「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/04/30
「去年の二の舞にしたくない」と考えとる筈やから
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)
サクセスブロッケン(2009年フェブラリーS)

今週の主な登録馬:
ギベオン(NHKマイルC)
ミスターメロディ(NHKマイルC)
サトノシリウス(京都新聞杯・プリンシパルS)
リシュブール(京都新聞杯・プリンシパルS)
ステファノス(新潟大賞典)
ベストアプローチ(メトロポリタンS)
マジカルスペル(立夏S)
レッドオルガ(パールS・湘南S)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとる通り、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとりましたから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と二人で、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役をしとったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員になって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は幼い頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は、調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとって、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
そんで2013年は、トーセンラーを使ったマイルCSや、エイシンフラッシュを使った毎日王冠など、4つ重賞を勝っとるし、それを入れて「53勝・獲得賞金11億4333万円」(リーディング2位)っちゅう、今までで一番の数字を残しとりました。
せやけど、一昨年までの3年間は、
2014年→「44勝・獲得賞金10億9341万円」(リーディング6位)
2015年→「48勝・獲得賞金11億4127万円」(リーディング3位)
2016年→「41勝・獲得賞金9億9439万円」(リーディング7位)
っちゅう、2013年に届かん数字やったんで、去年の藤原君は、「キッチリ巻き返したる」と考えとった筈ですわ。
そんで実際に去年は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」(リーディング2位)っちゅう成績を残したんやけど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)に8勝差を付けられた2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられてしもうたんで、ワシが藤原君やったら、「今年は勝ち星と賞金のどっちも1位になりたい」と考えるでしょうな。
そんで今年は、先週までに「30勝・獲得賞金6億9689万円」っちゅう成績を残しとって、勝利数と賞金のどっちも他を大きく引き離した1位になっとるんやけど、藤原君が、先週までの結果に満足せんで、これからも全力で勝ちに来るとワシは見とります。
何せ、去年、彼の厩舎は、
3月→7勝・獲得賞金1億4316万円
4月→5勝・獲得賞金1億3161万円
っちゅう成績を残しとったんやけど、その後は、
5月→4勝・獲得賞金9907万円
6月→5勝・獲得賞金6617万円
と書けば分かる通りで、4月までの勢いがなくなってしもうたんやから。
もちろん、今の藤原君は、「去年の二の舞にしたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のNHKマイルCにギベオンとミスターメロディ、5400万円の京都新聞杯にサトノシリウス(プリンシパルSにも登録)とリシュブール(プリンシパルSにも登録)、4100万円の新潟大賞典にステファノス、2400万円のメトロポリタンSにベストアプローチ、1820万円の立夏Sにマジカルスペル、1820万円のパールSにレッドオルガ(湘南Sにも登録)を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくる筈や。

2018/04/30
まだ一昨年の3割ほどしか賞金を稼げとらんのやから
五十嵐忠男調教師(栗東)

主な管理馬:
タガノエスプレッソ(2014年デイリー杯2歳S)
マイネレーツェル(2008年ローズSなど)
テイエムプリキュア(2005年阪神ジュベナイルFなど)

今週の主な登録馬:
アルムフォルツァ(京都新聞杯)
タガノアシュラ(鴨川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通り、五十嵐忠男君は、1973年に田所秀雄さんの厩舎から乗り役としてデビューして、1984年の中日新聞杯をアスコットエイトで、1990年のラジオたんぱ杯3歳牝馬Sをイソノルーブルで勝つとか、調教師の試験に受かった1993年までに176勝しとったんや。
そんで、1994年に厩舎を開業した五十嵐君は、最初の年は2勝しか上げられんかったけど、次の年からは、毎年のように10勝以上しとったし、2005年には、テイエムプリキュアを使った阪神ジュベナイルFで、初めての重賞勝ちをGIで飾っとりましたな。
それからは、マイネレーツェルを使った2008年のフィリーズレビューとローズS、テイエムプリキュアを使った2009年の日経新春杯、テイエムオーロラを使った2010年の府中牝馬S、テイエムハリアーを使った2013年の京都ハイジャンプ、タガノエスプレッソを使った2014年のデイリー杯2歳とかを勝っとって、今までに重賞を11勝しとります。
そんで、2013年は、テイエムハリアーの活躍とかで、「26勝・獲得賞金4億3496万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
せやけど、その後の2年間は、
2014年→13勝・獲得賞金2億3793万円
2015年→20勝・獲得賞金3億1374万円
と、2013年と比べると勝ち星も賞金のどっちも物足りない成績やったんで、一昨年の五十嵐君は、「巻き返しに全力を注いでくる」とワシは見とったし、実際、一昨年は、「27勝・獲得賞金4億3843万円」っちゅう、今までで一番の成績を残しとります。
せやけど、去年の成績は、「14勝・獲得賞金2億7681万円」っちゅうもんで、一昨年と比べると、勝ち星が「13」、獲得賞金が「1億6162万円」も減っとたんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんでしょうな。
ただ、今年は先週までに11勝しとるんやけど、獲得賞金が「1億6190万円」っちゅうもんで、まだ一昨年の3割ほどなんやから、今は、「賞金の高い特別レースをようけ勝ちたい」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金5400万円の京都新聞杯にアルムフォルツァ、1500万円の鴨川特別にタガノアシュラと、特別レースに2頭を登録しとるんで、ワシが五十嵐君やったら、どっちの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げますわ。

2018/04/30
過去2年のペースを大きく下回っていますから
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
ソウルスターリング(2017年オークスなど)
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ゼンノロブロイ(2004年ジャパンCなど)
シンボリクリスエス(2002年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
タワーオブロンドン(NHKマイルC)
ファストアプローチ(NHKマイルC・プリンシパルS)
ロックディスタウン(NHKマイルC)
レッドライジェル(湘南S)

担当者:調教師情報部 山田要一

知っている方もいると思いますけど、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬に関わる仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬シンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
ちなみに、彼が開業した1988年は、ブルーメルセデスがテレビ東京賞3歳牝馬S(今のフェアリーS)で2着に入ってくれて、リアルオージャもセイユウ記念で2着に入ってくれましたし、他の馬も頑張ってくれて、私の厩舎が23勝を上げた年でした。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、皆さんもよく知っている通りで、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った一昨年の朝日杯FS、ソウルスターリングを使った去年のオークス、レイデオロを使った去年のダービーなど、今までに、GIの26勝を含めて重賞を106勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていますし、先週までに、現役で1番の「通算1392勝」という素晴らしい成績を残していて、2番目に勝ち星が多いのは、栗東の山内研二君の「840勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という数字を残しました。
ただ、それからは一度も2004年の数字を超えられなくて、2015年は、「32勝・獲得賞金7億9156万円」と、40勝を下回っていましたし、賞金も、4年振りに8億円を下回ってしまいましたから、一昨年の藤沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。
実際に、一昨年、彼の厩舎は、サトノアレスを使った朝日杯FS、ソウルスターリングを使った阪神ジュベナイルFなど、重賞を5つ勝って、「51勝・獲得賞金10億9272万円」という数字を残していましたし、去年は、ソウルスターリングでオークス、レイデオロでダービーを勝つなど、「44勝・獲得賞金14億2548万円」という成績を残しました。
ただ、今年は先週までで「11勝・獲得賞金3億1205万円」と、過去2年のペースを大きく下回っていますから、きっと今は、「賞金の高い特別レースを多く勝ちたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が1億0500万円のNHKマイルCにタワーオブロンドンとファストアプローチ(1900万円のプリンシパルSにも登録)とロックディスタウン、1820万円の湘南Sにレッドライジェルを登録していますので、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。

2018/04/30
リーディング2位に付けとるんやけど
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
キセキ(2017年菊花賞)
サンビスタ(2015年チャンピオンズC)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2009年安田記念など)
カネヒキリ(2006年フェブラリーSなど)

今週の主な登録馬:
タニノフランケル(京都新聞杯)
ドラセナ(京都新聞杯・プリンシパルS)
ハッピーモーメント(メトロポリタンS)
サロニカ(パールS)
ブラックスビーチ(パールS)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとる筈やけど、石川県出身の角居勝彦君は、金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーとかを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールとかを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
それから角居君は、最初の年にいきなり19勝しとって、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使った香港マイルや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますわ。
これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・獲得賞金11億9517万円
2012年→57勝・獲得賞金12億5956万円
2013年→56勝・獲得賞金17億5848万円
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたな。
そんでもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCとか、11回も重賞を勝って、「51勝・獲得賞金17億0938万円」(リーディング3位)っちゅう成績を残したんや。
けど、一昨年までの2年間は、
2015年→「34勝・獲得賞金10億8505万円」(リーディング14位)
2016年→「43勝・獲得賞金8億5672万円」(リーディング6位)
っちゅう成績やったし、去年は、「54勝・獲得賞金12億7665万円」と、だいぶ盛り返したんやけど、「調教師リーディング」では、1位の池江厩舎(63勝)に9勝差を付けられて3位やったし、賞金は、池江厩舎(17億4572万円)に「5億7072万円」の差を付けられた5位やったんで、ワシが角居君やったら、「今年は勝ち星と賞金のどっちも1位になりたい」と考えとるでしょうな。
ただ、今年に入ってからは、カンタービレでフラワーCを、サトノワルキューレでフローラSを勝つなど、「21勝・獲得賞3億8554万円」っちゅう成績を残して、リーディング2位に付けとるんやけど、勝ち星と賞金のどっちも1位の藤原英昭厩舎が「30勝・獲得賞金6億9689万円」っちゅう数字で、大きく差を付けられとるんですわ。
せやから、ワシが角居君やったら、「賞金の高い特別レースを勝って、少しでも藤原英昭厩舎との差を詰めなアカン」と考えて、あれこれ手を尽くしますわ。
そんな中、今週は、
1着賞金が5400万円の京都新聞杯→タニノフランケルとドラセナ(1900万円のプリンシパルSにも登録)
1着賞金が2400万円のメトロポリタンS→ハッピーモーメント
1着賞金が1820万円のパールS→サロニカとブラックスビーチ
と、特別レースに5頭を登録してきたんで、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。