注目調教師
2018/12/17
「一戦必勝」を厩舎のポリシーにしとります
藤原英昭調教師(栗東)
主な管理馬:
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)
サクセスブロッケン(2009年フェブラリーS)
今週の主な登録馬:
トーセンアイトーン(江坂特別)
パフォーマプロミス(有馬記念)
ミスターメロディ(阪神C)
ルペールノエル(中山大障害)
ルックトゥワイス(グレイトフルS)
アーデンフォレスト(千両賞)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員になって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は、調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
そんで2013年は、トーセンラーを使ったマイルCSや、エイシンフラッシュを使った毎日王冠など、4つ重賞を勝っとったし、全体で「53勝・獲得賞金11億4333万円」(リーディング2位)っちゅう、今までで一番の数字を残しとりました。
せやけど、一昨年までの3年間は、
2014年→44勝・獲得賞金10億9341万円(リーディング6位)
2015年→48勝・獲得賞金11億4127万円(リーディング3位)
2016年→41勝・獲得賞金9億9439万円(リーディング7位)
っちゅう、2013年に届かん数字やったんで、去年の藤原君は、「キッチリ巻き返したる」と考えとった筈やし、実際に去年は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)に8勝差を付けられた2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられてしもうたんで、ワシが彼やったら、「今年は勝利数と賞金のどっちも1位になりたい」と考えるでしょうな。
そんで、今年に入ってから先週までは、「57勝・獲得賞金15億2593万円」っちゅう、勝利数と賞金の両方で開業してから一番の数字を残しとるし、「調教師リーディング」の1位になっとるんやけど、藤原君が先週までの数字に満足せんで、これからも全力で勝ちに来るとワシは見とります。
ちゅうのも、今年の藤原英昭厩舎は、6月までに、「37勝・獲得賞金10億6562万円」っちゅう、文句ナシの成績を残しとったんやけど、7月から先週までは、「20勝・獲得賞金4億6031万円」と書けば分かる通りで、上半期の勢いがなくなっとるし、勝利数は、2位の中竹和也厩舎に「3勝差」まで迫られとって、賞金は、「16億0251万円」を稼いで1位の国枝栄厩舎に「7658万円」の差を付けられとるんやから。
もちろん、今の藤原君は、「勝利数と賞金の両方で1位になるために、賞金の高いレースを勝ちたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1500万円の江坂特別にトーセンアイトーン、3億円の有馬記念にパフォーマプロミス、6700万円の阪神Cにミスターメロディ、6600万円の中山大障害にルペールノエル、1820万円のグレイトフルSにルックトゥワイス、1000万円の千両賞にアーデンフォレストを登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。
主な管理馬:
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)
サクセスブロッケン(2009年フェブラリーS)
今週の主な登録馬:
トーセンアイトーン(江坂特別)
パフォーマプロミス(有馬記念)
ミスターメロディ(阪神C)
ルペールノエル(中山大障害)
ルックトゥワイス(グレイトフルS)
アーデンフォレスト(千両賞)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員になって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は、調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
そんで2013年は、トーセンラーを使ったマイルCSや、エイシンフラッシュを使った毎日王冠など、4つ重賞を勝っとったし、全体で「53勝・獲得賞金11億4333万円」(リーディング2位)っちゅう、今までで一番の数字を残しとりました。
せやけど、一昨年までの3年間は、
2014年→44勝・獲得賞金10億9341万円(リーディング6位)
2015年→48勝・獲得賞金11億4127万円(リーディング3位)
2016年→41勝・獲得賞金9億9439万円(リーディング7位)
っちゅう、2013年に届かん数字やったんで、去年の藤原君は、「キッチリ巻き返したる」と考えとった筈やし、実際に去年は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)に8勝差を付けられた2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられてしもうたんで、ワシが彼やったら、「今年は勝利数と賞金のどっちも1位になりたい」と考えるでしょうな。
そんで、今年に入ってから先週までは、「57勝・獲得賞金15億2593万円」っちゅう、勝利数と賞金の両方で開業してから一番の数字を残しとるし、「調教師リーディング」の1位になっとるんやけど、藤原君が先週までの数字に満足せんで、これからも全力で勝ちに来るとワシは見とります。
ちゅうのも、今年の藤原英昭厩舎は、6月までに、「37勝・獲得賞金10億6562万円」っちゅう、文句ナシの成績を残しとったんやけど、7月から先週までは、「20勝・獲得賞金4億6031万円」と書けば分かる通りで、上半期の勢いがなくなっとるし、勝利数は、2位の中竹和也厩舎に「3勝差」まで迫られとって、賞金は、「16億0251万円」を稼いで1位の国枝栄厩舎に「7658万円」の差を付けられとるんやから。
もちろん、今の藤原君は、「勝利数と賞金の両方で1位になるために、賞金の高いレースを勝ちたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1500万円の江坂特別にトーセンアイトーン、3億円の有馬記念にパフォーマプロミス、6700万円の阪神Cにミスターメロディ、6600万円の中山大障害にルペールノエル、1820万円のグレイトフルSにルックトゥワイス、1000万円の千両賞にアーデンフォレストを登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。
2018/12/17
私の厩舎が23勝を上げた年に開業しています
藤沢和雄調教師(美浦)
主な管理馬:
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)
ゼンノロブロイ(2004年ジャパンCなど)
シンボリクリスエス(2002年有馬記念など)
今週の主な登録馬:
トレクァルティスタ(サンタクロースS)
レイデオロ(有馬記念)
サトノアレス(阪神C)
スターオブペルシャ(阪神C)
ムーンクエイク(阪神C)
レッドゲルニカ(ギャラクシーS)
担当者:調教師情報部 山田要一
皆さんもよく知っていると思いますけど、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬に関わる仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬シンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
ちなみに、彼が開業した1988年は、ブルーメルセデスがテレビ東京賞3歳牝馬S(今のフェアリーS)で2着に入ってくれて、リアルオージャもセイユウ記念で2着に入ってくれましたし、他の馬も頑張ってくれて、私の厩舎が23勝を上げた年でした。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、皆さんもよく知っている通りで、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った一昨年の朝日杯FS、ソウルスターリングを使った去年のオークス、レイデオロを使った去年のダービーと今年の天皇賞・秋など、今までに、GIの27勝を含めて重賞を111勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1432勝」という素晴らしい成績を残していて、2番目に勝ち星が多いのは、栗東の山内研二君の「851勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいました。
ただ、それからは一度も2004年の数字を超えられなくて、2015年は、「32勝・獲得賞金7億9156万円」と、一気に勝ち星が減ってしまいましたし、賞金も、4年振りに8億円を下回ってしまいましたから、一昨年の藤沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。
実際に、一昨年、彼の厩舎は、サトノアレスを使った朝日杯FS、ソウルスターリングを使った阪神ジュベナイルFなど、重賞を5つ勝って、「51勝・獲得賞金10億9272万円」という数字を残していましたし、去年は、ソウルスターリングでオークス、レイデオロでダービーを勝つなど、「44勝・獲得賞金14億2548万円」という成績を残しました。
そして今年は、レイデオロで天皇賞・秋を勝つなど、先週までに「51勝・獲得賞金12億2082万円」という成績を残していますけど、私は、藤沢君が、この数字に満足しないで、これからも全力で勝ちにくると見ています。
というのも、彼の厩舎は、今、「調教師リーディング」の4位に付けていますけど、
8位:池江泰寿厩舎→45勝・獲得賞金13億3070万円
9位:国枝栄厩舎→45勝・獲得賞金16億0251万円
11位:音無秀孝厩舎→44勝・獲得賞金12億6637万円
12位:友道康夫厩舎→43勝・獲得賞金14億1752万円
と書けば分かる通り、自分よりリーディングが下の厩舎に、賞金で負けているのですから。
もちろん、今の藤沢君は、「賞金の高いレースを勝ってもっと稼ぎたい」と考えている筈で、こういった中、今週は、1着賞金が1820万円のサンタクロースSにトレクァルティスタ、3億円の有馬記念にレイデオロ、6700万円の阪神Cにサトノアレスとスターオブペルシャとムーンクエイク、2200万円のギャラクシーSにレッドゲルニカと、特別レースに全部で6頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
主な管理馬:
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)
ゼンノロブロイ(2004年ジャパンCなど)
シンボリクリスエス(2002年有馬記念など)
今週の主な登録馬:
トレクァルティスタ(サンタクロースS)
レイデオロ(有馬記念)
サトノアレス(阪神C)
スターオブペルシャ(阪神C)
ムーンクエイク(阪神C)
レッドゲルニカ(ギャラクシーS)
担当者:調教師情報部 山田要一
皆さんもよく知っていると思いますけど、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬に関わる仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬シンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
ちなみに、彼が開業した1988年は、ブルーメルセデスがテレビ東京賞3歳牝馬S(今のフェアリーS)で2着に入ってくれて、リアルオージャもセイユウ記念で2着に入ってくれましたし、他の馬も頑張ってくれて、私の厩舎が23勝を上げた年でした。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、皆さんもよく知っている通りで、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った一昨年の朝日杯FS、ソウルスターリングを使った去年のオークス、レイデオロを使った去年のダービーと今年の天皇賞・秋など、今までに、GIの27勝を含めて重賞を111勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1432勝」という素晴らしい成績を残していて、2番目に勝ち星が多いのは、栗東の山内研二君の「851勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいました。
ただ、それからは一度も2004年の数字を超えられなくて、2015年は、「32勝・獲得賞金7億9156万円」と、一気に勝ち星が減ってしまいましたし、賞金も、4年振りに8億円を下回ってしまいましたから、一昨年の藤沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。
実際に、一昨年、彼の厩舎は、サトノアレスを使った朝日杯FS、ソウルスターリングを使った阪神ジュベナイルFなど、重賞を5つ勝って、「51勝・獲得賞金10億9272万円」という数字を残していましたし、去年は、ソウルスターリングでオークス、レイデオロでダービーを勝つなど、「44勝・獲得賞金14億2548万円」という成績を残しました。
そして今年は、レイデオロで天皇賞・秋を勝つなど、先週までに「51勝・獲得賞金12億2082万円」という成績を残していますけど、私は、藤沢君が、この数字に満足しないで、これからも全力で勝ちにくると見ています。
というのも、彼の厩舎は、今、「調教師リーディング」の4位に付けていますけど、
8位:池江泰寿厩舎→45勝・獲得賞金13億3070万円
9位:国枝栄厩舎→45勝・獲得賞金16億0251万円
11位:音無秀孝厩舎→44勝・獲得賞金12億6637万円
12位:友道康夫厩舎→43勝・獲得賞金14億1752万円
と書けば分かる通り、自分よりリーディングが下の厩舎に、賞金で負けているのですから。
もちろん、今の藤沢君は、「賞金の高いレースを勝ってもっと稼ぎたい」と考えている筈で、こういった中、今週は、1着賞金が1820万円のサンタクロースSにトレクァルティスタ、3億円の有馬記念にレイデオロ、6700万円の阪神Cにサトノアレスとスターオブペルシャとムーンクエイク、2200万円のギャラクシーSにレッドゲルニカと、特別レースに全部で6頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
2018/12/17
ブラジルで酪農の仕事がしたかったそうですわ
鮫島一歩調教師(栗東)
主な管理馬:
モズカッチャン(2017年エリザベス女王杯など)
タツゴウゲキ(2017年新潟記念など)
ソルヴェイグ(2016年フィリーズレビューなど)
今週の主な登録馬:
モズカッチャン(有馬記念)
ジョルジュサンク(ギャラクシーS)
クライシス(フェアウェルS)
アバルラータ(クリスマスキャロル賞・ノエル賞)
担当者:調教師情報部 元調教師I
皆さんも知っとるやろうけど、鮫島一歩君は、鹿児島南高校の馬術部に入っとって、そん時に教わっとった先生は、鹿児島市で「上村乗馬苑」を経営しとって、「トシ」の冠名でお馴染みやった、故・上村叶(かみむら・かなえ)オーナーやったそうですわ。
鮫島君は、元々、ブラジルで酪農に関わる仕事がしたかったそうで、高校を卒業してから、北海道の江別市にある酪農学園大学の酪農科に入ったんやけど、やっぱり馬に乗りたくなって、大学でも馬術部に入ったんや。
大学を卒業した後は、1979年の4月から1999年の2月まで増本豊厩舎の調教助手をやって、1999年の3月に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しとりますな。
初めの年は10勝止まりやったけど、次の年からは毎年のように20勝以上を記録しとるし、シルクフェイマスを使った2004年の日経新春杯で初めて重賞を勝つと、その後も、リトルゲルダを使った2014年のセントウルSや、ソルヴェイグを使った一昨年のフィリーズレビューとかを勝って、去年は、モズカッチャンを使ったエリザベス女王杯で、初めてのGI勝ちを飾っとったし、今までに24回も重賞を勝っとるんや。
こういう風にエエ成績を残せとるんは、増本厩舎で調教助手をやっとった頃に、京都記念と阪神大賞典を勝ったダイナカーペンターとか、高松宮記念など、重賞を4つも勝ったマサラッキとか、走る馬を間近で見とった経験をキッチリ活かせとるからなんやろ。
2006年の鮫島君は、開業してから一番多い「41勝」(獲得賞金は6億3437万円)を上げて、「優秀調教師賞」をもらっとりましたし、2008年には、「38勝」を上げて「7億4475万円」の賞金を稼いどって、その後も、
2013年→30勝・獲得賞金5億8768万円
2014年→29勝・獲得賞金6億3598万円
と、安定してエエ成績を残しとったんや。
そんで、2015年は「17勝・獲得賞金3億6091万円」と、勝ち星と賞金が大きく減ってしもうたんやけど、一昨年は、「24勝・獲得賞金5億8640万円」っちゅう形で、すぐに巻き返しとったし、去年は、さっき書いた通りで、モズカッチャンを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝つなど、29勝を上げて、今までで一番多い「7億6764万円」の賞金を稼いだんやから、鮫島君はホンマに嬉しかったんやろうな。
けど、今年に入ってからは、先週までの成績が「23勝・獲得賞金5億2530万円」っちゅうもんで、勝ち星と賞金のどっちも去年よりかなり少ないんで、ワシが彼やったら、間違いなく「年末までにとにかく結果を出さなアカン」と考えるやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が3億円の有馬記念にモズカッチャン、2200万円のギャラクシーSにジョルジュサンク、1820万円のフェアウェルSにクライシス、1500万円のクリスマスキャロル賞(ノエル賞にも登録)と、賞金の高い特別レースに4頭を登録しとるんで、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げるでしょうな。
主な管理馬:
モズカッチャン(2017年エリザベス女王杯など)
タツゴウゲキ(2017年新潟記念など)
ソルヴェイグ(2016年フィリーズレビューなど)
今週の主な登録馬:
モズカッチャン(有馬記念)
ジョルジュサンク(ギャラクシーS)
クライシス(フェアウェルS)
アバルラータ(クリスマスキャロル賞・ノエル賞)
担当者:調教師情報部 元調教師I
皆さんも知っとるやろうけど、鮫島一歩君は、鹿児島南高校の馬術部に入っとって、そん時に教わっとった先生は、鹿児島市で「上村乗馬苑」を経営しとって、「トシ」の冠名でお馴染みやった、故・上村叶(かみむら・かなえ)オーナーやったそうですわ。
鮫島君は、元々、ブラジルで酪農に関わる仕事がしたかったそうで、高校を卒業してから、北海道の江別市にある酪農学園大学の酪農科に入ったんやけど、やっぱり馬に乗りたくなって、大学でも馬術部に入ったんや。
大学を卒業した後は、1979年の4月から1999年の2月まで増本豊厩舎の調教助手をやって、1999年の3月に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しとりますな。
初めの年は10勝止まりやったけど、次の年からは毎年のように20勝以上を記録しとるし、シルクフェイマスを使った2004年の日経新春杯で初めて重賞を勝つと、その後も、リトルゲルダを使った2014年のセントウルSや、ソルヴェイグを使った一昨年のフィリーズレビューとかを勝って、去年は、モズカッチャンを使ったエリザベス女王杯で、初めてのGI勝ちを飾っとったし、今までに24回も重賞を勝っとるんや。
こういう風にエエ成績を残せとるんは、増本厩舎で調教助手をやっとった頃に、京都記念と阪神大賞典を勝ったダイナカーペンターとか、高松宮記念など、重賞を4つも勝ったマサラッキとか、走る馬を間近で見とった経験をキッチリ活かせとるからなんやろ。
2006年の鮫島君は、開業してから一番多い「41勝」(獲得賞金は6億3437万円)を上げて、「優秀調教師賞」をもらっとりましたし、2008年には、「38勝」を上げて「7億4475万円」の賞金を稼いどって、その後も、
2013年→30勝・獲得賞金5億8768万円
2014年→29勝・獲得賞金6億3598万円
と、安定してエエ成績を残しとったんや。
そんで、2015年は「17勝・獲得賞金3億6091万円」と、勝ち星と賞金が大きく減ってしもうたんやけど、一昨年は、「24勝・獲得賞金5億8640万円」っちゅう形で、すぐに巻き返しとったし、去年は、さっき書いた通りで、モズカッチャンを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝つなど、29勝を上げて、今までで一番多い「7億6764万円」の賞金を稼いだんやから、鮫島君はホンマに嬉しかったんやろうな。
けど、今年に入ってからは、先週までの成績が「23勝・獲得賞金5億2530万円」っちゅうもんで、勝ち星と賞金のどっちも去年よりかなり少ないんで、ワシが彼やったら、間違いなく「年末までにとにかく結果を出さなアカン」と考えるやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が3億円の有馬記念にモズカッチャン、2200万円のギャラクシーSにジョルジュサンク、1820万円のフェアウェルSにクライシス、1500万円のクリスマスキャロル賞(ノエル賞にも登録)と、賞金の高い特別レースに4頭を登録しとるんで、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げるでしょうな。
2018/12/17
腰痛で辞めることになった親父さんの代わりに
森田直行調教師(栗東)
主な管理馬:
ダイメイプリンセス(2018年アイビスSD)
キョウエイアシュラ(2014年オーバルスプリント)
今週の主な登録馬:
ダイメイフジ(阪神C)
タイセイエクレール(ギャラクシーS)
シゲルゴホウサイ(キャンドルライト賞)
担当者:調教師情報部 元調教師S
皆さんもよう知っとる通りで、森田直行君の親父さんは、名古屋競馬で乗り役をやってから、1972年の天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブとかでお馴染みの中村覚之助厩舎で調教助手をやっとったんですわ。
そんで、小さい頃から競馬が身近だった森田君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、身長が伸び過ぎたんで諦めて、普通に会社員として働いとったんや。
せやけど、親父さんが腰痛で調教助手を辞めることになって、そん時に「お前だけでも競馬に関わってくれないか」と頼まれたんで、23歳の時に競馬学校に入って、1985年に長浜彦三郎厩舎で厩務員になっとります。
その後は、1988年から長浜博之厩舎で、1989年から福島信晴厩舎で、2007年から松田博資厩舎で、それぞれ経験を積んでから、2012年に、JRAでは初めて、現役の厩務員として調教師の試験に受かったんですわ。
調教師を目指す場合、厩務員から調教助手になって、それから試験を受けるのが普通やけど、体重が70キロ近くある森田君は、調教師から「馬に負担が掛かるので乗らないで欲しい」と言われたことがあったそうで、調教に乗らんでええ厩務員のまま、調教師を目指すことにしたんや。
試験に受かった後は、2014年の3月に厩舎を開業するまで、技術調教師として、昔から仲が良かった矢作芳人君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方とか、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとりました。
開業してからの森田君は、最初の年が「4勝・獲得賞金9294万円」っちゅう成績やったけど、キョウエイアシュラを使った地方交流のオーバルスプリントで、初めて重賞を勝っとったし、その後は、
2015年→8勝・獲得賞金1億4576万円
2016年→8勝・獲得賞金1億9788万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3869万円
と、順調に数字を伸ばしとります。
それに、今年に入ってからも勢いは続いとって、ダイメイプリンセスを使ったアイビスSDで、初めてJRAの重賞を勝つなど、先週までに「20勝・獲得賞金5億6328万円」っちゅう成績を残しとって、もう去年の賞金を大きく上回っとるんやけど、ワシは、彼がこの数字に満足せんで、これからも全力で勝ちにくると見とるんや。
っちゅうのも、森田君の厩舎は、2着が32回、3着が22回と、取りこぼしとるレースが多いんやからな。
もちろん、今は「どのレースもキッチリ勝たなアカン」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の阪神Cにダイメイフジ、2200万円のギャラクシーSにタイセイエクレール、1500万円のキャンドルライト賞にシゲルゴホウサイを登録しとるんやから、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げる筈や。
主な管理馬:
ダイメイプリンセス(2018年アイビスSD)
キョウエイアシュラ(2014年オーバルスプリント)
今週の主な登録馬:
ダイメイフジ(阪神C)
タイセイエクレール(ギャラクシーS)
シゲルゴホウサイ(キャンドルライト賞)
担当者:調教師情報部 元調教師S
皆さんもよう知っとる通りで、森田直行君の親父さんは、名古屋競馬で乗り役をやってから、1972年の天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブとかでお馴染みの中村覚之助厩舎で調教助手をやっとったんですわ。
そんで、小さい頃から競馬が身近だった森田君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、身長が伸び過ぎたんで諦めて、普通に会社員として働いとったんや。
せやけど、親父さんが腰痛で調教助手を辞めることになって、そん時に「お前だけでも競馬に関わってくれないか」と頼まれたんで、23歳の時に競馬学校に入って、1985年に長浜彦三郎厩舎で厩務員になっとります。
その後は、1988年から長浜博之厩舎で、1989年から福島信晴厩舎で、2007年から松田博資厩舎で、それぞれ経験を積んでから、2012年に、JRAでは初めて、現役の厩務員として調教師の試験に受かったんですわ。
調教師を目指す場合、厩務員から調教助手になって、それから試験を受けるのが普通やけど、体重が70キロ近くある森田君は、調教師から「馬に負担が掛かるので乗らないで欲しい」と言われたことがあったそうで、調教に乗らんでええ厩務員のまま、調教師を目指すことにしたんや。
試験に受かった後は、2014年の3月に厩舎を開業するまで、技術調教師として、昔から仲が良かった矢作芳人君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方とか、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとりました。
開業してからの森田君は、最初の年が「4勝・獲得賞金9294万円」っちゅう成績やったけど、キョウエイアシュラを使った地方交流のオーバルスプリントで、初めて重賞を勝っとったし、その後は、
2015年→8勝・獲得賞金1億4576万円
2016年→8勝・獲得賞金1億9788万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3869万円
と、順調に数字を伸ばしとります。
それに、今年に入ってからも勢いは続いとって、ダイメイプリンセスを使ったアイビスSDで、初めてJRAの重賞を勝つなど、先週までに「20勝・獲得賞金5億6328万円」っちゅう成績を残しとって、もう去年の賞金を大きく上回っとるんやけど、ワシは、彼がこの数字に満足せんで、これからも全力で勝ちにくると見とるんや。
っちゅうのも、森田君の厩舎は、2着が32回、3着が22回と、取りこぼしとるレースが多いんやからな。
もちろん、今は「どのレースもキッチリ勝たなアカン」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の阪神Cにダイメイフジ、2200万円のギャラクシーSにタイセイエクレール、1500万円のキャンドルライト賞にシゲルゴホウサイを登録しとるんやから、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げる筈や。