「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/01/07
大学を出てから、「関電工」に勤めていましたね
堀宣行(のりゆき)調教師(美浦)

主な管理馬:
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)
ドゥラメンテ(2015年ダービーなど)
リアルインパクト(2011年安田記念など)

今週の主な登録馬:
イーグルバローズ(初春S・羅生門S)
レイダー(初春S・羅生門S)
ダノンラスター(京成杯)
オメガドラクロワ(成田特別・五条坂特別)
サトノヴィクトリー(成田特別・五条坂特別)

担当者:調教師情報部 山田要一

皆さんもよく知っていると思いますけど、千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。
大学を出た後は、電気設備工事などをやっている「関電工」(東証1部)で、経理関係の仕事をしていたんですが、私がブルーベイブリッジでテレビ東京賞3歳牝馬S(現在のフェアリーS)を勝った次の年の1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇厩舎で調教助手をやって経験を積んで、2003年に自分の厩舎を開業しました。
初めの年こそ、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、毎年欠かさず20勝以上しているんですよ。
ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めての重賞勝ちを飾った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までに、「JRAの重賞を51勝」という実績を残していますし、海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。
そして、2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどの活躍で、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていましたね。
でも、その後は、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円
と、賞金が「右肩下がり」になっていましたし、去年は、49勝を上げたものの、賞金は「7億4753万円」と、一昨年の6割ほどに留まってしまいました。
そのため、今年の堀君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈ですし、そのためには、今の内から賞金の高い特別レースを多く勝っておく必要があります。
こういった中、今週は、
1着賞金1820万円の初春S→イーグルバローズとレイダー(2頭共、羅生門Sにも登録)
1着賞金3800万円の京成杯→ダノンラスター
1着賞金1500万円の成田特別→オメガドラクロワとサトノヴィクトリー(2頭共、五条坂特別にも登録)
と、特別レースに、全部で5頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
それに、去年の堀厩舎は、2006年から一昨年まで12年続けて勝っていた重賞を、一つも勝てなかったので、京成杯のダノンラスターには、「今年は早い内に重賞を勝ちたい」という思いも込められているのでしょう。


2019/01/07
松永幹夫厩舎でレッドディザイアを担当しとりましたな
斉藤崇史(たかし)調教師(栗東)

主な管理馬:
ノーヴァレンダ(2018年全日本2歳優駿)

今週の主な登録馬:
ダッシングブレイズ(日経新春杯)
ヒンドゥタイムズ(京成杯)
レーヴドカナロア(フェアリーS)
ソリティール(雅S)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとるように、神奈川県出身の斉藤崇史先生は、中学生の時に、同級生の影響で競馬が好きになって、高校生の時に、調教師を目指すことを決めたそうですな。
そんで、日本獣医畜産大(今の日本獣医生命科学大)に通って、四年生の時には、もっと馬のことを勉強するために、半年くらいアイルランドに留学しとって、卒業した後は、2年ほどノーザンファームで働いて、それから2007年に競馬学校の厩務員課程に入っとりました。
次の年に競馬学校を出てからは、その年の2月から松永幹夫厩舎の厩務員を、7月からは調教助手をやっとりましたな。
斉藤先生は、厩舎に入ってから1年くらいの時、レッドディザイアの担当になって、この馬が、2009年の秋華賞を勝っとるし、ドバイとアメリカに遠征した時も一緒に行くっちゅうエエ経験をしとったんですわ。
それから、2015年に調教師の試験に受かった先生は、2016年の3月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年に「7勝・獲得賞金1億4086万円」っちゅう成績を残すと、一昨年は、「17勝・獲得賞金2億9929万円」と大きく数字を伸ばしとって、去年は、「25勝・獲得賞金3億9086万円」っちゅう、今までで一番の数字を残しとりました。
けど、斉藤先生は、この数字に満足せんで、今年も全力で勝ちにくると見とるんや。
っちゅうのも、先生の厩舎は、去年、2着が22回、3着が21回と、取りこぼしとったレースが多いんで、「今年はどのレースもキッチリ勝たなアカン」と考えとる筈やから。
そんな中、今週は、1着賞金が5700万円の日経新春杯にダッシングブレイズ、3800万円の京成杯にヒンドゥタイムズ、3500万円のフェアリーSにレーヴドカナロア、1820万円の雅Sにソリティールと、特別レースに全部で4頭を登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。
それに、斉藤先生の厩舎は、去年、ノーヴァレンダを使った交流G1の全日本2歳優駿を勝っとるんやけど、JRAではまだ重賞を勝てとらんのやから、日経新春杯のダッシングブレイズと京成杯のヒンドゥタイムズとフェアリーSのレーヴドカナロアには、「ここで初めての重賞勝ちを」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。


2019/01/07
親父さんもお爺さんも調教師でした
田村康仁調教師(美浦)

主な管理馬:
センチュリオン(2018年マーチS)
メジャーエンブレム(2016年NHKマイルCなど)
ケイアイドウソジン(2012年ダイヤモンドSなど)
ディアジーナ(2009年フローラSなど)

今週の主な登録馬:
シークレットラン(京成杯)
マードレヴォイス(京成杯)
ルガールカルム(フェアリーS)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っている通りで、田村康仁君は、1986年のセントライト記念や、1988年のアルゼンチン共和国杯を勝ったレジェンドテイオーなどを育てた田村駿仁さんの息子で、お爺さんは1939年の中山牝馬特別を勝ったソールレデイを育てた田村仁三郎さんという、「筋金入りの競馬一家」で育っています。
田村君は、1962年の天皇賞・春と有馬記念を勝ったオンスロートなどを育てた中村広さんの厩舎で厩務員をやって、その後、1965年のオークスを勝ったベロナなどを育てた田中和夫さんの厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かったのは1997年でした。
そして次の年に自分の厩舎を開業してからは、その年が5勝、1999年が8勝、2000年が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、ルゼルを使った2001年の青葉賞で初めて重賞を勝っています。
その後も、彼の厩舎は、安定した成績を残していて、一昨年までの5年間は、
2012年→20勝・獲得賞金3億6677万円
2013年→31勝・獲得賞金3億9843万円
2014年→25勝・獲得賞金4億1428万円
2015年→32勝・獲得賞金4億3787万円
2016年→29勝・獲得賞金5億1175万円
と、獲得賞金が右肩上がりでしたし、特に2016年は、メジャーエンブレムを使ったNHKマイルCを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいました。
ただ、一昨年は「24勝・獲得賞金3億3096万円」と、勝ち星と賞金のどっちも2016年を下回ってしまいましたから、去年の田村君は、「キッチリ巻き返したい」と意気込んでいた筈で、実際、センチュリオンでマーチSを勝つなど、今までで一番の「37勝」を上げていますね。
ただ、賞金は「4億9058万円」と、もう少しのところで2016年の「5億1175万円」を超えられなかったので、今の彼は「今年こそ2016年の賞金を超えたい」と考えている筈で、そのためには、早い内から賞金の高いレースを勝つ必要があります。
こういった中、今週、田村君は、1着賞金が3800万円の京成杯にシークレットランとマードレヴォイス、3500万円のフェアリーSにルガールカルムを登録してきましたので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2019/01/07
千葉県で有名な進学校の出身です
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
グレイスアン(フェアリーS・京成杯)
ストーミーシー(ニューイヤーS)
ワンスインナムーン(ニューイヤーS)
ワシントンテソーロ(黒竹賞)

担当者:調教師情報部 元調教師M

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という数字を残していましたね。
それに、2015年までの3年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
と順調に成績を伸ばしていました。
でも、2016年は、2014年のオークス馬ヌーヴォレコルトを海外のレースばかりに使っていたことなどが響いて、「25勝・獲得賞金5億2467万円」と、2015年の数字を下回ってしまいましたから、一昨年の斎藤君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていた筈で、実際、トーキングドラムで阪急杯を勝つなど、「39勝・獲得賞金7億5598万円」という、今までで一番の成績を残していましたね。
ただ、去年は、12月28日(金)までに「24勝・獲得賞金4億2459万円」という成績で、勝ち星と賞金のどちらも一昨年を大きく下回ってしまいましたから、「今年は賞金の高いレースをたくさん勝ちたい」と考えているのでしょうし、実際に先週は、ウラヌスチャームで迎春Sを勝つなど、2勝を上げて、「2629万円」の賞金を稼いでいます。
それに、今週は、1着賞金が3500万円のフェアリーSにグレイスアン(京成杯にも登録)、2500万円のニューイヤーSにストーミーシーとワンスインナムーン、1000万円の黒竹賞にワシントンテソーロと、全部で4頭を登録してきましたので、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈ですよ。