「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/01/29
流れを変えたい筈やから
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)
ローブティサージュ(2012年阪神ジュベナイルFなど)

今週の主な登録馬:
アドマイヤリード(東京新聞杯)
オーデットエール(きさらぎ賞)
ロジクライ(節分S)
アディラート(河原町S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、須貝尚介君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、武藤善則君とか、岩戸孝樹君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、4つの重賞を勝って、それを入れて通算で302勝を上げとりました。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の3月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに、彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝っとるし、それを入れて重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かった筈やけど、そのプレッシャーにも負けんで、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2634万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3375万円
と、順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9回も勝つなど、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8266万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティーフリーを勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8821万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
けど、それから去年までは、
2015年→34勝・獲得賞金9億2355万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5819万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
と、「右肩下がり」になっとるんで、今年の尚介君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やけど、先週までの成績は、「2勝・獲得賞金5655万円」っちゅうもんで、去年の1月(4勝・獲得賞金6337万円)を下回っとるんや。
そんな中、1着賞金が3900万円の東京新聞杯にアドマイヤリード、3800万円のきさらぎ賞にオーデットエール、1820万円の節分Sにロジクライ、1820万円の河原町Sにアディラートと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録しとる今週は、尚介君が、「勝って流れを変えたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。

2018/01/29
「2012年の賞金を超えたい」と考えとる筈なんで
荒川義之調教師(栗東)

主な管理馬:
マドリードカフェ(2017年京都ハイジャンプ)
デンコウアンジュ(2015年アルテミスS)
メイショウカンパク(2012年京都大賞典)
ギュスターヴクライ(2012年阪神大賞典)

今週の主な登録馬:
デンコウアンジュ(東京新聞杯)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとる通り、荒川義之君は、1994年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月には、飯田明弘さん(2014年の2月に引退・メイショウマンボなどを管理)の厩舎で厩務員になって、その年の12月からは調教助手になって経験を積んどりましたな。
で、2007年に調教師の試験に受かると、その年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年こそ、7月の開業やったこともあって、勝ち星は1つだけで、獲得した賞金は「4569万円」やったけど、次の年は、「19勝・獲得賞金3億7017万円」と、一気に数字を伸ばしとったし、オースミグラスワンを使った2008年の新潟大賞典で初めて重賞を勝つと、ギュスターヴクライを使った2012年の阪神大賞典、メイショウカンパクを使った2012年の京都大賞典、デンコウアンジュを使った2015年のアルテミスS、マドリードカフェを使った去年の京都ハイジャンプとか、今までに8つの重賞を勝っとります。
荒川君が飯田厩舎におった頃は、障害の重賞を勝ちまくったリターンエースや、2000年の産経大阪杯や2001年の鳴尾記念を勝ったメイショウオウドウとか、大きいレースを勝ってたくさん賞金を稼いどった馬がおったんで、それを間近で見て、「どういう馬がよう走るんか」をしっかり学べたんでしょうな。
そんで、2012年の荒川厩舎は、さっきも書いたように、ギュスターヴクライを使った阪神大賞典と、メイショウカンパクを使った京都大賞典を勝つなど、全部で26勝を上げて、今までで一番多い「5億7518万円」の賞金を稼いどりました。
せやけど、去年までの5年間は、
2013年→20勝・獲得賞金3億3442万円
2014年→25勝・獲得賞金4億5236万円
2015年→16勝・獲得賞金3億1144万円
2016年→12勝・獲得賞金3億2527万円
2017年→16勝・獲得賞金3億7721万円
っちゅう形で2012年の数字をずっと下回っとるんで、今年の荒川君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんでしょうな。
ただ、実際は、今年に入ってから先週までに全部で23頭を使っとるんやけど、まだ1勝もできとらんし、獲得賞金が「645万円」だけなんで、今の荒川君は、「早く今年の初勝利を上げたい」、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとる筈ですわ。
それに、今、荒川君が管理しとる45頭の中で「稼ぎ頭」のマドリードカフェは、去年5月の京都ハイジャンプを勝ってから、一度もレースに使えとらんし、まだ復帰のメドが立っとらんので、ワシが彼やったら、「その分を他の馬で稼ぎたい」とも考えるでしょうな。
そんでもって今週は、1着賞金3900万円の東京新聞杯にデンコウアンジュを登録しとるんで、荒川君が全力で仕上げてくる筈や。

2018/01/29
スタートダッシュに失敗していますから
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
ストーミーシー(東京新聞杯)
マリオーロ(節分S)
ウラヌスチャーム(ゆりかもめ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師N

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁厩舎と清水英克厩舎で腕を磨いて、2006年の2月に調教師の試験に受かると、その年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という数字を残していましたね。
それに、2015年までの3年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
と順調に成績を伸ばしていました。
でも、一昨年は、2014年のオークス馬ヌーヴォレコルトを海外のレースばかりに使っていたことなどが響いて、「25勝・獲得賞金5億2467万円」と、2015年の数字を下回ってしまいましたから、去年の斎藤君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていた筈です。
実際、トーキングドラムで阪急杯を勝つなど、「39勝・獲得賞金7億5598万円」という、今までで一番の成績を残していますから、私の見込みは正しかったのでしょう。
ただ、今年に入ってからは、先週までに29頭を使いましたけど、「2勝・獲得賞金3145万円」という数字で、スタートダッシュに失敗していますから、私が斎藤君でしたら、「賞金の高い特別レースを勝って巻き返したい」と考えますね。
そして、今週、彼は、
1着賞金3900万円の東京新聞杯→ストーミーシー
1着賞金1820万円の節分S→マリオーロ
1着賞金1000万円のゆりかもめ賞→ウラヌスチャーム
と、特別レースに3頭を登録していますから、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。

2018/01/29
賞金でも1位になりたい筈やから
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リアルスティール(2016年ドバイターフなど)
ディープブリランテ(2012年ダービーなど)
グランプリボス(2011年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
リスグラシュー(東京新聞杯)
グリエルマ(エルフィンS)
ジーナスイート(エルフィンS)
ペガサスボス(節分S)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げて、5年目の2009年には、47勝で調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成しとりました。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
そんで矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「505戦」もしとるし、2番目に多い本田優厩舎が「374戦」なんやから、飛び抜けて多いんがよう分かるやろ。
ちなみに、今年に入ってから先週までも、一番多い「43戦」に管理馬を使っとります。
そんで、皆さんも知っとるように、2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとって、一昨年も、今までで一番の「57勝」を上げて、1位になっとりましたな。
せやけど、去年は、「47勝・獲得賞金10億8918万円」っちゅう数字で、リーディング7位に終わっとったし、1位やった池江君の成績は、「63勝・獲得賞金18億4737万円」っちゅうもんで、矢作厩舎より、勝ち星が「16」も多かったんですわ。
もちろん、今年は、「リーディング1位を奪い返したい」と考えとる筈で、実際、先週までに「6勝」を上げて1位になっとるんやから、ワシの見込みは正かったんやろう。
ただ、賞金は、「1億0000万円」っちゅうもんで、1位の藤原英昭厩舎(1億3087万円)に、「3087万円の差」を付けられて5位なんやから、ワシが矢作君やったら、「もっと稼いで賞金でも1位になりたい」と考えますわ。
そんな中、今週は、
1着賞金が3900万円の東京新聞杯→リスグラシュー
1着賞金が1900万円のエルフィンS→グリエルマとジーナスイート
1着賞金が1820万円の節分S→ペガサスボス
と、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきたんやから、矢作君が勝負を懸けてくるんでしょうな。