「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/07/02
来年の2月一杯で定年なんやから…
中村均調教師(栗東)

主な管理馬:
ビートブラック(2012年天皇賞・春)
マイネルマックス(1996年朝日杯3歳Sなど)
トウカイローマン(1984年オークスなど)

今週の主な登録馬:
キンショーユキヒメ(七夕賞)
アバンサル(濃尾特別・天の川賞)
マイネルオスカル(濃尾特別・天の川賞)
ウインペイザージュ(立待岬特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、中村均君の親父さんは、調教師やった中村覚之助(かくのすけ)さんで、京都記念と天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブや、スワンSを勝ったフセノスズランなどでお馴染みですな。
中村君は、1971年から覚之助さんの厩舎で厩務員をやって、1977年には、28歳っちゅう若さで調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
で、1年目は4勝止まりやったけど、2年目からは順調に勝ち星を増やしとって、先週までに全部で713勝を上げとりますな。
中村君が初めて重賞を勝ったんは、キョウエイウオリアを使った1983年の阪神障害S・春(現在の阪神スプリングジャンプ)で、1984年には、トウカイローマンを使ったオークスで初めてGIを勝って、その後も、マイネルマックスを使った1996年の朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)や、ビートブラックを使った2012年の天皇賞・春と、今までにGIを3勝しとって、それを入れて重賞を31回も勝っとります。
それに彼は、2004年から2010年まで、自分の厩舎の仕事をこなしながら、「日本調教師会」の会長をやっとりましたんで、ワシはこのことを「ホンマに立派や」と思っとるし、きっと皆さんも同じ意見やろう。
そんで、中村君の厩舎は、2007年に、トウカイワイルドで日経新春杯を勝って、マイネサマンサで中山牝馬Sを勝つなど、35勝を上げて、開業してから一番多い、「7億1113万円」の賞金を稼いどりました。
けど、去年までの5年間は、
2013年→18勝・獲得賞金3億4983万円
2014年→21勝・獲得賞金3億4955万円
2015年→19勝・獲得賞金2億9112万円
2016年→8勝・獲得賞金2億6932万円
2017年→18勝・獲得賞金3億1333万円
っちゅう形で、2007年と比べたら、誰が見ても物足りん数字が続いとったんで、今年の中村君は、「必ず巻き返したい」と意気込んどる筈や。
実際、今年に入ってからは、キンショーユキヒメで福島牝馬Sを勝つなど、先週までに「10勝・獲得賞金1億9308万円」っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(7月1週目まで)の「7勝・獲得賞金1億1865万円」を上回っとるんやけど、彼は、この数字に満足せんと、これからも全力で勝ちにくるとワシは見とります。
っちゅうのも、中村君は、9月13日(木)で70歳になって、来年の2月一杯で定年を迎えるんで、今は、「エエ結果を残して花道を飾りたい」と考えとる筈やから。
そんで今週は、1着賞金が4100万円の七夕賞にキンショーユキヒメ、1500万円の濃尾特別にアバンサル(天の川賞にも登録)とマイネルオスカル(天の川賞にも登録)、1050万円の立待岬特別にウインペイザージュと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくるやろ。

2018/07/02
「久々に重賞を勝ちたい」と思っている筈ですから
古賀慎明調教師(美浦)

主な管理馬:
サンテミリオン(2010年オークスなど)
アーバニティ(2009年オーシャンS)
レオマイスター(2008年ラジオNIKKEI賞)
アサヒライジング(2007年クイーンS)

今週の主な登録馬:
ワンブレスアウェイ(七夕賞)
イストワールファム(かもめ島特別)
ボールドアテンプト(天の川賞)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っていると思いますが、古賀慎明(まさあき)君は、1956年から1976年までは騎手を、1979年から2006年まで調教師をやっていた古賀一隆さんの息子ですね。
慎明君は、1991年の9月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から、天皇賞・春や菊花賞を勝ったライスシャワーなどを育てた飯塚好次さんの厩舎で厩務員をやっていました。
1992年の4月からは、藤沢和雄厩舎の調教助手をやって、タイキシャトルやバブルガムフェローやゼンノロブロイなどを担当していましたね。
2005年、調教師の試験に受かった慎明君は、2006年の3月に厩舎を開業して、その年は「10勝・獲得賞金2億8139万円」という成績でしたけど、2007年には、「33勝・獲得賞金5億4476万円」という、今まで一番の成績を残していました。
ただ、それからは、一度もその数字を超えられていなくて、去年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7795万円
2014年→27勝・獲得賞金4億1195万円
2015年→20勝・獲得賞金3億3943万円
2016年→14勝・獲得賞金2億7741万円
2017年→23勝・獲得賞金3億3681万円
と、2007年の成績を下回っていましたので、今年の彼は、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
ただ、今年に入ってから先週までは、16勝を上げているものの、重賞では、全部で8戦して、ワンブレスアウェイがマーメイドSで2着に入っていますが、他の7戦は掲示板にも入っていませんので、賞金は「2億2403万円」と、2007年の4割ほどですから、今の慎明君は、「とにかくたくさん稼ぎたい」と思っているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が4100円の七夕賞にワンブレスアウェイ、1500万円のかもめ島特別にイストワールファム、1500万円の天の川賞にボールドアテンプトを登録してきましたので、私が彼でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。
それに、慎明君の厩舎は、アサティスボーイで2013年の新潟ジャンプSを勝ってから、5年近く重賞を勝てていませんので、七夕賞のワンブレスアウェイには、「久々に重賞を勝ちたい」という思いも込められている筈です。

2018/07/02
4人の同期に負けとるんで
奥村豊調教師(栗東)

主な管理馬:


今週の主な登録馬:
ドライヴナイト(プロキオンS)
ハイドラン(八雲特別)
ブレッシングテレサ(立待岬特別)

担当者:調教師情報部 元調教師F

皆さんもよう知っとるやろうけど、奥村豊君は、2001年から「ビッグレッドファーム」で働いて、そこで馬のことを勉強したあと、2003年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から、五十嵐忠男君(2005年の阪神ジュベナイルFを勝ったテイエムプリキュアなどを管理)の厩舎で厩務員をやった後、2004年の2月から調教助手をやって、2006年の4月から、藤岡健一君(一昨年の高松宮記念を勝ったビッグアーサーなどを管理)の厩舎で調教助手をやって経験を積んどりました。
そして、2014年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しとります。
彼と同じ年に受かった調教師は、池添学君、奥村武君、武井亮君、西村真幸君、松下武士君がいますな。
豊君は、最初の年に「9勝・獲得賞金1億1363万円」という成績を残すと、その後も、
2016年→18勝・獲得賞金2億1141万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3143万円
と、勝ち星と賞金を順調に伸ばしとります。
そんで、今年は先週までが「11勝・獲得賞金1億8333万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(7月1週目まで)の「8勝・獲得賞金1億6423万円」を上回っとるんやけど、ワシは、彼がこの数字に満足せんで、これからも全力で勝ちにくると見とるんや。
何しろ、さっき書いた通り、彼と同じ年に受かった調教師は5人いるんやけど、今年は、
奥村武調教師→11勝・獲得賞金1億8270万円
武井亮調教師→10勝・獲得賞金1億9176万円
松下武士調教師→10勝・獲得賞金1億8612万円
池添学調教師→9勝・獲得賞金1億9130万円
西村真幸調教師→5勝・獲得賞金1億5740万円
と書けば分かる通り、4人が豊君の賞金を上回っとるんで。
しかも、松下君は、オースミムーンを使った2015年の阪神ジャンプSと東京ジャンプSとカラクレナイを使った去年のフィリーズレビューと、もう重賞を3つ勝っとるし、池添君はメグラーナを使った去年のオーシャンS、奥村武君はライジングリーズンを使った去年のフェアリーSで、それぞれ初めての重賞勝ちを飾っとるんやけど、豊君の厩舎は、まだ重賞を勝てとらんのや。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のプロキオンSにドライヴナイト、1050万円の八雲特別にハイドラン、1050万円の立待岬特別にブレッシングテレサを登録してきましたんで、実際に彼がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろ。

2018/07/02
「悪い流れを変えたい」と考えとるんでしょうな
橋田満調教師(栗東)

主な管理馬:
ディアドラ(2017年秋華賞)
スズカマンボ(2005年天皇賞・春)
アドマイヤグルーヴ(2003年エリザベス女王杯など)
アドマイヤベガ(1999年ダービー)
サイレンススズカ(1998年宝塚記念)

今週の主な登録馬:
メドウラーク(七夕賞)
レイホーロマンス(七夕賞)
スリーランディア(立待岬特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通りで、橋田満君の親父さんは、1973年の天皇賞・春を勝ったタイテエムなどでお馴染みの、調教師やった俊三さんですな。
橋田君は、東海大学の海洋学部水産学科を卒業してから、1975年からは俊三さんの厩舎で、1978年からは須貝彦三さんの厩舎などで調教助手をやって経験を積んで、1983年に調教師の試験に受かって、1985年に自分の厩舎を開業しとります。
そんで、3年目やった1987年に、ポットナポレオンを使った小倉3歳S(現在の小倉2歳S)で初めて重賞を勝つと、パッシングショットを使った1990年のマイルCSで初めてGIを勝って、その後も、サイレンススズカを使った1998年の宝塚記念や、アドマイヤベガを使った1999年のダービーや、アドマイヤグルーヴを使った2003年と2004年のエリザベス女王杯や、スズカマンボを使った2005年の天皇賞・春や、スズカフェニックスを使った2007年の高松宮記念や、ディアドラを使った去年の秋華賞など、先週までに重賞を57勝(GIレースは11勝)、全部で680勝っちゅう立派な成績を残しとるんや。
しかも彼は、2012年の3月から2014年の2月まで、調教師会の会長をやっとったし、一昨年の3月からまた会長になっとって、この仕事をこなしながら、調教師としても、これだけええ成績を残しとるんですわ。
でもって、橋田君の厩舎で調教助手をやっとった中内田充正君は、去年、ダノンプレミアムを使った朝日杯FSを勝つなど、「46勝・獲得賞金7億5893万円」っちゅう成績を残しとって、勝率は2割1分5厘で「最高勝率調教師」になっとったように、弟子もしっかり育てとるんやからホンマに大したもんですな。
そんで、1998年の橋田厩舎は、サイレンススズカを使った宝塚記念と、アドマイヤコジーンを使った朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)を勝つなど、全部で33勝を上げて、今までで一番多い「10億2115万円」っちゅう賞金を稼いどったし、その後も、2013年までは、毎年のように5億円以上の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど、一昨年までの3年間は、
2014年→16勝・獲得賞金3億9711万円
2015年→14勝・獲得賞金3億9903万円
2016年→9勝・獲得賞金2億5272万円
っちゅう形で、成績が右肩下がりになっとったんやから、去年の橋田君は、「必ず巻き返したい」と考えとった筈やし、実際、ディアドラを使った秋華賞で10年半振りにGIを勝つなど、「23勝・獲得賞金5億7697万円」っちゅう成績を残しとりました。
ただ、今年は先週までで、「8勝・獲得賞金1億9874万円」と、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の彼は、「賞金の高い特別レースを勝って悪い流れを変えたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の七夕賞にメドウラークとレイホーロマンス、1050万円の立待岬特別にスリーランディアを登録してきたんで、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですわ。