「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/03/18
同志社大学におった頃、馬術で有名でしたな
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)
サクセスブロッケン(2009年フェブラリーS)

今週の主な登録馬:
ミスターメロディ(高松宮記念)
ヴァンドギャルド(毎日杯)
ルックトゥワイス(日経賞)
ジョーダンキング(マーチS)
ヴェネト(六甲S)
マジカルスペル(名古屋城S)
ラベンダーヴァレイ(淀屋橋S)
コーカス(熊野特別)
シグナライズ(天神橋特別)
ビックピクチャー(君子蘭賞)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員になって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は、調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
そんで一昨年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)に8勝差を付けられた2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、ワシが彼やったら、去年は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えるでしょうな。
そんで実際に去年は、今まで一番多い58勝を上げて、初めて「調教師リーディングの1位」になったんやけど、JRAのレースで獲得した賞金は「15億9068万円」で、1位やった国枝栄厩舎と「1543万円」の差で2位やったんやから、今年の藤原君は、「勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えとるんやろ。
せやけど、今年は先週までが「10勝・獲得賞金2億5612万円」っちゅう成績で、19勝でリーディング1位の安田隆行厩舎に、9勝の差を付けられとるし、「3億5409万円」を稼いで賞金で1位の中内田充正厩舎に、「9797万円」の差を付けられとるんで、きっと今の藤原君は、「早く上位との差を詰めたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、
1着賞金が1億1000万円の高松宮記念にミスターメロディ、3800万円の毎日杯にヴァンドギャルド、6700万円の日経賞にルックトゥワイス、3600万円のマーチSにジョーダンキング、2500万円の六甲Sにヴェネト、1820万円の名古屋城Sにマジカルスペルとか、全部で10頭を賞金の高い特別レースに登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/03/18
厩舎に住み込みで、皿洗いや靴磨きなどをやっていました
杉浦宏昭調教師(美浦)

主な管理馬:
レオアクティブ(2012年京成杯AHなど)
ショウワモダン(2010年安田記念など)
テレグノシス(2002年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
ナックビーナス(高松宮記念)
プローシブル(刈谷特別)

担当者:調教師情報部 山田要一

皆さんもよく知っていると思いますけど、杉浦宏昭君は、ダービーを勝ったシリウスシンボリなどを育てた二本柳俊夫さんの厩舎で、1980年に騎手候補生になりました。
その頃の彼は、厩舎に住み込みで、皿洗い、靴磨き、朝ご飯の支度など、何でもやっていたそうですよ。
それから、1982年に乗り役としてデビューしていて、GIこそ勝てなかったのですが、ブルーダーバンに乗った1983年の京成杯や、ダイナレターに乗った1989年の札幌記念や、オンワードノーブルに乗った1994年のフラワーCなど、調教師の試験に受かった1995年に乗り役を引退するまでに、重賞の6勝を入れて、全部で209勝を上げていましたね。
1996年に自分の厩舎を開業した杉浦君は、最初の年こそレースに使った数が少なかったので8勝止まりでしたけど、2年目に、パルブライトを使った新潟記念で初めての重賞勝ちを飾ると、アイアムザプリンスを使った札幌3歳Sも勝つなど、16勝を上げていましたし、2007年には、開業してから一番多い「24勝」を上げていて、先週までに、重賞の13勝を含めて、JRAで通算363勝を上げています。
杉浦君の厩舎は、2002年に、テレグノシスを使ったNHKマイルCで初めてのGI勝ちを飾るなど、17勝を上げて、「4億5872万円」という開業してから一番の賞金を稼いでいましたし、2010年には、ショウワモダンで安田記念を勝つなど、21勝を上げて、「4億5637万円」という、2002年に近い賞金を稼いでいました。
でも、それからは一度もこの数字を超えていませんし、去年までの5年間も、
2014年→11勝・獲得賞金2億2751万円
2015年→12勝・獲得賞金1億9688万円
2016年→13勝・獲得賞金2億5261万円
2017年→7勝・獲得賞金1億8859万円
2018年→9勝・獲得賞金2億7382万円
と書けば分かる通り、誰が見ても物足りない数字でしたから、今年の杉浦君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈です。
ただ、今年に入ってから先週までは、「4勝・獲得賞金5977万円」という成績で、2002年や2010年の賞金と比べたら、まだ2割も稼げていませんので、私が彼なら、「賞金の高いレースを勝ってもっとペースを上げたい」と考えるでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金1億1000万円の高松宮記念にナックビーナス、1050万円の刈谷特別にプローシブルを登録してきましたので、どちらの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。


2019/03/18
兄弟みたいに付き合っとるんですわ
西浦勝一調教師(栗東)

主な管理馬:
ホッコータルマエ(2014年チャンピオンズCなど)
カワカミプリンセス(2006年オークスなど)
テイエムオーシャン(2001年桜花賞など)

今週の主な登録馬:
ティーハーフ(高松宮記念)
フミノムーン(高松宮記念)
スパイチャクラ(岡崎特別・鈴鹿特別)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとるように、西浦勝一先生の親父さんは、高知競馬で乗り役と調教師をやっとった西浦孫一さんやな。
西浦先生は、中学を卒業してから馬事公苑に入って、1969年に、孫一さんと付き合いがあった土門健司さんの厩舎から乗り役としてデビューしとりました。
当時、ワシは松田由太郎先生の厩舎に所属しとって、西浦先生は、松田厩舎の馬によう乗ってくれたもんやし、ワシも、土門厩舎の馬によう乗せてもろうたんで、そん時から兄弟みたいに付き合っとるんや。
最近も、何度か一緒にゴルフに行ったりとか、色んなところで顔を合わせとります。
乗り役やった頃の先生は、テルテンリュウに乗った1980年の宝塚記念とか、カツラギエースに乗った1984年のジャパンCとか、ヤエノムテキに乗った1988年の皐月賞とかを勝っとりますし、1996年に調教師の試験に受かって引退するまでに、GIを5つ、それを入れて重賞を26回も勝って、通算で635勝っちゅう実績を残しとりましたな。
そんで西浦先生は、定年で引退した布施正先生の後を引き継ぐ形で、1997年に自分の厩舎を開業しとって、今までに、桜花賞や秋華賞とか重賞を5つ勝ったテイエムオーシャンや、オークスと秋華賞を勝ったカワカミプリンセスや、2014年のチャンピオンズCなど、JRAと地方でGIを10回も勝ったホッコータルマエとか、走る馬を何頭も育てとりますんで、乗り役としてだけやなくて、調教師としてもキッチリ結果を残しとるんやから立派なもんですわ。
2006年は、オークスと秋華賞を勝ったカワカミプリンセスの活躍とかで、23勝を上げて、「6億0034万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
せやけど、それからは一度もこの数字を超えとらんし、去年までの5年間も、
2014年→22勝・獲得賞金4億7447万円
2015年→24勝・獲得賞金5億1033万円
2016年→23勝・獲得賞金4億8067万円
2017年→27勝・獲得賞金5億7856万円
2018年→18勝・獲得賞金3億9060万円
と、2006年と比べたら、賞金が伸び悩んどるんで、今年の西浦先生は「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈や。
ただ、今年は先週までが「4勝・獲得賞金9269万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(3月3週目まで)の「5勝・獲得賞金1億3271万円」を、勝ち星と賞金のどっちも下回っとるんで、ワシが先生やったら、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円の高松宮記念にティーハーフとフミノムーン、1500万円の岡崎特別にスパイチャクラ(鈴鹿特別にも登録)と、特別レースに全部で3頭を登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/03/18
ディープスカイとかでお馴染みですな
昆貢調教師(栗東)

主な管理馬:
アンジュデジール(2018年JBCレディスクラシックなど)
ヒルノダムール(2011年天皇賞・春など)
ローレルゲレイロ(2009年高松宮記念など)
ディープスカイ(2008年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
ヒルノデイバロー(高松宮記念)
アルドーレ(マーチS)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、昆貢(こん・みつぐ)君は、1978年に、キタノカチドキやニホンピロウイナーとかを育てた服部正利さんの厩舎から乗り役としてデビューして、1989年に引退した後、福島信晴厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1999年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとりますな。
昔から彼は、「日高の生産馬で結果を出すことが、競馬界全体の活性化に繋がる」っちゅう信念を持っとって、実際に、今、預かっとる40頭のほとんどが、日高にある牧場で生産された馬で、「社台ファーム」や「ノーザンファーム」や「ビッグレッドファーム」とか、大手の牧場で生産された馬は1頭も預かっとらんのですわ。
せやけど、浦河の笠松牧場で生産されたディープスカイで2008年のダービーとNHKマイルCを勝っとるし、新冠の村田牧場で生産されたローレルゲレイロで2009年の高松宮記念とスプリンターズSを勝っとって、その他にも、静内の橋本牧場で生産されたヒルノダムールで2011年の天皇賞・春を勝っとるんやから、ホンマに大したもんですな。
そんで昆君の厩舎は、ディープスカイがGIを2勝した2008年に、20勝を上げて、「9億0432万円」っちゅう、今までで一番多い賞金を稼いどりました。
けど、それからは一度もこの数字を超えとらんし、去年までの5年間も、
2014年→21勝・獲得賞金3億2378万円
2015年→35勝・獲得賞金5億7883万円
2016年→21勝・獲得賞金4億3133万円
2017年→18勝・獲得賞金5億2423万円
2018年→23勝・獲得賞金5億7974万円
と、賞金が伸び悩んどるんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろう。
ただ、今年は先週までが「8勝・獲得賞金1億3845万円」という成績で、去年の同じ時期(3月3週目まで)の「7勝・獲得賞金1億3012万円」と比べて、勝ち星は1つ上回っとるんやけど、賞金はあまり変わらんのや。
せやから、ワシが昆君やったら「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考える筈で、こういった中、今週は、1着賞金が1億1000万円の高松宮記念にヒルノデイバロー、3600万円のマーチSにアルドーレを登録してきましたんで、どちらの馬も全力で仕上げてくるんでしょうな。