「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/02/10
「天覧競馬」を勝っとりますな
松永幹夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ラッキーライラック(2019年エリザベス女王杯など)
リオンリオン(2019年青葉賞など)
アウォーディー(2016年JBCクラシックなど)
レッドディザイア(2009年秋華賞など)


今週の主な登録馬:
シャンドフルール(クイーンC)
ナンヨーイザヨイ(雲雀S)
ウレキサイト(唐戸特別)
ギルデッドミラー(こぶし賞)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるやろうけど、松永幹夫君は、競馬学校騎手課程の二期生で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年の2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとったし、全部で1400勝を上げとります。
そんで、1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、牝馬でGIを勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。
松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかを育てた山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。
それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝、全部で26勝を上げて、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。
そんで、2010年から2013年までの4年間は、勝ち星も賞金のどっちも伸び悩んどったんやけど、その後の2年間は、
2014年→38勝・獲得賞金6億8952万円
2015年→41勝・獲得賞金8億4430万円
と、立て続けにエエ成績を残しとったんや。
けど、その後の3年間は、
2016年→26勝・獲得賞金6億5123万円
2017年→21勝・獲得賞金4億5929万円
2018年→35勝・獲得賞金6億2313万円
と、賞金が伸び悩んどったから、去年の松永君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとった筈で、実際、「42勝・獲得賞金9億6447万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残したんですわ。
ところが、今年に入ってから先週までは「1勝・獲得賞金5907万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(2月2週目まで)の「6勝・獲得賞金1億1536万円」と比べて、勝ち星と賞金のどっちも大きく下回っとるんやから、きっと今の松永君は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が3500万円のクイーンCにシャンドフルール、1820万円の雲雀Sにナンヨーイザヨイ、1060万円の唐戸特別にウレキサイト、1010万円のこぶし賞にギルデッドミラーと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/02/10
大竹正博君や中村均君や松山康久さんが大学の先輩です
伊藤大士調教師(美浦)

主な管理馬:
アルマエルナト(2018年南総S)
ミライヘノツバサ(2017年迎春S)



今週の主な登録馬:
アールクインダム(クイーンC)
アルマエルナト(北九州短距離S)
スーパーノーマル(合馬特別)
レオ(唐戸特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、伊藤大士(だいし)君は、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部を出ています。
麻布大学と言えば、2017年のオールカマーを勝ったルージュバックや、一昨年の有馬記念を勝ったブラストワンピースでお馴染みの大竹正博君や、1996年の朝日杯3歳Sを勝ったマイネルマックスや、2012年の天皇賞・春を勝ったビートブラックなどを管理していて、去年の2月一杯で引退した中村均君や、ミスターシービーや、ジェニュインなどを管理していて、2014年に引退した松山康久さんなどが通っていたところです。
大学を出た後、伊藤君は、1996年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、キヨヒダカやヒダカハヤトなどを管理していた森安弘昭さんの厩舎で厩務員をやって、その後は、上原博之厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2009年まで、ずっと上原厩舎にいました。
伊藤君がいた頃の上原厩舎には、2000年の新潟3歳Sを勝って、同じ年の阪神3歳牝馬Sで2着に入ったダイワルージュや、2004年の皐月賞などGIを5つも勝ったダイワメジャーのように、走る馬がたくさんいましたから、こういう風に走る馬を間近で見られたのは、きっといい経験になったのでしょうね。
2009年の3月に厩舎を開業した伊藤君は、準備期間がなくて、レースに使った頭数が少なかったので、その年は5勝止まりでしたけど、2年目は12勝と、一気に数字を伸ばしていましたし、2016年は、「20勝・獲得賞金3億7384万円」という、勝ち星と賞金の両方で開業してから一番の成績を残していました。
でも、去年までの3年間は、
2017年→10勝・獲得賞金2億3639万円
2018年→14勝・獲得賞金2億4994万円
2019年→13勝・獲得賞金2億1928万円
と、2016年の数字を大きく下回っていましたし、今年は先週までが「36戦1勝・獲得賞金2671万円」という成績ですから、私が伊藤君でしたら、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考える筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が3500万円のクイーンCにアールクインダム、2300万円の北九州短距離Sにアルマエルナト、1060万円の合馬特別にスーパーノーマル、1060万円の唐戸特別にレオを登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
それに、伊藤君の厩舎は、ミライヘノツバサが2017年の日経賞で2着に入ったのが最高で、まだ重賞を勝てていませんので、クイーンCのアールクインダムには、「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められている筈です。


2020/02/10
「自分の経験を題材にした本」を出しとります
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
ラヴズオンリーユー(2019年オークス)
モズアスコット(2018年安田記念)
ディープブリランテ(2012年ダービー)


今週の主な登録馬:
ステイフーリッシュ(京都記念)
ドレッドノータス(京都記念)
サトノインプレッサ(共同通信杯・あすなろ賞・こぶし賞)
マートルフィールド(共同通信杯・あすなろ賞・こぶし賞)
ジャスティン(バレンタインS)
ヘブンリーデイズ(玄海特別)
セントセシリア(合馬特別)
ジンゴイスト(唐戸特別)
ローゼンリッター(唐戸特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、皆さんもよう知っとる通り、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりました。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「524戦」もしとるし、2番目に多い美浦の斎藤誠厩舎が「386戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるやろ。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとって、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、2017年と一昨年は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう形で1位を逃しとったんや。
それに、去年は「54勝・獲得賞金19億1331万円」(リーディング2位)っちゅう成績で、賞金は1位やったんやけど、62勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に、勝ち星で「8勝」の差を付けられとったから、きっと今年の彼は、「去年より1つでも多く勝って、勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えとる筈やし、実際、先週までに5勝を上げて、「1億4892万円」の賞金を稼いどります。
そんな中、今週は、
1着賞金が6200万円の京都記念にステイフーリッシュとドレッドノータス
1着賞金が3800万円の共同通信杯→サトノインプレッサとマートルフィールド(2頭ともあすなろ賞とこぶし賞にも登録)
1着賞金が2200万円のバレンタインS→ジャスティン
とか、特別レースに全部で9頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げるやろうな。


2020/02/10
大阪府立大学で馬術をやっとりました
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワールドプレミア(2019年菊花賞)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)


今週の主な登録馬:
マイラプソディ(共同通信杯)
アンコールプリュ(洛陽S)
ラプソディーア(宇治川特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを12回も勝って、これを入れて重賞を全部で42回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
と、書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いどったんや。
ただ、今年に入ってから先週までは、6勝を上げとるんやけど、賞金は「8848万円」で、去年までのペースを大きく下回っとるんやから、今の友道君は、「このままやったらアカン」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の共同通信杯にマイラプソディ、2500万円の洛陽Sにアンコールプリュ、1500万円の宇治川特別にラプソディーアと、全部で3頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。