「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/08/06
リーディング5位に付けとるんやけど
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リアルスティール(2016年ドバイターフなど)
ディープブリランテ(2012年ダービーなど)
グランプリボス(2011年NHKマイルCなど)


今週の主な登録馬:
ドリームキラリ(エルムS)
リーゼントロック(エルムS)
リライアブルエース(関屋記念)
キャンディバローズ(STV賞)
レヴァンテライオン(STV賞・大雪ハンデキャップ)
キープシークレット(大雪ハンデキャップ)
ヘブンリーデイズ(筑後川特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通りで、矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げて、5年目の2009年には、47勝で調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成しとりました。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
そんで矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「504戦」もしとるし、2番目に多い音無秀孝厩舎と本田優厩舎が「373戦」なんやから、飛び抜けて多いんがよう分かるやろ。
ちなみに、今年に入ってから先週までも、一番多い「323戦」に管理馬を使っとります。
そんで、皆さんも知っとるように、2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとって、一昨年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
ただ、去年は、「47勝・獲得賞金10億8918万円」っちゅう数字で、リーディング7位に終わっとったし、1位やった池江君の成績は、「63勝・獲得賞金18億4737万円」っちゅうもんで、矢作君より勝ち星が「16」も多かったんですわ。
せやから、今年の矢作君は、「何が何でもリーディング1位になりたい」と考えとる筈やけど、実際、先週までのリーディングは、
1位:藤原英昭厩舎→42勝・獲得賞金11億5678万円
2位:角居勝彦厩舎→33勝・獲得賞金5億5683万円
3位:安田隆行厩舎→32勝・獲得賞金4億4225万円
4位:中内田充正厩舎→32勝・獲得賞金5億2328万円
5位:矢作芳人厩舎→31勝・獲得賞金8億5582万円
と書けば分かる通り、藤原厩舎に、勝ち星では「11勝」、賞金では「3億0096万円」の差を付けられとるんで、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、藤原厩舎との差を詰めたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のエルムSにドリームキラリとリーゼントロック、3900万円の関屋記念にリライアブルエース、1500万円のSTV賞にキャンディバローズとレヴァンテライオン(大雪ハンデキャップにも登録)、1500万円の大雪ハンデキャップにキープシークレット、1050万円の筑後川特別にヘブンリーデイズと、賞金の高い特別レースに7頭を登録しとるんで、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですわ。


2018/08/06
勝ち星と賞金のどちらも去年を下回っていますので
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
アユサン(2013年桜花賞)
アジアエクスプレス(2013年朝日杯FSなど)
アイムユアーズ(2013年クイーンSなど)
アルフレード(2011年朝日杯FS)


今週の主な登録馬:
アルタイル(エルムS)
ヤングマンパワー(関屋記念)
オデュッセウス(新潟日報賞)
サフィロス(豊栄特別)


担当者:調教師情報部 小西聖一

皆さんもよく知っている通り、手塚貴久先生は、地方の宇都宮競馬(2006年に廃止)で、乗り役と調教師をやっていた手塚佳彦さんの息子さんですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚先生は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学を卒業する前には、大手飲料メーカーの内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになって、就職の内定を断り、北海道の牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに、手塚先生は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていましたね。
競馬学校を出た後の手塚先生は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しています。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、2年目は10勝、3年目は15勝と、だんだん勝ち星を伸ばしていって、2004年には30勝を上げていましたし、その後も毎年20勝以上していますね。
また、手塚先生の厩舎は、1999年のベルグチケットを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていますし、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSなど、今までに、GIの3勝を含めて重賞を20勝しています。
2013年は、アユサンで桜花賞、アイムユアーズでクイーンS、アジアエクスプレスで朝日杯FSを勝つなど、「27勝・獲得賞金6億7031万円」という成績を残していました。
それに、去年までの4年間も、
2014年→25勝・獲得賞金3億9667万円
2015年→36勝・獲得賞金6億8207万円
2016年→31勝・獲得賞金6億5568万円
2017年→38勝・獲得賞金6億8707万円
という成績を残していましたし、特に去年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、今年に入ってからは、セダブリランテスで中山金杯を勝っているものの、他の重賞を勝てていないことなどから、先週までが「15勝・獲得賞金4億0474万円」という成績で、勝ち星が去年の半分以下ですし、去年の賞金を超えるためには、年末までにあと「2億8233万円」を稼ぐ必要があります。
そして今週の手塚先生は、1着賞金が3600万円のエルムSにアルタイル、3900万円の関屋記念にヤングマンパワー、1820万円の新潟日報賞にオデュッセウス、1500万円の豊栄特別にサフィロスと、特別レースに4頭を登録してきましたから、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるのでしょうね。


2018/08/06
「勝って今の流れを変えなアカン」と考えとる筈やけど
加用正調教師(栗東)

主な管理馬:
アズマシャトル(2015年小倉記念)
ドリームバレンチノ(2014年JBCスプリントなど)
マイネルスターリー(2010年函館記念)
ランニングゲイル(1997年弥生賞)


今週の主な登録馬:
ミツバ(エルムS)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、横浜出身の加用正君がこの世界に入ったんは、中学生の時、「馬事公苑騎手課程」の様子をテレビで見て、「自分も騎手になりたい」と思ったことがきっかけやったそうで、実際、中学校を卒業した後はすぐ馬事公苑に入って、それから6年半ほど馬乗りを教わった後、1976年に瀬戸口勉厩舎から乗り役としてデビューしとりましたな。
彼は、その年にいきなり19勝を上げとって、4年後の1980年には、ノトダイバーに乗ったシンザン記念で初めて重賞を勝っとったし、それからも、ダイナカーペンターに乗った1988年の阪神大賞典や、ダイタクヘリオスに乗った1991年の高松宮杯とか、重賞を20勝、通算で559勝を上げて、調教師の試験に受かった1993年に乗り役を引退しとります。
そんで、1994年に自分の厩舎を開業した加用君は、エイシンガイモンを使った1996年と1997年の関屋記念や、ランニングゲイルを使った1997年の弥生賞や、リミットレスビットを使った2006年の根岸Sとか、今までにJRAの重賞を13勝しとるし、2007年には、関西リーディングの2位になって優秀調教師賞をもらっとりましたな。
2006年の加用君は、リミットレスビットの活躍とかで、今までで一番の「31勝・獲得賞金6億6042万円」っちゅう成績を残しとったし、その後も、4億円以上をコンスタントに稼いどったんやけど、2014年は「12勝・獲得賞金2億4445万円」と、勝ち星と賞金が一気に減ってしもうたんですわ。
けど、去年までの3年間は、
2015年→26勝・獲得賞金4億3545万円
2016年→24勝・獲得賞金4億2709万円
2017年→22勝・獲得賞金4億2312万円
っちゅう形で巻き返せたんやから、加用君はホッとしたんやろ。
ただ、今年に入ってからは、先週までにJRAで残しとる成績が「7勝・獲得賞金2億1255万円」っちゅうもんで、去年のペースを大きく下回っとるし、2着が10回、3着が19回と、取りこぼしとるレースが多いんで、ワシが彼やったら、「勝てるレースをキッチリ勝って流れを変えなアカン」と考えて、あれこれ手を尽くしますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のエルムSにミツバを登録しとるんやから、加用君がこの馬をメイチに仕上げてくる筈やで。
しかも彼の厩舎は、先月、ミツバで地方交流重賞のマーキュリーCを勝っとるんやけど、JRAの重賞は、アズマシャトルを使った2015年の小倉記念から丸3年もご無沙汰しとるんで、今回は、「久々にJRAの重賞を勝ちたい」っちゅう思いも込められとるんやろ。


2018/08/06
「他の馬でもガッチリ稼がなアカン」と考えて
昆貢調教師(栗東)

主な管理馬:
ヒルノダムール(2011年天皇賞・春)
ローレルゲレイロ(2009年スプリンターズS、高松宮記念)
ディープスカイ(2008年ダービー、NHKマイルC)

今週の主な登録馬:
アンジュデジール(エルムS)
ヒルノサルバドール(大雪ハンデキャップ)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、昆貢君は、1978年に、キタノカチドキやニホンピロウイナーとかを育てた服部正利さんの厩舎から乗り役としてデビューして、1989年に引退した後、福島信晴厩舎で調教助手として経験を積んで、1999年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとりますな。
昔から彼は、「日高の生産馬で結果を出すことが、競馬界全体の活性化に繋がる」っちゅう信念を持っとって、実際に、今、預かっとる43頭のほとんどが、日高にある牧場で生産された馬で、「社台ファーム」や「ノーザンファーム」や「ビッグレッドファーム」とか、大手の牧場で生産された馬は1頭も預かっとらんのですわ。
せやけど、浦河の笠松牧場で生産されたディープスカイで2008年のダービーとNHKマイルCを勝っとるし、新冠の村田牧場で生産されたローレルゲレイロで2009年の高松宮記念とスプリンターズSを勝っとって、その他にも、静内の橋本牧場で生産されたヒルノダムールで2011年の天皇賞・春を勝っとるんやから、ホンマに大したもんですな。
そんで彼の厩舎は、ディープスカイがGIを2勝した2008年に、「20勝・獲得賞金9億0432万円」っちゅう素晴らしい成績を残しとったし、一昨年までの3年間も、
2014年→21勝・獲得賞金3億2378万円
2015年→35勝・獲得賞金5億7883万円
2016年→21勝・獲得賞金4億3133万円
っちゅう、まずまずの成績を残しとったんですわ。
ただ、去年は、一昨年より多い「5億2423万円」の賞金を稼いだんやけど、勝ち星が18勝に留まってしもうたんで、今年の昆君は、「とにかく勝ち星を増やしたい」と気合いを入れとるんやろうし、実際、今年に入ってから先週までは、ミスパンテールで京都牝馬Sと阪神牝馬Sを勝つなど、「17勝・獲得賞金3億8045万円」っちゅう成績を残して、去年の同じ時期(8月1週目まで)の「12勝・獲得賞金3億4345万円」を上回っとりますな。
せやけどワシは、昆君が、先週までの結果に満足せんで、これからも全力で勝ちにくると見とるんですわ。
っちゅうのも、今年に入ってから稼いどる「3億8045万円」の内、3割くらいの「1億0285万円」が、ミスパンテールで稼いだもんなんやから。
当然、ワシが彼やったら、「他の馬でもガッチリ稼がなアカン」と考えるやろうし、今週は、1着賞金が3600万円のエルムSにアンジュデジール、1500万円の大雪ハンデキャップにヒルノサルバドールと、賞金の高い特別レースに2頭を登録しとるんで、どっちもメイチに仕上げてくるやろうな。