「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/11/18
大阪府立大学の獣医学科を出とるんですわ
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年NHKマイルCなど)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
ヴィブロス(2017年ドバイターフなど)
マカヒキ(2016年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
エタリオウ(ジャパンC)
シュヴァルグラン(ジャパンC)
マカヒキ(ジャパンC)
ユーキャンスマイル(ジャパンC)
ワグネリアン(ジャパンC)
マイラプソディ(京都2歳S)
ウーリリ(ウェルカムS)
ジュンライトボルト(ベゴニア賞)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにGIを12回も勝って、これを入れて重賞を全部で41回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの3年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
っちゅう形で一気に数字を伸ばしとって、特に去年は、ワグネリアンを使ったダービーと神戸新聞杯、アドマイヤマーズを使ったデイリー杯2歳Sと朝日杯FSとかを勝って、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字でしたな。
ただ、今年は、アドマイヤマーズでNHKマイルCとワールドプレミアで菊花賞を、ユーキャンスマイルでダイヤモンドSと新潟記念を勝っとるんやけど、先週までが「30勝・獲得賞金11億2669万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の彼は、「賞金の高い特別レースを勝ってペースを上げなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3億円のジャパンCにエタリオウとシュヴァルグランとマカヒキとユーキャンスマイルとワグネリアン、3800万円の京都2歳Sにマイラプソディ、1820万円のウェルカムSにウーリリ、1000万円のベゴニア賞にジュンライトボルトと、全部で8頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。



2019/11/18
テレグノシスなどでお馴染みです
杉浦宏昭調教師(美浦)

主な管理馬:
ナックビーナス(2018年キーンランドC)
レオアクティブ(2012年京成杯AHなど)
ショウワモダン(2010年安田記念など)
テレグノシス(2002年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
ナックビーナス(京阪杯)
オルクリスト(シャングリラ賞)


担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、杉浦宏昭君は、ダービーを勝ったシリウスシンボリなどを育てた二本柳俊夫さんの厩舎で、1980年、騎手候補生になりました。
その頃の彼は、厩舎に住み込みで、皿洗い、靴磨き、朝ご飯の支度など、何でもやっていたそうですよ。
それから、1982年に乗り役としてデビューしていて、GIこそ勝てなかったのですが、ブルーダーバンに乗った1983年の京成杯や、ダイナレターに乗った1989年の札幌記念や、オンワードノーブルに乗った1994年のフラワーCなど、調教師の試験に受かった1995年に乗り役を引退するまでに、重賞を6勝、全部で209勝を上げていましたね。
1996年に自分の厩舎を開業した杉浦君は、最初の年こそ、レースに使った数が少なかったので8勝止まりでしたけど、2年目に、パルブライトを使った新潟記念で初めての重賞勝ちを飾ると、アイアムザプリンスを使った札幌3歳Sも勝つなど、16勝を上げていましたし、2007年には、開業してから一番多い「24勝」を上げていて、先週までに、重賞の13勝を含めて、JRAで通算374勝を上げています。
杉浦君の厩舎は、2002年に、テレグノシスを使ったNHKマイルCで初めてのGI勝ちを飾るなど、17勝を上げて、「4億5872万円」という開業してから一番の賞金を稼いでいましたし、2010年には、ショウワモダンで安田記念を勝つなど、21勝を上げて、「4億5637万円」という、2002年に近い賞金を稼いでいました。
でも、去年までの5年間は、
2014年→11勝・獲得賞金2億2751万円
2015年→12勝・獲得賞金1億9688万円
2016年→13勝・獲得賞金2億5261万円
2017年→7勝・獲得賞金1億8859万円
2018年→9勝・獲得賞金2億7382万円
という形で賞金が伸び悩んでいましたし、今年に入ってから先週までは、「15勝・獲得賞金2億3179万円」という成績で、2002年や2010年の半分も稼げていませんので、きっと今の彼は、「賞金の高いレースを勝ってもっとペースを上げたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が3900万円の京阪杯にナックビーナス、1500万円のシャングリラ賞にオルクリストを登録してきましたので、どちらも「勝負懸かり」と考えるべきでしょう。


2019/11/18
元々、牧場の仕事をしようと思っとったそうなんですわ
庄野靖志調教師(栗東)

主な管理馬:
スワーヴリチャード(2018年大阪杯など)
ワイドバッハ(2014年武蔵野S)
ダイシンオレンジ(2011年平安Sなど)


今週の主な登録馬:
スワーヴリチャード(ジャパンC)
アメリカンベイビー(カトレア賞)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、庄野靖志君は、1987年の阪神牝馬特別を勝ったシヨノリーガルや、1991年の中日新聞杯を勝ったショウリテンユウなどを生産したことで有名な「庄野牧場」で、少し前まで代表をやっとった、庄野昭彦さんの次男ですな。
今の「庄野牧場」は、お兄さんの宏志さんが後を継いどるんやけど、元々は、靖志君もお父さんの昭彦さんと同じように牧場の仕事をしようと思っとったそうで、高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進学しとりました。
日本大学の獣医学部と言うたら、靖志君の他にも、ダービーを勝ったアイネスフウジンや、天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップとかを育てた加藤修甫さんや、NHKマイルCなどを勝ったタイキフォーチュンや、2002年と2003年の根岸Sを勝って、交流重賞でも大活躍したサウスヴィグラスとかを育てた高橋祥泰(よしやす)君とかが出とりますな。
靖志君は、大学を卒業して実家に戻ってから、調教師として、1979年のダービーと1981年の天皇賞・春を勝ったカツラノハイセイコや、1988年の桜花賞を勝ったアラホウトクとかを育てた大叔父の庄野穂積さんに馬のことを教わっとったそうで、そん時に、「将来は調教師になる」と決めたそうですわ。
そんで、1996年に競馬学校の厩務員課程を出てから、マーメイドSを勝ったシャイニンレーサーや、ウインターSを勝ったマチカネワラウカドとかを管理しとった高橋隆厩舎で10年ほど調教助手をやって、2006年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
初めの年こそ、使った頭数が少なかったんで4勝止まりやったけど、2年目は10勝、3年目も10勝、4年目は12勝と順調に勝ち星を伸ばしとったし、去年までの5年間は、
2014年→30勝・獲得賞金4億9546万円
2015年→22勝・獲得賞金4億2838万円
2016年→29勝・獲得賞金4億7630万円
2017年→15勝・獲得賞金5億0574万円
2018年→26勝・獲得賞金7億3989万円
っちゅう形で安定した成績を残しとって、特に去年は、スワーヴリチャードを使った大阪杯で初めてGIを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどりました。
ただ、今年は先週までが「20勝・獲得賞金4億9544万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、ワシが彼やったら、「とにかく賞金の高いレースを勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3億円のジャパンCにスワーヴリチャード、1000万円のカトレア賞にアメリカンベイビーを登録してきましたんで、どっちの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。


2019/11/18
普通に会社員として働いとったんや
森田直行調教師(栗東)

主な管理馬:
ダイメイプリンセス(2019年北九州記念など)
キョウエイアシュラ(2014年オーバルスプリント)


今週の主な登録馬:
ダイメイフジ(京阪杯・オータムリーフS)
ラブカンプー(京阪杯)
ダイメイギンガ(シャングリラ賞)
モズベッロ(高雄特別)
ダイメイコリーダ(カトレア賞)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、森田直行君の親父さんは、名古屋競馬で乗り役をやってから、1972年の天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブなどでお馴染みの中村覚之助厩舎で調教助手をやっとったんですわ。
そんで、小さい頃から競馬が身近だった森田君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、身長が伸び過ぎたんで諦めて、普通に会社員として働いとったんや。
せやけど、親父さんが腰を悪くして、調教助手を辞めることになって、そん時に「お前だけでも競馬に関わってくれないか」と頼まれたんで、23歳の時に競馬学校に入って、1985年に長浜彦三郎厩舎で厩務員になっとります。
その後は、1988年から長浜博之厩舎で、1989年から福島信晴厩舎で、2007年から松田博資厩舎で、それぞれ経験を積んでから、2012年に、JRAでは初めて、現役の厩務員として調教師の試験に受かったんですわ。
調教師を目指す場合、厩務員から調教助手になって、それから試験を受けるのが普通やけど、体重が70キロ近くある森田君は、調教師から「馬に負担が掛かるので乗らないで欲しい」と言われたことがあったそうで、調教に乗らんでええ厩務員のまま、調教師を目指すことにしたんや。
試験に受かった後は、2014年の3月に厩舎を開業するまで、技術調教師として、昔から仲が良かった矢作芳人君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方とか、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとりました。
開業してからの森田君は、最初の年が「4勝・獲得賞金9294万円」っちゅう成績やったけど、キョウエイアシュラを使った地方交流のオーバルスプリントで、初めて重賞を勝っとったし、その後は、
2015年→8勝・獲得賞金1億4576万円
2016年→8勝・獲得賞金1億9788万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3869万円
と、順調に数字を伸ばしとって、去年は、ダイメイプリンセスを使ったアイビスSDで初めてJRAの重賞を勝つなど、21勝を上げて、「5億7828万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
けど、今年に入ってから先週までの成績は、ダイメイプリンセスで北九州記念を勝っとるものの、他の馬がそれほど活躍できとらんので、「16勝・獲得賞金2億6952万円」と、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、とにかくペースを上げなアカン」と思っとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の京阪杯にダイメイフジ(オータムリーフSにも登録)とラブカンプー、1500万円のシャングリラ賞にダイメイギンガ、1500万円の高雄特別にモズベッロ、1000万円のカトレア賞にダイメイコリーダを登録してきたんで、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。