「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/10/28
同志社大学におった頃、馬術で有名でしたな
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ミスターメロディ(2019年高松宮記念など)
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
ルックトゥワイス(アルゼンチン共和国杯)
ジョーダンキング(みやこS)
シャレード(ファンタジーS)
ラベンダーヴァレイ(みちのくS)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員になって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は、調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
そんで一昨年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)に8勝差を付けられた2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、ワシが彼やったら、去年は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えとったでしょうな。
そんで実際に去年は、今まで一番多い58勝を上げて「調教師リーディング1位」になって、「15億9068万円」の賞金を稼いどりました。
ただ、今年は先週までが「30勝・獲得賞金8億4597万円」っちゅう成績で、まだ去年の半分くらいしか稼げとらんのやから、ワシが彼やったら、「とにかく賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5700万円のアルゼンチン共和国杯にルックトゥワイス、3800万円のみやこSにジョーダンキング、2900万円のファンタジーSにシャレード、1820万円のみちのくSにラベンダーヴァレイを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/10/28
乗り役時代は障害で活躍しとりました
中竹和也調教師(栗東)

主な管理馬:
カデナ(2017年弥生賞など)
ジョーカプチーノ(2009年NHKマイルCなど)


今週の主な登録馬:
ビアンフェ(京王杯2歳S)
リアンヴェリテ(みやこS)
アカイイト(百日草特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、滋賀県出身の中竹和也君は、1980年の4月に吉田三郎さんの厩舎の騎手候補生になって、1984年に試験に受かって、その年の3月に乗り役としてデビューしとりましたな。
そんでもって、ニイキに乗った1985年の阪神障害S・秋で初めて重賞を勝つと、ハッピールイスに乗った1986年の京都大障害・春と中山大障害・秋、ダイカツストームに乗った1995年の中山大障害・春(現在の中山グランドジャンプ)と、障害の重賞を4つ勝っとって、調教師の試験に受かって引退した1998年までに、通算で176勝を上げとったんですわ。
ちなみに、1993年には、障害レースで12勝を上げて、障害リーディングになっとりましたな。
で、1999年に自分の厩舎を開業した中竹君は、最初の年が5勝止まりやったけど、2000年に10勝を上げると、その後は毎年2ケタに乗せとります。
初めの頃、中竹君はなかなか重賞を勝てなかったんやけど、2009年に、ジョーカプチーノを使ったファルコンSで初めて重賞を勝つと、その勢いで、この馬を使ったNHKマイルCで初めてGIを勝っとりましたな。
でもって、2011年は、ジョーカプチーノを使ったシルクロードS、タマモグレアーを使った京都ハイジャンプと、重賞を2つ勝っとったし、全体でも「38勝・獲得賞金7億2616万円」っちゅう成績を残しとりました。
せやけど、一昨年までの5年間は、
2013年→25勝・獲得賞金4億4604万円
2014年→27勝・獲得賞金4億7553万円
2015年→24勝・獲得賞金5億9278万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3933万円
2017年→24勝・獲得賞金4億1926万円
っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちもずっと2011年を下回っとったんで、去年の中竹君は、「キッチリ巻き返したる」と気合いを入れとった筈ですわ。
そんで実際に去年は、アスターペガサスを使った函館2歳Sと、ヨカグラを使った小倉サマージャンプを勝つなど、「56勝・獲得賞金13億6822万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字を残しとりました。
ただ、今年は先週までが「24勝・獲得賞金5億3154万円」っちゅう成績で、まだ去年の4割も稼げとらんのやから、ワシが中竹君やったら、間違いなく、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の京王杯2歳Sにビアンフェ、3800万円のみやこSにリアンヴェリテ、1000万円の百日草特別にアカイイトを登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。


2019/10/28
35歳の若さで調教師の試験に受かったんや
吉田直弘調教師(栗東)

主な管理馬:
ゴルトブリッツ(2012年帝王賞など)
スーニ(2011年JBCスプリントなど)
マイネルグリット(2019年小倉2歳S)


今週の主な登録馬:
マイネルグリット(京王杯2歳S)
パドゥヴァルス(ファンタジーS)
ダイシンバルカン(みちのくS)
サウンドドゥイット(河北新報杯)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、吉田直弘君は、1995年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年から梅内忍厩舎で厩務員をやって、2004年からは、角居勝彦厩舎で調教助手をやっとりました。
吉田君が角居厩舎にいた頃は、2004年の菊花賞を勝ったデルタブルースや、2005年のオークスを勝ったシーザリオや、マイルCSを勝ったハットトリックや、ジャパンCダートを勝ったカネヒキリや、2006年の阪神ジュベナイルFを勝ったウオッカとか、走る馬が何頭もおったんで、彼にとって、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
2007年の2月に、35歳の若さで調教師の試験に受かった吉田君は、その年の6月に厩舎を開業しとって、それから年末までは「7勝・獲得賞金9798万円」やったけど、次の年には、武蔵野Sをキクノサリーレで勝つなど、「20勝・獲得賞金3億2258万円」と、一気に数字を伸ばしとったんや。
その後も、彼の厩舎は順調に勝ち星を伸ばしとるし、スーニを使った2008年の全日本2歳優駿と2009年と2011年のJBCスプリントや、ボレアスを使った2011年のレパードSや、ゴルトブリッツを使った2012年の帝王賞や、キクノストームを使った2015年のカペラSや、マイネルグリットを使った今年の小倉2歳Sとか、今までに、地方交流を含めて重賞を19勝もしとるんですわ。
2015年には、キクノストームの活躍もあって、JRAで「25勝・獲得賞金4億2815万円」っちゅう、今までで一番の成績を残しとりました。
せやけど、去年までの3年間は、
2016年→18勝・獲得賞金3億0121万円
2017年→15勝・獲得賞金2億7918万円
2018年→15勝・獲得賞金2億8676万円
と、勝ち星と賞金が伸び悩んどったんで、今年の吉田君は、「キッチリ巻き返したい」と気合いを入れとる筈で、実際、先週までの成績が、「20勝・獲得賞金3億5680万円」と、もう去年の数字を大きく上回っとるんで、ワシの見込みは正しかったんやろ。
けど、吉田君は、この成績に決して満足しとらんとワシは見とるんや。
っちゅうのも、年末までにあと「7135万円」を稼げば、今までで一番やった2015年の賞金を超えられるんやから。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の京王杯2歳Sにマイネルグリット、2900万円のファンタジーSにパドゥヴァルス、1820万円のみちのくSにダイシンバルカン、1500万円の河北新報杯にサウンドドゥイットと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきたんやから、「吉田君が勝負を懸けきた」と見るべきやろ。


2019/10/28
国体の強化選手やったんですわ
野中賢二調教師(栗東)

主な管理馬:
インティ(2019年フェブラリーSなど)
グリム(2018年レパードSなど)
グレイル(2017年京都2歳S)
トウカイトリック(2010年阪神大賞典など)


今週の主な登録馬:
インティ(みやこS)
アスクジョーダン(醍醐特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、野中賢二君は、親父さんが厩務員やったから、物心が付いた時には馬が周りにいる環境やったんで、自然と乗り役を目指すようになって、10歳の頃に乗馬を始めたんや。
けど、中学3年の頃に身長が伸びてきたんで、乗り役になるのを諦めて、馬術に集中することにしたんですわ。
そうしたら、県内でたったひとり、中学生で「びわこ国体」の強化選手に選ばれるほどの腕になっとったし、高校でも馬術部に入っとりましたな。
それから、1982年の10月から藤岡範士(のりひと)厩舎で厩務員をやって、次の年の4月から調教助手をやって経験を積んで、2007年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
でもって野中君は、厩舎を開業した時に、トウカイテイオーやフラワーパークやスティルインラブとかを育てて、定年を待たんで2008年の2月に引退した松元省一さんの厩舎から20頭を引き継いどって、その中にはトウカイトリックがいましたな。
トウカイトリックは、2010年の阪神大賞典で、野中君が初めての重賞勝ちを飾った馬やし、その年の秋には、この馬でオーストラリアのコーフィールドCとメルボルンCに挑戦できたんで、彼は、この馬を引き継がせてくれた松元さんに心の底から感謝しとるんやろ。
で、その後は、エーシンメンフィスを使った2012年の愛知杯、エイシンブルズアイを使った2016年のオーシャンS、グレイルを使った一昨年の京都2歳S、グリムを使った去年のレパードS、インティを使った今年の東海SとフェブラリーSとかを勝っとって、今までにJRAで、重賞を8勝、通算245勝を上げとるんですわ。
ちなみに、カゼノコを使った2014年のジャパンダートダービーで、JRAと地方交流を通じて初めてのG1勝ちを飾っとりますな。
2012年の野中厩舎は、トウカイトリックやエーシンメンフィスの活躍などで、全部で23勝を上げて、「4億6079万円」っちゅう、今までで一番多い賞金を稼いどったんや。
せやけど、それから去年までは、
2013年→16勝・獲得賞金2億4996万円
2014年→28勝・獲得賞金4億0388万円
2015年→26勝・獲得賞金4億1133万円
2016年→23勝・獲得賞金4億0660万円
2017年→20勝・獲得賞金3億2110万円
2018年→18勝・獲得賞金3億7005万円
と、賞金が伸び悩んどるんで、今年の野中君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈ですわ。
実際に、今年は先週までが「18勝・獲得賞金4億5366万円」と、もう去年の数字を上回っとります。
もちろん、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えている筈で、今週は、1着賞金が3800万円のみやこSにインティ、1500万円の醍醐特別にアスクジョーダンを登録してきましたんで、どっちの馬もキッチリ仕上げてくる筈やで。