「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/12/23
馬術の推薦で中央大学に進んでいました
上原博之調教師(美浦)

主な管理馬:
セイウンコウセイ(2017年高松宮記念など)
マイネルラクリマ(2014年オールカマー)
ダイワワイルドボア(2008年セントライト記念)
ダイワメジャー(2004年皐月賞など)


今週の主な登録馬:
ショウナンバッハ(中山金杯)
ガロアクリーク(ホープフルS)
ナリノモンターニュ(ホープフルS)


担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、上原博之君は、土浦第三高校に通っていた頃、お父さんの勧めで馬術を始めて、高校の時に、国体で準優勝、東日本大会で優勝という素晴らしい実績を残していましたし、馬術の推薦で中央大学の法学部に進んだ後も、全日本学生選手権で3位に入るなど、素晴らしい実績を残していました。
しかも、大学に通っていた最後の年には、馬のことを勉強するため、イギリスとドイツで半年くらい暮らしていたんですよ。
大学を卒業した後は、一度、乗馬のインストラクターになりましたけど、その後、1980年から、柄崎義信厩舎の調教助手をやって、1983年から、和田正道厩舎の調教助手をやって、1993年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しました。
そして、最初の年に13勝を上げると、次の年には、ノーブルグラスを使った札幌スプリントSで初めて重賞を勝っていましたし、それからも、ダイワメジャーを使った2004年の皐月賞や、セイウンコウセイを使った2017年の高松宮記念などを勝っていて、今までに、GIの6勝を含めて重賞を27勝、JRA通算で440勝を上げています。
2006年の上原君は、ダイワメジャーで天皇賞・秋とマイルCSを勝つなど、全部で18勝を上げて、今までで一番多い「7億1971万円」の賞金を稼いでいましたが、それからは一度もこの数字を超えられずにいて、2018年までの5年間も、
2014年→14勝・獲得賞金3億2734万円
2015年→18勝・獲得賞金2億7777万円
2016年→21勝・獲得賞金3億3755万円
2017年→20勝・獲得賞金4億9640万円
2018年→12勝・獲得賞金3億3365万円
と、賞金が伸び悩んでいました。
それに、2019年に入ってから12月22日(日)までは「18勝・獲得賞金3億7218万円」という成績で、賞金は2006年の半分くらいしか稼げていません。
こういう風に数字が伸び悩んでいる主な理由は、2006年はダイワメジャーで天皇賞・秋とマイルCSを勝つなど、重賞を4勝していましたけど、2019年は1勝もできていないことでしょう。
ですから、今の上原君は、「賞金の高いレースをキッチリ勝ちたい」と考えている筈で、年明けのレースには、1着賞金が4100万円の中山金杯にショウナンバッハを使う予定ですし、12月28日(土)のレースには、1着賞金が7000万円のホープフルSにガロアクリークとナリノモンターニュを登録していますので、私が上原君でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。


2019/12/23
お祖父さんが馬主だったので
高木登調教師(美浦)

主な管理馬:
アナザートゥルース(2019年アンタレスS)
ニシノデイジー(2018年東京スポーツ杯2歳Sなど)
サウンドトゥルー(2016年チャンピオンズCなど)
ホワイトフーガ(2016年JBCレディスクラシックなど)

今週の主な登録馬:
マイネルサーパス(中山金杯)
ディアセオリー(ホープフルS)
ペイシャフェリシタ(ベテルギウスS)
マイネルクラース(ベテルギウスS)
マイティウェイ(ヤングJSFR中山1)


担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、お祖父さんが馬主だったため、競馬が身近だった高木登君は、確か麻布獣医大学(現在の麻布大学)まで馬術を続けた後、1988年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、まず、伊藤正徳君の厩舎で厩務員をやって、それからは、山崎彰義さんの厩舎と加藤征弘君の厩舎と浅野洋一郎君の厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
2006年、調教師の試験に受かった高木君は、次の年に自分の厩舎を開業して、初めの年こそ、レースに使った頭数が少なかったので「5勝・獲得賞金1億1252万円」という成績でしたが、その後は、
2008年→15勝・獲得賞金1億8535万円
2009年→17勝・獲得賞金2億3780万円
2010年→17勝・獲得賞金3億0266万円
2011年→17勝・獲得賞金2億2406万円
2012年→18勝・獲得賞金2億7318万円
2013年→19勝・獲得賞金4億0086万円
と、安定した数字を残していましたし、2014年は、マイネルフロストを使った毎日杯で初めて重賞を勝つと、ウインマーレライを使ったラジオNIKKEI賞と、スノードラゴンを使ったスプリンターズSも勝つなど、勝ち星は「17」でしたけど、「5億4643万円」の賞金を稼いでいました。
そして2017年は、今までで一番の「30勝」を上げましたけど、賞金が「4億8852万円」で、2014年の数字を超えられなかったのですから、2018年の高木君は、「とにかくガッチリ稼ぎたい」と考えていたのでしょうし、実際に、ニシノデイジーで札幌2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sを勝つなど、27勝を上げて、「5億3874万円」の賞金を稼いでいましたね。
それに、2019年も勢いが続いていて、12月22日(日)までに28勝を上げて、今までで一番多い「5億9607万円」の賞金を稼いでいますが、彼がこの数字に満足しないで、これからも全力で勝ちにくると私は見ています。
と言うのも、高木君の厩舎は、2019年、2着が23回、3着が24回と、取りこぼしたレースが多かったので、今は「どのレースもキッチリ勝ちたい」と考えている筈ですから。
こういった中、年明けのレースには、1着賞金が4100万円の中山金杯にマイネルサーパスを使う予定ですし、12月28日(土)のレースには、1着賞金が7000万円のホープフルSにディアセオリー、2300万円のベテルギウスSにペイシャフェリシタとマイネルクラース、1050万円のヤングJSFR中山1にマイティウェイを登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2019/12/23
アイルランドの厩舎で働いとりました
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
メラグラーナ(2017年オーシャンS)

今週の主な登録馬:
カテドラル(京都金杯)
ボンセルヴィーソ(京都金杯)
エルデュクラージュ(ベテルギウスS)


担当者:調教師情報部  元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
そんで彼は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2014年に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」を稼いどったし、それから2018年まで、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
と、順調に数字を伸ばしとって、2019年に入ってからも勢いは続いとって、12月22日(日)までが「33勝・獲得賞金6億0859万円」と、2018年の数字を大きく上回っとります。
もちろん、今の彼は、「この勢いで、賞金の高いレースをもっと勝ちたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、年明けのレースには、1着賞金が4100万円の京都金杯にカテドラルとボンセルヴィーソを使う予定やし、12月28日(土)のレースには、1着賞金が2300万円のベテルギウスSにエルデュクラージュを登録しとるんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるんやろうな。


2019/12/23
お父さんの教え子に北島三郎さんがいます
相沢郁調教師(美浦)

主な管理馬:
エメラルファイト(2019年スプリングS)
ブラックホール(2019年札幌2歳S)
マイネルミラノ(2016年函館記念)
ウメノファイバー(1999年オークスなど)


今週の主な登録馬:
エメラルファイト(京都金杯)
ブラックホール(ホープフルS)
リープフラウミルヒ(立志S)
レノーア(立志S)
アイリスフィール(ベストウィッシュC)


担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、北海道出身の相沢郁(いくお)君は、高校を出てから、麻布大学の獣医学部に進んでいて、その頃、門別の白井牧場(1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティア、2000年の桜花賞を勝ったチアズグレイスなどを生産)でアルバイトをしたことがきっかけで、「JRAの獣医になりたい」と思ったそうですが、その後、「自分で走る馬を育てたい」と思うようになって、調教師を目指したそうです。
ちなみに、彼のお父さんは高校の先生で、北島三郎さんの母校である函館西高校の校長を務めたこともあるそうですよ。
そして相沢君は、競馬学校を出た後、1986年の11月から、前田禎(ただし)厩舎で調教助手をやって、1997年に38歳の若さで調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと前田厩舎で腕を磨いていました。
前田厩舎と言えば、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなどでお馴染みですね。
開業してからの相沢君は、その年の11月に、ウメノファイバーを使った京王杯3歳Sで早くも重賞を勝つと、次の年にも、ウメノファイバーでクイーンCとオークスを勝つなど、今までに重賞を18勝もしています。
2014年の相沢厩舎は、ヴェルデグリーンでアメリカJCCを勝つなど、全部で18勝を上げて、「5億7189万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、2018年までの4年間は、
2015年→19勝・獲得賞金4億7222万円
2016年→23勝・獲得賞金3億7562万円
2017年→27勝・獲得賞金3億7871万円
2018年→25勝・獲得賞金4億4062万円
と、2014年の賞金を大きく下回っていましたから、2019年を迎えるにあたって、相沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際に2019年は、12月22日(日)までが「29勝・獲得賞金4億9493万円」という成績で、2018年の数字を上回っています。
もちろん、今の彼は、「この勢いで賞金の高いレースをガンガン勝ちたい」と考えている筈で、そういった中、年明けのレースには、1着賞金が4100万円の京都金杯にエメラルファイトを使う予定ですし、12月28日(土)には、1着賞金が7000万円のホープフルSにブラックホールと、1820万円の立志Sにリープフラウミルヒとレノーア、1500万円のベストウィッシュCにアイリスフィールを登録していますので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
それに、相沢君の厩舎は、ウメノファイバーで1999年のオークスを勝ってから、20年以上もGIを勝てていませんので、ホープフルSのブラックホールには、「何が何でも勝って欲しい」という思いも込められているでしょうね。