「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/02/14
「2015年の数字を超えたい」と考えとる筈やから
松永幹夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ラッキーライラック(2017年阪神JFなど)
アウォーディー(2016年アンタレスSなど)
フラガラッハ(2013年中京記念など)
レッドディザイア(2009年秋華賞など)

今週の主な登録馬:
エスティタート(京都牝馬S・斑鳩S)
アウォーディー(フェブラリーS)
クレマンダルザス(和布刈特別)
アシュリン(フリージア賞)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとると思いますけど、松永幹夫君は、競馬学校騎手課程の二期生で、乗り役として1986年にデビューしとって、2006年2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとりますし、全部で1400勝を上げとります。
そんで、1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、GIレースを牝馬で勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。
松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかを育てた山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で、山本さんは定年で引退することが決まっとったんで、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。
それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝で、3年目の2009年には、レッドディザイアで秋華賞を勝つとか、重賞の3勝を含む26勝を上げて、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。
そんで、その後の2010年から2013年までの4年間は勝ち星も賞金のどっちも伸び悩んどったんやけど、それから2年間は、
2014年→38勝・獲得賞金6億8952万円
2015年→41勝・獲得賞金8億4430万円
っちゅう立て続けにエエ成績を残しとったし、特に2015年は、ヴァンセンヌを使った東京新聞杯を勝って、アウォーディーを使ったシリウスSなども勝つなど、「8億4430万円」っちゅう今までで一番多い賞金を稼いだんやから、松永君は、この数字に満足したでしょうな。
ただ、松永君の厩舎は、一昨年と去年、
2016年→26勝・獲得賞金6億5123万円
2017年→21勝・獲得賞金4億5929万円
と、勝ち星と獲得賞金の両方が「右肩下がり」になっとったんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈や。
せやけど、先週までの成績は「1勝・獲得賞金3062万円」っちゅうもんで、スタートダッシュに失敗しとるんやから、きっと今は、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えて、これから全力で勝ちにくるとワシは見とります。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円の京都牝馬Sにエスティタート(斑鳩Sにも登録)、1億円のフェブラリーSにアウォーディー、1500万円の和布刈特別にクレマンダルザス、1000万円のフリージア賞にアシュリンと、特別レースに全部で4頭を登録しとるんで、ワシが松永君やったら、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げますわ。

2018/02/14
「調教師リーディング」の4位に付けとるんやけど
南井克巳調教師(栗東)

主な管理馬:
サトノフェイバー(2018年きさらぎ賞)
ホウライアキコ(2013年デイリー杯2歳Sなど)
タマモホットプレイ(2004年スワンSなど)
ウイングアロー(2000年ジャパンCダート)

今週の主な登録馬:
タマモブリリアン(京都牝馬S)
メイショウスミトモ(フェブラリーS)
ジープルメリア(橿原S)
メイショウイサナ(ヒヤシンスS)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通りで、乗り役として1971年にデビューした南井君は、タマモクロスに乗った天皇賞・春と秋や、オグリキャップに乗ったマイルCSや、ナリタブライアンに乗ったクラシック三冠や、マーベラスクラウンに乗ったジャパンCや、サイレンススズカに乗った宝塚記念とか、調教師の試験に受かって引退した1999年までに、GIの16勝を含めて重賞を77勝、通算の勝ち星は1527勝っちゅう、素晴らしい成績を残しとりましたな。
で、南井君は、乗り役の頃に所属しとった工藤嘉見さんの厩舎を引き継いで、2000年に開業して、その年のジャパンCダートを、自分も乗っとったウイングアローで勝って、調教師として幸先のええスタートを切っとって、2009年には、「25勝・4億8900万円」っちゅうエエ成績を残したんや。
せやけど、一昨年までの3年間は、
2014年→17勝・獲得賞金3億7859万円
2015年→22勝・獲得賞金4億0592万円
2016年→24勝・獲得賞金3億9435万円
っちゅう形で2009年の成績を下回っとったんで、去年の南井君は、「必ず巻き返したる」と考えとった筈ですわ。
実際、去年は、メイショウスミトモを使ったシリウスSで4年振りに重賞を勝つとか、「28勝・獲得賞金5億4242万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとるんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
そんで、今年に入ってからの南井厩舎は、もっと勢いが増しとって、サトノフェイバーを使ったきさらぎ賞を勝つとか、先週(2月10日~13日)までに「7勝・獲得賞金1億2852万円」っちゅう数字で、「調教師リーディング」の4位に付けとりますけど、彼はこの成績に満足せんと、これからも全力で勝ちにくるとワシは見とりますわ。
っちゅうのも、2013年のきさらぎ賞を勝つとか、「2億7672万円」の賞金を稼いで、息の長い活躍をしとったタマモベストプレイは、年明けの万葉Sで6着になった後、屈腱炎になってしもうて、1月11日(木)に登録を抹消されとるんで。
せやから、ワシが南井君やったら、「その分を他の馬で稼ぎたい」と考える筈やし、今週は、1着賞金が3600万円の京都牝馬Sにタマモブリリアン、1億円のフェブラリーSにメイショウスミトモ、1820万円の橿原Sにジープルメリア、1800万円のヒヤシンスSにメイショウイサナと、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、彼が勝負を懸けてくるんでしょうな。
それに、彼の厩舎は、ウイングアローで勝った2000年のジャパンCダートから、17年以上もGIをご無沙汰しとるんで、メイショウスミトモには、「久々にGIを勝ちたい」っちゅう気持ちが込められとる筈ですわ。

2018/02/14
去年とあまり変わらない賞金ですから
加藤征弘調教師(美浦)

主な管理馬:
ノンコノユメ(2018年根岸Sなど)
グレンツェント(2017年東海Sなど)
シャドウゲイト(2010年中京記念など)

今週の主な登録馬:
ノンコノユメ(フェブラリーS)
スミレ(橿原S)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っている通りで、加藤征弘君は、1991年の5月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の9月からは、クライムカイザーで1976年のダービーを勝つなど、乗り役として大活躍した加賀武見さんの厩舎で厩務員をやって、同じ年の11月からは、1991年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)を勝ったシンコウアンクレーなどでお馴染みの二本柳俊一君の厩舎で調教助手をやって、1994年の3月からは、安田記念を勝ったトロットサンダーなどでお馴染みの相川勝敏さんの厩舎で調教助手をやっていましたね。
そして加藤君は、2001年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、1年目に「12勝・獲得賞金1億5238万円」という成績を残していましたし、3年目だった2004年には、ピットファイターを使った武蔵野Sで初めて重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金4億7381万円」という成績を残していました。
それに、2007年には、シャドウゲイトを使ったシンガポール航空国際Cで、初めてのG1勝ちを海外のレースで飾っていましたし、2011年には、フィフスペトルで京成杯オータムHを勝つなど、「39勝・獲得賞金6億9068万円」という、今までで一番いい数字を残して、調教師リーディングで9位になっていましたから、厩務員や調教助手だった頃に、さっき名前を挙げたトロットサンダーなど、走る馬を間近で見てきた経験をしっかり活かせているのでしょうね。
2015年の加藤君は、ノンコノユメで地方交流GIのジャパンダートダービーを勝って、この馬でユニコーンSと武蔵野Sも勝つなど、JRAだけで「30勝・獲得賞金6億3629万円」という成績を残していました。
でも、ここ2年は、
2016年→37勝・獲得賞金が5億9743万円
2017年→26勝・獲得賞金が4億0691万円
と、賞金が「右肩下がり」になっていますので、今年の彼は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れているのでしょうね。
ただ、今年に入ってからは、先週(2月10日~13日)までに5勝を上げて、「8412万円」の賞金を稼いでいますけど、去年の同じ時期(2月2週目まで)の「7767万円」とあまり変わらない数字ですから、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えている筈です。
そういう状況の中で、今週は、1着賞金1億円のフェブラリーSにノンコノユメと、1820万円の橿原Sにスミレを登録していますので、加藤君が勝負を懸けてきたと私は見ています。
それに彼の厩舎は、さっき書いた通り、海外と地方交流のG1は勝っていますけど、JRAのGIはまだ一度も勝てていませんので、フェブラリーSのノンコノユメには、「何が何でも勝ちたい」という思いが込められている筈です。

2018/02/14
まだ特別レースを勝てとらんので
庄野靖志調教師(栗東)

主な管理馬:
スワーヴリチャード(2017年アルゼンチン共和国杯など)
ワイドバッハ(2014年武蔵野S)
ダイシンオレンジ(2011年平安Sなど)

今週の主な登録馬:
ニシケンモノノフ(フェブラリーS)
リッジマン(ダイヤモンドS)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通りで、庄野靖志君は、1987年の阪神牝馬特別を勝ったシヨノリーガルや、1991年の中日新聞杯を勝ったショウリテンユウとかを生産したことで有名な「庄野牧場」で、少し前まで代表をやっとった、庄野昭彦さんの次男ですな。
今の「庄野牧場」は、お兄さんの宏志さんが後を継いどるんやけど、元々は庄野君も、お父さんの昭彦さんと同じように牧場の仕事をしようと思っとったそうで、高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進学しとりました。
日本大学の獣医学部と言うたら、ダービーを勝ったアイネスフウジンや、天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップとかを育てた加藤修甫さんや、NHKマイルCなどを勝ったタイキフォーチュンや、2002年と2003年の根岸Sを勝って、交流重賞でも大活躍したサウスヴィグラスとかを育てた高橋祥泰君とかが出とりますな。
庄野君は、大学を卒業して実家に戻ってから、調教師として、1979年のダービーと1981年の天皇賞・春を勝ったカツラノハイセイコや、1988年の桜花賞を勝ったアラホウトクなどを育てた大叔父の庄野穂積さんに馬のことを教わっとったそうで、そん時に、「将来は調教師になる」と決めたそうですわ。
そんで、1996年に競馬学校の厩務員課程に入って、その年から、マーメイドSを勝ったシャイニンレーサーや、ウインターSを勝ったマチカネワラウカドとかを管理しとった高橋隆厩舎で10年ほど調教助手をやって、2006年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
最初の年こそ、使った回数が少なかったんで4勝止まりやったけど、次の年に、ホクトスルタンを使った目黒記念で初めて重賞を勝って、「10勝・獲得賞金2億4594万円」っちゅう数字を残しとったし、一昨年までの4年間も、
2013年→22勝・獲得賞金3億5356万円
2014年→30勝・獲得賞金4億9546万円
2015年→22勝・獲得賞金4億2838万円
2016年→29勝・獲得賞金4億7630万円
っちゅうように、着実に実績を積み重ねとりましたわ。
それに去年は、スワーヴリチャードで共同通信杯とアルゼンチン共和国杯を勝つとか、JRAで「15勝」を上げて、「5億0574万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどったんで、きっと彼は喜んだんやろう。
ただ、勝ち星が一昨年よりも「14」も少なかったんで、今年の庄野君は、「もっと勝ち星を増やしたい」と考えとる筈で、実際、先週(2月10日~13日)までに5勝を上げとるんやけど、特別レースを勝てとらんこともあって、賞金は、「6312万円」しか稼げとらんのや。
そんな中、今週、庄野君の厩舎は、1着賞金1億円のフェブラリーSにニシケンモノノフと、4100万円のダイヤモンドSにリッジマンの2頭を、賞金の高い特別レースに登録しとるんで、「勝って一気に稼ぎたい」と考えて、どの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。
それに、彼は、サマーウインドを使った2010年のJBCスプリント、ニシケンモノノフを使った去年のJBCスプリントと、地方交流のGIを2勝しとるんやけど、JRAのGIはまだ勝てとらんので、ニシケンモノノフには、「ここでJRAでは初めてのGI勝ちを」っちゅう思いも込められとる筈ですわ。