「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/03/16
親父さんと同じ「三冠トレーナー」ですな
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
アブレイズ(フラワーC)
ヴェルトライゼンデ(スプリングS)
シロニイ(尼崎S)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、2017年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
けど、一昨年と去年は、
2018年→46勝・獲得賞金13億4400万円(月平均:約1億1200万円)
2019年→45勝・獲得賞金13億1681万円(月平均:約1億0973万円)
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったし、今年は先週までが「10勝・獲得賞金1億8507万円」っちゅう成績で、過去2年のペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の泰寿君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3500万円のフラワーCにアブレイズ、5400万円のスプリングSにヴェルトライゼンデ、1820万円の尼崎Sにシロニイと、特別レースに全部で3頭を登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2020/03/16
アリゾナ大学の競馬学科を出ています
矢野英一調教師(美浦)

主な管理馬:
ジェネラーレウーノ(2018年セントライト記念など)
シュンドルボン(2016年中山牝馬S)
フォーエバーマーク(2013年キーンランドC)

今週の主な登録馬:
ショウナンハレルヤ(フラワーC)
ホリデーモード(ペガサスジャンプS)
セイウンオフロード(市原特別)
ヤマタケクララ(黄梅賞)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っていると思いますが、矢野英一君は、1962年から1983年まで騎手を、1983年から2014年まで調教師をやっていた矢野照正さんの息子です。
英一君は、1989年に高校を卒業した後、調教師になるため、アメリカに留学して、アリゾナ大学の競馬学科に入って馬のことを勉強していました。
ちなみにこの時は、マックスビューティや、シャダイカグラや、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションなどを育てて、2007年に定年で引退した伊藤雄二さんの息子さんで、今は西浦厩舎で調教助手をやっている伊藤強君を頼ってアメリカに行ったそうです。
日本に帰ってからは、1996年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、阿部新生(にいお)さんの厩舎で厩務員をやって、その年の10月からは、お父さんの矢野照正さんの厩舎で調教厩務員をやって、1998年の10月からは調教助手をやっていました。
照正さんの厩舎と言えば、1988年の根岸Sと1989年のスプリンターズSを勝ったウィニングスマイルや、1991年のエプソムCと毎日王冠と天皇賞・秋を勝ったプレクラスニーなどがいましたし、英一君が厩舎に入ってからも、1998年の日経賞を勝ったテンジンショウグンや、1999年のアルゼンチン共和国杯と2000年の日経新春杯を勝ったマーベラスタイマーなどがいましたね。
そして、2008年に調教師の試験に受かった英一君は、2009年に自分の厩舎を開業して、その年に9勝を上げると、2010年は26勝、2011年は18勝、2012年は23勝と、コンスタントに20くらいの勝ち星を上げていましたし、2013年には、フォーエバーマークを使ったキーンランドCで初めて重賞を勝つなど、「21勝・獲得賞金3億7419万円」という成績を残していました。
でも、2017年までの4年間は、
2014年→15勝・獲得賞金2億3948万円
2015年→16勝・獲得賞金2億8290万円
2016年→20勝・獲得賞金3億5614万円
2017年→20勝・獲得賞金2億9290万円
という数字に留まっていましたから、一昨年の英一君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていた筈です。
実際、一昨年は、ジェネラーレウーノで京成杯とセントライト記念を勝つなど、20勝を上げて、今までで一番多い「3億8443万円」の賞金を稼いでいました。
でも去年は、22勝を上げたものの、獲得賞金は「3億0659万円」と、一昨年を大きく下回っていましたし、今年に入ってから先週までは「3勝・獲得賞金3842万円」という成績で、まだ去年の1割くらいしか稼げていませんから、今の英一君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3500万円のフラワーCにショウナンハレルヤ、1650万円のペガサスジャンプSにホリデーモード、1500万円の市原特別にセイウンオフロード、1010万円の黄梅賞にヤマタケクララと、特別レースに4頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/03/16
クロフネやフサイチエアデールとかの厩舎におったんや
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
ロジャーバローズ(2019年ダービー)
サートゥルナーリア(2019年皐月賞など)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2009年安田記念など)

今週の主な登録馬:
ファルコニア(スプリングS)
キセキ(阪神大賞典)
トーセンカンビーナ(阪神大賞典)
ショパン(須磨特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、石川県出身の角居勝彦君は、金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーとかを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールとかを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
最初の年にいきなり19勝しとった角居君は、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使った香港マイルや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますな。
そうそう、これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・獲得賞金11億9517万円
2012年→57勝・獲得賞金12億5956万円
2013年→56勝・獲得賞金17億5848万円
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたし、2013年の賞金は開業してから一番の数字やったんや。
そんでもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、その他にも、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCとか、11回も重賞を勝って、「51勝(リーディング3位)・獲得賞金17億0938万円」っちゅう成績を残して、2017年も、「54勝(リーディング3位)・獲得賞金12億7665万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
で、去年は、サートゥルナーリアを使った皐月賞や、ロジャーバローズを使ったダービーとか、7回も重賞を勝っとったし、全部で40勝(リーディング11位)を上げて、「15億3873万円」の賞金を稼いどりました。
せやけど、今年は先週までが「10勝・獲得賞金2億2650万円」っちゅう成績で、去年のペースを下回っとるんやから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとる筈ですわ。
しかも、角居君は、「2021年の2月で調教師を辞めて家業を継ぐ」と決めとりますんで、今年はかなり気合いが入っとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のスプリングSにファルコニア、6700万円の阪神大賞典にキセキとトーセンカンビーナ、1500万円の須磨特別にショパンを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/03/16
馬術の推薦で中央大学の法学部に進んでいました
上原博之調教師(美浦)

主な管理馬:
セイウンコウセイ(2017年高松宮記念など)
マイネルラクリマ(2014年オールカマー)
ダイワワイルドボア(2008年セントライト記念)
ダイワメジャー(2004年皐月賞など)

今週の主な登録馬:
ナリノクリスティー(フラワーC)
ガロアクリーク(スプリングS・黄梅賞)

担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、上原博之君は、土浦第三高校に通っていた頃、お父さんの勧めで馬術を始めて、高校の時に、国体で準優勝、東日本大会で優勝という素晴らしい実績を残していましたし、馬術の推薦で中央大学の法学部に進んだ後も、全日本学生選手権で3位に入るなど、素晴らしい実績を残していました。
しかも、大学に通っていた最後の年には、馬のことを勉強するため、イギリスとドイツで半年くらい暮らしていたんですよ。
大学を卒業した後は、一度、乗馬のインストラクターになりましたけど、その後、1980年から柄崎義信厩舎の調教助手をやって、1983年から和田正道厩舎の調教助手をやって、1993年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しました。
そして、最初の年に13勝を上げると、次の年には、ノーブルグラスを使った札幌スプリントSで初めて重賞を勝っていましたし、それからも、ダイワメジャーを使った2004年の皐月賞や、セイウンコウセイを使った2017年の高松宮記念などを勝っていて、今までに、GIの6勝を含めて重賞を27勝、JRA通算で440勝を上げています。
2006年の上原君は、ダイワメジャーで天皇賞・秋とマイルCSを勝つなど、全部で18勝を上げて、今までで一番多い「7億1971万円」の賞金を稼いでいました。
でも、その後は、一度もこの数字を超えられずにいて、去年までの5年間も、
2015年→18勝・獲得賞金2億7777万円
2016年→21勝・獲得賞金3億3755万円
2017年→20勝・獲得賞金4億9640万円
2018年→12勝・獲得賞金3億3365万円
2019年→18勝・獲得賞金3億7218万円
と書けば分かる通り、物足りない成績が続いていたんですよ。
そして、今年に入ってから先週までは、「3勝・獲得賞金6898万円」という成績で、まだ2006年の1割も稼げていませんから、今の上原君は「このままではマズイ」と思っているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3500万円のフラワーCにナリノクリスティー、5400万円のスプリングSにガロアクリーク(黄梅賞にも登録)を登録してきましたので、私が彼でしたら、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えて、どちらの馬も全力で仕上げますね。