「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/10/03
「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈や
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
ラブリーデイ(2015年天皇賞・秋)
ミッキークイーン(2015年オークスなど)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)


今週の主な登録馬:
サトノアーサー(毎日王冠)
サトノダイヤモンド(京都大賞典)
ソーグリッタリング(長岡京S)
スプマンテ(本栖湖特別)
ジークカイザー(清滝特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとる通り、池江泰寿(やすとし)君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年は4勝止まりやったけど、2005年は20勝しとって、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や、海外の厩舎で勉強してきた、「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
2012年の泰寿君は、「57勝・獲得賞金18億3620万円」の成績を残して、2回目のリーディング1位になっとりました。
けど、一昨年までの4年間は、
2013年→48勝・獲得賞金14億2626万円(リーディング4位)
2014年→49勝・獲得賞金14億5956万円(リーディング4位)
2015年→49勝・獲得賞金18億6961万円(リーディング2位)
2016年→45勝・獲得賞金17億4667万円(リーディング3位)
っちゅう成績で、リーディング1位を逃しとったんですわ。
せやから、去年の泰寿君は、「また1位になりたい」と考えとった筈で、実際、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、リーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
ただ、今年に入ってからは、先週までの成績が「27勝・獲得賞金8億4903万円」(リーディング15位)っちゅうもんで、勝ち星は去年の4割くらいやし、賞金が「9億9834万円」も少ないんで、今の彼は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にサトノアーサー、6700万円の京都大賞典にサトノダイヤモンドとか、賞金の高いレースに全部で5頭を登録してきましたんで、実際に彼がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろ。


2018/10/03
「厩舎に勢いを付けたい」と考えて
杉山晴紀調教師(栗東)

主な管理馬:
ウインテンダネス(2018年目黒記念)
ケイティブレイブ(2018年ダイオライト記念など)


今週の主な登録馬:
ウインテンダネス(京都大賞典)
ナムラミラクル(グリーンチャンネルC)


担当者:調教師情報部 元調教師T

知っとる方もいると思うんやけど、1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がいた訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおって、そういう友達の影響で競馬を見るようになったそうやな。
そんで杉山君は、中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになって、最初は乗り役を目指そうと思ったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって杉山君は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習をしとったそうやな。
高校を卒業してすぐに、「小松温泉牧場」(石川県小松市)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしたんですわ。
で、その年の7月に武宏平厩舎の厩務員になって、8月に調教助手になって、2014年の2月に武さんが定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、厩舎の仕事をしながら調教師になるため猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、一昨年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、一昨年は開業が遅かったんで、年末までに「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、去年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と一気に数字を伸ばせたんで、杉山君はホッとしたんでしょうな。
そんで3年目の今年は、ケイティブレイブを使った地方交流のダイオライト記念で初めての重賞勝ちを飾ると、ウインテンダネスを使った目黒記念で、JRAでも初めての重賞勝ちを飾っとるんや。
それに、JRAで先週までに「15勝・獲得賞金3億0304万円」っちゅう成績を残しとって、もう去年の賞金を超えとるんやけど、杉山君は、この数字に満足せんで、今週以降も全力で勝負を懸けてくるとワシは見とりますわ。
っちゅうのも、彼の厩舎は、6月までに13勝を上げとったんやけど、その後は2勝だけと、7月からは上半期の勢いがなくなっとるんやから。
もちろん、ワシが杉山君やったら、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けたい」と考えるでしょうな。
そんで今週は、1着賞金6700万円の京都大賞典にウインテンダネス、2200万円のグリーンチャンネルCにナムラミラクルを登録しとるんで、どちらもメイチに仕上げてくる筈やで。


2018/10/03
あと「4億2744万円」を稼がなアカンのやから
大久保龍志調教師(栗東)

主な管理馬:
スマートレイアー(2017年京都大賞典など)
サンデーウィザード(2017年新潟大賞典)
ダノンシャーク(2014年マイルCSなど)
アサクサキングス(2007年菊花賞など)


今週の主な登録馬:
スマートレイアー(京都大賞典)
ディープダイバー(サウジアラビアRC)
ブルミラコロ(グリーンチャンネルC)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通り、大久保龍志君は、ナリタブライアンやナリタタイシンやメジロパーマーやエリモジョージとかで、重賞50勝を含む597勝っちゅう実績を残して、2006年の3月に調教師を引退した大久保正陽さんの息子さんで、メジロドーベルやショウナンカンプやショウナンパントルとかで、重賞42勝を含む878勝っちゅう実績を残して、2015年の2月に定年で調教師を引退した美浦の大久保洋吉さんは、親戚ですな。
栗東高校と京都産業大学を卒業しとって、大学で馬術部に入っとった龍志君は、1988年の9月に競馬学校の厩務員課程に進むと、次の年からお父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2001年に調教師の試験に受かっとりました。
それから、2003年に自分の厩舎を開業した龍志君は、その年に、「23勝・獲得賞金3億4892万円」っちゅう、1年目としてはかなりエエ成績を残しとったし、その後も順調に勝ち星を増やしとって、2007年には、アサクサキングスを使った菊花賞で初めてGIを勝っとって、他にも、ダノンシャークを使った2014年のマイルCSとか、今までに重賞を16回も勝っとります。
そんでもって、龍志君の厩舎は、初めてGIを勝った2007年に、31勝を上げて、「8億7617万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりましたな。
けど、それからは2007年の数字を一度も上回れとらんし、去年までの5年間も、
2013年→18勝・獲得賞金5億7340万円
2014年→28勝・獲得賞金6億6295万円
2015年→31勝・獲得賞金5億8884万円
2016年→27勝・獲得賞金6億5259万円
2017年→28勝・獲得賞金6億5828万円
っちゅう、2007年と比べたら物足りん数字が続いとったんで、今年の彼は、「何が何でも巻き返したい」と考えとる筈や。
実際、先週(9月29日~10月2日)までに、「27勝・獲得賞金4億4873万円」っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(9月まで)の「20勝・獲得賞金4億4203万円」を上回っとるんやけど、2007年の賞金を超えるには、あと「4億2744万円」を稼がなアカンのやから、ワシが龍志君やったら、間違いなく「もっと稼ぐために賞金の高い特別レースを勝ちたい」と考えるやろう。
そんな中、今週は、1着賞金6700万円の京都大賞典にスマートレイアー、3300万円のサウジアラビアRCにディープダイバー、2200万円のグリーンチャンネルCにブルミラコロと、特別レースに3頭を登録しとるんで、どの馬も全力で仕上げてくるんでしょうな。


2018/10/03
去年の半分くらいしか稼げとらんのやから
岡田稲男調教師(栗東)

主な管理馬:
マスクゾロ(2016年シリウスS)
エイシンアポロン(2009年京王杯2歳S)
シェーンヴァルト(2008年デイリー杯2歳S)


今週の主な登録馬:
シャドウエンペラー(サウジアラビアRC)
タガノモーサン(円山特別)
ブライスガウ(円山特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんも知っとるやろうけど、岡田稲男君は、1979年に、ダービーを勝ったオペックホースなどを育てた佐藤勇さんの厩舎で厩務員をやって、その後は、ダービーとかGIを4つ勝ったスペシャルウィークなどを育てた白井寿昭さんの厩舎や、ジャパンCを勝ったマーベラスクラウンなどを育てた大沢眞さんの厩舎とかで調教助手をやって、2002年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
初めの年は7勝やったけど、次の年からは毎年のように10勝以上しとりますし、2008年には、シェーンヴァルトを使ったデイリー杯2歳Sで初めての重賞勝ちを飾ると、2009年には、エイシンアポロンを使った京王杯2歳Sを勝つなど、全部で26勝しとったし、賞金も「6億1978万円」と、今までで一番稼いどりました。
せやけど、それからは一度も2009年の賞金を超えとらんし、去年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億5093万円
2014年→20勝・獲得賞金3億6379万円
2015年→29勝・獲得賞金4億4440万円
2016年→24勝・獲得賞金4億5917万円
2017年→29勝・獲得賞金3億6939万円
っちゅう成績やったんで、岡田君は、「今年こそ巻き返したい」と考えとる筈ですわ。
ただ、先週までが「10勝・獲得賞金1億9821万円」っちゅう成績で、まだ去年の半分くらいしか稼げとらんのやから、今の彼は、「賞金の高いレースをもっと勝って、ペースを上げなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3300万円のサウジアラビアRCにシャドウエンペラー、1500万円の円山特別にタガノモーサンとブライスガウを登録しとるんやから、ワシが岡田君やったら、ここでガッチリ稼ごうと、どの馬もメイチに仕上げますわ。