「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/11/05
「流れを変えたい」と考えとるんやろ
鮫島一歩調教師(栗東)

主な管理馬:
モズカッチャン(2017年エリザベス女王杯など)
タツゴウゲキ(2017年新潟記念など)
ソルヴェイグ(2016年フィリーズレビューなど)

今週の主な登録馬:
モズカッチャン(エリザベス女王杯)
タガノブルグ(オーロC)
カリビアンゴールド(修学院S)
ハニージェイド(ドンカスターC)
マリエラ(ドンカスターC・三鷹特別)
プラチナヴォイス(tvk賞)
マナローラ(三春駒特別・西郷特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとると思いますけど、鮫島一歩君は、鹿児島南高校の馬術部に入っとって、そん時に教わっとった先生は、鹿児島市で「上村乗馬苑」を経営しとって、「トシ」の冠名でお馴染みやった、故・上村叶(かみむら・かなえ)オーナーやったそうですわ。
鮫島君は、元々、ブラジルで酪農に関わる仕事がしたかったそうで、高校を卒業してから、北海道の江別市にある酪農学園大学の酪農科に入ったんやけど、やっぱり馬に乗りたくなって、大学でも馬術部に入ったんや。
大学を卒業した後は、1979年の4月から1999年の2月まで増本豊厩舎の調教助手をやって、1999年の3月に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しとりますな。
初めの年は10勝止まりやったけど、次の年からは毎年のように20勝以上を記録しとるし、シルクフェイマスを使った2004年の日経新春杯で初めて重賞を勝つと、その後も、リトルゲルダを使った2014年のセントウルSや、ソルヴェイグを使った一昨年のフィリーズレビューとかを勝って、去年は、モズカッチャンを使ったエリザベス女王杯で、初めてのGI勝ちを飾っとったし、今までに24回も重賞を勝っとるんや。
こういう風にエエ成績を残せとるんは、増本厩舎で調教助手をやっとった頃に、京都記念と阪神大賞典を勝ったダイナカーペンターとか、高松宮記念など、重賞を4つも勝ったマサラッキとか、走る馬を間近で見とった経験をキッチリ活かせとるからなんやろ。
2006年の鮫島君は、開業してから一番多い「41勝」(獲得賞金は6億3437万円)を上げて、「優秀調教師賞」をもらっとりましたし、2008年には、「38勝」を上げて「7億4475万円」の賞金を稼いどって、その後も、
2013年→30勝・獲得賞金5億8768万円
2014年→29勝・獲得賞金6億3598万円
と、安定してエエ成績を残しとったんや。
そんで、2015年は「17勝・獲得賞金3億6091万円」と、勝ち星と賞金が大きく減ってしもうたんやけど、一昨年は、「24勝・獲得賞金5億8640万円」っちゅう形で、すぐに巻き返しとったし、去年は、さっき書いた通りで、モズカッチャンを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝つなど、29勝を上げて、今までで一番多い「7億6764万円」の賞金を稼いだんやから、鮫島君はホンマに嬉しかったんやろうな。
せやけど、今年に入ってから先週までは、「20勝・獲得賞金4億3867万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の彼は、「賞金の高い特別レースを勝って悪い流れを変えたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、鮫島君の厩舎は今週、1着賞金が1億0500万円のエリザベス女王杯にモズカッチャン、2300万円のオーロCにタガノブルグ、1820万円の修学院Sにカリビアンゴールド、1500万円のドンカスターCにハニージェイドとマリエラ(三鷹特別にも登録)、1500万円のtvk賞にプラチナヴォイス、1050万円の三春駒特別にマナローラ(西郷特別にも登録)を登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2018/11/05
弟子もしっかり育てとるんですわ
橋田満調教師(栗東)

主な管理馬:
ディアドラ(2017年秋華賞)
アドマイヤグルーヴ(2003年エリザベス女王杯など)
アドマイヤベガ(1999年ダービー)
サイレンススズカ(1998年宝塚記念など)

今週の主な登録馬:
レイホーロマンス(エリザベス女王杯)
スズカカナロア(デイリー杯2歳S)
スズカディープ(福島記念)
メドウラーク(福島記念)
スズカテイオー(三春駒特別・西郷特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通りで、橋田満君の親父さんは、1973年の天皇賞・春を勝ったタイテエムなどでお馴染みの、調教師やった俊三さんですな。
橋田君は、東海大学の海洋学部水産学科を卒業してから、1975年からは俊三さんの厩舎で、1978年からは須貝彦三さんの厩舎などで調教助手をやって経験を積んで、1983年に調教師の試験に受かって、1985年に自分の厩舎を開業しとります。
そんで、3年目やった1987年に、ポットナポレオンを使った小倉3歳S(現在の小倉2歳S)で初めて重賞を勝つと、パッシングショットを使った1990年のマイルCSで初めてGIを勝って、その後も、サイレンススズカを使った1998年の宝塚記念や、アドマイヤベガを使った1999年のダービーや、アドマイヤグルーヴを使った2003年と2004年のエリザベス女王杯や、スズカマンボを使った2005年の天皇賞・春や、スズカフェニックスを使った2007年の高松宮記念や、ディアドラを使った去年の秋華賞など、先週までに重賞を61勝(GIレースは11勝)、全部で690勝っちゅう立派な成績を残しとるんや。
しかも彼は、2012年の3月から2014年の2月まで、調教師会の会長をやっとったし、一昨年の3月からまた会長になっとって、この仕事をこなしながら、調教師としても、これだけええ成績を残しとるんですわ。
でもって、橋田君の厩舎で調教助手をやっとった中内田充正君は、去年、ダノンプレミアムを使った朝日杯FSを勝つなど、「46勝・獲得賞金7億5893万円」っちゅう成績を残しとって、勝率は2割1分5厘で「最高勝率調教師」になっとったように、弟子もしっかり育てとるんやからホンマに大したもんですな。
そんで、1998年の橋田厩舎は、サイレンススズカを使った宝塚記念と、アドマイヤコジーンを使った朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)を勝つなど、全部で33勝を上げて、今までで一番多い「10億2115万円」っちゅう賞金を稼いどったし、その後も、2013年までは、毎年のように5億円以上の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど、一昨年までの3年間は、
2014年→16勝・獲得賞金3億9711万円
2015年→14勝・獲得賞金3億9903万円
2016年→9勝・獲得賞金2億5272万円
っちゅう形で、成績が右肩下がりになっとったんやから、去年の橋田君は、「必ず巻き返したい」と考えとった筈やし、実際、ディアドラを使った秋華賞で10年半振りにGIを勝つなど、「23勝・獲得賞金5億7697万円」っちゅう成績を残しとりました。
ただ、今年は先週までが「18勝・獲得賞金4億5575万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(11月1週目まで)の「21勝・5億0804万円」を下回っとるんやから、ワシが彼やったら、「もっと稼がなアカン」と考えてアレコレ手を尽くしますわ。
そんで今週は、1着賞金が1億0500万円のエリザベス女王杯にレイホーロマンス、3800万円のデイリー杯2歳Sにスズカカナロア、4100万円の福島記念にスズカディープとメドウラーク、1050万円の三春駒特別にスズカテイオー(西郷特別にも登録)と、賞金の高い特別レースに5頭を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくるやろ。


2018/11/05
誰が見ても物足りない数字に留まっとるんで
野中賢二調教師(栗東)

主な管理馬:
グリム(2018年レパードS)
グレイル(2017年京都2歳S)
エイシンブルズアイ(2016年オーシャンS)
カゼノコ(2014年ジャパンダートダービー)
トウカイトリック(2010年阪神大賞典など)

今週の主な登録馬:
カゼノコ(武蔵野S)
クインズサターン(武蔵野S)
インティ(観月橋S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、野中賢二君は、親父さんが厩務員やったから、物心が付いた時には馬が周りにいる環境やったんで、自然と乗り役を目指すようになって、10歳の頃に乗馬を始めたんや。
けど、中学3年の頃に身長が伸びてきたんで、乗り役になるのを諦めて、馬術に集中することにしたんですわ。
そうしたら、県内でたったひとり、中学生で「びわこ国体」の強化選手に選ばれるほどの腕になっとったし、高校でも馬術部に入っとりましたな。
それから、1982年に藤岡範士(のりひと)厩舎の厩務員になって、次の年の4月からは、調教助手として経験を積んで、2007年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
でもって野中君は、厩舎を開業した時に、トウカイテイオーやフラワーパークやスティルインラブとかを育てて、定年を待たんで2008年の2月に引退した松元省一さんの厩舎から20頭を引き継いどって、その中にはトウカイトリックがいましたな。
トウカイトリックは、2010年の阪神大賞典で、野中君にとって初めての重賞勝ちを飾ってくれた馬やし、その年の秋には、この馬でオーストラリアのコーフィールドCとメルボルンCに挑戦できたんで、彼は、この馬を引き継がせてくれた松元さんに心の底から感謝しとる筈ですわ。
で、2010年の阪神大賞典の後は、なかなか重賞を勝てなかったんやけど、2012年の12月には、トウカイトリックを使ったステイヤーズSで2年半振りに重賞を勝っとったし、エーシンメンフィスで愛知杯も勝って、この年は、全部で23勝を上げて、「4億6079万円」っちゅう、今までで一番多い賞金を稼いどりました。
せやけど、それから去年までは、
2013年→16勝・獲得賞金2億4996万円
2014年→28勝・獲得賞金4億0388万円
2015年→26勝・獲得賞金4億1133万円
2016年→23勝・獲得賞金4億0660万円
2017年→20勝・獲得賞金3億2110万円
と、ずっと2012年の賞金を下回っとるんで、今年の野中君は、「必ず巻き返したい」と考えとる筈ですわ。
ただ、今年に入ってから先週までは、「15勝・獲得賞金2億9931万円」っちゅう、誰が見ても物足りない数字に留まっとるんで、きっと今の彼は、「このままではアカン」と考えとるんやろ。
で、今週は、1着賞金が3800万円の武蔵野Sにカゼノコとクインズサターン、1820万円の観月橋Sにインティを登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるとワシは見とるんや。


2018/11/05
あと「1億2435万円」を稼がなアカンので
吉村圭司調教師(栗東)

主な管理馬:
クイーンズリング(2016年エリザベス女王杯など)
ダッシングブレイズ(2017年エプソムC)
エアアンセム(2018年函館記念)

今週の主な登録馬:
ヴァフラーム(エリザベス女王杯)
エアアンセム(福島記念)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げた吉村務さんの息子ですな。
小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとりましたけど、体が大きくなって、体重の調整が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。
競馬学校に入る直前の辞退やったんで、すぐ高校に入れんかって、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったそうやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、阪急杯とキーンランドCを勝ったビービーガルダンでお馴染みの「坂東牧場」(北海道沙流郡日高町)で、一年半ぐらい働いとったんや。
その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。
そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは、飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月から調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。
吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、彼にとって、ホンマに貴重な経験になったんでしょうな。
で、2011年に調教師の試験に受かった吉村君は、次の年に自分の厩舎を開業しとって、その年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとりましたし、それからも、
2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円
と、獲得賞金が右肩上がりやったんですわ。
特に一昨年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝って、今までで一番の賞金を稼いだんやから、吉村君は大喜びしたんやろ。
けど去年は、「19勝・獲得賞金4億8823万円」と、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を下回ってしもうたんで、今年の彼は、「キッチリ巻き返したい」と意気込んどる筈や。
実際、先週までの成績は「23勝・獲得賞金4億0571万円」と、去年のペースを上回っとるんやけど、一昨年の数字を超えるんには、あと「1億2435万円」を稼がなアカンのやから、今の吉村君は、「賞金の高いレースを勝ちたい」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金1億0500万円のエリザベス女王杯にヴァフラーム、4100万円の福島記念にエアアンセムを登録しとるんやから、どっちも気合いを入れて仕上げてくる筈やで。