「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/03/23
3冠馬の厩舎で働いていました
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
タワーオブロンドン(2019年スプリンターズS)
グランアレグリア(2019年桜花賞など)
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)

今週の主な登録馬:
グランアレグリア(高松宮記念)
タワーオブロンドン(高松宮記念)
ソウルスターリング(日経賞・高松宮記念)
マリームーン(名鉄杯)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんも知っていると思いますが、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬の仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬のシンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、競馬ファンなら誰でもよく知っていると思いますけど、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、レイデオロを使った2017年のダービーと一昨年の天皇賞・秋、グランアレグリアを使った去年の桜花賞など、今までに、GIの29勝を含めて重賞を120勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1488勝」という素晴らしい実績を残していて、現役で2番目に勝ち星が多いのは、国枝栄君の「901勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいます。
それに、去年までの4年間も、
2016年→51勝・獲得賞金10億9272万円
2017年→44勝・獲得賞金14億2548万円
2018年→52勝・獲得賞金13億6944万円
2019年→46勝・獲得賞金13億1871万円
と、書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いでいました。
ただ、今年に入ってから先週までは、「9勝・獲得賞金2億1140万円」という成績で、今、15勝でリーディング1位の友道康夫厩舎に6勝の差を付けられていますし、賞金も、先週までに「3億6103万円」を稼いで1位の矢作芳人厩舎に、「1億4963万円」の差を付けられているんですよ。
そのため、今の藤沢君は、「賞金の高いレースを勝って、少しでも上との差を詰めたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1億3000万円の高松宮記念にグランアレグリアとタワーオブロンドン、6700万円の日経賞にソウルスターリング(高松宮記念にも登録)、2200万円の名鉄杯にマリームーンを登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/03/23
「厩舎の大黒柱」と言えるような馬が出てきとらんのや
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ロードカナロア(2013年スプリンターズSなど)
グレープブランデー(2013年フェブラリーSなど)
カレンチャン(2011年スプリンターズSなど)
トランセンド(2010年ジャパンCダートなど)

今週の主な登録馬:
ダイアトニック(高松宮記念)
ダノンスマッシュ(高松宮記念)
ダノンアレー(毎日杯)
カレンモエ(船橋S)
カレンカカ(武庫川S・名古屋城S)
アルファライズ(四国新聞杯・熊野特別)
ドゥラモット(ミモザ賞・君子蘭賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんはよう知っとるやろう。
今年で開業26年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年スプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬を育てとりましたな。
ちなみに安田君は、2004年に自分の厩舎からデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、一昨年の3月に厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
ただ、安田厩舎を支えとったロードカナロアとカレンチャンとトランセンドが引退してからは、「厩舎の大黒柱」と言えるような馬が出てきとらんので、去年までの5年間は、
2014年→40勝・獲得賞金6億9333万円
2015年→36勝・獲得賞金7億6891万円
2016年→35勝・獲得賞金6億4006万円
2017年→36勝・獲得賞金6億4320万円
2018年→48勝・獲得賞金7億9493万円
と、賞金が伸び悩んどったから、去年の安田君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとった筈ですわ。
実際、去年は、ダノンスマッシュでシルクロードSとキーンランドCを、ダイアトニックでスワンSを勝つなど、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう、今までで一番の成績を残しとったんや。
せやけど、今年は先週までが「8勝・獲得賞金2億5301万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(3月4週目まで)の「19勝・獲得賞金3億3850万円」を大きく下回っとるんやから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の高松宮記念にダイアトニックとダノンスマッシュ、3800万円の毎日杯にダノンアレー、1820万円の船橋Sにカレンモエ、1820万円の武庫川Sにカレンカカ(名古屋城Sにも登録)、1500万円の四国新聞杯にアルファライズ(熊野特別にも登録)、1010万円のミモザ賞にドゥラモット(君子蘭賞にも登録)と、特別レースに全部で7頭を登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2020/03/23
毎年のように「出走回数1位」を記録しとります
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
モズアスコット(2020年フェブラリーSなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
ラヴズオンリーユー(2019年オークス)
ディープブリランテ(2012年ダービー)

今週の主な登録馬:
モズアスコット(高松宮記念)
サトノインプレッサ(毎日杯)
エントシャイデン(六甲S)
ユニコーンライオン(武庫川S)
ダノンファラオ(伏竜S)
マルシュロレーヌ(四国新聞杯・両国特別)
カフジジュピター(両国特別・岡崎特別・天神橋特別)
タイセイビルダー(鈴鹿特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるように、地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「524戦」もしとって、2番目に多い美浦の斎藤誠厩舎が「386戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるし、今年も先週までに、もう「121戦」もしとるんや。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとって、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、2017年と一昨年は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう形で1位になれなかったんや。
それに、去年は「54勝・獲得賞金19億1331万円」(リーディング2位)っちゅう成績で、賞金は1位やったんやけど、62勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に、勝ち星で「8勝」の差を付けられとったから、きっと今年の彼は、「去年より1つでも多く勝って、勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えとる筈やし、実際、先週までに12勝を上げて、「3億6103万円」の賞金を稼いどります。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の高松宮記念にモズアスコット、3800万円の毎日杯にサトノインプレッサ、2500万円の六甲Sにエントシャイデン、1820万円の武庫川Sにユニコーンライオン、1800万円の伏竜Sにダノンファラオとか、特別レースに全部で8頭を登録してきましたんで、ワシが矢作君やったら、「もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げるやろうな。


2020/03/23
開業して1ヶ月で重賞を勝っとりましたな
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
インディチャンプ(2019年安田記念など)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
モズスーパーフレア(高松宮記念)
スティッフェリオ(日経賞)
ビックリシタナモー(名鉄杯)
ブリッツアウェイ(船橋S)
ワールドフォーラブ(船橋S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った一昨年の宝塚記念、インディチャンプを使った去年の安田記念とマイルCSとか、今までに、GIの12勝を入れて重賞を75回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
そんで、2011年から2015年までは、勝ち星も賞金のどっちも2010年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
と、立て続けにエエ成績を残しとりました。
けど、今年は先週までが「3勝・獲得賞金1億2925万円」っちゅう成績で、去年までのペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の音無君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の高松宮記念にモズスーパーフレア、6700万円の日経賞にスティッフェリオ、2200万円の名鉄杯にビックリシタナモー、1820万円の船橋Sにブリッツアウェイとワールドフォーラブを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。