「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/12/03
国体で優勝して、茨城県から表彰されていますね
戸田博文調教師(美浦)

主な管理馬:
グランシルク(2017年京成杯AH)
ロワジャルダン(2015年みやこS)
フェノーメノ(2014年天皇賞・春など)

今週の主な登録馬:
ジョディー(阪神ジュベナイルF)
メートルダール(中日新聞杯)


担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんも知っていると思いますが、東京競馬場がある府中市出身の戸田博文君は、お父さんの仕事の関係で、中学生の頃に美浦に引っ越して来ていて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、3年生の時に滋賀国体で優勝して、茨城県から表彰されていますね。
専修大学に進んでからも馬術部に入って、4年生の時には、「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていて、「全日本学生馬術大会」の団体優勝に貢献していました。
大学を卒業してからの戸田君は、1991年に、京成杯など重賞を3勝したヒシスピード、ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを育て上げた、高木嘉夫さんの厩舎で厩務員をやって、その年の11月から、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、フラワーCを勝ったフラッシュシャワーなどを育て上げた、八木沢勝美さんの厩舎で調教助手として経験を積んでいましたね。
1995年からは、大久保洋吉君の厩舎で調教助手をやって、1997年のオークスや、1998年と1999年のエリザベス女王杯を連覇するなど、GIを5つも勝ったメジロドーベルや、1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。
その後、2000年の2月に調教師の試験に受かった戸田君は、次の年の6月に自分の厩舎を開業していて、今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春というGIの3勝を含めて、重賞を18勝もしています。
2012年には、フェノーメノを使った青葉賞とセントライト記念など、全部で25勝を上げて、「6億4097万円」という、開業してから一番の賞金を稼いでいました。
でも、それからは2012年の賞金を超えられていなくて、去年までの5年間は、
2013年→23勝・獲得賞金5億3499万円
2014年→27勝・獲得賞金4億6805万円
2015年→30勝・獲得賞金5億5369万円
2016年→28勝・獲得賞金5億0851万円
2017年→20勝・獲得賞金5億8457万円
という成績でしたし、今年に入ってから先週までも、「20勝・獲得賞金3億7713万円」という数字で、去年の6割くらいしか賞金を稼げていませんから、今の彼は、「年末までになるべく多く稼ぎたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週、戸田君は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにジョディー、4100万円の中日新聞杯にメートルダールを登録してきましたので、どっちも「勝負懸かり」と私は見ています。


2018/12/03
「障害の名手」として活躍しとりました
池添兼雄調教師(栗東)

主な管理馬:
ヤマカツエース(2017年金鯱賞など)
メイショウベルーガ(2010年日経新春杯など)
ヤマカツスズラン(1999年阪神3歳牝馬Sなど)


今週の主な登録馬:
メイショウショウブ(阪神ジュベナイルF)
サイタスリーレッド(カペラS)
メイショウラビエ(高砂特別)
リガス(高砂特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、池添兼雄君は、1974年に、乗り役として大久保石松さんの厩舎からデビューしとって、メジロジュピターに乗った1984年の中山大障害や、カルストンイーデンに乗った1985年の京都大障害などを勝って、1992年に引退するまで、重賞を7勝、通算で185勝っちゅう成績を残しとって、「障害の名手」として活躍しとりました。
そんで、これも皆さんがよう知っとることやけど、兼雄君の長男は乗り役として活躍しとる謙一君で、次男は、2014年の調教師試験に33歳の若さで受かって、次の年の3月に厩舎を開業しとる学君ですな。
こうやって、自慢の息子が2人もおるんは、兼雄君にとってホンマに嬉しいことなんやろう。
乗り役を引退してからの兼雄君は、鶴留明雄厩舎で調教助手をやって、1997年に調教師の試験に受かると、1999年の3月に厩舎を開業して、1年目から「10勝・獲得賞金2億0711万円」っちゅう成績を残しとったし、その年の12月には、ヤマカツスズランを使った阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)で早くも重賞を、それもGIを勝っとりました。
その後も、タガノバスティーユを使った2006年のファルコンS、タガノゲルニカを使った2006年の平安S、メイショウベルーガを使った2010年の日経新春杯と京都大賞典、ヤマカツエースを使った一昨年と去年の金鯱賞とか、今までに重賞を15回も勝っとるし、一昨年の池添厩舎は、「24勝」を上げて、今までで一番の「5億0999万円」の賞金を稼いどったんですわ。
こうやってエエ結果を残せとるんは、乗り役時代の経験はもちろんやし、鶴留厩舎で調教助手をやっとった頃には、オークスを勝ったチョウカイキャロルや、ダービーを勝ったタヤスツヨシとか、走る馬が何頭もおったんで、それらを間近で見とった経験もしっかり活かせとるからなんでしょうな。
せやけど、去年は、「20勝・獲得賞金4億7693万円」と、一昨年の数字を下回ってしもうたし、今年に入ってから先週までは「15勝・獲得賞金4億3318万円」っちゅう成績で、去年の数字を上回れるかどうかが微妙なところやから、きっと今の兼雄君は、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとる筈やで。
そんな中、今週は、1着賞金6500万円の阪神ジュベナイルFにメイショウショウブ、3600万円のカペラSにサイタスリーレッド、1500万円の高砂特別にメイショウラビエとリガスと、特別レースに4頭を登録しとるんやから、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2018/12/03
「県民栄誉賞」を贈られていました
牧光二調教師(美浦)

主な管理馬:
アニメイトバイオ(2010年ローズS)

今週の主な登録馬:
エンジニア(中日新聞杯)
プロトコル(カペラS)
パイオニアバイオ(常総S)


担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、大学時代の牧光二君は、馬術の世界でかなり有名でした。
何しろ彼は、中央大学の馬術部にいた頃、国体で団体優勝していますし、世界学生選手権にも出場していて、その活躍振りが評価されて、出身地の大分県から「県民栄誉賞」を贈られていましたからね。
1998年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った牧君は、その年の10月から増沢末夫さんの厩舎で厩務員をやって、12月から宗像義忠君の厩舎に移って調教助手をやって、そこでは、重賞を7つも勝ったバランスオブゲームを担当していました。
その後、2005年には、大学で馬術部の先輩だった上原博之君の厩舎に移っています。
牧君が上原君の厩舎にいた頃は、2004年の皐月賞など、GIを5勝したダイワメジャーや、2005年の新潟2歳Sを勝ったショウナンタキオンや、2008年のオーシャンSなど重賞を3勝したプレミアムボックスなどがいましたから、こうやって、走る馬を間近で見られたことが、牧君にはいい経験になったのでしょう。
それから牧君は、2008年に調教師の試験に受かって、その年の暮れに自分の厩舎を開業していて、最初の年は、レースに使った頭数が少なかったので、1勝も上げられなかったのですが、次の年は11勝、3年目の2010年には、アニメイトバイオを使ったローズSで初めて重賞を勝つなど、全部で17勝を上げていましたし、2011年には、「32勝・獲得賞金4億9307万円」という、今までで一番の成績を残していました。
でも、それからは、
2012年→25勝・獲得賞金3億4262万円
2013年→28勝・獲得賞金4億0136万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6870万円
2015年→31勝・獲得賞金3億9648万円
2016年→25勝・獲得賞金3億8593万円
2017年→25勝・獲得賞金4億2868万円
と書けば分かる通り、ずっと2011年の数字を超えられていませんし、今年に入ってから先週までは、「15勝・獲得賞金2億7835万円」という成績で、去年のペースを大きく下回っていますから、今の牧君は、「とにかく賞金の高いレースを勝ちたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の中日新聞杯にエンジニア、3600万円のカペラSにプロトコル、1820万円の常総Sにパイオニアバイオを登録してきましたので、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈ですよ。


2018/12/03
実家は本屋なんですわ
寺島良調教師(栗東)

主な管理馬:
キングズガード(2017年プロキオンS)

今週の主な登録馬:
スタークォーツ(阪神ジュベナイルF)
キングズガード(カペラS)
ハヤブサマカオー(カペラS・師走S)
テルペリオン(堺S)
ピュアコンチェルト(犬山特別)


担当者:調教師情報部 元調教師I

寺島良君は、岐阜県本巣郡北方町の出身で、実家は「寺島書店」っちゅう本屋なんですわ。
「寺島書店」は、国道157号沿いの北方郵便局の南にある商店街にあって、白地に赤文字で「本」って書いてある看板が目印の3階建ての建物なんや。
ちなみに、美浦で厩舎を構えとる国枝栄君も、同じ北方町の出身なんですわ。
寺島君が競馬に興味を持ち始めたんは、フジキセキが走っとった1994年頃で、北海道大学に入った時に、「馬の仕事がしたい」と思うようになって、それから調教師を目指したんや。
そんで、大学におった頃には馬術部の主将をやっとって、そん時の副将は、大学の同期で、今は美浦で厩舎を構えとる武井亮君なんですわ。
大学を卒業してから、寺島君は、「ノーザンファーム空港」で働いて馬のことを勉強して、2005年に競馬学校の厩務員課程に入ると、次の年の4月から大久保龍志厩舎の厩務員になって、その後すぐ調教助手になっとりました。
それからは、2007年の菊花賞を勝ったアサクサキングスとか、2013年の京都金杯と富士Sを勝ったダノンシャークとかの世話をしとって、結局、大久保厩舎に7年半くらいおったんや。
で、2013年の6月に松田国英厩舎に移って、ここでは、ハギノハイブリッドとかを担当しとりました。
寺島君は、松田厩舎に移った頃から、調教師の試験を受け始めとって、3度目の挑戦やった2015年に合格して、その後も、技術調教師として松田厩舎で色んなことを勉強して、一昨年の9月に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、馬を使い出したんが9月24日(土)からと遅かったし、レースに使った数も全部で48戦と少なかったんで、「3勝・獲得賞金5951万円」っちゅう成績やったけど、去年は、キングズガードを使ったプロキオンSで初めての重賞勝ちを飾っとったし、全体の成績も「12勝・獲得賞金2億7185万円」と、一気に数字を伸ばせたんや。
そんで、今年に入ってからは、先週までに「26勝・獲得賞金3億9858万円」っちゅう成績を残しとって、去年の数字を大きく上回っとるんやけど、寺島君が、この結果に満足せんで、これからも全力で勝ちにくるとワシは見とるんですわ。
っちゅうのも、彼の厩舎は、今年、2着が22回、3着が16回と取りこぼしが多いんで、今は、「どのレースもキッチリ勝たなアカン」と考えとる筈やから。
そんな中、今週は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにスタークォーツ、3600万円のカペラSにキングズガードとハヤブサマカオー(師走Sにも登録)、1820万円の堺Sにテルペリオン、1050万円の犬山特別にピュアコンチェルトと、賞金の高い特別レースに5頭を登録しとるんで、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げるでしょうな。
それに寺島君は、まだGIを勝てとらんので、阪神ジュベナイルFのスタークォーツには、「ここで初めてのGI勝ちを」っちゅう思いも込められとるんやろう。