「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/04/30
親子揃って「三冠トレーナー」になっとるんですわ
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
ミッキークイーン(2015年オークスなど)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
ダノンチェイサー(NHKマイルC)
サトノソロモン(京都新聞杯・プリンシパルS)
アイスバブル(メトロポリタンS)
ミラアイトーン(鞍馬S)
サンラモンバレー(湘南S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、一昨年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
ただ、去年の成績は「46勝・獲得賞金13億4400万円」(リーディング8位)っちゅうもんで、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんですわ。
せやから、今年の泰寿君は、「去年の二の舞にしたくない」と考えとる筈で、実際に今年は、4月29日(月)までに「20勝・獲得賞金5億7026万円」(リーディング4位)っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(4月4週目まで)の「9勝・獲得賞金3億9492万円」を大きく上回っとりますな。
けど、4月29日(月)までに27勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に勝ち星で「7」の差を、4月29日(月)までに「5億9670万円」を稼いで賞金でトップの中内田充正厩舎に「2644万円」の差を、それぞれ付けられとるんで、きっと今の池江君は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝って、上との差を詰めたい」とも考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のNHKマイルCにダノンチェイサー、5400万円の京都新聞杯にサトノソロモン(プリンシパルSにも登録)、2600万円のメトロポリタンSにアイスバブル、2300万円の鞍馬Sにミラアイトーン、1820万円の湘南Sにサンラモンバレーと、賞金の高い特別レースに全部で5頭を登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/04/30
武豊君の1つ年下で、同じ小学校と中学校に通っとりましたな
梅田智之調教師(栗東)

主な管理馬:
レッツゴードンキ(2015年桜花賞など)
アドマイヤラクティ(2014年コーフィールドCなど)
ファンタジスト(2018年京王杯2歳Sなど)


今週の主な登録馬:
ファンタジスト(NHKマイルC)
マイネルフラップ(NHKマイルC)
アドマイヤリアル(谷川岳S)
ショウナンタイザン(五泉特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、梅田智之君は、2015年の2月に調教師を引退した梅田康男さんの息子で、康男さんの厩舎は、ダイタクヘリオスで1991年と1992年のマイルCSを連覇するなど、重賞を8回勝っとりましたな。
武豊君の1つ年下で、同じ小学校と中学校に通っとって、小学校の卒業アルバムに、「騎手になって、ダービーを勝ちたい」と書いとった智之君は、結局、親父さんと同じ調教師を目指すことになって、1995年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年からずっと、西橋豊治君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んどりました。
ちなみに、その頃西橋厩舎には、1999年の桜花賞を勝って、オークスで3着に入ったプリモディーネなどがおったんですわ。
そんで、2006年に調教師の試験に受かった智之君は、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年こそ9勝止まりやったけど、2008年は12勝、2009年は18勝、2010年は16勝、2011年は11勝と、コンスタントに2桁の勝ち星を上げとったし、その後は、
2012年→19勝・獲得賞金4億5880万円
2013年→17勝・獲得賞金4億8376万円
2014年→21勝・獲得賞金4億3749万円
っちゅう成績を残しとって、2012年は、ショウナンマイティを使った産経大阪杯で、初めての重賞勝ちを飾っとって、2014年は、アドマイヤラクティを使ったオーストラリアのコーフィールドCで、初めてのGI勝ちを海外で飾っとります。
そんで2015年は、レッツゴードンキで桜花賞を勝つなど、今まで一番多い「30勝」を上げとって、「5億7590万円」の賞金を稼いどったし、去年までの3年間も、
2016年→20勝・獲得賞金4億0778万円
2017年→17勝・獲得賞金5億8061万円
2018年→27勝・獲得賞金5億7622万円
っちゅう安定した成績を残しとって、特に一昨年は、今までで一番の賞金を稼いどりました。
ただ、今年は4月29日(月)までが「6勝・獲得賞金1億7191万円」っちゅう成績で、まだ去年の3割くらいしか稼げとらんのやから、今の彼は間違いなく、「賞金の高い特別レースを勝ってペースを上げたい」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のNHKマイルCにファンタジストとマイネルフラップ、2500万円の谷川岳Sにアドマイヤリアル、1050万円の五泉特別にショウナンタイザンを登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。


2019/04/30
乗り役時代に6つのGIを勝っとりました
武幸四郎調教師(栗東)

主な管理馬:
ハッピーアワー(2019年ファルコンS)

今週の主な登録馬:
ハッピーアワー(NHKマイルC)
グアン(上賀茂S)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるやろうけど、武幸四郎君は、武豊君の弟で、秋山真一郎君や、江田勇亮(ゆうすけ)君や、勝浦正樹君や、武士沢友治君や、松田大作君や、村田一誠君とかと同じで、1994年に「第13期生」として競馬学校の騎手課程に入っとって、1997年に、親父さんの武邦彦厩舎からデビューしとったし、初勝利が重賞のマイラーズCっちゅう、派手なデビュー週でしたな。
その後も、ティコティコタックに乗った2000年の秋華賞や、ウインクリューガーに乗った2003年のNHKマイルCや、ソングオブウインドに乗った2006年の菊花賞や、メイショウマンボに乗った2013年のオークスとかを勝っとって、2016年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の2月に乗り役を引退するまでに、6つのGIを含めて重賞28勝、全部で693勝っちゅう成績を残しとりましたわ。
乗り役を引退してからの幸四郎君は、美浦の藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬の仕上げ方や、厩舎をやりくりする方法とか、色々なことを教わっとりました。
で、幸四郎君は、去年の3月に自分の厩舎を開業しとって、同期は、高柳大輔君、武英智(ひでのり)君、田中博康君、林徹君、安田翔伍君、和田勇介君の6人ですな。
グアンを使った3月3日(土)の阪神1R・3歳未勝利で、調教師としてのデビュー戦を勝った幸四郎君は、その後も順調に勝ち星を伸ばしとって、最終的には「16勝・獲得賞金2億7735万円」っちゅう成績を残しとって、これは、同期の中で一番の数字やったんや。
けど、今年に入ってから4月29日(月)までの成績は、「6勝・獲得賞金1億1611万円」っちゅうもんで、同期の中で一番エエ成績を残しとる高柳大輔厩舎の「8勝・獲得賞金1億5826万円」を下回っとるんやから、きっと、今の幸四郎君は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈ですわ。
こういった中、今週は、1着賞金が1億0500万円のNHKマイルCにハッピーアワー、1820万円の上賀茂Sにグアンを登録してきましたんで、どちらの馬も全力で仕上げてくるんでしょうな。
それに、幸四郎君の厩舎は、今年、ハッピーアワーを使ったファルコンSで、初めての重賞勝ちを飾っとるんやけど、まだGIを勝てとらんので、NHKマイルCにハッピーアワーには、「ここで初めてのGI勝ちを」っちゅう思いも込められとる筈や。


2019/04/30
「矢作先生を目標に頑張りたい」と話しとったんや
松下武士調教師(栗東)

主な管理馬:
カラクレナイ(2017年フィリーズレビュー)
オースミムーン(2015年東京ジャンプSなど)

今週の主な登録馬:
トオヤリトセイト(NHKマイルC)
カラクレナイ(鞍馬S)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通りで、大阪出身の松下武士君は、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から安田伊佐夫厩舎で厩務員をやって、それからすぐ調教助手をやって、2008年のジャパンCダートで2着に入ったメイショウトウコンなどを担当しとりましたな。
その後は、武田博厩舎と清水久詞厩舎で調教助手をやって、2013年に32歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
そんで彼は、2015年の3月に厩舎を開業するまでの間、矢作芳人厩舎の技術調教師になって、矢作君と一緒に、「キーンランド・セプテンバーセール」に行って馬の見方を教わったり、実際に厩舎をどうやって回したらエエんかなどを教わっとったんですわ。
ちなみに矢作君は、松下君の調教師試験に向けて、面接の練習を手伝ってくれたそうで、松下君はそのことを今でも感謝しとるし、「矢作先生を目標に頑張りたい」と話しとりましたな。
2015年の松下君は、小野幸治厩舎から引き継いだオースミムーンで6月の東京ジャンプSを勝って、早くも「初の重賞勝ち」を飾っとりましたし、9月にもこの馬で阪神ジャンプSを勝つなど、全体で「14勝・獲得賞金2億4965万円」っちゅう数字を残しとって、2016年も、「27勝・獲得賞金3億7711万円」と、キッチリ成績を伸ばしとったんですわ。
せやけど、一昨年と去年は、
2017年→16勝・獲得賞金3億6178万円
2018年→22勝・獲得賞金3億7402万円
と、少しやけど、2016年の賞金を下回ってしもうたんで、今年の彼は、「必ず2016年の賞金を超えたい」と気合いを入れとる筈や。
ただ、今年は4月29日(月)までに6勝しかできとらんし、賞金が「1億2685万円」と、まだ去年の3割くらいしか稼げとらんので、きっと今の松下君は、「賞金の高い特別レースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のNHKマイルCにトオヤリトセイト、2300万円の鞍馬Sにカラクレナイを登録してきましたんで、どちらの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げてくる筈や。
それに、松下君の厩舎は、まだGIを勝てとらんので、NHKマイルCにトオヤリトセイトには、「ここで初めてのGI勝ちを」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。