「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/05/27
ステージチャンプなどを担当していました
金成貴史調教師(美浦)

主な管理馬:
サクラアンプルール(2017年札幌記念)
ティリアンパープル(2015年新潟ジャンプS)

今週の主な登録馬:
サクラアンプルール(安田記念)
コスモカナディアン(スレイプニルS)
ジェットコルサ(洲本特別)


担当者:調教師情報部 小西聖一

皆さんも知っていると思いますが、金成貴史先生は、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)の出身で、馬術部に入っていましたね。
この大学を出ている先生と言えば、すぐに思いつくのは、1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みの高松邦男先生や、1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータでお馴染みの栗田博憲先生や、2013年のNHKマイルCを勝ったマイネルホウオウでお馴染みの畠山吉宏先生や、2015年の毎日杯を勝ったミュゼエイリアンや2016年のエルムSを勝ったリッカルドでお馴染みの黒岩陽一先生などです。
ちなみに、私も日本獣医畜産大学の卒業生ですから、金成先生は私の後輩になりますね。
大学を卒業してからの金成先生は、「ノーザンファーム空港」で働いて経験を積んで、1997年に競馬学校の厩務員課程に入ると、その年の10月から鈴木清厩舎で厩務員をやって、同じ年の12月から矢野進厩舎で調教助手をやっていました。
その後、2008年の2月一杯で矢野先生が調教師を引退しましたので、その年の3月からは、粕谷昌央厩舎で調教助手をやっていました。
金成先生は、矢野厩舎で、1997年の桜花賞で3着に入ったホーネットピアスや、1994年の日経賞や1995年のステイヤーズSを勝ったステージチャンプなど、走る馬の調教を担当していましたから、いい経験になったのでしょう。
そして、2012年に調教師の試験に受かった金成先生は、その年の3月に厩舎を開業して、それからは、
2012年→6勝・獲得賞金8084万円
2013年→8勝・獲得賞金1億3175万円
2014年→18勝・獲得賞金2億2018万円
2015年→17勝・獲得賞金3億2433万円
2016年→17勝・獲得賞金3億3919万円
と、順調に実績を積み重ねていましたし、一昨年は、「22勝・獲得賞金4億7109万円」という、今までで一番の成績を残していました。
それに先生は、ティリアンパープルを使った2015年の新潟ジャンプSと、サクラアンプルールを使った一昨年の札幌記念と、今までに重賞を2勝しています。
ただ、去年は、「17勝・獲得賞金3億2603万円」という成績で、前の年を大きく下回ってしまいましたから、今年の金成先生は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょう。
実際、今年は先週までが、「11勝・獲得賞金1億8262万円」という成績で、去年の同じ時期(5月まで)の「7勝・獲得賞金1億6472万円」を上回っていますけど、一昨年と比べたら、まだ4割くらいしか稼げていませんので、今の先生は、「賞金の高いレースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えている筈です。
そういう中で、今週の特別レースには、1着賞金が1億1000万円の安田記念にサクラアンプルール、2200万円のスレイプニルSにコスモカナディアン、1500万円の洲本特別にジェットコルサを登録してきましたので、金成先生が、それぞれの馬をどう仕上げてくるのか、念入りに確認しなければなりませんね。
それに、先生の厩舎は、まだGIを勝てていませんので、安田記念のサクラアンプルールには、「何が何でも勝って欲しい」という思いも込められている筈です。


2019/05/27
帯広畜産大学で馬術をやっとりました
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
フィアーノロマーノ(2019年ダービー卿CT)
リバティハイツ(2018年フィリーズレビュー)
シャイニングレイ(2017年CBC賞など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)


今週の主な登録馬:
フィアーノロマーノ(安田記念)
ショウナンカイドウ(洲本特別)
レーヴドリーブ(三木特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術も教わっとりましたな。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬にちょくちょく関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は去年まで、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
2016年→18勝・獲得賞金3億7342万円
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとるし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝ったんや。
そんでもって2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとって、開業してから一番の数字やったんで、高野君は大喜びしたんやろうし、こうやってエエ成績を残せとるんは、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見続けてきた経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
せやけど、さっき書いた通り、過去3年は、2015年の賞金を大きく下回ってしもうたんで、今年の高野君は、「必ず巻き返したい」と考えとるんやろうな。
ただ、今年は先週までが「19勝・獲得賞金3億1932万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(5月まで)の「15勝・獲得賞金2億7787万円」を上回っとるんやけど、2015年と比べたら、まだ3割くらいしか稼げとらんのやから、きっと今の高野君は、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」とも考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円の安田記念にフィアーノロマーノ、1500万円の洲本特別にショウナンカイドウ、1500万円の三木特別にレーヴドリーブを登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。


2019/05/27
イギリスとアメリカで武者修行をしとったんですわ
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)


今週の主な登録馬:
スマートオーディン(安田記念)
ペルシアンナイト(安田記念)
スヴァルナ(ホンコンJCT)
デルニエオール(三木特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、一昨年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
ただ、去年の成績は「46勝・獲得賞金13億4400万円」(リーディング8位)っちゅうもんで、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんですわ。
せやから、今年の泰寿君は、「去年の二の舞にしたくない」と考えとる筈で、実際に今年は、先週までに「24勝・獲得賞金7億1467万円」(リーディング4位)っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(5月まで)の「11勝・獲得賞金4億9086万円」を大きく上回っとりますな。
けど、先週までに33勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に勝ち星で「9勝」の差を付けられとるし、「7億2588万円」を稼いで賞金で1位の中内田厩舎に「1121万円」の差を付けられとるんやから、ワシが池江君やったら、「とにかく賞金の高いレースを勝って、1位との差を詰めなアカン」と考えてアレコレ手を尽くしますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円の安田記念にスマートオーディンとペルシアンナイト、1500万円のホンコンJCTにスヴァルナ、1500万円の三木特別にデルニエオールを登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/05/27
親父さんは、ナリタブライアンとかを管理しとりましたな
大久保龍志調教師(栗東)

主な管理馬:
スマートレイアー(2017年京都大賞典など)
サンデーウィザード(2017年新潟大賞典)
ダノンシャーク(2014年マイルCSなど)
アサクサキングス(2007年菊花賞など)


今週の主な登録馬:
サンデーウィザード(鳴尾記念)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるやろうけど、大久保龍志君は、ナリタブライアンやナリタタイシンやメジロパーマーやエリモジョージとかで、重賞50勝を含む597勝っちゅう実績を残して、2006年の3月に調教師を引退した大久保正陽さんの息子さんで、メジロドーベルやショウナンカンプやショウナンパントルとかで、重賞42勝を含む878勝っちゅう実績を残して、2015年の2月に定年で調教師を引退した美浦の大久保洋吉さんは親戚ですな。
栗東高校と京都産業大学を卒業しとって、大学で馬術部に入っとった龍志君は、1988年の9月に競馬学校の厩務員課程に進むと、次の年から親父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2001年に調教師の試験に受かっとりました。
それから、2003年に自分の厩舎を開業した龍志君は、その年に、「23勝・獲得賞金3億4892万円」っちゅう、1年目としてはかなりエエ成績を残しとったし、その後も順調に勝ち星を増やしとって、2007年には、アサクサキングスを使った菊花賞で初めてGIを勝っとって、他にも、ダノンシャークを使った2014年のマイルCSとか、今までに重賞を17回も勝っとります。
そんでもって、龍志君の厩舎は、初めてGIを勝った2007年に、31勝を上げて、「8億7617万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりましたな。
けど、それからは2007年の数字を一度も上回れとらんし、去年までの3年間も、
2016年→27勝・獲得賞金6億5259万円
2017年→28勝・獲得賞金6億5828万円
2018年→29勝・獲得賞金5億6745万円
っちゅう、2007年と比べたら物足りん数字が続いとるんで、今年の彼は、「何が何でも巻き返したい」と考えとる筈ですわ。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は、「16勝・獲得賞金3億2949万円」っちゅうもんで、去年の同じ時期(5月まで)の「15勝・獲得賞金2億1845万円」を上回っとるんやけど、このままやと2007年の数字を超えられんので、ワシが龍志君やったら、間違いなく、「もっと稼ぐために賞金の高いレースを勝ちたい」と考えるでしょうな。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円の鳴尾記念にサンデーウィザードを登録しとるんで、この馬をメイチに仕上げてくるやろ。