という成績で、一昨年を大きく下回っていましたから、今年の木村君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れているのでしょうし、実際、プリモシーンを使った東京新聞杯と、ダーリントンホールを使った共同通信杯を勝つなど、先週までに13勝を上げて、「2億7778万円」の賞金を稼いでいて、一昨年の同じ時期(4月まで)の「15勝・獲得賞金2億8597万円」と比べて、勝ち星は2つ少ないですけど、賞金はあまり変わらないですから、今の彼は、「賞金の高い特別レースを勝ってもっと稼ぎたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が5400万円の青葉賞にオーソリティ、2000万円のスイートピーSにミアマンテ、1500万円の秩父特別にバールドバイを登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/04/27
小さい頃にコックを目指しとりました
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
モズスーパーフレア(2020年高松宮記念など)
インディチャンプ(2019年安田記念など)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
スティッフェリオ(天皇賞・春)
ダンビュライト(天皇賞・春)
ダノンセレスタ(青葉賞)
エンプティチェア(端午S)
ミッキースピリット(鷹ケ峰特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った一昨年の宝塚記念、インディチャンプを使った去年の安田記念とマイルCS、モズスーパーフレアを使った今年の高松宮記念とか、今までに、GIの13勝を入れて重賞を76回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
そんで、2011年から2015年までは、勝ち星も賞金のどっちも2010年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
と、立て続けにエエ成績を残しとりました。
で、今年は先週までが「10勝・獲得賞金4億0424万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(4月まで)の「14勝・獲得賞金3億9801万円」と比べて、勝ち星は4つ少ないんやけど、賞金は上回っとるんやから、きっと今の音無君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の天皇賞・春にスティッフェリオとダンビュライト、5400万円の青葉賞にダノンセレスタ、1800万円の端午Sにエンプティチェア、1500万円の鷹ケ峰特別にミッキースピリットを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。