「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/09/17
「とにかくペースを上げなアカン」と思っとる筈や
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
インディチャンプ(2019年安田記念など)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)


今週の主な登録馬:
スティッフェリオ(オールカマー)
ビックリシタナモー(大阪スポーツ杯)
ミッキーブラック(西宮S)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った去年の宝塚記念、インディチャンプを使った今年の安田記念とか、今までに、GIの10勝を入れて重賞を72回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
そんで、2011年から2015年までは、勝ち星も賞金のどっちも2010年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの3年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
と、立て続けにエエ成績を残しとったんですわ。
けど、今年は9月16日(月)までが「33勝・獲得賞金8億0872万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月17日まで)の「30勝・獲得賞金9億1398万円」と比べて、勝ち星は同じやけど、賞金が「1億0526万円」も下回っとるんやから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、とにかくペースを上げなアカン」と思っとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円のオールカマーにスティッフェリオ、1820万円の大阪スポーツ杯にビックリシタナモー、1820万円の西宮Sにミッキーブラックと、特別レースに全部で3頭を登録してきたんやから、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2019/09/17
東大と縁の深い高校を出とりますな
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リスグラシュー(2019年宝塚記念など)
ラヴズオンリーユー(2019年オークス)
モズアスコット(2018年安田記念)
ディープブリランテ(2012年ダービー)


今週の主な登録馬:
ユニコーンライオン(神戸新聞杯)
バーンフライ(大阪スポーツ杯)
サトノグラン(西宮S)
ハナズレジェンド(西宮S)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるように、地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「539戦」もしとるし、2番目に多い中竹和也厩舎が「473戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるやろ。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、一昨年と去年は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう形で1位を逃しとったんや。
それに今年も、先週までが「36勝・獲得賞金11億1963万円」(リーディング4位)っちゅう成績で、50勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に勝ち星で「14勝」の差を付けられとるし、「11億4605万円」を稼いで賞金で1位の角居厩舎に「2642万円」の差を付けられとるんやから、きっと今の彼は、「とにかく賞金の高いレースを勝って、1位との差を詰めなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の神戸新聞杯にユニコーンライオン、1820万円の大阪スポーツ杯にバーンフライ、1820万円の西宮Sにサトノグランとハナズレジェンドを登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈やで。


2019/09/17
大分県から「県民栄誉賞」を贈られていました
牧光二調教師(美浦)

主な管理馬:
アニメイトバイオ(2010年ローズS)

今週の主な登録馬:
エンジニア(オールカマー)
グラスブルース(内房S)


担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、大学時代の牧光二君は、馬術の世界でかなり有名でした。
何しろ彼は、中央大学の馬術部にいた頃、国体で団体優勝していますし、世界学生選手権にも出場していて、その活躍振りが評価されて、出身地の大分県から「県民栄誉賞」を贈られていましたからね。
1998年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った牧君は、その年の10月から増沢末夫さんの厩舎で厩務員をやって、12月から宗像義忠君の厩舎に移って調教助手をやって、そこでは、重賞を7つも勝ったバランスオブゲームを担当していました。
その後、2005年には、大学で馬術部の先輩だった上原博之君の厩舎に移っています。
牧君が上原厩舎にいた頃は、2004年の皐月賞など、GIを5勝したダイワメジャーや、2005年の新潟2歳Sを勝ったショウナンタキオンや、2008年のオーシャンSなど重賞を3勝したプレミアムボックスなどがいましたから、こうやって、走る馬を間近で見られたことが、彼にはいい経験になったのでしょう。
2008年に調教師の試験に受かった牧君は、その年の暮れに自分の厩舎を開業していて、最初の年は、レースに使った頭数が少なかったので、一つも勝てなかったのですが、次の年は11勝、3年目の2010年には、アニメイトバイオを使ったローズSで初めて重賞を勝つなど、全部で17勝を上げていましたし、2011年には、「32勝・獲得賞金4億9307万円」という、今までで一番の成績を残していました。
でも、それからは2011年の成績を超えられていませんし、去年までの3年間も、
2016年→25勝・獲得賞金3億8593万円
2017年→25勝・獲得賞金4億2868万円
2018年→15勝・獲得賞金2億9713万円
と、成績が伸び悩んでいましたので、今年の牧君は、「キッチリ巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年に入ってから9月16日(月)までの成績は、「19勝・獲得賞金2億6396万円」と去年のペースを大きく上回っていますけど、まだ2011年の半分くらいしか稼げていませんので、きっと今の牧君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が6700万円のオールカマーにエンジニア、1820万円の内房Sにグラスブルースを登録してきましたので、どの馬も「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
それに、牧君の厩舎は、アニメイトバイオを使った2010年のローズSから、丸9年も重賞を勝てていませんので、オールカマーのエンジニアには、「久々に大きいレースを勝ちたい」という思いも込められている筈です。


2019/09/17
乗り役時代、ジャングルポケットとかに乗っとりましたな
千田輝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
タガノアザガル(2015年ファルコンS)

今週の主な登録馬:
ヴィント(神戸新聞杯)
フィールドセンス(大阪スポーツ杯)
ブルベアトリュフ(甲東特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとる通り、千田輝彦君は、1985年に競馬学校の騎手課程に「第4期生」として入って、エアグルーヴやファインモーションとかを育てた伊藤雄二さんの厩舎から、1988年に乗り役としてデビューしとって、同期には、1993年に落馬事故で亡くなった岡潤一郎君や、今は調教師をやっとる菊沢隆徳君や、今は調教助手をやっとる岸滋彦君や内田浩一君とかがおるんや。
乗り役やった頃の千田君は、スカーレットブーケに乗った1992年の京都牝馬特別(今の京都牝馬S)で初めて重賞を勝つと、ユーセイフェアリーに乗った1992年の阪神牝馬特別(今の阪神牝馬S)や、ジャングルポケットに乗った2000年の札幌3歳S(今の札幌2歳S)とか、2008年の11月に引退するまでに、重賞を6勝しとって、通算で278勝を上げとりましたな。
乗り役を引退してからは、藤岡健一厩舎で調教助手をやって、2010年の2月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は3勝止まりやったけど、2年目には18勝と一気に数字を伸ばしとったし、5年目やった2015年には、タガノアザガルを使ったファルコンSで初めての重賞勝ちを飾るなど、全部で13勝を上げて、今まで一番の「3億1488万円」を稼いだんですわ。
せやけど、去年までの3年間は、
2016年→7勝・獲得賞金1億5911万円
2017年→14勝・獲得賞金2億2138万円
2018年→14勝・獲得賞金1億5927万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったし、今年も、先週までが「11勝・獲得賞金1億7235万円」っちゅう成績で、まだ2015年の半分くらいしか稼げとらんのやから、きっと今の彼は間違いなく、「賞金の高い特別レースを勝ってペースを上げなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の神戸新聞杯にヴィント、1820万円の大阪スポーツ杯にフィールドセンス、1500万円の甲東特別にブルベアトリュフを登録しとるんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。