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注目調教師
2018/03/05
去年の同じ時期を上回っていますけど…
武井亮調教師(美浦)

主な管理馬:
リエノテソーロ(2016年全日本2歳優駿など)

今週の主な登録馬:
モルトアレグロ(フィリーズレビュー)

担当者:調教師情報部 山田要一

皆さんも知っていると思いますが、武井亮君は、駿台甲府高校(山梨県甲府市)を卒業した後、1年間浪人してから、北海道大学(札幌市北区)の獣医学部に入学していて、馬術部に入っていましたね。
彼は、大学を卒業した後、「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)で騎乗従業員になって、2007年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
それからの武井君は、2008年の1月から、二ノ宮敬宇君(1998年のジャパンCを勝ったエルコンドルパサーなどを管理)の厩舎で厩務員をやった後、高木登君(一昨年のチャンピオンズCを勝ったサウンドトゥルーなどを管理)の厩舎や、和田正道君(2006年の新潟記念を勝ったトップガンジョーなどを管理)の厩舎で調教助手として経験を積んでいましたね。
そして、2013年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しているように、厩務員課程を出てから6年弱という短い期間で自分の厩舎を構えているのですから大したものです。
彼は、最初の年に「13勝・獲得賞金1億6827万円」という成績を残すと、その後も、
2015年→20勝・獲得賞金2億2875万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8173万円
2017年→21勝・獲得賞金3億2646万円
という形で、勝ち星と賞金を順調に積み重ねています。
一昨年は、リエノテソーロで交流重賞のエーデルワイス賞と、交流G1の全日本2歳優駿も勝っていましたし、去年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でしたね。
それに、今年は先週までで「4勝・獲得賞金9948万円」という成績で、去年の同じ時期(3月1週まで)の「2勝・獲得賞金3201万円」を大きく上回っていますけど、私は、武井君がこの結果に満足しないで、これからも全力で勝ちにくると見ています。
何しろ今年は、1月までが「3勝・獲得賞金7711万円」という成績でしたけど、2月と先週(3月1週目)は、「1勝・獲得賞金2237万円」という「右肩下がり」の成績になっていますので。
そんな中、今週、武井君は、1着賞金が5200万円のフィリーズレビューにモルトアレグロを登録してきましたので、お釣りを残さずメイチで仕上げてくると私は見ています。
しかも彼の厩舎は、さっき書いた通り、リエノテソーロで交流重賞と交流G1を勝っていますけど、まだJRAの重賞は勝てていませんので、この馬には、「何としても勝ちたい」という思いが込められている筈です。

2018/03/05
去年とあまり変わらん数字なんやから
佐々木晶三調教師(栗東)

主な管理馬:
キズナ(2013年ダービーなど)
アーネストリー(2011年宝塚記念など)
タップダンスシチー(2003年ジャパンCなど)
アップトゥデイト(2015年中山大障害など)

今週の主な登録馬:
コーディエライト(フィリーズレビュー)
ブレスジャーニー(金鯱賞)
アップトゥデイト(阪神スプリングジャンプ)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるやろうけど、佐々木晶三君は、1974年から1982年まで乗り役をやっとって、1979年の桜花賞を、22頭立ての15番人気やったホースメンテスコで勝つなど、引退するまでに、2つの重賞を含めて全部で136勝を上げとりましたな。
乗り役を引退してからの佐々木君は、1982年から杉村一馬厩舎で、1985年から田中耕太郎厩舎で、1986年から坂口正則厩舎で、それぞれ調教助手をやっとって、1994年に調教師の試験に受かって、その年の11月に厩舎を開業しとります。
そんで、1996年には、シーキングザパールを使ったデイリー杯3歳Sで初めて重賞を勝つと、2003年には、タップダンスシチーを使ったジャパンCで初めてGIを勝っとりますし、その後も、アーネストリーを使った20011年の宝塚記念とか、キズナを使った2013年のダービーとか、今までに7つのGIを含めて重賞を44回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
2013年の佐々木君は、キズナの活躍とかで、「24勝・獲得賞金7億1681万円」っちゅう成績を残しとりました。
けど、それからは2013年の成績を超えられとらんで、去年までの4年間も、
2014年→21勝・獲得賞金4億8387万円
2015年→15勝・獲得賞金4億1757万円
2016年→14勝・獲得賞金2億9964万円
2017年→13勝・獲得賞金3億7024万円
っちゅう数字なんやから、今年の佐々木君は、「必ず巻き返したい」と考えとるんやろ。
せやけど今年は、先週までに3勝しとるものの、稼いだ賞金は「5025万円」と、去年の同じ時期(3月1週まで)に稼いだ「5778万円」とあまり変わらん数字なんやから、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のフィリーズレビューにコーディエライト、6200万円の金鯱賞にブレスジャーニー、4100万円の阪神スプリングジャンプにアップトゥデイトを登録しとりますんで、勝ってガッチリ稼ごうと、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。

2018/03/05
2着が13回と取りこぼしが多いんで
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
キセキ(2017年菊花賞)
サンビスタ(2015年チャンピオンズC)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2009年安田記念など)
カネヒキリ(2006年フェブラリーSなど)

今週の主な登録馬:
トーセンビクトリー(中山牝馬S)
デニムアンドルビー(金鯱賞)
サトノワルキューレ(ゆきやなぎ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとる通り、石川県出身の角居勝彦君は、金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーとかを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールとかを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
それから角居君は、最初の年にいきなり19勝しとって、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使ったマイルCSや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますわ。
これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・獲得賞金11億9517万円
2012年→57勝・獲得賞金12億5956万円
2013年→56勝・獲得賞金17億5848万円
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたな。
そんでもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCとか、11回も重賞を勝って、「51勝・獲得賞金17億0938万円」(リーディング3位)っちゅう成績を残したんや。
けど、一昨年までの2年間は、
2015年→「34勝・獲得賞金10億8505万円」(リーディング14位)
2016年→「43勝・獲得賞金8億5672万円」(リーディング6位)
っちゅう成績やったし、去年は、「54勝・獲得賞金12億7665万円」と、だいぶ盛り返したんやけど、「調教師リーディング」では、1位の池江厩舎(63勝)に9勝差を付けられて3位やったし、賞金も、池江厩舎(17億4572万円)に「5億7072万円」の差を付けられてしもうたんで、ワシが角居君やったら、「今年は勝ち星と賞金のどっちも1位になりたい」と考えとるでしょうな。
そんで今年は、先週までに10勝しとるんやけど、2着が13回と取りこぼしが多いんで、「調教師リーディング」は、1位の藤原英昭厩舎(14勝)に「4勝差」を付けられた3位やし、賞金も、一番稼いどる藤原英昭厩舎(2億6141万円)に「9135万円」の差を付けられとる「1億7006万円」なんで、今は、「とにかく藤原厩舎との差を詰めたい」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円の中山牝馬Sにトーセンビクトリー、6200万円の金鯱賞にデニムアンドルビー、1000万円のゆきやなぎ賞にサトノワルキューレと、特別レースに3頭を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。
特に、金鯱賞のデニムアンドルビーは、このレースで引退して、「ノーザンファーム」で繁殖入りする予定なんで、「最後に花道を飾らせてあげたい」っちゅう思いも込められとるんやろうな。

2018/03/05
「同期よりもいい成績を残したい」と考えている筈ですから
竹内正洋調教師(美浦)

主な管理馬:
トミケンスラーヴァ(2018年万葉S)

今週の主な登録馬:
イサチルルンルン(フィリーズレビュー)

担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますけど、竹内正洋君は、「競馬ブック」などでお馴染みの競馬記者、竹内康光さんの息子さんで、中学生の頃は乗り役になるのが夢で、阿見(茨城県稲敷郡)にある西山牧場分場でアルバイトをしていたそうですね。
でも、体が大きくなってしまったので、乗り役になることを諦めて、北里大学の獣医学部を卒業した後、2006年に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から国枝栄厩舎で厩務員になって、11月からは矢野照正厩舎の調教助手になりました。
それから、ずっと矢野厩舎で経験を積んでいましたけど、矢野さんが2014年の2月に定年で引退したので、奥村武厩舎に移ると、その年の12月に調教師の試験に受かって、2015年の3月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、5勝して「8981万円」の賞金を稼いでいましたし、去年までの2年間も、
2016年→10勝・獲得賞金1億7654万円
2017年→12勝・獲得賞金1億9129万円
と順調に成績を伸ばしていました。
でも彼は、この結果に満足しないで、これからも全力を注いでくると私は見ています。
と言うのも、竹内君と同じ時期に開業した調教師は他に6人いて、去年は、その内、
西村真幸君→29勝・獲得賞金4億9842万円
池添学君→23勝・獲得賞金4億1601万円
松下武士君→16勝・獲得賞金3億6176万円
奥村豊君→22勝・獲得賞金3億3143万円
中舘英二君→19勝・獲得賞金3億0412万円
の5人が、勝ち星と賞金のどちらも竹内君より上でしたから。
もちろん、今年の竹内君は、「同期よりもいい成績を残したい」と考えている筈ですけど、実際は、先週までが「2勝・獲得賞金4263万円」という成績で、彼を入れて、全部で7人いる同期の中で「下から2番目」ですから、「もっと上を目指したい」と考えている筈です。
しかも、同期の内、
■松下武士君
2015年→阪神ジャンプSと東京ジャンプS(オースミムーン)
2017年→フィリーズレビュー(カラクレナイ)
■中舘英二君
2016年→フェアリーS(ビービーバーレル)
2017年→ファルコンS(コウソクストレート)
■池添学君
2017年→オーシャンS(メラグラーナ)
と、3人が重賞を勝っていますので、きっと今の竹内君は、「早く重賞を勝って同期に肩を並べたい」と思っているでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のフィリーズレビューにイサチルルンルンを登録してきましたから、この馬をメイチに仕上げてくる筈ですよ。