「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/02/03
同志社大学の文学部を出とるんですわ
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
サトノアーサー(東京新聞杯)
アルジャンナ(きさらぎ賞)
サトノシャローム(ゆりかもめ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、2017年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
けど、一昨年と去年は、
2018年→46勝・獲得賞金13億4400万円(月平均:約1億1200万円)
2019年→45勝・獲得賞金13億1681万円(月平均:約1億0973万円)
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったし、今年は先週までが「6勝・獲得賞金8981万円」っちゅう成績で、過去2年のペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の泰寿君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の東京新聞杯にサトノアーサー、3800万円のきさらぎ賞にアルジャンナ、1010万円のゆりかもめ賞にサトノシャロームと、特別レースに全部で3頭を登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2020/02/03
チアズアトムやメイショウテゾロの厩舎で働いとりました
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ミスターメロディ(2019年高松宮記念など)
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)

今週の主な登録馬:
ヴァンドギャルド(東京新聞杯)
ストーンリッジ(きさらぎ賞)
ジョーダンキング(アルデバランS)
レッドアクトレス(日田特別)
リリーピュアハート(ゆりかもめ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員をやって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
2017年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)と8勝差の2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、一昨年の彼は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えとった筈やし、実際に、パフォーマプロミスで日経新春杯とアルゼンチン共和国杯を、エポカドーロで皐月賞を勝つなど、今まで一番多い58勝を上げて「調教師リーディング1位」になって、「15億9068万円」の賞金を稼いどりました。
けど、去年は、ミスターメロディで高松宮記念を勝っとるものの、他の馬がイマイチやったんで、「35勝・獲得賞金10億0013万円」と、一昨年の数字を大きく下回ってしもうたし、今年は先週までが「22戦2勝・獲得賞金2130万円」っちゅう成績なんで、きっと今の彼は、「必ず巻き返したい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の東京新聞杯にヴァンドギャルド、3800万円のきさらぎ賞にストーンリッジ、2200万円のアルデバランSにジョーダンキング、1060万円の日田特別にレッドアクトレス、1010万円のゆりかもめ賞にリリーピュアハートを登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈やで。


2020/02/03
有名な進学校を卒業しています
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
シャドウディーヴァ(東京新聞杯)
サンクロワ(稲荷特別)
ワンダーコノシュア(和布刈特別)
マリノジュリア(日田特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますけど、千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属している乗り役の斎藤新(あらた)君は、斎藤君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していましたね。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していて、特に2017年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、一昨年と去年は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
と、2017年の賞金を大きく下回っていましたし、今年は先週までが「35戦0勝・獲得賞金1224万円」という成績ですから、私が斎藤君でしたら、「早く今年の初勝利を上げたい」、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えますね。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の東京新聞杯にシャドウディーヴァ、1500万円の稲荷特別にサンクロワ、1500万円の和布刈特別にワンダーコノシュア、1060万円の日田特別にマリノジュリアと、全部で4頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
それに、彼の厩舎は、トーキングドラムを使った2017年の阪急杯から、3年近く重賞をご無沙汰していますので、東京新聞杯のシャドウディーヴァには、「ここで久々の重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。


2020/02/03
去年までの勢いを止めたくないんやろ
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
エアアルマス(2020年東海S)
メラグラーナ(2017年オーシャンS)

今週の主な登録馬:
グランレイ(きさらぎ賞)
エルデュクラージュ(アルデバランS)
ディライトプロミス(和布刈特別)
ブラックモリオン(和布刈特別)
アーデルワイゼ(太宰府特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
そんで彼は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2014年に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」を稼いどったし、それから去年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
っちゅう安定した成績を残しとって、特に去年は、開業してから一番の成績やったんや。
もちろん、今年の学君は、「去年までの勢いを止めたくない」と考えとる筈やし、実際、先週までに6勝を上げて、もう「1億2111万円」の賞金を稼いどります。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円のきさらぎ賞にグランレイ、2200万円のアルデバランSにエルデュクラージュ、1500万円の和布刈特別にディライトプロミスとブラックモリオン、1500万円の太宰府特別にアーデルワイゼと、特別レースに全部で5頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。