「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/12/24
レストランで見習いをやっとったんですわ
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)
カンパニー(2009年天皇賞・秋など)
オウケンブルースリ(2008年菊花賞など)

今週の主な登録馬:
ミッキーブラック(ホープフルS)
ブラックスピネル(ベテルギウスS)
ダノンスパーク(ヤングJSFR2)
アサクサゲンキ(京都金杯)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとるように、音無秀孝先生は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに先生は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無先生は、田中良平さんの息子さんの田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った2018年の宝塚記念とか、今までに、GIの9勝を入れて重賞を67回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
そん中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
そんで、2011年から2015年までは、勝ち星も賞金のどっちも2010年の数字を超えられなかったんやけど、2017年までの2年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
と、立て続けにエエ成績を残しとったし、2018年に入ってから12月23日(日)までも、「13億1707万円」を稼いで、2010年の賞金を上回っとるんやけど、勝ち星は「44勝」と、2010年を8つも下回っとるんや。
こういう風に勝ち星が伸び悩んどるのは、2018年の6月までが「18勝」で、7月以降の「24勝」と比べてイマイチやったように、スタートダッシュに失敗してしもうたことやろな。
せやから、今の音無先生は、「この分を早く挽回せなアカン」と考えとる筈やし、12月28日(金)のレースには、1着賞金が7000万円のホープフルSにミッキーブラック、2200万円のベテルギウスSにブラックスピネル、1500万円のヤングJSFR2にダノンスパークを登録しとるし、1月5日(土)と6日(日)のレースには、1着賞金が4100万円の京都金杯にアサクサゲンキとかを使う予定なんで、どの馬も全力で仕上げてくるとワシは見とります。


2018/12/24
イギリスとアメリカで馬のことを勉強しとりました
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
ラブリーデイ(2015年天皇賞・秋)
ミッキークイーン(2015年オークスなど)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
ヴェルテアシャフト(フォーチュンC)
シロニイ(立志S)
ストロングタイタン(中山金杯)
マウントゴールド(中山金杯)
スマートオーディン(京都金杯)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、池江泰寿(やすとし)君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年は4勝止まりやったけど、2005年は20勝しとって、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や、海外の厩舎で勉強してきた、「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、2017年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
けど、2018年に入ってから12月23日(日)までの成績は「45勝・獲得賞金13億3680万円」(リーディング8位)っちゅうもんで、勝ち星と賞金のどっちも2017年を大きく下回っとるんですわ。
こういう風に成績が伸び悩んどる主な理由は、2017年は重賞を10勝もしとったんやけど、2018年は4勝しかできとらんことやろな。
せやから、今の池江君は、「賞金の高いレースをキッチリ勝たなアカン」と考えとる筈で、12月28日(金)のレースには、1着賞金が1820万円の立志Sにシロニイ、1500万円のフォーチュンCにヴェルテアシャフトを登録しとるし、1月5日(土)と6日(日)のレースには、1着賞金が4100万円の中山金杯にストロングタイタンとマウントゴールド、4100万円の京都金杯にスマートオーディンとかを使う予定やから、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げてくるとワシは見とるんや。


2018/12/24
ナリタブライアンとかを育てた厩舎におったんや
北出成人(よしひと)調教師(栗東)

主な管理馬:
アクティブミノル(2015年セントウルSなど)
グァンチャーレ(2015年シンザン記念)
ルールプロスパー(2014年京都ハイジャンプなど)

今週の主な登録馬:
ヒルノダカール(ホープフルS)
パーリオミノル(ファイナルS)
ラフィングマッチ(ファイナルS)
グァンチャーレ(京都金杯)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通りで、北出成人(よしひと)君は、1987年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から、神戸新聞杯を勝ったロングタイトルとかを育てた大根田裕也厩舎で厩務員をやって、1990年からは調教助手をやっとりましたな。
それから、大根田さんが2002年の2月に定年で引退したんで、その年の3月からは、ナリタブライアンや、ナリタタイシンや、メジロパーマーや、エリモジョージとかを育てた大久保正陽(まさあき)厩舎で調教助手をやって、2005年に調教師の試験に受かると、次の年に、定年で引退した大久保さんの厩舎を引き継ぐ形で、自分の厩舎を開業しとります。
初めの年は、レースに使った数が少なかったんで、「4勝・獲得賞金8785万円」っちゅう成績やったけど、次の年からは、
2007年→9勝・獲得賞金2億0606万円
2008年→16勝・獲得賞金3億0379万円
2009年→18勝・獲得賞金3億1179万円
2010年→15勝・獲得賞金2億5351万円
2011年→19勝・獲得賞金2億6546万円
2012年→21勝・獲得賞金3億2565万円
2013年→14勝・獲得賞金2億5140万円
と、ずっと2億円以上の賞金を稼いどりましたな。
で、2014年の北出君は、ルールプロスパーを使った京都ハイジャンプで初めて重賞を勝つと、アクティブミノルを使った函館2歳Sも勝って、「24勝・獲得賞金4億1715万円」っちゅう、今までで一番エエ数字を残したんやから、大満足の一年やった筈ですわ。
せやけど、その後は、
2015年→11勝・獲得賞金3億7159万円
2016年→17勝・獲得賞金2億7505万円
2017年→20勝・獲得賞金3億3974万円
っちゅう形で伸び悩んどるし、2018年も、12月23日(日)までの成績が、「17勝・獲得賞金3億7793万円」に留まっとって、2014年と比べたら、勝ち星は7つも少ないし、賞金は「3922万円」も下回っとるんや。
こういう風に成績が伸び悩んどる主な理由は、1月と2月は1勝も上げられんで、スタートダッシュに失敗してしまったことやろ。
せやから、今の北出君は、「賞金の高いレースをキッチリ勝たなアカン」と考えとる筈で、12月28日(金)のレースには、1着賞金が7000万円のホープフルSにヒルノダカール、1820万円のファイナルSのパーリオミノルとラフィングマッチを登録しとるし、年明けのレースには、4100万円の京都金杯にグァンチャーレとかを使う予定やから、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げる筈やで。


2018/12/24
ハクタイセイなどに乗っとりましたな
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)
ローブティサージュ(2012年阪神ジュベナイルFなど)

今週の主な登録馬:
アドマイヤジャスタ(ホープフルS)
アドマイヤリード(中山金杯)
アドマイヤアルバ(京都金杯)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、須貝尚介君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、武藤善則君とか、岩戸孝樹君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、4つの重賞を勝って、それを入れて通算で302勝を上げとりました。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の3月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに、彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝っとるし、それを入れて重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かった筈やけど、そのプレッシャーにも負けんで、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
と、順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9回も勝つなど、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリーを勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
ただ、それから2017年までは、
2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
と、賞金が「右肩下がり」になっとったんで、2018年の尚介君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとった筈やし、実際、2018年に入ってからは、トリオンフで小倉大賞典と小倉記念を、ロジクライで富士Sを勝つなど、先週までに「42勝・獲得賞金10億1359万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも2017年を上回っとるんやけど、彼がこの数字に満足せんで、これからのレースに全力を注いでくるとワシは見とります。
っちゅうのも、尚介君の厩舎は、2018年、2着が48回、3着が43回と、取りこぼしとるレースが多いんで、今は「どのレースもキッチリ勝ちたい」と考えとる筈やから。
そんな中、12月28日(金)のレースには、1着賞金が7000万円のホープフルSにアドマイヤジャスタを登録しとるし、年明けのレースには、1着賞金が4100万円の中山金杯にアドマイヤリード、4100万円の京都金杯にアドマイヤアルバを使う予定なんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。