「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/02/26
去年は今までで一番の成績を残していますが
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
アユサン(2013年桜花賞)
アジアエクスプレス(2013年朝日杯FSなど)
アイムユアーズ(2013年クイーンSなど)
アルフレード(2011年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
ウインヴォラーレ(潮来特別)
マウレア(チューリップ賞)
マイネルスフェーン(大阪城S)

担当者:調教師情報部 小西聖一

皆さんもよく知っている通り、手塚貴久先生は、地方の宇都宮競馬(2006年に廃止)で、乗り役と調教師をやっていた手塚佳彦さんの息子さんですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚先生は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学を卒業する前には、大手飲料メーカーの内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになって、就職の内定を断り、北海道の牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに、手塚先生は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていましたね。
競馬学校を出た後の手塚先生は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しています。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、2年目は10勝、3年目は15勝と、だんだん勝ち星を伸ばしていって、2004年には30勝を上げていましたし、その後も毎年20勝以上していますね。
また、手塚先生の厩舎は、1999年のベルグチケットを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていて、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSなど、今までにGIの3勝を含めて重賞を20勝しています。
2013年は、アユサンで桜花賞、アイムユアーズでクイーンS、アジアエクスプレスで朝日杯FSを勝つなど、「27勝・獲得賞金6億7031万円」という成績を残していました。
それに、去年までの4年間も、
2014年→25勝・獲得賞金3億9667万円
2015年→36勝・獲得賞金6億8207万円
2016年→31勝・獲得賞金6億5568万円
2017年→38勝・獲得賞金6億8707万円
という成績を残していましたし、特に去年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でしたから、手塚先生は大喜びしたのでしょう。
ただ、今年に入ってからは、1月に4勝を上げていましたけど、2月は「25戦0勝」という結果ですから、きっと今の先生は、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えている筈です。
そして、今週の手塚先生は、1着賞金が1500万円の潮来特別にウインヴォラーレ、5200万円のチューリップ賞にマウレア、2400万円の大阪城Sにマイネルスフェーンと、特別レースに3頭を登録してきましたから、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。

2018/02/26
去年は過去最高の数字を残しとるんやけど…
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
シュヴァルグラン(2017年ジャパンC)
ヴィブロス(2017年ドバイターフなど)
マカヒキ(2016年ダービー)
ヴィルシーナ(2014年ヴィクトリアマイルなど)

今週の主な登録馬:
ワグネリアン(弥生賞)
トリコロールブルー(大阪城S)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)などを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことが、きっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年は3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝っとるし、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにGIを8つも勝って、これを入れて重賞を全部で33回も勝っとりますな。
そんで、2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数を残しとったし、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの2年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
っちゅう形で一気に数字を伸ばしとって、特に去年は、アドマイヤミヤビを使ったクイーンCと、ワグネリアンを使った東京スポーツ杯2歳Sと、シュヴァルグランを使ったジャパンCとかを勝っとって、開業してから一番の勝ち星と賞金を稼いどりましたな。
ただ、今年の友道厩舎は、先週までに7勝しとるんやけど、稼いだ賞金は「1億3431万円」っちゅう数字で、丸2ヶ月が終っとるものの、去年の1割も稼げとらんのやから、ワシが彼やったら、「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えますわ。
そんでもって今週は、1着賞金が5400万円の弥生賞にワグネリアン、2400万円の大阪城Sにトリコロールブルーと、特別レースに2頭を登録しとるんで、どっちもメイチに仕上げてくる筈やで。

2018/02/26
「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈やから
森秀行調教師(栗東)

主な管理馬:
キャプテントゥーレ(2008年皐月賞)
ノボトゥルー(2001年フェブラリーSなど)
エアシャカール(2000年菊花賞など)
シーキングザパール(1997年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
アラウン(弥生賞)
ニシノトランザム(弥生賞)
ヘヴィータンク(弥生賞)
ネロ(オーシャンS)
ヨシオ(上総S)
ウリボー(早鞆特別)
マユキ(大宰府特別)
トリプルキセキ(萌黄賞)
ラジオタイソウ(萌黄賞)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通りで、森秀行君は、1981年から調教師の試験に受かった1993年まで、ダービーを勝ったタニノハローモアや、皐月賞とダービーを勝ったミホノブルボンなどを育てた戸山為夫さんの厩舎で、厩務員と調教助手をやっとりましたな。
1993年、調教師の試験に受かった森君は、この年の5月に戸山さんが亡くなったんで、急遽、その厩舎を引き継ぐ形で9月に開業しとります。
で、2ヶ月後には早くも、レガシーワールドを使ったジャパンCを勝って、周りをアッと言わせましたな。
それからも、シーキングザパールを使った1997年のNHKマイルCとか、エアシャカールを使った2000年の皐月賞と菊花賞とか、ノボトゥルーを使った2001年のフェブラリーSとか、キャプテントゥーレを使った2008年の皐月賞とか、大きなレースで結果を残しとりますし、2009年には、それまで渡辺栄さんと山内研二君しか達成しとらんかった、「JRA全10場重賞制覇」も達成しとります。
それに森君は、管理馬を海外のレースにどんどん挑戦させとって、1995年にはフジヤマケンザンで香港国際C(今の香港C)を勝っとりますし、1998年にはシーキングザパールでフランスのモーリス・ド・ギース賞を勝って、2000年にはアグネスワールドでイギリスのジュライCを勝つとか、キッチリ結果を残しとりますな。
でもって、2006年には、重賞5勝を含む48勝を上げて、12億0238万円の賞金を稼いどったんですわ。
けど、それからは2006年の成績を超えとらんし、去年までの5年間も、
2013年→27勝・獲得賞金3億9889万円
2014年→27勝・獲得賞金4億9523万円
2015年→15勝・獲得賞金4億0946万円
2016年→22勝・獲得賞金4億2380万円
2017年→14勝・獲得賞金3億5125万円
っちゅう数字なんやから、今年の森君は、「必ず巻き返したい」と考えとるんやろ。
せやけど、今年は、先週までに4勝しとるものの、稼いだ賞金は「5874万円」と、去年の同じ時期(2月まで)に稼いだ「5446万円」とほぼ同じなんやから、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えとるんやろう。
こういった中、今週、森君は、1着賞金が5400万円の弥生賞にアラウンとニシノトランザムとヘヴィータンク、4100万円のオーシャンSにネロ、1820万円の上総Sにヨシオ、1500万円の早鞆特別にウリボー、1500万円の大宰府特別にマユキ、1000万円の萌黄賞にトリプルキセキとラジオタイソウと、特別レースに9頭を登録してきたんで、「勝ってガッチリ稼ぎたい」と考えて、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。

2018/02/26
キタサンブラックの分を他の馬で…
清水久詞調教師(栗東)

主な管理馬:
キタサンブラック(2017年有馬記念など)
カシアス(2017年函館2歳S)
ジョーストリクトリ(2017年ニュージーランドT)
トウケイヘイロー(2013年札幌記念など)

今週の主な登録馬:
ビップライブリー(オーシャンS)
シャルルマーニュ(アルメリア賞)
ウィズ(萌黄賞)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとるように、清水久詞先生は、1997年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、1993年の菊花賞とかGIを3つ勝ったビワハヤヒデや、1995年の阪神3歳牝馬Sを勝ったビワハイジとかでお馴染みの浜田光正厩舎でずっと調教助手をやっとりましたな。
この頃に、1998年の桜花賞と秋華賞や、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスを担当しとったことも、皆さんはよう知っとるんやろう。
そんで清水先生は、1998年の2月まで乗り役をやっとった押田年朗さんの娘さんで、親父さんと同じで乗り役やった純子さんと結婚しとって、清水厩舎の調教助手で、キタサンブラックの担当やった押田道郎君は、純子さんのお兄さんですな。
ちなみに、清水先生の親父さんの貞光さんは、馬主さんで、2004年のスプリンターズSを勝ったカルストンライトオなどを持っとった方やから、もちろん、清水先生も子供の時から馬に関わる機会が多かったんで、早い内から「馬と関わる仕事をしたい」と思っとったそうですわ。
2009年、調教師の試験に受かった清水先生は、その年の6月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年は2勝だけやったけど、その後は、
2010年→11勝・獲得賞金1億3388万円
2011年→18勝・獲得賞金2億5769万円
2012年→22勝・獲得賞金3億3118万円
2013年→23勝・獲得賞金4億8941万円
2014年→23勝・獲得賞金3億6707万円
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、2013年には、トウケイヘイローを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝って、その年は、この馬で4つも重賞を勝っとりました。
それから2015年は、キタサンブラックを使った菊花賞で初めてGIを勝って、それを入れてこの馬で3つ重賞を勝つとか、「26勝・獲得賞金7億2208万円」っちゅう成績を残しとったし、一昨年は、キタサンブラックで天皇賞・春と京都大賞典とジャパンCを勝つとか、「29勝・獲得賞金11億1410万円」っちゅうエエ結果を残しとりましたな。
それに去年は、キタサンブラックを使った大阪杯と天皇賞・春と天皇賞・秋と有馬記念と、ジョーストリクトリを使ったニュージーランドTと、カシアスを使った函館2歳Sと、重賞を6勝して、「29勝・獲得賞金13億8947万円」っちゅう、今までで一番の数字を残しとるんですわ。
しかも、キタサンブラックは、2年連続で「年度代表馬」に選ばれたんやから、清水先生はホンマに喜んだんでしょうな。
けどワシは、先生が、去年の結果に満足せんで、今年も全力を注いでくると見とります。
つちゅうのも、GIを7勝して、「18億7684万円」の賞金を稼いどったキタサンブラックは、去年限りで引退して、社台スタリオンステーションで種牡馬入りしとるんで。
せやから、今年の清水先生は、「その分を他の馬で稼がなアカン」と思っとる筈なんやけど、今年に入ってから先週までの成績は、「2勝・獲得賞金6001万円」に留まっとるんで、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金4100万円のオーシャンSにビップライブリー、1000万円のアルメリア賞にシャルルマーニュ、1000万円の萌黄賞にウィズと、特別レースに3頭を登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。