「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/04/01
グランド牧場で働いとりましたな
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
キセキ(2017年菊花賞)
サンビスタ(2015年チャンピオンズC)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2009年安田記念など)
カネヒキリ(2006年フェブラリーSなど)

今週の主な登録馬:
ワイドファラオ(ニュージーランドT)
カンタービレ(阪神牝馬S)
サトノワルキューレ(阪神牝馬S)
エルプシャフト(丹波特別)
ザクイーン(天王寺特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、石川県出身の角居勝彦君は、金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーとかを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールとかを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
それから角居君は、最初の年にいきなり19勝しとって、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使った香港マイルや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますわ。
これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・獲得賞金11億9517万円
2012年→57勝・獲得賞金12億5956万円
2013年→56勝・獲得賞金17億5848万円
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたし、2013年の賞金は開業してから一番の数字でしたな。
そんでもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、その他にも、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCとか、11回も重賞を勝って、「51勝(リーディング3位)・獲得賞金17億0938万円」っちゅう成績を残して、一昨年も、「54勝(リーディング3位)・獲得賞金12億7665万円」っちゅう成績を残しとったんや。
せやけど去年は、「33勝(リーディング18位)・獲得賞金5億5683万円」と、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返したい」と考えとるんやろう。
ただ、今年に入ってから先週までは、「8勝(リーディング24位)・獲得賞金3億3797万円」っちゅう成績で、このペースやったら、一昨年の数字に届かないんで、きっと今の角居君は、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」とも考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、
1着賞金が5400万円のニュージーランドTにワイドファラオ、5500万円の阪神牝馬Sにカンタービレとサトノワルキューレ、1500万円の丹波特別にエルプシャフト、1500万円の天王寺特別にザクイーンを登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/04/01
実家は苫小牧の牧場です
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)
ダンスインザムード(2004年桜花賞など)

今週の主な登録馬:
グランアレグリア(桜花賞)
シェーングランツ(桜花賞)
ハウメア(大阪ーハンブルクC)
リーディングエッジ(喜多方特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬の仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬のシンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、皆さんもよく知っている通りで、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、ソウルスターリングを使った一昨年のオークス、レイデオロを使った一昨年のダービーと去年の天皇賞・秋など、今までに、GIの27勝を含めて重賞を112勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1441勝」という素晴らしい実績を残していて、現役で2番目に勝ち星が多いのは、国枝栄君の「859勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいます。
それに、2016年は、サトノアレスを使った朝日杯FSや、ソウルスターリングを使った阪神ジュベナイルFなど、重賞を5つ勝って、「51勝・獲得賞金10億9272万円」という数字を残していましたし、一昨年は、ソウルスターリングでオークスを、レイデオロでダービーを勝つなど、「44勝・獲得賞金14億2548万円」という成績を残していました。
ただ、去年は、「52勝・獲得賞金13億6944万円」という成績で、勝ち星は一昨年を8つ上回りましたけど、賞金は下回ってしまいましたから、今年の藤沢君は「賞金の高いレースを多く勝ちたい」と気合いを入れている筈です。
でも、実際は、先週までが「8勝・獲得賞金1億9588万円」という成績で、今、20勝でリーディング1位の安田隆行厩舎に、12勝の差を付けられて、「5億1452万円」を稼いで賞金で1位の池江泰寿厩舎に、「3億1864万円」の差を付けられていますから、きっと今の藤沢君は、「早く1位との差を詰めたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円の桜花賞にグランアレグリアとシェーングランツ、1820万円の大阪ーハンブルクCにハウメア、1050万円の喜多方特別にリーディングエッジと、全部で4頭を登録してきましたので、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈ですよ。


2019/04/01
アイルランドの大学で勉強しとったんや
橋口慎介調教師(栗東)

主な管理馬:
グレイスフルリープ(2018年JBCスプリントなど)

今週の主な登録馬:
エールヴォア(桜花賞)
ボスキャットグレイ(喜多方特別)
ステフィン(川俣特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

橋口慎介君の親父さんは、2016年の2月一杯で調教師を引退した橋口弘次郎さんですな。
橋口弘次郎厩舎っちゅうたら、皆さんもよう知っとる通りで、ダンスインザダークを使った1996年の菊花賞や、ハーツクライを使った2005年の有馬記念や、ワンアンドオンリーを使った2014年のダービーとか、GIを10勝、それを入れて重賞を96回も勝っとりました。
そんな弘次郎さんを、子供の頃からずっと見てきた慎介君が、「調教師になりたい」と思うようになったんは、まあ当たり前やったんでしょうな。
そんで、慎介君は、高校を卒業する前に、「競馬の世界に進みたい」と親父さんに相談したそうですわ。
そしたら、弘次郎さんに、「これからは競馬の世界も英語が必要になるんで、外国で勉強してこい」と言われて、慎介君は、アイルランドのリムリック大学にある競馬専門の学科で、4年間、馬のことを勉強しとりましたな。
日本に戻ってからの慎介君は、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から池添兼雄厩舎で厩務員と調教助手をやって、2015年に調教師の試験に受かるまでの15年間、ずっと池添厩舎で経験を積んで、2016年の3月に、弘次郎さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業しとります。
そんで、慎介君の厩舎は、最初の年に、「14勝・獲得賞金3億0655万円」っちゅう、幸先のいいスタートを切っとりました。
せやけど、一昨年と去年は、
2017年→15勝・獲得賞金2億9892万円
2018年→15勝・獲得賞金2億8985万円
と、賞金が伸び悩んどったんで、今年の彼は、「何が何でも巻き返したい」と気合いを入れとる筈やし、実際、今年は先週までに「7勝・獲得賞金9476万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(3月まで)の「4勝・獲得賞金7329万円」を上回っとるんですわ。
ただ、2016年に稼いだ「3億0655万円」に近付けるには、もっとペースを上げる必要があるんで、ワシが慎介君やったら、「とにかく賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えるでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円の桜花賞にエールヴォア、1050万円の喜多方特別にボスキャットグレイ、1050万円の川俣特別にステフィンと、全部で3頭を特別レースに登録してきたんやから、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。


2019/04/01
「広島県選抜」に選ばれとりました
笹田和秀調教師(栗東)

主な管理馬:
ノーワン(2019年フィリーズレビュー)
エリンコート(2011年オークス)

今週の主な登録馬:
ノーワン(桜花賞)
ラシェーラ(忘れな草賞)
メイショウヤクシマ(天王寺特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、広島県福山市出身の笹田和秀君は、親父さんが福山競馬(2013年に廃止)の馬主さんで、盈進(えいしん)高校でサッカーをやっとった時は、「広島県選抜」に選ばれたそうですな。
その後、拓殖大学の政経学部に進んで、厩務員と結婚しとった従姉に勧められて、もともと好きやった競馬の世界に入ったんや。
大学を卒業した後は、1980年に従姉の旦那さんが働いとった島崎宏厩舎で厩務員をやって、1981年から調教助手をやっとりましたな。
1983年に笹田君は、伊藤雄二さんの娘さんで、JRAで初めて女性の調教助手になった淑(よし)さんと結婚して、それとほぼ同じ頃に、伊藤雄二厩舎の所属になったんですわ。
それからは、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションや、エアメサイアなどの調教を担当しとって、「伊藤先生の右腕」と呼ばれとりましたな。
1999年の11月には、母校、拓殖大学の政経学部が創立50周年を迎えて、その記念に開かれた講演会に笹田君が呼ばれとりましたんで、きっと彼は、「自分の仕事が母校に認められて嬉しい」と思った筈や。
そんで、2007年の2月に伊藤雄二さんが定年で調教師を引退した後は、梅田智之厩舎に移って、次の年に調教師の試験に受かっとりました。
厩舎を開業したんは2009年の3月で、その年は、「10勝・獲得賞金1億4986万円」っちゅう成績やったけど、2年目は21勝、3年目は24勝と、順調に勝ち星を伸ばしとったし、2014年は、27勝を上げて、今までで一番多い「5億0165万円」の賞金を稼いどりましたわ。
ただ、去年までの4年間は、
2015年→13勝・獲得賞金3億9762万円
2016年→17勝・獲得賞金4億4773万円
2017年→16勝・獲得賞金4億8555万円
2018年→19勝・獲得賞金3億5470万円
っちゅう形で成績が伸び悩んどるんやから、今年の笹田君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとるんやろ。
せやけど、今年は先週までが「6勝・獲得賞金1億1831万円」っちゅう成績で、まだ2014年の2割ほどしか稼げとらんので、ワシが彼やったら、間違いなく「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円の桜花賞にノーワン、2000万円の忘れな草賞にラシェーラ、1500万円の天王寺特別にメイショウヤクシマを登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。