「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/01/27
ビービーガルダンでお馴染みの「坂東牧場」で働いとったんや
吉村圭司調教師(栗東)

主な管理馬:
エアアンセム(2018年函館記念)
ダッシングブレイズ(2017年エプソムC)
クイーンズリング(2016年エリザベス女王杯など)

今週の主な登録馬:
ジョイフル(シルクロードS)
アイスストーム(白富士S)
インビジブルレイズ(白富士S)
ゲキリン(銀蹄S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げとった吉村務さんの息子ですな。
小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとりましたけど、体が大きくなって、体重の調整が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。
競馬学校に入る直前の辞退やったんで、すぐ高校に入れんかって、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったそうやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、ビービーガルダンとかでお馴染みの「坂東牧場」(北海道沙流郡日高町)で、一年半ぐらい働いとったんや。
その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。
そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月から調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。
吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、彼にとって、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
で、2011年に調教師の試験に受かった吉村君は、次の年に自分の厩舎を開業しとって、その年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとりましたし、それからも、
2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、特に2016年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝って、今までで一番の賞金を稼いどったんや。
けど、去年までの3年間は、
2017年→19勝・獲得賞金4億8823万円
2018年→28勝・獲得賞金4億8696万円
2019年→22勝・獲得賞金4億1938万円
っちゅう形で物足りん数字が続いとったし、今年は先週までが「16戦1勝・獲得賞金2897万円」っちゅう成績で、スタートダッシュに失敗しとるんやから、ワシが吉村君やったら、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円のシルクロードSにジョイフル、2600万円の白富士Sにアイスストームとインビジブルレイズ、1820万円の銀蹄Sにゲキリンと、全部で4頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/01/27
オークスを21番人気の馬で勝っとりましたな
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
インディチャンプ(2019年安田記念など)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
モズスーパーフレア(シルクロードS)
アードラー(根岸S)
フランツ(白富士S)
ミッキーブラック(飛鳥S)
ファンタジステラ(周防灘特別)
ミッキースピリット(小郡特別)
サンライズアキレス(宝満山特別)
ヴァーダイト(梅花賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った一昨年の宝塚記念、インディチャンプを使った去年の安田記念とか、今までに、GIの12勝を入れて重賞を75回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
そんで、2011年から2015年までは、勝ち星も賞金のどっちも2010年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
と、立て続けにエエ成績を残しとりました。
けど、今年は先週までが「26戦1勝・獲得賞金3351万円」っちゅう成績で、スタートダッシュに失敗しとるんやから、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、
1着賞金が3900万円のシルクロードS→モズスーパーフレア
1着賞金が3800万円の根岸S→アードラー
1着賞金が2600万円の白富士S→フランツ
1着賞金が1820万円の飛鳥S→ミッキーブラック
1着賞金が1500万円の周防灘特別→ファンタジステラ
とか、特別レースに全部で8頭を登録してきたんやから、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2020/01/27
栗東高校と京都産業大学を卒業しとります
大久保龍志調教師(栗東)

主な管理馬:
チュウワウィザード(2019年JBCクラシックなど)
スマートレイアー(2017年京都大賞典など)
ダノンシャーク(2014年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
ディープダイバー(シルクロードS)
ダノンフェイス(根岸S)
テンザワールド(牛若丸ジャンプS)
キングスクロス(大津特別・開聞岳特別)
ダノンテイオー(大津特別)
ニッポンテイオー(海の中道特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

知っとる方も多いと思いますけど、大久保龍志君は、ナリタブライアンやナリタタイシンやメジロパーマーやエリモジョージとかで、重賞50勝を含む597勝っちゅう実績を残して、2006年の3月に調教師を引退した大久保正陽さんの次男で、メジロドーベルやショウナンカンプやショウナンパントルとかで、重賞42勝を含む878勝っちゅう実績を残して、2015年の2月に定年で調教師を引退した美浦の大久保洋吉さんは親戚ですな。
栗東高校から京都産業大学に進んで、馬術部に入っとった龍志君は、1988年の9月に競馬学校の厩務員課程に入ると、次の年から親父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2001年に調教師の試験に受かっとりました。
それから、2003年に自分の厩舎を開業した龍志君は、その年に、「23勝・獲得賞金3億4892万円」っちゅう、1年目としてはかなりエエ成績を残しとったし、その後も順調に勝ち星を増やしとって、2007年には、アサクサキングスを使った菊花賞で初めてGIを勝っとって、他にも、ダノンシャークを使った2014年のマイルCSとか、今までに重賞を18回も勝っとります。
そんでもって、龍志君の厩舎は、初めてGIを勝った2007年に、31勝を上げて、「8億7617万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりましたな。
せやけど、それからは2007年の数字を一度も上回れとらんし、去年までの3年間も、
2017年→28勝・獲得賞金6億5828万円
2018年→29勝・獲得賞金5億6745万円
2019年→31勝・獲得賞金6億1567万円
っちゅう物足りん数字が続いとるんで、今年の龍志君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、先週までに「5643万円」の賞金を稼いどります。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円のシルクロードSにディープダイバー、3800万円の根岸Sにダノンフェイス、1650万円の牛若丸ジャンプSにテンザワールド、1500万円の大津特別にキングスクロス(開聞岳特別にも登録)とダノンテイオー、1500万円の海の中道特別にニッポンテイオーと、特別レースに全部で6頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬もキッチリ仕上げるやろうな。


2020/01/27
親父さんは名古屋競馬で乗り役をやっとったんですわ
森田直行調教師(栗東)

主な管理馬:
モズベッロ(2020年日経新春杯)
ダイメイプリンセス(2019年北九州記念など)
キョウエイアシュラ(2014年オーバルスプリント)

今週の主な登録馬:
ダイメイフジ(シルクロードS)
ダイメイプリンセス(シルクロードS)
ラブカンプー(シルクロードS)
モズアーントモー(クロッカスS)
レジーナファースト(周防灘特別)
ボランテレオ(宝満山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、森田直行君の親父さんは、名古屋競馬で乗り役をやってから、1972年の天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブなどでお馴染みの中村覚之助厩舎で調教助手をやっとったんですわ。
そんで、小さい頃から競馬が身近だった森田君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、身長が伸び過ぎたんで諦めて、普通に会社員として働いとったんや。
せやけど、親父さんが腰を悪くして、調教助手を辞めることになって、そん時に「お前だけでも競馬に関わってくれないか」と頼まれたんで、23歳の時に競馬学校に入って、1985年に長浜彦三郎厩舎で厩務員になっとります。
その後は、1988年から長浜博之厩舎で、1989年から福島信晴厩舎で、2007年から松田博資厩舎で、それぞれ経験を積んでから、2012年に、JRAでは初めて、現役の厩務員として調教師の試験に受かったんですわ。
調教師を目指す場合、厩務員から調教助手になって、それから試験を受けるのが普通やけど、体重が70キロ近くある森田君は、調教師から「馬に負担が掛かるので乗らないで欲しい」と言われたことがあったそうで、調教に乗らんでええ厩務員のまま、調教師を目指すことにしたんや。
試験に受かった後は、2014年の3月に厩舎を開業するまで、技術調教師として、昔から仲が良かった矢作芳人君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方とか、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとりました。
開業してからの森田君は、最初の年が「4勝・獲得賞金9294万円」っちゅう成績やったけど、キョウエイアシュラを使った地方交流のオーバルスプリントで、初めて重賞を勝っとったし、その後は、
2015年→8勝・獲得賞金1億4576万円
2016年→8勝・獲得賞金1億9788万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3869万円
と、順調に数字を伸ばしとって、一昨年は、ダイメイプリンセスを使ったアイビスSDで初めてJRAの重賞を勝つなど、21勝を上げて、「5億7828万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
けど、去年は、ダイメイプリンセスで北九州記念を勝っとるものの、他の馬がイマイチやったんで、「17勝・獲得賞金3億0613万円」と、一昨年を大きく下回ってしもうたんやから、今年の森田君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、モズベッロで日経新春杯を勝つなど、先週までに4勝を上げて、もう「7839万円」の賞金を稼いどります。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円のシルクロードSにダイメイフジとダイメイプリンセスとラブカンプー、2000万円のクロッカスSにモズアーントモー、1500万円の周防灘特別にレジーナファースト、1060万円の宝満山特別にボランテレオと、特別レースに全部で6頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。