「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/03/12
スタートダッシュに失敗していますから
堀宣行調教師(美浦)

主な管理馬:
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)
ドゥラメンテ(2015年ダービーなど)
リアルインパクト(2011年安田記念など)

今週の主な登録馬:
アルバート(阪神大賞典)
サトノソルタス(スプリングS)
ルーカス(スプリングS)
ストロングバローズ(韓国馬事会杯)
バリングラ(小牧特別)
サクラエンパイア(伊勢特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんも知っていると思いますが、千葉県市川市出身の堀宣行君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたそうですね。
そして大学を出た後は、電気設備工事や情報通信工事などをやっている「関電工」で、経理関係の仕事をしていたそうですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三さんの厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇君の厩舎で調教助手になって経験を積んで、自分の厩舎を開業したのは2003年ですから、今年で16年目になりますね。
初めの年こそ、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という数字でしたが、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく成績を伸ばすと、2005年からは、毎年欠かさず20勝以上していますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めての重賞勝ちを、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾っていて、先週までに、JRAだけで重賞を51勝もしています。
最近の堀厩舎は、管理馬をどんどん海外に遠征させていて、今までに、
リアルインパクト→2015年のジョージライダーS(オーストラリアのG1)
モーリス→2015年の香港マイルと2016年のチャンピオンズマイル(香港のG1)と香港カップ
サトノクラウン→一昨年の香港ヴァーズ
ネオリアリズム→去年のクイーンエリザベス2世C(香港のG1)
と、海外のG1を6つも勝っていますので、彼のことを、「日本を代表する調教師」と言っても大げさではないでしょうね。
2015年は、ドゥラメンテを使った皐月賞とダービー、モーリスを使った安田記念とマイルCSなど、JRAで、「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。
その中で、私が「これは素晴らしい」と感じたのは、2割3分という勝率で、その年の勝率が2位だった藤原英昭君が1割8分1厘、その年の獲得賞金が一番だった池江泰寿君が1割3分7厘と書けば、堀君が残した数字の高さがよく分かる筈です。
ただ、堀君の厩舎は、一昨年と去年、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(重賞7勝)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(重賞5勝)
という数字に留まっていて、獲得賞金が「右肩下がり」になっていますので、私が堀君でしたら、「今年は必ず巻き返したい」と考えるでしょう。
でも、今年に入ってから先週までは、「8勝・獲得賞金1億0951万円」という数字で、スタートダッシュに失敗していますから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝ってとにかく稼ぎたい」と考えているのでしょう。
また、堀君は、去年の宝塚記念を勝つなど、JRAで「4億8604万円」を稼いでいるサトノクラウンと、去年の中山記念を勝つなど、JRAで「2億3356万円」を稼いでいるネオリアリズムの2頭を、3月31日(土)のドバイのレースに使いますので、しばらくJRAのレースでは全く稼げないことになりますから、「サトノクラウンとネオリアリズムの分を他の馬で稼ぎたい」とも考えている筈です。
こういった中、今週は、
1着賞金が6700万円の阪神大賞典→アルバート
1着賞金が5400万円のスプリングS→サトノソルタスとルーカス
1着賞金が1820万円の韓国馬事会杯→ストロングバローズ
1着賞金が1500万円の小牧特別→バリングラ
1着賞金が1500万円の伊勢特別→サクラエンパイア
と、賞金の高い特別レースに6頭を登録していますので、堀君が間違いなく勝負を懸けてきたのでしょうね。

2018/03/12
「もっと差を広げたい」と考えとる筈なんで
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)
サクセスブロッケン(2009年フェブラリーS)

今週の主な登録馬:
エンヴァール(須磨特別)
エポカドーロ(スプリングS)
ミスターメロディ(ファルコンS)
インヴィジブルワン(フラワーC)
コーカス(小牧特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとる通り、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとりましたから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と二人で、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役をしとったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員になって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は幼い頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は、調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとって、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
そんで2013年は、トーセンラーを使ったマイルCSや、エイシンフラッシュを使った毎日王冠など、4つ重賞を勝っとるし、それを入れて「53勝・獲得賞金11億4333万円」(リーディング2位)っちゅう、今までで一番の数字を残しとりました。
せやけど、去年までの4年間は、
2014年→「44勝・獲得賞金10億9341万円」(リーディング6位)
2015年→「48勝・獲得賞金11億4127万円」(リーディング3位)
2016年→「41勝・獲得賞金9億9439万円」(リーディング7位)
2017年→「55勝・獲得賞金10億5226万円」(リーディング2位)
っちゅう成績で、去年は、2013年と比べて賞金が「9107万円」も少なくなっとって、「調教師リーディング」では、1位の池江厩舎(63勝)に8勝差を付けられて2位やったし、賞金も、池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられてしもうたんで、ワシが藤原君やったら、「今年は勝ち星と賞金のどっちも1位になりたい」と考えるでしょうな。
そんで今年は、先週までで「20勝・獲得賞金3億3627万円」っちゅう成績を残しとって、「調教師リーディングの1位」に立っとるし、勝ち星は、2位の矢作厩舎(13勝)に「7勝差」を付けとるんや。
ただ、賞金は、2位の矢作厩舎(2億3439万円)との差が「1億0188万円」っちゅうもんで、「セーフティーリード」とは言えんから、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっと差を広げたい」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が1500万円の須磨特別にエンヴァール、5400万円のスプリングSにエポカドーロ、3800万円のファルコンSにミスターメロディ、3500万円のフラワーCにインヴィジブルワン、1500万円の小牧特別にコーカスを登録しとるんで、どの馬もメイチで仕上げてくる筈やで。

2018/03/12
一昨年と去年を上回るペースで稼いどりますけど…
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
シャイニングレイ(2017年CBC賞など)
ファンディーナ(2017年フラワーC)
クルーガー(2016年マイラーズC)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
レプランシュ(須磨特別)
レノヴァール(スプリングS)
ショウナンカイドウ(恵那特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術も教わっとりましたな。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をしとる和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てからの高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬にたくさん関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で働き始めて、それから8年くらい調教助手として腕を磨いとりました。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は去年まで、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
2016年→18勝・獲得賞金3億7342万円
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとるし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝ったんや。
そんでもって2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとって、開業してから一番の数字やったんで、高野君は大喜びしたんやろうし、こうやってエエ成績を残せとるんは、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見続けてきた経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
せやけど、さっき書いた通り、一昨年と去年は、2015年の数字を大きく下回ってしもうたんで、今年の高野君は、「必ず巻き返したい」と考えとる筈で、実際、先週までで「6勝・獲得賞金1億4723万円」と、一昨年と去年を上回るペースで稼いどりますわ。
せやけど、ワシは高野君が今の数字に決して満足しとらんと見とるんや。
っちゅうのも、彼の厩舎は、先週までに6勝しとるんやけど、2着が11回と取りこぼしが多いんやからな。
もちろん、今の彼は、「キッチリ勝って、もっと効率よく稼ぎたい」と考えとる筈や。
そんな中、彼の厩舎は今週、
1着賞金1500万円の須磨特別→レプランシュ
1着賞金5400万円のスプリングS→レノヴァール
1着賞金1500万円の恵那特別→ショウナンカイドウ
と、特別レースに3頭を登録してきたんで、どの馬も全力で仕上げてくるでしょうな。

2018/03/12
マキシマムドパリの分を他の馬で…
松元茂樹調教師(栗東)

主な管理馬:
ローブデコルテ(2007年オークス)
ウインクリューガー(2003年NHKマイルC)
ビリーヴ(2002年スプリンターズSなど)

今週の主な登録馬:
ホットファイヤー(須磨特別)
カフジバンガード(スプリングS)
ローデルバーン(伊勢特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

松元茂樹君は、日本大学を卒業した後、20代の頃は歌手をやっとって、1974年から親父さんの松元正雄厩舎で厩務員と調教助手をやっとって、その後は、トウカイテイオーやスティルインラブとかを育てた兄ちゃんの松元省一厩舎や、イソノルーブルとかを育てた清水久雄厩舎で腕を磨いとって、1992年に調教師の試験に受かって、1993年に自分の厩舎を開業しとりますな。
ちなみに、松元君の長男は競艇選手の松元弥佑紀(やすのり)君ですわ。
皆さんもよう知っとる通り、松元君は、ビリーヴを使った2002年のスプリンターズSと2003年の高松宮記念や、ウインクリューガーを使った2003年のNHKマイルCや、ローブデコルテを使った2007年のオークスとか、今までに、JRAでは6つのGIを含めて、重賞を31勝しとりますし、その他にも、ラヴェリータで地方交流重賞を7つ勝っとりますな。
こういった結果を残せとるんは、正雄さんや省一さんや清水さんの厩舎で走る馬を間近で見てきた経験を、自分の厩舎でも十分に活かせとるからなんやろ。
そんで、松元君は、ビリーヴやウインクリューガーが活躍した2003年に、「25勝」を上げて、「9億0496万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどります。
せやけど、それからは一度もこの数字を超えられんで、一昨年までの3年間も、
2014年→21勝・獲得賞金3億0898万円
2015年→14勝・獲得賞金3億3069万円
2016年→20勝・獲得賞金2億9750万円
っちゅうもんやったんで、去年の松元君は、「必ず巻き返したる」と考えとったんでしょうな。
実際、マキシマムドパリで愛知杯とマーメイドS、グッドスカイで新潟ジャンプSと、重賞を3つ勝って、「26勝・獲得賞金5億3442万円」っちゅう数字を残したんやから、ワシの見込みは正しかったんやろ。
そんで今年は、先週までに「4勝・獲得賞金1億4240万円」っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(3月2週目まで)の「4勝・獲得賞金1億1156万円」を上回っとるんやけど、松元君は、先週までの結果に満足せんと、今週以降も全力で勝ちにくるとワシは見とります。
っちゅうのも、彼の厩舎は、重賞を2勝して、「2億2246万円」の賞金を稼いどった「看板馬」のマキシマムドパリを、先週のレースを最後に引退させとるんやからな。
もちろん、今の松元君は、「その分を他の馬で稼がなアカン」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金1500万円の須磨特別にホットファイヤー、5400万円のスプリングSにカフジバンガード、1500万円の伊勢特別にローデルバーンと、賞金の高い特別レースに3頭を登録しとるんで、ワシが松元君やったら、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げますわ。