「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/02/04
「関電工」で、経理の仕事をしていました
堀宣行(のりゆき)調教師(美浦)

主な管理馬:
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)
ドゥラメンテ(2015年ダービーなど)
リアルインパクト(2011年安田記念など)


今週の主な登録馬:
ミディオーサ(クイーンC)
シュヴァルツリーゼ(共同通信杯)
オハナ(雲雀S・初音S)
アヴィオール(テレビ山梨杯)


担当者:調教師情報部 山田要一

千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。
大学を出た後は、電気設備工事などをやっている「関電工」(東証1部)で、経理関係の仕事をしていたんですが、私がブルーベイブリッジでテレビ東京賞3歳牝馬S(現在のフェアリーS)を勝った次の年の1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。
初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、毎年欠かさず20勝以上していますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めての重賞勝ちを飾った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までに、「JRAの重賞を51勝」という実績を残しています。それに、海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。
2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどの活躍で、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていましたね。
でも、その後は、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円
と、賞金が「右肩下がり」になっていましたし、去年は、49勝を上げたものの、賞金は「7億4753万円」と、一昨年の6割くらいでした。
そのため、今年の堀君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈ですけど、実際は、先週までが、「6勝・獲得賞金7666万円」という成績で、今、リーディング1位の安田隆行厩舎(9勝・獲得賞金1億5242万円)に、勝ち星で「3」、賞金で「7576万円」の差を付けられていますので、きっと今の彼は、「賞金の高いレースを多く勝ちたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金3500万円のクイーンCにミディオーサ、3800万円の共同通信杯にシュヴァルツリーゼ、1820万円の雲雀Sにオハナ(初音Sにも登録)、1500万円のテレビ山梨杯にアヴィオールを登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
それに、去年の堀厩舎は、2006年から一昨年まで12年続けて勝っていた重賞を、一つも勝てなかったので、共同通信杯のシュヴァルツリーゼとクイーンCのミディオーサには、「今年は早い内に重賞を勝ちたい」という思いも込められているのでしょう。


2019/02/04
スポーツ新聞の記事を見たのがきっかけなんですわ
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ワグネリアン(2018年ダービー)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンC)
ヴィブロス(2017年ドバイターフなど)
マカヒキ(2016年ダービー)


今週の主な登録馬:
ビーチサンバ(クイーンC)
アドマイヤマーズ(共同通信杯)
マカヒキ(京都記念)
ノーブルカリナン(テレビ山梨杯)
アドマイヤデジタル(小倉城特別)
デルマキセキ(巌流島特別)
ヘリオス(あすなろ賞)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年は3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにGIを10回も勝って、これを入れて重賞を全部で37回も勝っとりますな。
そんで、2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとったし、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの3年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
っちゅう形で一気に数字を伸ばしとって、特に去年は、ワグネリアンを使ったダービーと神戸新聞杯、アドマイヤマーズを使ったデイリー杯2歳Sと朝日杯FSとかを勝っとって、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字でしたな。
けど、今年に入ってから先週までは、勝ち星と賞金の両方でトップの安田隆行厩舎が、「9勝・獲得賞金1億5242万円」っちゅう成績なんやけど、友道厩舎は、「3勝・獲得賞金7093万円」と、大きく差を付けられとるんで、ワシが友道君やったら、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3500万円のクイーンCにビーチサンバ、3800万円の共同通信杯にアドマイヤマーズ、6200万円の京都記念にマカヒキ、1500万円のテレビ山梨杯にノーブルカリナン、1050万円の小倉城特別にアドマイヤデジタル、1050万円の巌流島特別にデルマキセキ、1000万円のあすなろ賞にヘリオスを登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/02/04
ダイワメジャーなどを育てた厩舎にいましたね
伊藤大士(だいし)調教師(美浦)

主な管理馬:
アルマエルナト(南総S)
ミライヘノツバサ(迎春S)

今週の主な登録馬:
ゲバラ(共同通信杯)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、伊藤大士(だいし)君は、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部を出ています。
麻布大学と言えば、1996年の朝日杯3歳Sを勝ったマイネルマックスや、2012年の天皇賞・春を勝ったビートブラックでお馴染みの中村均君や、一昨年のオールカマーを勝ったルージュバックでお馴染みの大竹正博君や、ミスターシービーや、ジェニュインなどを管理していて、2014年に引退した松山康久さんなどが通っていたところです。
大学を出た後、伊藤君は、1996年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、キヨヒダカやヒダカハヤトなどを管理していた森安弘昭さんの厩舎で厩務員をやって、その後は、上原博之厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2009年まで、ずっと上原厩舎にいました。
伊藤君がいた頃の上原厩舎には、2000年の新潟3歳Sを勝って、同じ年の阪神3歳牝馬Sで2着に入ったダイワルージュや、2004年の皐月賞などGIを5つも勝ったダイワメジャーのように、走る馬がたくさんいましたから、こういう風に走る馬を間近で見られたのは、きっといい経験になったのでしょうね。
2009年の3月に厩舎を開業した伊藤君は、準備期間がなくて、レースに使った頭数が少なかったので、その年は5勝でしたけど、2年目は12勝と、一気に数字を伸ばしていましたし、2016年は、「20勝・獲得賞金3億7384万円」という、勝ち星と賞金の両方で開業してから一番の成績を残していました。
でも、去年までの2年間は、
2017年→10勝・獲得賞金2億3639万円
2018年→14勝・獲得賞金2億4994万円
という数字でしたから、今年の彼は、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
ただ、今年に入ってからは、先週までが「27戦1勝・獲得賞金1340万円」という成績ですから、私が伊藤君でしたら、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えるでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円の共同通信杯にゲバラを登録してきましたので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
それに、伊藤君の厩舎は、ミライヘノツバサが一昨年の日経賞で2着に入ったのが最高で、まだ重賞を勝てていませんので、今回は、「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められている筈です。


2019/02/04
35歳の若さで厩舎を開業しています
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)


今週の主な登録馬:
マドラスチェック(クイーンC・こぶし賞)
ブラックバゴ(京都記念)
ストーミーシー(洛陽S)
コパノマリーン(初音S)
タイセイアピール(巌流島特別)
マリノジュリア(こぶし賞)


担当者:調教師情報部 元調教師M

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という数字を残していましたね。
それに、一昨年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していましたし、特に一昨年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、去年は、「24勝・獲得賞金4億2459万円」という成績で、一昨年を大きく下回ってしまいましたから、今年の斎藤君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際に今年は、先週までに「4勝・獲得賞金7178万円」という成績で、去年の同じ時期(2月1週目まで)の「2勝・獲得賞金3295万円」を上回っています。
そして今週は、1着賞金が3500万円のクイーンCにマドラスチェック(こぶし賞にも登録)、6200万円の京都記念にブラックバゴ、2500万円の洛陽Sにストーミーシー、1820万円の初音Sにコパノマリーン、1050万円の巌流島特別にタイセイアピール、1000万円のこぶし賞にマリノジュリアと、特別レースに全部で6頭を登録してきましたので、「勝って厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。