「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/01/14
帯広畜産大学を出とるんですわ
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
フィアーノロマーノ(2019年ダービー卿CT)
リバティハイツ(2018年フィリーズレビュー)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
アロハリリー(愛知杯)
センテリュオ(愛知杯)
ディアスティマ(京成杯)
キラービューティ(羅生門S)
ブラックダンサー(巌流島特別)
ロードラナキラ(鳥栖特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術も教わっとりましたな。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、去年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝って、他の馬もよう走ったんで、開業してから一番の数字やったんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
せやけど、去年までの4年間は、
2016年→18勝・獲得賞金3億7342万円
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
と、2015年の賞金を大きく下回ってしもうたんやから、今年の高野君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、1月13日(月)までに2勝を上げて、もう「3207万円」の賞金を稼いどります。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円の愛知杯にアロハリリーとセンテリュオ、3800万円の京成杯にディアスティマ、1820万円の羅生門Sにキラービューティ、1500万円の巌流島特別にブラックダンサー、1060万円の鳥栖特別にロードラナキラと、特別レースに全部で6頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。


2020/01/14
去年までの勢いに乗って、ガンガン稼ぎたいんやろ
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
ヴィブロス(2017年ドバイターフなど)

今週の主な登録馬:
サヴォワールエメ(愛知杯)
ヒュッゲ(京成杯)
ノーブルカリナン(木津川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを12回も勝って、これを入れて重賞を全部で42回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
と、書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いどったんや。
もちろん、今年を迎えるにあたって、友道君は、「去年までの勢いに乗ってガンガン稼がなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円の愛知杯にサヴォワールエメ、3800万円の京成杯にヒュッゲ、1500万円の木津川特別にノーブルカリナンと、全部で3頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/01/14
開業した年に早くもGIを勝っていました
鹿戸雄一調教師(美浦)

主な管理馬:
ビッシュ(2016年紫苑S)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ウインカーネリアン(京成杯)
ヴィアメント(京成杯)
レッドイグニス(初富士S)
シャドウセッション(初凪賞)
トリックスター(呼子特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますけど、鹿戸雄一君は、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みの久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューしていて、同期には、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている木幡初広君と出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいますね。
マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(今のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げていた鹿戸君は、調教師の試験に受かった2007年の3月に乗り役を引退しました。
それから鹿戸君は、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師になって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わった後、増沢末夫さんと矢野進さんの厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
そして、幸先良く、開業1年目には、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝つなど、全部で15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいましたし、2016年には、ビッシュを使った紫苑Sを勝つなど、今までで一番多い33勝を上げて、「5億7348万円」の賞金を稼いでいました。
でも、去年までの3年間は、
2017年→26勝・獲得賞金3億8832万円
2018年→26勝・獲得賞金5億0124万円
2019年→25勝・獲得賞金4億6221万円
と、3年続けて2016年の成績を下回っているんですよ。
もちろん、今年の鹿戸君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れているのでしょうし、そのためには、早い内から賞金の高い特別レースを多く勝っておく必要があります。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の京成杯にウインカーネリアンとヴィアメント、1820万円の初富士Sにレッドイグニス、1500万円の初凪賞にシャドウセッション、1060万円の呼子特別にトリックスターと、賞金の高い特別レースに、全部で5頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
それに、彼の厩舎は、ビッシュを使った2016年の紫苑Sから、3年以上も重賞をご無沙汰していますので、京成杯のウインカーネリアンとヴィアメントには、「ここで久々の重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。


2020/01/14
東大と縁の深い高校を出とりますな
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
ラヴズオンリーユー(2019年オークス)
モズアスコット(2018年安田記念)
ディープブリランテ(2012年ダービー)

今週の主な登録馬:
サトノガーネット(日経新春杯)
タイセイトレイル(日経新春杯)
チェスナットコート(日経新春杯)
キングオブドラゴン(京成杯)
ハナズレジェンド(初富士S)
スマートセラヴィー(羅生門S)
バーンフライ(羅生門S)
ナイトバナレット(木津川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「524戦」もしとるし、2番目に多い美浦の斎藤誠厩舎が「386戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるやろ。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、2017年と一昨年は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう形で1位を逃しとったんや。
それに、去年は「54勝・獲得賞金19億1331万円」(リーディング2位)っちゅう成績で、賞金では1位やったんやけど、62勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に、勝ち星で「8勝」の差を付けられとったから、きっと今の彼は、「今年は1つでも多く勝って、勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、矢作君の厩舎は、今週、
1着賞金が5700万円の日経新春杯→サトノガーネットとタイセイトレイルとチェスナットコート
1着賞金が3800万円の京成杯→キングオブドラゴン
1着賞金が1820万円の初富士S→ハナズレジェンド
1着賞金が1820万円の羅生門S→スマートセラヴィーとバーンフライ
1着賞金が1500万円の木津川特別→ナイトバナレット
と、賞金の高い特別レースに8頭を登録してきたんで、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。