「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/07/30
まだ去年の2割も稼げとらんので
清水久詞調教師(栗東)

主な管理馬:
キタサンブラック(2017年有馬記念など)
カシアス(2017年函館2歳S)
ジョーストリクトリ(2017年ニュージーランドT)
トウケイヘイロー(2013年札幌記念など)

今週の主な登録馬:
エングローサー(レパードS)
ビッグスモーキー(レパードS)
スターリーウォリア(青島特別)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとるように、清水久詞先生は、1997年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、1993年の菊花賞とかGIを3つ勝ったビワハヤヒデや、1995年の阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)を勝ったビワハイジとかを育てた浜田光正さんの厩舎でずっと調教助手をやっとりましたな。
この頃に、1998年の桜花賞と秋華賞や、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスを担当しとったことも、皆さんはよう知っとるんやろう。
そんで清水先生は、1998年の2月まで乗り役をやっとった押田年朗さんの娘さんで、親父さんと同じで乗り役やった純子さんと結婚しとって、清水厩舎の調教助手で、キタサンブラックの担当やった押田道郎君は、純子さんのお兄さんですな。
ちなみに、清水先生の親父さんの貞光さんは、馬主さんで、2004年のスプリンターズSを勝ったカルストンライトオとかを持っとった方やから、もちろん、清水先生も子供の時から馬に関わる機会が多かったんで、早い内から「馬と関わる仕事をしたい」と思っとったそうですわ。
2009年に調教師の試験に受かった清水先生は、その年の6月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年は2勝だけやったけど、その後は、
2010年→11勝・獲得賞金1億3388万円
2011年→18勝・獲得賞金2億5769万円
2012年→22勝・獲得賞金3億3118万円
2013年→23勝・獲得賞金4億8941万円
2014年→23勝・獲得賞金3億6707万円
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、2013年には、トウケイヘイローを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝って、その年は、この馬で4つも重賞を勝っとりました。
それから2015年は、キタサンブラックを使った菊花賞で初めてGIを勝って、それを入れてこの馬で3つ重賞を勝つとか、「26勝・獲得賞金7億2208万円」っちゅう成績を残しとったし、一昨年は、キタサンブラックで天皇賞・春と京都大賞典とジャパンCを勝つとか、「29勝・獲得賞金11億1410万円」っちゅうエエ結果を残しとりましたな。
それに去年は、キタサンブラックを使った大阪杯と天皇賞・春と天皇賞・秋と有馬記念と、ジョーストリクトリを使ったニュージーランドTと、カシアスを使った函館2歳Sと、重賞を6勝して、「29勝・獲得賞金13億8947万円」っちゅう、今までで一番の数字を残しとるんですわ。
しかも、キタサンブラックは、2年連続で「年度代表馬」に選ばれたんやから、清水先生はホンマに喜んだんでしょうな。
ただ、そのキタサンブラックは、去年限りで引退して、社台スタリオンステーションで種牡馬入りしとるんで、今年の清水先生は、「その分を他の馬で稼がなアカン」と思っとる筈なんやけど、今年に入ってからは、まだ重賞を勝てとらんし、先週までが「11勝・獲得賞金2億2329万円」っちゅう成績で、まだ去年の2割も稼げとらんので、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈ですわ。
それに、去年の函館2歳Sを勝ったカシアスは、6月6日(水)に競走馬登録を抹消されて、オーストラリアに移籍したんで、今の清水先生は、「この馬の分も他の馬で稼ぎたい」とも考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金4000万円のレパードSにエングローサーとビッグスモーキー、1050万円の青島特別にスターリーウォリアと、特別レースに3頭を登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。

2018/07/30
「必ず巻き返したい」と考えている筈ですが
鈴木伸尋調教師(美浦)

主な管理馬:
ニシノブルームーン(2010年中山牝馬S)
ユビキタス(2008年ユニコーンS)
チューニー(2003年クイーンC)

今週の主な登録馬:
ショーム(レパードS)
トモジャプリマ(十勝岳特別)
クリーンファンキー(UHB賞)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんも知っているでしょうが、静岡県出身の鈴木伸尋(のぶひろ)君は、日大三島高校を卒業した後、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に進学していました。
この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みの高松邦男さんや、1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みの栗田博憲君や、2013年のNHKマイルCを勝ったマイネルホウオウでお馴染みの畠山吉宏君や、去年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールでお馴染みの金成貴史君などです。
大学を卒業してからの鈴木君は、「シンボリ牧場」(千葉県成田市)で獣医として働いていて、当時、そこには、七冠馬のシンボリルドルフがいましたので、彼にはいい経験になったのでしょうね。
その後、1986年の皐月賞を勝ったダイナコスモスなどを育てた沢峰次さんの厩舎で1988年から調教助手をやって、1997年の2月に調教師の試験に受かるまで、ずっと沢さんの厩舎で腕を磨いていました。
それから、1998年の5月に自分の厩舎を開業した鈴木君は、その年は5勝しか上げられませんでしたが、次の年は15勝、3年目には18勝と、順調に勝ち星を増やしていましたし、6年目だった2003年には、チューニーを使ったクイーンCで初めての重賞勝ちを飾ると、この馬を使ったオークスで2着に入るなど、18勝を上げて、「4億5738万円」という今までで一番多い賞金を稼いでいましたね。
でも、それからは2003年の賞金を超えられていなくて、去年までの5年間も、
2013年→13勝・獲得賞金2億0266万円
2014年→10勝・獲得賞金1億9198万円
2015年→18勝・獲得賞金2億8250万円
2016年→12勝・獲得賞金1億8769万円
2017年→19勝・獲得賞金2億7632万円
という状況でしたから、今年の鈴木君は、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
ただ、先週までの成績は、「10勝・獲得賞金1億5193万円」というもので、去年とそれほど変わらないペースですから、今の彼は、「賞金の高い特別レースを勝ってもっと稼ぎたい」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円のレパードSにショーム、1050万円の十勝岳特別にトモジャプリマ、2300万円のUHB賞にクリーンファンキーと、特別レースに3頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。
それに、鈴木君の厩舎は、ニシノブルームーンで2010年の中山牝馬Sを勝ってから、8年以上も重賞を勝てていませんので、レパードSのショームには、「久々に重賞を勝ちたい」という思いも込められている筈です。

2018/07/30
「もっと稼がなアカン」と考えとる筈やから
吉田直弘調教師(栗東)

主な管理馬:
ゴルドブリッツ(2012年帝王賞)
スーニ(2011年JBCスプリント)
ボレアス(2011年レパードS)

今週の主な登録馬:
ストーンウェア(小倉記念)
オノリス(レパードS)
ダイシンバルカン(HBC賞)
フォースライン(指宿特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、吉田直弘君は、1995年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年から梅内忍厩舎で厩務員をやって、2004年からは、角居勝彦厩舎で調教助手をやっとりました。
吉田君が角居厩舎にいた頃は、2004年の菊花賞を勝ったデルタブルースや、2005年のオークスを勝ったシーザリオや、マイルCSを勝ったハットトリックや、ジャパンCダートを勝ったカネヒキリや、2006年の阪神ジュベナイルFを勝ったウオッカとか、走る馬が何頭もおったんで、彼にとって、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
2007年の2月に35歳で調教師の試験に受かった吉田君は、その年の6月に厩舎を開業しとって、その年こそ「7勝・獲得賞金9798万円」やったけど、次の年には、武蔵野Sをキクノサリーレで勝つなど、「20勝・獲得賞金3億2258万円」っちゅう成績を残しとったんや。
その後も、彼の厩舎は順調に勝ち星を伸ばしとって、スーニを使った2008年の全日本2歳優駿と2009年と2011年のJBCスプリントや、ボレアスを使った2011年のレパードSや、ゴルトブリッツを使った2012年の帝王賞や、キクノストームを使った2015年のカペラSとか、今までに、地方交流を含めて重賞を19勝もしとるんですわ。
2015年には、キクノストームの活躍もあって、「25勝・獲得賞金4億2815万円」っちゅう成績を残しとりました。
ただ、一昨年と去年は、
2016年→18勝・獲得賞金3億0121万円
2017年→15勝・獲得賞金2億7918万円
と、勝ち星と賞金のどっちも「右肩下がり」になっとるんで、今年の吉田君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈や。
せやけど、先週までの成績は、「9勝・獲得賞金1億7252万円」っちゅうもんで、去年の同じ時期(7月まで)の「7勝・獲得賞金1億6928万円」と比べて、勝ち星は2つ上回っとるものの、賞金はほとんど変わらん状況なんや。
そんな中、1着賞金が4000万円のレパードSにオノリス(天草特別にも登録)、4100万円の小倉記念にストーンウェア、1500万円のHBC賞にダイシンバルカン、1050万円の指宿特別にフォースラインと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録しとる今週は、吉田君が、「もっと稼がなアカン」と考えて、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。

2018/07/30
去年のペースを上回っとるんやけど
橋田満調教師(栗東)

主な管理馬:
ディアドラ(2017年秋華賞)
スズカマンボ(2005年天皇賞・春)
アドマイヤグルーヴ(2003年エリザベス女王杯など)
アドマイヤベガ(1999年ダービー)
サイレンススズカ(1998年宝塚記念)

今週の主な登録馬:
メドウラーク(小倉記念)
レイホーロマンス(小倉記念)
ロードザナドゥ(青島特別)
スズカアポロ(指宿特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通りで、橋田満君の親父さんは、1973年の天皇賞・春を勝ったタイテエムなどでお馴染みの、調教師やった俊三さんですな。
橋田君は、東海大学の海洋学部水産学科を卒業してから、1975年からは俊三さんの厩舎で、1978年からは須貝彦三さんの厩舎などで調教助手をやって経験を積んで、1983年に調教師の試験に受かって、1985年に自分の厩舎を開業しとります。
そんで、3年目やった1987年に、ポットナポレオンを使った小倉3歳S(現在の小倉2歳S)で初めて重賞を勝つと、パッシングショットを使った1990年のマイルCSで初めてGIを勝って、その後も、サイレンススズカを使った1998年の宝塚記念や、アドマイヤベガを使った1999年のダービーや、アドマイヤグルーヴを使った2003年と2004年のエリザベス女王杯や、スズカマンボを使った2005年の天皇賞・春や、スズカフェニックスを使った2007年の高松宮記念や、ディアドラを使った去年の秋華賞など、先週までに重賞を59勝(GIレースは11勝)、全部で685勝っちゅう立派な成績を残しとるんや。
しかも彼は、2012年の3月から2014年の2月まで、調教師会の会長をやっとったし、一昨年の3月からまた会長になっとって、この仕事をこなしながら、調教師としても、これだけええ成績を残しとるんですわ。
でもって、橋田君の厩舎で調教助手をやっとった中内田充正君は、去年、ダノンプレミアムを使った朝日杯FSを勝つなど、「46勝・獲得賞金7億5893万円」っちゅう成績を残しとって、勝率は2割1分5厘で「最高勝率調教師」になっとったように、弟子もしっかり育てとるんやからホンマに大したもんですな。
そんで、1998年の橋田厩舎は、サイレンススズカを使った宝塚記念と、アドマイヤコジーンを使った朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)を勝つなど、全部で33勝を上げて、今までで一番多い「10億2115万円」っちゅう賞金を稼いどったし、その後も、2013年までは、毎年のように5億円以上の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど、一昨年までの3年間は、
2014年→16勝・獲得賞金3億9711万円
2015年→14勝・獲得賞金3億9903万円
2016年→9勝・獲得賞金2億5272万円
っちゅう形で、成績が右肩下がりになっとったんやから、去年の橋田君は、「必ず巻き返したい」と考えとった筈やし、実際、ディアドラを使った秋華賞で10年半振りにGIを勝つなど、「23勝・獲得賞金5億7697万円」っちゅう成績を残しとりました。
そんで今年は、先週までが「13勝・獲得賞金3億0305万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(7月まで)の「12勝・2億5478万円」を上回っとるんやけど、今までで一番やった1998年の賞金と比べると、まだまだ物足りん数字なんで、ワシが彼やったら、「もっと稼がなアカン」と考えてアレコレ手を尽くしますわ。
そんな中、橋田君は今週、1着賞金が4100万円の小倉記念にメドウラークとレイホーロマンス、1050万円の青島特別にロードザナドゥ、1050万円の指宿特別にスズカアポロと、賞金の高い特別レースに4頭を登録しとるんで、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですわ。