「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/01/20
中学生で国体の強化選手になっとりました
野中賢二調教師(栗東)

主な管理馬:
インティ(2019年フェブラリーSなど)
グリム(2018年レパードSなど)
グレイル(2017年京都2歳S)
トウカイトリック(2010年阪神大賞典など)


今週の主な登録馬:
インティ(東海S)
ポップフランセ(蹴上特別)
ドゥオーモ(壇之浦特別)


担当者:調教師情報部 元調教師I

知っとる方も多いと思いますけど、野中賢二君は、親父さんが厩務員やったから、物心が付いた時には馬が周りにいる環境やったんで、自然と乗り役を目指すようになって、10歳の頃に乗馬を始めたんや。
けど、中学3年の頃に身長が伸びてきたんで、乗り役になるのを諦めて、馬術に集中することにしたんですわ。
そうしたら、県内でたったひとり、中学生で「びわこ国体」の強化選手に選ばれるほどの腕になっとったし、高校でも馬術部に入っとりましたな。
その後は、1982年の10月から藤岡範士(のりひと)厩舎で厩務員をやって、次の年の4月から調教助手をやって経験を積んで、2007年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
でもって野中君は、厩舎を開業した時に、トウカイテイオーやフラワーパークやスティルインラブとかを育てて、定年を待たんで2008年の2月に引退した松元省一さんの厩舎から20頭を引き継いどって、その中にはトウカイトリックがいましたな。
トウカイトリックは、2010年の阪神大賞典で、野中君が初めての重賞勝ちを飾った馬やし、その年の秋には、この馬でオーストラリアのコーフィールドCとメルボルンCに挑戦できたんやから、彼は、この馬を引き継がせてくれた松元さんに心の底から感謝しとるんやろ。
で、その後は、エーシンメンフィスを使った2012年の愛知杯、エイシンブルズアイを使った2016年のオーシャンS、グレイルを使った2017年の京都2歳S、グリムを使った一昨年のレパードS、インティを使った去年の東海SとフェブラリーSとかを勝っとって、今までにJRAで、重賞を8勝、通算251勝を上げとるんですわ。
ちなみに、カゼノコを使った2014年のジャパンダートダービーで、JRAと地方交流を通じて初めてのG1勝ちを飾っとりますな。
2012年の野中厩舎は、トウカイトリックやエーシンメンフィスの活躍などで、全部で「23勝・獲得賞金4億6079万円」っちゅう成績を残しとったんや。
せやけど、それから一昨年までは、
2013年→16勝・獲得賞金2億4996万円
2014年→28勝・獲得賞金4億0388万円
2015年→26勝・獲得賞金4億1133万円
2016年→23勝・獲得賞金4億0660万円
2017年→20勝・獲得賞金3億2110万円
2018年→18勝・獲得賞金3億7005万円
と、賞金が伸び悩んどったんで、去年の野中君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとった筈やし、実際、22勝を上げて、今までで一番多い「5億3669万円」の賞金を稼いどります。
もちろん、今年の彼は、「去年の勢いでガンガン稼ぎたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5500万円の東海Sにインティ、1500万円の蹴上特別にポップフランセ、1500万円の壇之浦特別にドゥオーモと、全部で3頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/01/20
小さい頃からトレセンに行っとったんや
高橋亮調教師(栗東)

主な管理馬:
スカーレットカラー(2019年府中牝馬S)
トーホウアマポーラ(2014年CBC賞)


今週の主な登録馬:
スマハマ(東海S)
ローゼンクリーガー(祇園特別)
パレニア(響灘特別)
メイショウナスカ(八幡特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、高橋亮君は、シャイニンレーサーを使った1996年のマーメイドSや、マチカネワラウカドを使った1998年のウインターSなど、重賞を5勝、通算で207勝っちゅう成績を残しとって、2012年の2月一杯で調教師を引退した高橋隆さんの長男ですな。
でもって、亮君のお祖父さんは、調教師として、タイヨウコトブキで1971年のビクトリアCを勝つなど、重賞を12勝、通算で681勝っちゅう実績を残した大久保石松さんなんですわ。
そんな競馬一家で育った亮君が、競馬を仕事にすると決めたんは、小さい頃から石松さんに栗東トレセンや京都競馬場や阪神競馬場に連れて行ってもらって、馬が大好きになったからなんや。
そんで彼は、1993年に「第12期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1996年に橋口弘次郎君の厩舎から乗り役としてデビューすると、その年にいきなり20勝を上げて、3年目やった1998年には、ツルマルガイセンに乗った中日新聞杯や、エガオヲミセテに乗った阪神牝馬特別など、4つの重賞を含めて60勝を上げとったし、その後も、ダイタクリーヴァに乗った2000年の皐月賞で2着に入るなど、エエ結果を残しとりました。
せやけど、怪我の影響などもあって、少しずつ勝ち星が減ってしもうて、調教師の試験に受かった2012年に乗り役を引退しとります。
それからは、荒川義之厩舎で技術調教師として腕を磨いて、2013年の9月に、勇退した田島良保さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業したんですわ。
最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「2勝・獲得賞金4181万円」っちゅう成績やったけど、その後は、
2014年→21勝・獲得賞金3億3717万円
2015年→21勝・獲得賞金3億7805万円
2016年→19勝・獲得賞金3億2628万円
2017年→20勝・獲得賞金3億5549万円
2018年→24勝・獲得賞金4億1991万円
2019年→20勝・獲得賞金4億5800万円
っちゅう、安定した成績を残しとったし、特に去年は、府中牝馬Sなどを勝ったスカーレットカラーの活躍で、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。
もちろん、今年の亮君は、「去年までの勢いを止めたくない」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5500万円の東海Sにスマハマ、1500万円の祇園特別にローゼンクリーガー、1500万円の響灘特別にパレニア、1060万円の八幡特別にメイショウナスカを登録してきたんやから、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2020/01/20
ロジユニヴァースを担当していました
大竹正博調教師(美浦)

主な管理馬:
デアレガーロ(2019年京都牝馬S)
ブラストワンピース(2018年有馬記念など)
グレーターロンドン(2018年中京記念)
ルージュバック(2016年毎日王冠など)


今週の主な登録馬:
ブラストワンピース(アメリカJCC)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っている通り、大竹正博君は、母方の姓を名乗っていますので、名字が違いますが、1963年から1999年まで乗り役をやっていて、重賞を36勝、通算970勝という実績を残している大崎昭一君の息子で、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部を出ていますね。
麻布大学と言えば、現役の調教師では、1999年のオークスを勝ったウメノファイバーなどお馴染みの相沢郁君や、2009年に美浦で厩舎を開業した伊藤大士君などが、引退した調教師で言えば、ミスターシービーや、ジェニュインなどを管理していて、2014年に引退した松山康久さんや、マイネルマックスや、ビートブラックなどを管理していて、去年の2月に引退した中村均君などが通っていたところです。
大学を出た後、大竹君は、門別にある「白井牧場」で働いて、馬のことを学んでいました。
生産と育成の両方をやっているこの牧場は、1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアを生産したことや、1999年の菊花賞など、重賞を7勝したナリタトップロードの育成を手掛けていたことでお馴染みです。
彼がいた頃には、1995年の目黒記念と1996年の日経新春杯を勝ったハギノリアルキングなどが放牧のために来ていました。
それから大竹君は、1997年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から鈴木清さんの厩舎で厩務員をやって、その後、高橋祥泰君の厩舎や、萩原清君の厩舎などで調教助手をやって、2008年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しています。
ちなみに、萩原厩舎にいた時には、2009年のダービーなど、重賞を4つ勝ったロジユニヴァースを担当していましたね。
開業した年は、「11勝・獲得賞金1億3155万円」という成績で、2年目は26勝、3年目は23勝と、順調に勝ち星を積み重ねていましたし、一昨年までの3年間は、
2016年→28勝・獲得賞金4億7138万円
2017年→14勝・獲得賞金3億9353万円
2018年→25勝・獲得賞金7億9792万円
という成績を残していて、特に一昨年は、ブラストワンピースを使った毎日杯と有馬記念を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも去年は、デアレガーロで京都牝馬Sを、ブラストワンピースで札幌記念を勝っていましたけど、他の馬がそれほど活躍できなかったことから、「28勝・獲得賞金5億0816万円」という成績で、一昨年の賞金を大きく下回っていましたから、今年の大竹君は、「必ず巻き返したい」と気合を入れているのでしょうし、私が彼でしたら、「早い内に賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考える筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が6200万円のアメリカJCCにブラストワンピースを登録してきましたので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/01/20
2頭のダービー馬を育てた厩舎からデビューしとります
安達昭夫調教師(栗東)

主な管理馬:
サウンドキアラ(2020年京都金杯)
デスペラード(2014年ステイヤーズSなど)
エスポワールシチー(2010年フェブラリーSなど)
バンブーエール(2008年JBCスプリント)


今週の主な登録馬:
ビルジキール(東海S)
メイショウウタゲ(東海S)
マリオ(蹴上特別)
キアロスクーロ(石清水S)
ニホンピロヘンソン(石清水S)


担当者:調教師情報部 元調教師H

安達昭夫君は、お父さんがカイバを扱っとる会社で働いとったんで、自分も競馬の世界に進もうと考えたそうなんですわ。
そんで、1975年に馬事公苑の長期騎手課程に入って、ボストニアンとテイトオーっちゅう2頭のダービー馬を育てた増本勇(いさむ)厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1994年に引退するまで、通算125勝っちゅう成績を残しとりました。
引退した後は、最後に所属しとった梅内忍厩舎で調教助手をやって、1999年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
最初の年は、「6勝・獲得賞金9455万円」っちゅう成績やったけど、次の年には、「9勝・獲得賞金1億2724万円」と数字を伸ばしとったし、2002年は「13勝」、2003年は「14勝」、2004年は「18勝」と、ずっと「10勝以上」をキープしとりました。
それに、チャクラを使った2003年のステイヤーズSで初めて重賞を勝つと、その後も、エスポワールシチーを使った2009年のジャパンCダートや2010年のフェブラリーSを勝つなど、今までにJRAで、重賞を15勝、通算で288勝を上げとるし、地方でも、エスポワールシチーとバンブーエールとヤマトマリオンとかで重賞を14勝もしとるんやから、乗り役より、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
そんで、安達君の厩舎は、2009年に、17勝を上げて、「4億5520万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。
せやけど、その後は、ずっと2009年の数字を超えとらんし、去年までの5年間も、
2015年→獲得賞金2億9638万円
2016年→獲得賞金3億6312万円
2017年→獲得賞金2億4885万円
2018年→獲得賞金2億7997万円
2019年→獲得賞金3億1380万円
っちゅう形で物足りん数字が続いとったから、今年の安達君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、先週までに「4788万円」の賞金を稼いどります。
そんな中、今週は、1着賞金が5500万円の東海Sにビルジキールとメイショウウタゲ、1500万円の蹴上特別にマリオ、1820万円の石清水Sにキアロスクーロとニホンピロヘンソンと、特別レースに全部で5頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。